2007年1月29日月曜日

女性は子供を産む機械:これまた衝撃のご発言


女性は子どもを産む機械」発言が波紋 野党が辞任要求: asahi com


またまた大臣の失言事件。「女性は子供を生む機械、装置」などと言った。本人は話をわかりやすくするためにそういう表現を使ったが、すぐに訂正したと言っている。いくらたとえだとか、冗談のつもりで言ったのかもしれないが、女性蔑視とか言うよりそこににセンスとか、ユーモアとかそんなものが全く感じられない。


ただ失言には違いないが、別に本当に女性蔑視のつもりでそんな表現を使ったとも思えない。まあこれだけ一斉に非難の声が上がってお灸が十分すえられたということでいいのではないかと私自身は考える。


他の誰でもない、少子化問題に大いに関わりのある厚生大臣の発言だから、これこそはと野党が一斉に辞任要求をしたりするところがどうもけちくさい。、民主党の鳩山幹事長は「女性に失礼な発言だ。厚労省が子供を産み、育てやすい環境をつくってこなかったことに(少子化の)原因があり、発言は責任逃れで、非常にけしからん」と批判したとあるがどうもこじつけである。


日本の女性が子供を産まなくなったのはもちろんそうした厚生行政に問題があったこともあろうが、もっと根本的には日本の女性の人生観、職業観、ライフスタイルなどについての価値観が変わったことが大きいのではないかと思う。いや、もちろんそのことについては男性も同じである。人間の一生にとっていい仕事ができること、キャリアマン、ウーマンになることが結婚して子供を作り、幸福な家庭を築くことなどより大切だと考えるようになったこと自体が問題なのだ。国の行政、厚生行政が悪くなったから女性が子供を産まなくなったなんてのはほんの一つの理由にすぎない。


キャリアーウーマンになることより、結婚して子供を産み育てることこそが女性にとって一番大切なキャリアーだという風潮、社会の価値観が失われたことが一番の問題ではないのかと思うのだ。
与野党を問わず、政治家たるものもっと明確にそのことを指摘して欲しいというのが私のこの事件に関するコメントである。これも随分昔の話だが、Googleで検索していたらこの記事が出てきた。1998年6月20日の今週の意見で同趣旨の発言を書いている。それを読んでいただければ幸いである。 


「子育てが 価値一番の キャリアです 」その意見に関連して作った時事川柳だが、今でもその考えは変わらない。


tad

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