この記事に基いて、4月3日、4日開催のパソコンクラブの会員にそれぞれこのアンケート調査に回答いただくよう数日前メールを出している。
これを実施するに当ってのねらい、目的はいろいろある。
1)勿論最大の目的は会員のパソコン学習全体について、今何を学びたいのか、何を学び それをどう使いたいのかという希望、要望、目的を互いに確認するということだ。
それを確認した上で今後の年間の学習スケジュールを策定していくための一つの指針 とする。。
2)パソコンの三大アプリケーションソフトと言っていいだろう。ワープロ、表計算(ス レッドシート)、プレゼンテーションソフトを学ぶことがその一つだ。4月からの例 会第一回、二回、三回あたりでは、その中でも代表的な表計算ソフト(LibreオフィスのCalc)を学ぶ予定である。
3)その手始めとして、あえてGoogleドライブのオンライン・スプレッドシート
を用い、このアンケートを実施している。スプレッドシート・ソフトと言っても、世 の中数多く存在するが、私に言わせれば、どれもこれも基本的には同じものである。 あの高額のマイクロソフトのオフィスソフト、エクセルなど使わなくても、こうした オンラインソフトのGoogleドライブでもさまざまな目的のための使用に十分耐 えることを体験していただくということもある。
4)このアンケートなどスプレッドシートの一つの使い方の例だが、この後、次回は会員 名簿の作成などやはりこのオンラインソフトでやってみる予定である。それができれ ば、あらゆるクラブ、同窓会ほか会員の住所録などネット上で自動的にできてしまう 。どんな会、クラブでも皆役員、幹事を引き受けるのを躊躇するのはそうした作業が 大変だからだ。
5)もっともそれができる前提として、それぞれの会員が、このスプレッドシートソフ トの何たるか、その使い方の基本、文字や数字の入力に当っての注意、さらにネット 上でそれができるのはいいが、それをオフラインのLibreオフィスCalcで 同じものを作ったり、さらに住所録を印刷したい時にどうするかということだ。
6)こうした手段を用いれば住所録など簡単にできるのはいいが、それをオフラインソフ ト、LibreオフィスCalcの使い方を学んでおくことが、こうしたオンライ ンを使うために役立つこともいうまでもないことだ。オフラインソフトの方がよりき めの細かい作業ができることも事実である。スプレッドシートに関してもパソコンク ラブ例会ではむしろLibreオフィスの使い方が中心に学習が展開するはずだ。
7)オンラインアンケート回答などという作業自体がスプレッドシートを学ぶ上で重要で あることが今朝のBLOGのテーマである。その内容結果は添付した図1と実際に会員からのオンライン回答用紙を見ていただければわかる。
スプレッドシートを使う場合入力文字、数字の注意点:
・4月3日開催のクラブ員(全て仮名)からの回答の実際がこれだ。公開されているから、このBLOG読者は 誰でもこれを閲覧することができる。但しこれに編集の手を加え ることができないようにしていることはご理解いただけよう。
・私がこれを一見してその入力が不適切であると分かったことは二件ある。一件目は、長 島さんの回答だ。それぞれ項目別に回答すべきところ、回答対象が、項目のタイトルか ら始まっているところだ。それ自体は回答対象ではない。もっともそうなってしまった のは無理もない。このアンケート用紙では回答用紙を作成する側の意図が正しく伝わっ ていないところがあるからだ。但し、長島さんの回答に関しては編集責任者の側で全体 の回答内容 を一つ下にずらせばすむ話ではある。
・二件目の不適切な回答は、回答の入力文字そのものの問題である。村山さんのものだ。 その回答がすべて「数字」であるべきところ、それが「文字」となっているのである。 一見して、回答内容すべて正しく行われているように見える。ところがその回答入力が おかしいことはすぐに分かる。
・それぞれの対象項目に対し、関心あるものには数字の1を入れることになっている。
そしてみなさんが回答された。質問対象の第一番の項目「Widows8にの特徴とその使い 方」という項目に関心ありと答えられた方は5人いる筈なのにその集計結果は4になっている。これはおかしい。パソコンがこんな簡単な計算ミスをする筈がない。
