2013年4月19日金曜日
アメリカの恥ずべき日、銃規制法案否決
「米上院が銃規制強化法案を否決 大統領「誰の代表か」
ワシントン(CNN) 米上院(定数100)は17日、オバマ政権が実現を求めていた銃規制の強化法案を54対46の反対多数で否決した。可決に必要な60票を得られなかった。
法案には銃購入前の身元調査の拡大や軍用の攻撃兵器を模倣した半自動ライフルの禁止などが盛り込まれていた。今回、投票が行われたのは当初案に対する反発を受けて民主党議員が提出した修正案。しかし、銃規制反対の圧力団体・全米ライフル協会(NRA)の影響もあり、共和党の多くの議員と銃規制に批判的な州選出の民主党議員が反対票を投じた。否決は確実とみた民主党のハリー・リード院内総務も反対票を投じた。これは後日、法案の再審議を求める権利を手にするためだ。
裁決後、オバマ大統領はNRAと反対した議員を厳しく非難。「銃のロビー団体とその仲間たちはこの妥協案を支持しないどころか、法案について故意に虚偽を申し立てた」と述べた。
大統領は世論調査で規制の強化案への支持が90%に上ることに触れ、「ワシントンにとって非常に恥ずべき日」だと述べるとともに、「いったい誰の代表として議会にいるのか」と議員たちに述べた。」CNN
ボストンマラソンでの爆発事故やテキサス州の工場の爆発事故などアメリカから深刻なニュースが伝わってくるが、この銃規制強化法案を否決はオバマ権にとっては政権をゆるがしかねない深刻な事態であろう。
世論調査では銃規制強化法案への支持が90%にも上っていたにも関わらず、上院は54対46というかなりの差で軽々と否決してしまった。オバマ大統領が、否決に回った議員たちを非難、あなた達は一体誰の代表か、これはアメリカにとって「恥ずべき日」だと嘆いた当然のことだ。
これがいわれなく銃の犠牲になり、銃規制を訴えてきた家族たちにはショックなことであっただろうし、銃規制支持を表明してきた一般市民にとっても議会がこうやすやすと法案を否決してしまったことに失望したことも事実だろう。
これはアメリカにとって「恥ずべき日」だと述べたオバマ大統領の弁を外国人の一人にすぎないが、支持したい。私は常日頃アメリカは議会制民主主義の先進国、日本もそれから学ぶことが多いという考えをしている人間の一人なのだ。ところがこれは一体何なのだろうかと思う。
ライフル協会か何か知らないが、なんでそんなものの存在のロビー活動が国民の代表たる議員を動かしてしまうのか。この銃規制の問題になると、このアメリカという国、どうしてこんなことになってしまうのか、残念でならないのだ。
tad
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