2013年4月30日火曜日

電子書籍の時代の実感:PC453


「講談社は新書の一部について冒頭部分を丸ごとネットで公開する販促策を18日から始める。自然科学系シリーズ「ブルーバックス」が対象。前書き部分数ページをウェブサイト上で無料で読めるようにする。スマートフォン(スマホ)にも対応させ、若年層の獲得を図る。新刊を中心に33点をまず公開し、年内に100点を目指す。」 nikkei 

諸外国特に先進国アメリカなどに比べ日本で紙の本に比べ電子書籍出版が出遅れているいる一つの理由は、日本では書籍や新聞の分野に「再販価格維持制度」価格に関する自由競争を奪っている、それが日本の伝統的な商習慣となっていて、そもそも出版物に関して自由競争が必ずしも保証されていないというい実態がある。

問題は新聞業界、出版業界がそうした商習慣をできるだけ、維持しようとやっきになっている現状が今もある意味続いているということだ。ありとあらゆる情報が、大量にネット上無料で提供されている。それをパソコン、タブレット端末、スマホなどの普及、とりわけ安価な書籍閲覧タブレット端末の普及でゲットすることができる。有料出版物の価格競争が激化するのは必然なのだ。国内業者では楽天、国外ではAmazonなどまさにそうした日本の出版業界の古い商習慣を打破すべく殴り込みを掛けている状況なのである。

そのこと自体、消費者、読者にとっては、無条件でいいことに決まっている。品質のいいものをよりやすく入手できることだ。パソコン、タブレット、スマホなど使ったことのない人にとっては相変わらずニュースは新聞で読むもの、知識習得、教養、楽しみのための本は本屋で買うものとなっている。しかしすでに若物を中心に最近は高齢者も新聞はもちろん本についても、電子機器を操り、電子出版物を読むという習慣に切り替えつつある人がどんどん増えている状況であることには変わりはない。より安く、いいものが読めればそれにこしたことはない。

という意味では、出版界、新聞業界がその流れにどう抵抗しようと、電子書籍化の流れなど止める手立てがあるわけがない。

私自身まだ電子書籍を専門に読むためのタブレット端末を持っているわけでもないし、スマホでそれを読んでいるわけでもない。しかし新聞のニュース、諸雑誌の記事などはほぼネット上に存在するニュースを読み、電子書籍サービス会社が提供する電子出版物か関わる諸サービスをPCを中心に使い、読んでいる毎日である。

朝日新聞や日経新聞のニュースを読んでいると、はいこれから先は有料会員になって読んで下さいという場面になる。いつものこと別にそれを残念がることなど何もない。さらにだからと言って、月せいぜい500円程度のものだが、それをわざわざ支払って有料会員となりそうした記事を読むつもりもさらさらない。そうした同種の情報は大抵他のメディア、他の情報提供サイトからから入手できるものである。

雑誌、一般紙関係では、紙の本に較べて半分程度の価格のものなら、その電子書籍を購入して読むことは稀にある。それは稀であって殆どないことだ。

BooKLive他電子書籍本サービスを利用しているが、そこに、全部の出版物についてではないが、立ち読みという仕組みが組み込まれている。その本の内容の前書きや目次全体が出ている場合が多い。それを精読すれば、本全体の構成、著者が一体何を考えているか、どのようにそのテーマにアプローチしているかよく分かるのだ。

それで十分ではないか。もしそれを見て中身が想像できない前書きや目次の作成なら、多分その本はたいして読む価値がないものと思って間違いない。というのが私自身の考え、本の読み方だそれでなるほどなるほど、しかし本当のところはと思ったら、紙の書籍の半分程度のその電子書籍本、直ちにダウンロード購入の価値があるということになるはずだ。

そんな中、注目を引いたのが今朝の冒頭日経記事、「ブルーバックス前書き図書館」の記事http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35526だった。要するにその本の前書きが全部読めるというものだ。実際にその一部を読んでみたが、なかなかいい。それを読めばそれをさらに読む価値がありそうか、どうか即分かる判断できるのだ。ついでに目次一覧を掲げておいてあればもっといい。

