「講談社は新書の一部について冒頭部分を丸ごとネットで公開する販促策を18日から始める。自然科学系シリーズ「ブルーバックス」が対象。前書き部分数ページをウェブサイト上で無料で読めるようにする。スマートフォン(スマホ)にも対応させ、若年層の獲得を図る。新刊を中心に33点をまず公開し、年内に100点を目指す。」 nikkei
諸外国特に先進国アメリカなどに比べ日本で紙の本に比べ電子書籍出版が出遅れているいる一つの理由は、日本では書籍や新聞の分野に「再販価格維持制度」価格に関する自由競争を奪っている、それが日本の伝統的な商習慣となっていて、そもそも出版物に関して自由競争が必ずしも保証されていないというい実態がある。
問題は新聞業界、出版業界がそうした商習慣をできるだけ、維持しようとやっきになっている現状が今もある意味続いているということだ。ありとあらゆる情報が、大量にネット上無料で提供されている。それをパソコン、タブレット端末、スマホなどの普及、とりわけ安価な書籍閲覧タブレット端末の普及でゲットすることができる。有料出版物の価格競争が激化するのは必然なのだ。国内業者では楽天、国外ではAmazonなどまさにそうした日本の出版業界の古い商習慣を打破すべく殴り込みを掛けている状況なのである。
そのこと自体、消費者、読者にとっては、無条件でいいことに決まっている。品質のいいものをよりやすく入手できることだ。パソコン、タブレット、スマホなど使ったことのない人にとっては相変わらずニュースは新聞で読むもの、知識習得、教養、楽しみのための本は本屋で買うものとなっている。しかしすでに若物を中心に最近は高齢者も新聞はもちろん本についても、電子機器を操り、電子出版物を読むという習慣に切り替えつつある人がどんどん増えている状況であることには変わりはない。より安く、いいものが読めればそれにこしたことはない。
という意味では、出版界、新聞業界がその流れにどう抵抗しようと、電子書籍化の流れなど止める手立てがあるわけがない。
私自身まだ電子書籍を専門に読むためのタブレット端末を持っているわけでもないし、スマホでそれを読んでいるわけでもない。しかし新聞のニュース、諸雑誌の記事などはほぼネット上に存在するニュースを読み、電子書籍サービス会社が提供する電子出版物か関わる諸サービスをPCを中心に使い、読んでいる毎日である。
朝日新聞や日経新聞のニュースを読んでいると、はいこれから先は有料会員になって読んで下さいという場面になる。いつものこと別にそれを残念がることなど何もない。さらにだからと言って、月せいぜい500円程度のものだが、それをわざわざ支払って有料会員となりそうした記事を読むつもりもさらさらない。そうした同種の情報は大抵他のメディア、他の情報提供サイトからから入手できるものである。
雑誌、一般紙関係では、紙の本に較べて半分程度の価格のものなら、その電子書籍を購入して読むことは稀にある。それは稀であって殆どないことだ。
BooKLive他電子書籍本サービスを利用しているが、そこに、全部の出版物についてではないが、立ち読みという仕組みが組み込まれている。その本の内容の前書きや目次全体が出ている場合が多い。それを精読すれば、本全体の構成、著者が一体何を考えているか、どのようにそのテーマにアプローチしているかよく分かるのだ。
それで十分ではないか。もしそれを見て中身が想像できない前書きや目次の作成なら、多分その本はたいして読む価値がないものと思って間違いない。というのが私自身の考え、本の読み方だそれでなるほどなるほど、しかし本当のところはと思ったら、紙の書籍の半分程度のその電子書籍本、直ちにダウンロード購入の価値があるということになるはずだ。
そんな中、注目を引いたのが今朝の冒頭日経記事、「ブルーバックス前書き図書館」の記事http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35526だった。要するにその本の前書きが全部読めるというものだ。実際にその一部を読んでみたが、なかなかいい。それを読めばそれをさらに読む価値がありそうか、どうか即分かる判断できるのだ。ついでに目次一覧を掲げておいてあればもっといい。
いや、こうした動向はあらゆる紙の本出版物にひろがることだろうと予測するし。またそのようになることを期待するのである。
最近本屋にいく回数自体必ずしも減っていない。幸い近くに徒歩10分のイオンモールに大型本屋があって、そこであらゆる紙本の出版物を眺めることができる。いや、まさに眺めるだけでもいいのだ。それをちらちら立ち読みする楽しみは別に奪われたわけでない。しかしそうした出版物を補足的、補完的に見ること、読むことをを自宅のPCでも出来ればなおいいわけだ。こちらでは前書き、目次をじっくり見ながら、それについていろいろ考えをめぐらすところに意味があるのである。
本屋での立ち読み、眺めの楽しみがなくなったわけでない。しかし本屋で本を買うことはまずなくなったという現状だろうか。というのもそれを購入しなくても、その内容をそれと同等それ以上のものを電子出版物や、ネット上に存在する情報でそれを代替できるいい時代になってきたようである。
tad
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電子書籍立ち読み編: booklive
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