2013年7月19日金曜日

期日前投票を済ませた

一昨日、外出の帰り、最寄り市役所の期日前投票所で投票をすませた。そんな数多くもない市役所の駐車場も使えた。投票までの手続きも簡単。それを済ませてほっとしたには違いない。これで投票のため、この日曜日わざわざ出かける必要がない。実は本当のところ日曜日に投票に行くのに、特になんらかの大きな不都合があるわけでない。が、期日前投票、なんらのついでという、気楽さそのものが重要なポイントなのだ。

なぜ期日前の投票でなければならないのかという理由を説明する用紙をわざわざ提出しなければならないのだ、そんなもの極端に言えば、どうでもいいのだ。書けというから適当に書くだけのこと。私の場合、レジャーに出かけるとかいう項目に○をつけたが、今のところこの日曜日遠出のレジャーの旅行とか、なんらかの具体的な計画などがあるわけではない。しかし誰だって、日曜日はともかく、人との約束も一切なし、決まりきった行事はなし、全くのフリーにしておいて、その朝思いついたことを、まさにフリーに自由にやりたい。いや、まさに日曜日、全くなんのことにも拘束されないで、のんびりしたいのだ。そのどこが悪いのか。そういう意味でアンケートの回答では、レジャーのため外出するというのが一番近かったのでそれに○をつけただけのこと。それが日曜日は一日のんびりしたいからだという項目が仮にあって、それに○をつけたらそのどこがダメなのかである。
面白かったのは、私の隣で同じくアンケート(その法律規則ではそれを宣誓書的なものに捉えているらしい)を書いていたおばあさんが、係員に「その日、孫の世話を頼まれ息子夫婦の家に行かなければならない。それで投票所に行けない。そうした項目がないが、どれに○をつけたらいいのか」と大真面目で質問をしていた。それがおかしかった。

おかしいなどと言うと誤解を受けるが、その真面目な態度には大いに感心したということを言っておきたい。私の実に不真面目な動機に比べてのことだ。しかし、では私のような動機では不真面目でいけないのかということである。

はっきり云えば、要するになぜ期日に投票に行けないかなどのアンケートなどそもそも不要にすればいいのである。そもそもの期日前に投票に行こうという人、元々極めて政治意識の高い人、選挙というものに関心の高い人たちであることは間違いない。そんな人たちになぜ当日投票に行けないのかなど調査したりチェックしたりする必要性、どこにあるのか。私自身、政治意識、政治問題には極めて関心が高いものだと自負している。だから間違いなく一票を投じておきたいのである。それが動機のすべてなのである。

若者の投票率を上げるために、大学のキャンパスに投票所を設けたことが話題になったがこれも大変にいいことだ。その期間中、どうせ、学校に行くのだから、授業前後、昼の時間などに投票できるようにしたらいいのだ。

さらにそれぞれの地域のショピングセンターなどに投票所を設けたらというアイディアなどもあるらしいが、是非その実現に向けて検討したらいい。諸法律で決まった設備、器具の準備、係員の派遣などは地域の選挙管理委員会がやるにしても、会場自体の提供、設営などショッピングセンターの費用でやってもらってもいいのだ。ショッピングセンター側は喜んで協力するだろう。そうすることの一体どこが悪いのだろうか。うん、まあそれはまずいことはありうるが、である。

期日前の投票が増えることと、全体の投票率が上がることは必ずしも相関関係がないようだが、要は、有権者がより、便利に気楽に投票できるようにすることの一体どこがまずいのかということだ。

私はなにがなんでも投票率を上げることだけが大切だというつもりはない。しかし期日前の投票行動と当日の投票の行動に一体どれだけ差があるのか、ということである。期日前の投票だから、投票日の投票より意味が低い、価値が低いなどということは全くないはずである。

今回の選挙、投票、開票などしなくてもほぼ結果が見えているようだが、だからといって投票してもしかたないなどという考えだけはゆめゆめ持たないことだ。ネット選挙が解禁になったことも現状の政治体制になんの変化ももたらしていないではないかと落胆する向きもあるかもしれない。若者の政治意識の低さを改めて嘆く向きもある。

若者と言わず、高齢者と言わずなにしろ投票という行動を起こすことからすべてが始まるのだと思う。その結果、自分の投票行動とその結果の乖離にそれぞれ程度の差があってもそのことに直面し、その乖離を認識することになる。そしてその意味を改めて考えるはずなのだ。そのこと自体が政治意識を高めるという意味だ。またそれにつなげなければならないのである。

期日前投票の是非などもはや論ずるまでもない。制度自体が今や定着しつつあることはいいことだ。後はさらに投票率をいかに上げるかのキャンペーンはさらに強化されてしかるべきだ。そのキャンペーンの中身とは、やはり自分たちの生活をそれぞれ良くするためには、やはり選挙において一体どんな理念、政策をもって行動する政治家、政党を選択するかに、すべてが掛かっているという当たり前の認識を持たせることなのだ。

それは一朝一夕にはできないことだが、その意味でも今回のネット選挙の解禁は大きな意味を持つ。制度としての期日前投票制度の普及、進展、そしてネット選挙解禁など、長い目で、この国の民主主義政治の進化発展のために役立つことは間違いのないことだ。

tad

関係資料:

期日前投票制度の概要:総務省 
期日前投票制度:wikipedia 
東北6県、期日前投票が順調:sankei 
期日前投票、5日から…ネット解禁で投票率は?:yomiuri 

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