いや、こうした動向はあらゆる紙の本出版物にひろがることだろうと予測するし。またそのようになることを期待するのである。

最近本屋にいく回数自体必ずしも減っていない。幸い近くに徒歩10分のイオンモールに大型本屋があって、そこであらゆる紙本の出版物を眺めることができる。いや、まさに眺めるだけでもいいのだ。それをちらちら立ち読みする楽しみは別に奪われたわけでない。しかしそうした出版物を補足的、補完的に見ること、読むことをを自宅のPCでも出来ればなおいいわけだ。こちらでは前書き、目次をじっくり見ながら、それについていろいろ考えをめぐらすところに意味があるのである。

本屋での立ち読み、眺めの楽しみがなくなったわけでない。しかし本屋で本を買うことはまずなくなったという現状だろうか。というのもそれを購入しなくても、その内容をそれと同等それ以上のものを電子出版物や、ネット上に存在する情報でそれを代替できるいい時代になってきたようである。

tad

関係記事

ブルーバックス前書き図書館:nikkei
電子書籍立ち読み編: booklive


2013年4月29日月曜日

米Yahoo!復活 Google、Facebookと連携


「ネット大手ヤフーが約4年ぶり2度目となる自社サイトのトップページの大幅リニューアルを行った。昨年7月、ライバルの米グーグル副社長からヤフーの社長兼CEO(最高経営責任者)に引き抜かれた女傑、マリッサ・メイヤー氏(37)の陣頭指揮で、アクセス数と利用者滞留時間の大幅増が狙いだ。メイヤーCEOは2月24日、全社員に自宅での仕事禁止を通達、社員の意識にもリニューアルを迫った。

『(新しいトップページは)より直感的かつパーソナルにデザインされています。新しいヤフーでの経験はすべて、あなたの興味と好みに関するものとなるでしょう』」。メイヤーCEOは(2月)20日、自社サイト内のブログで、リニューアル後のトップページをこう紹介した。

最大の改良点はニュースフィード(ニュースを決まった形式で配信するための仕組み)の導入だ。画面を下にスクロールすると、その日のニュースが無尽蔵に表示される。スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット型端末でも自由自在だ。

娯楽、ビジネス、スポーツといった主要ジャンルの中で、利用者が好みのニュースを自在にカスタマイズできるほか、フェイスブック(FB)ともサービスを統合。ヤフーはもちろんFBのIDでもログオンでき、友人がFB上でシェアしたニュースも表示できる。ヤフーのマイク・カーンズ製品部門副社長はAP通信に「これはわが社の新たな(発展の)礎となろう」と胸を張った。」産経新聞  2月26日

最近のYahoo!US、株価も好調、とりあえずメイヤーCEOのさまざまな改革が功を奏するそうしているようで、結構なことだ。

Yahoo!Japanと経営主体が違うと言っても、Yahooは、Yahoo。Yahoo!USはその本家、その存亡がYahoo!Japanにとっても、またそれを代表的ポータルサイトとして利用しているユーザー、私自身にとってもその動向は大いに関心のあることには変わりはない。


Yahoo!USのトップページが4年ぶりに大幅にレニューアルされたと言うので早速覗いてみた。たしかにニュースフィードは、すごい。世界中のありとあらゆるニュースがニュースフィード、同じ形式でよめるのがすごい。英語画面など見たくもないという人は別だが、逆に英語を学ぶ人にとっては、これは絶好のサイトだろう。

いや、それもあるが、興味あるのはYahooがトップ画面をユーザー個人がそれぞれ目的に応じてパーソナライズできるサービスがあることだ。これも以前からあるものだが、Yahoo!Japanのそれは私も利用している。

そのログイン、Yahoo以前は独自のアカウントしか利用できなかったが、メール利用を含めてそのサインイン、ログインのためにはFacebookのアカウントでも
できるようにしたことが関心を引いた。私自身も以前からYahooについては独自のアカウントを持っていたが、試しにFacebookのアカウントでもログインできるとあったので、やってみたが、その通りであった。さらに実はFacebookと並んでGoogleのアカウントでもログインできるようになっている。

