この大会はアジア・太平洋地域の放送機関で作るABU=アジア太平洋放送連合が毎年開催しているもので、12回目のことしはベトナム中部の都市ダナンの会場で、18の国と地域の大学の19チームが熱戦を繰り広げました。競技では、それぞれのチームが制作した自動ロボットと、人が操縦するロボットの2台を使います。
ことしのテーマは「緑の惑星」で、「木の葉」に見立てた円柱を決められた場所に正確に置く動作と、「苗木」に見立てた模型を投げ上げ、高さ1メートル50センチの台の上に落とすという2つの行程のスピードを競いました。
上位8チームによる決勝トーナメントではそれぞれのロボットが素早く行程をこなし、各国の応援団から大きな歓声が上がっていました。決勝戦は日本と開催国ベトナムの対戦となり、日本から出場した金沢工業大学のチームがスピードの差で優勝を果たしました。
日本のチームが優勝するのは8年ぶりです。
この大会の模様は来月16日午後2時からNHK総合テレビで放送される予定です。」NHK8月18日
そもそもこのロボコンなるものを始めたのは日本、正確にはNHKだ。「1988年に日本放送協会が主催する日本国内向けのアイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテストが始まり、1991年にNHK大学ロボコン(アイデア対決・ロボットコンテスト 大学部門)が開催されるようになった。1993年、NHK大学ロボコンにタイの大学が参加するようになったのを皮切りに参加国が少しずつ増加した。
一時はアメリカ合衆国の大学が参加したこともあったが、次第にアジア太平洋各国が参加するようになり、2002年アジア太平洋放送連合が主催するABUロボコンとして生まれ変わった。NHKが地上波で放映するため、一般への認知度が高いロボット競技会の一つであるその後、NHK大学ロボコンは第10回を最後に海外チームの参加ができなくなり、ABUロボコンの日本代表選考会となった。」 Wikipedia
私はこのロボコンなるものを見るのが好きで、毎年NHKが大学や高専のロボコンを放送しているのを見てきた。国内コンテストが発展してアジア放送連合主催の国際競技会となり、日本の大学ロボコンはそのABU国際大会の代表選考会となった。
ところがこのABU国際大会、今年で12回を数えるが、過去日本チームは、2004年に東大が優勝しただけで、今回の金沢大学の優勝は実に8年ぶり2回目ということになる。なんとも残念が気持ちをずっと抱いてきたのである。
この大会中国が強いのは味分かるとして、意外にもベトナムが大変強いのだ。ロボットは日本のお家芸とも言える分野のはず、国内、高専、大学のコンテストのレベルの高さから言っても、もっとそうした国際大会での優勝の数が多くてもいいのにどうしたことだろうとずっと思ってきた。今回の金沢工大の優勝はそういう意味でも「よかった、よかった」という感想である。
9月16日のNHKの放送を楽しみにしているところだ。これを契機に日本でももっとこの大会の存在の意味、国内コンテスト充実、発展を契機にして、国際大会での優勝の機会が増えることを期待したいものだ。
それはある意味日本の先端科学技術発展のバロメーターでもあるからだ。
tad
参考記事:
金沢工業大ABUロボコン優勝:nhk
ABUロボコン:wikipedia
ロボコンとは:nhk
首相 ロボコン日本代表を激励:nhk
NHKスペシャル ロボット革命人間を超えられるか:nhk
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