2013年8月1日木曜日

インターネットの要“海底ケーブル”の話:PC506

「KDDIは2013年7月19日、海底ケーブル敷設保守船「KDDIオーシャンリンク」の見学会を実施した。世界各国との通信をするうえで欠かすことのできない“海底ケーブル”の現状と、それを保守・管理する同船の仕組みについて説明された。KDDIは2013年7月19日、海底ケーブル敷設保守船「KDDIオーシャンリンク」の見学会を実施した。いまや、世界各国との通信をするうえで欠かすことのできない、世界中に張り巡らされている“海底ケーブル”の現状と、それを保守・管理する同船の仕組みについて説明された。

中略

KDDIの国際ネットワーク部 グループリーダーである原田 健氏によると、1990年前半ごろまでは、衛星を用いた通信と海底ケーブルを用いた通信が両方利用されていたという。だがその後、安定した通信が可能な光ファイバーが海底ケーブルに用いられるようになったことで大容量化が進み、大容量通信は海底ケーブルが主流となる一方、ケーブルを敷設できない地域の通信や放送を衛星が担うなど、両者の棲み分けが進んだのだという。」
Yahoo 日経トレンド  7月30日

この見学会には是非参加したかった。これからもそうした見学会何度でもやって欲しいものだ。パソコンクラブの人たち大人はもちろん夏休み中の子供達にも是非見ておいて貰いたいものだ。

パソコンを習い、インターネットを使ってメールやホームページを活用することを学ぶ中で、インターネットの仕組みのことを話す機会が多い。例えば「WWW」(World Wide Web)とは、世界中に蜘蛛の巣のように張り巡らされたネットワークのことであるなどと説明する。それによって世界中が一瞬にしてつながる、メールが瞬時に届いたり、世界どこにいてもネットを使ってチャットができたりする。すばらしい、驚くべきことだ、などというやり取りになるが、話は大体そこで終わってしまう。

第一通信ということになると、ずっと昔から、電話というものがあり、国内はもちろん、たしかにえらい高いものにつくが、国際電話というものがあって、それで遠距離の通話もできた。そしてそれを可能にしているのは、海底ケーブルなるものであって要するに世界中電話線が陸上と海底を通して繋がっているからだ、ということ位は知っている。

インターネット場合はそうした電話線の代わりに、光ケーブルなるものが陸上、海底に張り巡らされるようになったからだということについては案外ご存じない方もいらっしゃるようだ。いや、基本的には、ある程度の知識でいいのだろうが、同じケーブルと言っても電話線、さらにTV配信などに使われている同軸ケーブルなどに比べると、光ケーブルの伝送スピードは抜群に早いということ、海底ケーブルと言っても、その敷設技術、保守技術については実に高度なものとなってくることを知っておくべきである。

20年も前、インターネットなるものを始めた頃はとにかくそれにつなげるということ自体大変なことで、それが初めてつながった時の興奮は今でも忘れられない。当時の通信手段は要するに電話線しかなかった。同じ電話線でも、それがISDNになり、ADSLになり、そしてケーブルTVや光となってきた。

その中で10年、15年位前は、インターネット利用限界説が盛んに論じられたものだ。つまり便利なのは分かるが、インターネット、そのトラフィックの混雑とスピードの遅さで果たしてそれが実用に耐えるものかどうか盛んに論じられた時代もあった。

ところがそうした懸念はパソコン、通信機器ハード・ソフトの超速的進歩とインターネット通信手段、とりわけ高速にして大容量の光通信サービスがより安い費用で提供されるようになって、払拭されたのだ。そしてインターネットは名実ともに実用に耐えるようになったことは間違いない。

そしてそれを可能にしたのが今朝のBLOGの話題、「光海底ケーブル」だと言って過言ではあるまい。「光海底ケーブル」は今や冒頭記事にもあるように衛星通信との棲み分けということもあろうが情報通信にとっては必須のインフラ、というより国際化する社会にとって最早欠かせぬインフラとなっていることを知っておくべきだ。

パソコン、インターネットの話になると、主にIT機器、ソフト・ハードの話になるが、そうしたものの機能を十分満喫して使うためには、インターネット網のサービスの向上・整備が必要であること、そのために「海底ケーブル」が一つまさに大きな縁の下の力持ちになっていることを忘れないことだ。

tad

関係記事:

インターネットの要:yahoo
海底ケーブル:wikipedia
国際ケーブルシップ株式会社:k-kcs 
海底ケーブルについてのムービー:k-kcs
海底ケーブル関連画像:google

海底ケーブル・イメージ図1





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