たしかYahooについてはこれは今に始まったサービスでもない。が従来はYahooのIDがあれば、他のサイトへのログインOKということが主流であった。今度のは違う。Facebook、GoogleのアカウントでYahooにログイン出来るということなのである。

ユーザーにとってはこれは便利、Yahooだ、Googleだ、FacebookだといちいちID、パスワードの管理をする必要がないのだ。

まあこれはなにより、Yahoo生き残りのための措置というか、戦略なのであろう。Google、Facebookなどとその提供サービスで直接的に競争するより、それぞれのメリットが出るよう、互いの行き来をより自由に簡単にすることで自らのサイトの得意部分も活きてくるということなのだ。それぞれ得意とするサービスを相互乗り入れの形で使い分けできればユーザーにとっても便利なのはいうまでもない。

いやそれを互いにやれるのが先進のUSポータルサイト、SNS、日本のサイトなど及びもつかないことなのだ。

tad

関係記事:

産経新聞 :sankei   
世界各国GoogleURL: google
Yahoo! US: yahoo

2013年4月28日日曜日

PCとその他複数端末閲覧環境を同期させる:PC451


パソコンを単体で使っている場合そのニーズはありませんが、最近はパソコンを使いながら、スマホを使う、タブレットを使う人が増えてきました。その場合仮にそのOS、パソコンがWindows、タブレットやスマホがAndoroid、やiOSなどであるとその操作画面がそれぞれ違うので、その違いを意識し、注意しながら使わなければならない。慣れてしまえばどうということはないが、実はこれがなかなか大変なのだ。

その場合、要するにPC、端末間のOSが違っても、インターネット閲覧が共通化している、PCのお気に入り(ブックマーク)や履歴が同期さえしていれば、その困難克服は容易です。要するにWindowsPCでいつも使っているインターネット閲覧環境、使用環境をOSが異なるタブレットやスマートフォン上でも再現できればいいのです。

それが簡単にできる、出来るようにしてくれるのが、Googleの閲覧ソフトChromeなのだ。

Chromeについては、これまでIE(インターネットエキスプロラー)と比べて、それを使うさまざまなメリットについて当BLOGでも紹介してきました。私自身はブラウザーに関しては、今やIEでなくChromeを中心に使っていますが、それは最早世界のパソコンユーザー間での現状だと言って過言ではないでしょう。

ここでそのChrome全体の使用上のメリットについて述べるのが今朝のBLOGの目的ではありません。今朝のBLOGではこのChrome使用のPCと他端末とのネット閲覧環境の同期のことにしぼって説明しておきます。

この機能こそが、Chromeを使う超便利、最大のメリットであることは間違いないでしょう。その便利さについては自ら体験してみないとわからないことかもしれません。

このことに関して4月22日の読売新聞のIT関連記事がありますが、これは主にパソコンと他複数端末、スマホやタブレットとのネット閲覧環境のことを書いています。自宅や事務所で使っているパソコンのネット閲覧環境がモーバイル端末に同期していれば、便利な端末がさらに使いやすくなるのことはそうでしょう。自宅やオフィスで使っているパソコンと同じ感覚でモーバイル端末を操作できるのです。それが極めて効率的な成果を生むことなど言うまでもないことです。それをChromeが可能にしてくれる。

私の場合、スマホやタブレットも持ってはいますが、現状ではそれを使う機会は非常に少ないしその同期機能も使っていません。と、いうのもそれら機器のAndroidのバージョンが4.0でなく、古いもの、まだアップグレードしていないので、Chromeに対応していません。4.0にすればChromeをインストできるはず、そうなればPCのそれと同期させるすることもできるはずです。それらのことについては未確認です。

ただ、私の場合、自宅ではWindowsデスクトップPC、そしてモーバイルとしては、同じくWindowsのノートパソコンを使用しています。デスクトップパソコンの方はもう4年も前から使っているものでこれにはもちろんChromeを入れて使ってきました。