・その集の計算式は合計の欄に関数(=SUM(c5:o5))で入っていれてある。これは絶対に 正しいはずだ。5人が1を入れたのだから合計は当然5のはず。それがなぜ4なのか。
・疑問の発見は簡単である。同じことで、村山さんの回答された部分だけおかしいことは 全体の回答表を見ればすぐにわかる。
・そうなのだ。表を眺める限りすべての数字は同じ1に見えるが、実は村山さんの1は数 字の1にあらず、全角文字の1なのである。つもりこの文字、漢字の一と同じもの、そ れは数字でななく、文字なのだ。スプレッドシートにとっては計算対象外なのである。 スプレッドシートの計算対象になるためには入力数字はすべて半角の数字1でなければ ならない。これがあらゆるスプレッドシートソフトのルールなのである。
・他の方はすべて正しく数字の1を正しく入力されているのは、他の方についてはすべて 前年度同じことをやった時のことを覚えておられたということだろう。村山さんは新しく入会された方、そのことはご存知なかったのだ。
・村山さん、1を入力と聞かれ、全角文字の1を入れたら、これは左詰めとなる。これを わざわざ右詰めにして入力されたのだろう。全角の1を入れてそのままにしておいたら 当然それは左詰めのまま表示される。それを右詰めの数字にするためには、その状況で エンターキーを押せばいいのだ。すると全角文字は半角の数字に置き換わり右詰めの 数字として表示される。これもあらゆるスプレッドシートに共通する機能なのだ。この オンラインソフトも同じである。
・全角・半角文字ということはスプレッドシートに限らず、パソコンというものをやり始 めた時にまず頭にいれておかなければならないことなのである。しかもこれは日本語の パソコン独特の世界(韓国、中国など漢字を扱う文化は日本と同じ)なのだ。そもそも 例えば英語の世界(英語を使う国のパソコンという意味である)に全角文字、数字文字など存在しないのである。
・英語の場合の大文字、小文字とこの全角・半角ということを混同されて理解されている ことも多い。英語の場合、大文字も小文字すべてパソコンの世界ではすべて半角が使わ れるのだ。それが日本語パソコンでは語の大文字小文字それぞれ全角半角が存在するのである。
・私自身、日本語文章の中では大文字、小文字に限らず全角英語文字を使うことが多い。 LibreOfficeで なく、LibreOfficeと書いているである。そのことには いつも一種の悩みを持って書いているところがある。そういう意味で分かりやすいのは LibreOfficeではなく、むしろLibreオフィスか。
・日本のパソコンを使っておられる方はそもそもそうしたことに気づいておられない方が 多い。というのが殆どであろう。それは無理もないこと。ただその違いとそれぞれの
使い分けに注意しましょうということなのである。
・この問題、スプレッドシートなどではそんなに問題になることはない。上記述べたよう に仮に全角の数字文字を入れたところで、エンターキーを押してしまえばそれは半角の 数字となって入力されてしまうからだ。
・ところがそれがメールのアドレスや、ホームページのURL(アドレス)などの入力と なるとそうはいかない。ご承知のように、メールのアドレスや、URLなどの入力は絶 対に半角文字でなければならないのである。
・パソコンで作成した紙の住所録など見ていると時々メールアドレスが全角で書かれてい ることがある。それを同じ内容をアドレスバーに打ち込んでも、メールは絶対に正しく 送信、着信することはない。ホームページのURLしかりである。
今朝のBLOGタイトルをご覧になった方の殆どは、そんなことは分かっているよ、とおっしゃるだろう。
ただそうでなく、特にスプレッドシートに限らずメール、ホームページ閲覧、HTML文の扱いなどで、いくらどうやってもその結果がうまくいかないことがある。そんな場合、案外このことが原因で挫折するケースが多いことは皆さんも山ほど体験されてきたことと思うのである。
tad
関係記事:
オンラインアンケート回答:google
全角文字【full width characters】:e-word
Google ドキュメント(ドライブ):wikipedia
0 件のコメント:
コメントを投稿