ノートパソコンの方は3カ月前ほど前に購入したのですが、これにChromeを新しくインストールしました。そしてそれを使い始めた時、あれあれ、これはすごい、となったわけです。要するにそのノートパソコンのネット閲覧、使用環境がデスクトップと完全に同期してしまったのです。こちらは何も手を加えていない。ノートパソコンにChromeを入れただけです。このことはちらりはと知ってはいましたが、実際にこんなに簡単にその同期ができてしまうとは思ってもいなかったのです。

要するに一時間前、自宅のデスクトップでやっていた一連のネット作業、今度は外で
ノートパソコンを開いたらそのままそれが引き継がれているのです。ブックマークしかり履歴しかりです。これほど便利で使いやすいことがあるでしょうか。

まだ未体験ですが、これを是非スマホでもやってみるつもりです。そのためにはスマホにChromeをインストできればいいわけです。それが今使っているスマホ機種に可能かどうか未確認ですが。もしそれができれば、現在まだあまり使っていないスマホもより活用の機会が増えるだろうと楽しみにしているところなのです。

tad

PCのお気に入りや履歴をスマホと同期…賢く使う複数端末(1)yomiuri
Chrome にログインする理由:support


2013年4月27日土曜日

迷惑ソフトをダウンロードしないようにするためには:PC450


最近パソコンで使うのはワープロ、スプレッドシート、プレゼンテーションなどいわゆるオフィスソフトを含めて殆どがフリーソフトだ。もはやアプリケーションソフトに関してはほぼフリー、費用は一切掛からないようになってきた。そうした多くのソフト無料である以上にその内容、質、有料のものと同等、場合によってはそれ以上のものがある。有難い話だ。

私も自身そういうものを中心に使い、パソコンクラブの会員の方にも紹介しているわけだ。但しそれがなんでもかんでもいいというわけでない。自身で使ってみて、これはいいものだと確信するものに限っている。しかもその使い方はさまざまあり、本当にそれを使うか、使えるかは自身で判断してもらうことだ。その使用についてはそれぞれ自身で責任を持ってもらうべきことなどいうまでもないことだ。

フリーソフトの利用に当ってはもう一つ基本的に注意しなければならないことがある。そのソフト自体問題なくいいものであったとして、それをどこからダウンロードしてくるかということだ。実はこれには細心の注意が必要なのだ。

ネットの検索で調べてみたらそれがあるサイトにあった。そこをクリックすると、たしかにそのソフト名が書いてある。ダウンロードはこちらです、とあるからそれをクリックする。それでたしかにダウンロードできる。

ただそれで済めばいいが、最近たしかに目的のソフトがダウンロード出来たのはいいが、いつの間にやら、別のさまざまなパソコン管理のためのソフトが入っていることに気づくことがある。いや、一緒に入れたつもりはないのにである。例えばパソコンをスキャンし、これこれ無用で、しかも有害なフォイルがあるからそれを削除せよとか、あなたのパソコンは今本格的に整理、修復しなければ動かなくなります、などと警告するのだ。そしてそのためにこのソフトをダウンロード購入しなさいとやる。

その全部が全部うそとは言わないが、明らかにおかしいものが多い。頼みもしないのに、そんなソフトがいつの間にか入っている、そのように仕組んでいることがおかしいのである。しかもそれがマイクロソフト社公認のソフトだなどと言われるとついついその気になってしまうのだ。超おかしいのは昨日買ったばかりのパソコンなのに、「あなたのパソコンは危機に瀕しています」などと出てくるものだから、なんじゃ、これはとなる。

問題はどうしていつの間に、そんなソフトが入り込むのかということだ。当初私自身気が付いていなかった。それは要するに、フリーソフトをダウンロードする時に一緒に入ってくるらしいのだ。

フリーソフトダウンロードに当っては元々、ダウンロードする先を選ぶ場合、信用のおける先、例えば「窓の杜」などを選ぶよう勧めてきた。「窓の杜」のようにそのフリーソフトの内容、セキュリティを含めて専門的立場からチェックを入れた上で、ダウンロードサイト明示しているようなところを利用するように何度も忠告してきたのだった。それは今後とも絶対大切なことには変わりない。

ところが、ネットなどで知ったフリーソフトを、それを検索しても「窓の杜」などの記載がない場合もある。いや、多分あるのだろうがそれを即発見できない場合があるのだ。そんな時、同じようにフリーソフトを専門に扱っている有名サイトがあり、ここなら大丈夫だろうとそこから入手することもある。その場合、対象目的のもの以外、さまざま上記のような不要管理ソフトが併記されていることがある。ついついそれをダウンロードしないように注意することだ。

それさえしなければそうした不要・迷惑ソフトをダウンロードすることはないのだが、どうやら、ひどい場合、これは推定にしか過ぎないが、その本来のものをダウンロードすると一緒にそうした迷惑ソフトをダウンロードしてしまうようにしているものがあるらしいのだ。だって平生それには注意しているから、そんなものに一切触れた覚えがないのに、それが入ってくるのだ。

それについては私自身も経験がある。そういうものがあるからこそ、信用できるサイトからダウンロードすべきだといい、不要なものには一切手を出さないという原則を守っているはずが、何時の間にかそうした迷惑ソフトが入りことできたことが一・二度ある。

そうしたものは入り込んできても大抵の場合簡単に削除できるのが普通だ。しかしやっかいなものもある。いつの間にやら入ってきたものの一つに、バビロンなる名前の検索・翻訳ソフトがあった。このソフトの削除には相当手間どった。

パソコンの動きが急激に悪くなったのはどうやらそのソフトのせいだったのだが、悪戦苦闘の末、なんとか削除できたのだった。こんなひどいソフトに限らないが同じような経験をお持ちの方は多かろう。

こうした事態を防ぐため守るべき原則、そしてそんなものが入ってしまった場合の対策についていくつか原則的なことをまとめておく。それぞれの具体論は実際それがどんなものなのかによるので一概には言えない。個々にそうした問題に詳しい方に相談されることだ。

フリーソフトをダウンロードする先の選択に当っての注意:

・MS(マイクロソフト)、Gooleと言ったポータルサイトなどが提供するソフトは 直接それぞれの専門サイトからダウンロードすればいいのである。わざわざ別のサイト からダウンロードすることはない。これは大原則の一つ。

・同じことがオープンソースのオフィスソフトLibreオフィスなどについても言える 。その本家「TheDocumentFoundation」からダウンロードすればいいのだ。

・個人プロフェショナルが開発するさまざまなアプリケーションソフトもそうだ。それぞ れ個人が設置しているホームページにあるダウンロードサイトからダウンロードすれば いいのだ。まちがってもその他ソフトを一緒に扱っているようなサイトは避けるべきだ 。

・そういう意味でも上記で述べたように、そうしてフリーソフト内容を検証し、ネット上 で紹介している「窓の杜」のサイトからダウンロードは安心できる。

・「窓の杜」以外そうしたフリーソフト紹介を業とするネット業者はごまんとあるが、  どれが信用できるか、どれが怪しいものなのか私にはわからない。有名なものと思われ ても要注意であるとだけ申し上げておく。

間違ってそうした迷惑ソフトがパソコンの中に入ってしまったら:

・大抵のものはパソコンのコントロールパネルのプログラムアンインストの機能を使って 削除できる。アンインストソフトを立ち上げるとプログラム一覧が表示されるので、そ の対象を選んでアンインストの処置をとればいい。ただ選択したソフトを削除するだけ ではダメである。

・つい昨日、2、3日前まで正常に動いていたパソコンがそうしたソフトが入ったために 俄然動作が悪くなることがある。そんな場合、コントロールパネルからシステム「復元 」の措置をとれば問題解決することが多い。

・敵もさるもの、一端パソコンに入ったら、そこに居直って、そんじゃ、そこらの措置で はなかなか削除できない。コントロールパネルのプログラム・アンインスト措置くらい ではどうしようもないこともある。そういう場合パソコンをリフレッシュ(初期化)し てしまえとか、レジスターエディターを使ってどうこうしろとか、セーフティモードか らそのソフトを 削除せよとか、ネットではさまざまな対処法が語られている。難しす ぎてそう簡単なことでない。

・そういう場合どれが正解か、不正解なのか、ケース・バイ・ケースとしか言いようがな い。まずは購入パソコンメーカーや販売店の専門家に相談してみることだろう。

私の場合、一度、二度そうした経験、しかもかなり重症と思われるものも体験したが、リフレッシュも、レジスターうんぬんも、そんな大げさなことでなく、いくつかの基本的措置を講じて問題解決をした経緯はある。

まずは何よりもまずはそういうソフトが入り込まないよう気をつけることが最優先である。
さらにあんな詐欺にも似た行為、迷惑ソフトを無断でパソコンに送りこむような行為をやめされる手立てがものか、ネット社会にはこのことを訴えたいものだ。

tad



関係記事:

「窓の杜」:forest
窓の杜:wikipedia

2013年4月26日金曜日

Windows8にスタートボタンを付ける「Classic Shell」について:PC449


「ウィンドウズ7を搭載した旧モデルが姿を消し、店頭はほぼウィンドウズ8搭載パソコン一色になりました。8はアプリをタイルのように配置した「スタート画面」を採用するなど、使い勝手が劇的に変わりました。特に、デスクトップ画面に「スタート」ボタンや「スタート」メニューがなくなったので、8を使い始めたころは電源の切り方やインストールしたソフトの起動方法などに戸惑った人も多いのではないでしょうか。nikkei

「Windows8はGUIが大きく変わり、スタートボタンが無くなりました。従来どおりにWindowsを使いたい。そういう方のためのWindows8 スタートキット「Classic Shell J」です。
Windows8 スタートキット「Classic Shell J」(開発:(C) Ivo Beltchev)はオープンソースのスタートメニューカスタマイズソフト「Classic Shell」の日本語を強化したリビルド・再配布版です。 「Classic Shell」の現行最新は2013.04.09現在3.6.6です。」dnki 

Windows8が出てもう6か月経ち、冒頭記事のようにもう店頭にWindows7のパソコンなど殆ど見かけなくなった。消費者は好むと好まざるに関わらず、Windows系パソコンを継続して使うのなら、8のものを選ばざるをえない。選んだらいいのである。もはやわざわざ7のものを選ぶ必要性はどこにあろうか。

ところが、8については従来の7、Vista、Xpなどと較べて立ち上がり画面、UI(ユーザーインターフェース)がうんと違うものだから、従来のOSに慣れきったユーザーには評判が悪い。その一番の理由は、デスクトップ画面からスタートボタンが消えたということだ。

8でも従来のデスクトップ画面は出てくるが、アプリケーションソフトのアイコンが出てくるだけで、プログラム一覧表やその他管理画面が出てくるわけではない。エキスプローラー画面を出したいとか、コントロールが画面を出したいという時、困るわけだ。

いや、8を使っていて別にそれで困ることは何もなく、あらゆるアプリケーションソフト、パソコン管理のためのソフト、コントロールパネルなどユーティリテイ関係のソフトはトップ画面のタイル表示しておけばいいことだ。それで7以上に必要なものを直感的に探し出し、それを立ち上げることができるのだ。

スタートボタンがあるもないも、8は元々そういう「スタート」になっている。それに慣れるには一体何ほどの時間が掛かるというのか。立ち上げのためのアプリソフト一覧やユーティリティソフト一覧を自分の使用頻度に合せて見やすいようカスタマイズすることも、7のスタートボタンを使ってのそれよりはるかに簡単であるということも「事実」である。そうした最初の設定についてもなにもそれを一気にやる必要はなく、実際に使う中で少しづつやっていけばいいことなのである。それは7も8も同じこと。

ところが世の中さまざまなお考えのユーザーさんがいらっしゃるようで、Xp、Vista、7などのWindowsに慣れきったユーザーにとっては、スタートボタンで全てが始まるとことがやはりいいとおっしゃる。そう感じておられるのだ。

そこでそうした要望に応える形で、Windows8のデスクトップ画面にかってのOSのスタートボタンをつけて使うためのフリソフトが出たというのが冒頭二つの記事なのだ。

8については特に大きな不満を感じていない私だが、うんなるほど、8のデスクトップ画面にかって7などにあったスタートボタンがあること自体、なんの邪魔にもならないだろうと考え、それをインストールしてみた。

そのソフトインストールの結果、たしかにデスクトップ画面にスタートのアイコンが追加された。そのボタンから従来のOS、7などのようにさまざまなパソコン操作が出来るようになった。うんうん、これはいい。パソコンクラブなどで、8でなく、7やVistaなどの画面で、操作手順を説明する時にもなんらかの役に立つかもしれないと思ったわけだ。

ところがである、そのデスクトップ画面から、8本来のタイル画面に戻ろうとしたがこれがワンタッチで出来ない。例のチャーム機能が働かないのである。オリジナルの8画面ではマウスポインターを左下に持っていくだけで、簡単にタイル画面か、デスクトップ画面が選択できた。が、その「ClassicShell」を入れてしまうと、8本来のスタート画面に戻すことが結構面倒な操作になってくる。

それは困る。結局のところ、私は、この「Classic Shell」は、私自身にはなんのメリットなしと判断し、削除し、元の8の基本設定に戻してしまった。

念のためにTwitterなどで、この「Classic Shell」の評判を調べてみたが、これはいい、これで8が使いやすくなったというユーザーさんが結構多いことを知った。好むと好まざるに関わらず、8を選択せざるをえなくなったユーザーさんの中でも、従来の7のスタイルでパソコンを使いたいという方がそういう選択をされるのは自由である。

ただそれでは折角の8としての使い方のさまざまなメリット、使い勝手の良さを使わないでおくのですかと一言忠告しておきたいのである。8本来のメリットについては過去のBLOGでもさんざん述べてきたことでもあるから、今ここではその内容について改めて述べるつもりはない。が、8には純粋に8として使って初めてメリットがあるということを指摘しておきたいのである。

この「クラシック」表示、利用法の問題なにも今に始まったことでない。先日のBLOGでも書いた、MS(マイクロソフト)のオフィス2003が後一年でサポートが終わるということがあった。なぜOffice2003が評判よく、その後の2007や2010が立ち上がり時、評判が悪かったかというと、そのメインメニュー表記をガラリと変えてしまったからだ。MSは2007以降従来のWindows系アプリソフトの伝統的メニュー表記を、「ボタン」とかいうなんだかわけの分からない表記にしてしまった。これは案の定大悪評で、その当時、リボン表記のOffice2007のメニューをかっての2003などのメニュー、クラッシック表記にするソフトが出て大いにもてはやされたものだ。

当時私などもこのクラッシック表記のソフトの利用を大いに薦めた記憶がある。しかし今回のことは、それとちょっと事情が異なる。その対象がアプリケーションのソフトのことでなくパソコン全体の操作に関わるOS(オペレーティングソフト)に関わる問題なのだ。Windows8を入れながら、さらに8のパソコンを購入しながら、わざわざ以前の7のデスクトップスタイルでパソコンを使うことの意味、メリットは一体どこにあるのだろうかと思う。

再度言うが、要するにそれは単なる慣れの問題である。私に言わせると8本来の操作に慣れるのに一体何時間掛かるのか言いたいわけだ。ものの数時間あれば、その使い方の全容ががわかる、理解できるはずだ。折角8を使いながら、どうしてわざわざ7のスタイルの使い方にこだわるのかという問題なのだ。

いや、その方が結果的にパソコンの操作が早くできるのだとという方がそうされるのはもちろん自由だ。そうされたらいい。そもそもOSのことを意識するのはせいぜいまさにその立ち上げ時と終了時だけだ。

後は如何に効率よく、アプリソフトを活用したり、インターネットを閲覧検索したり、パソコン自体の管理ができるかという問題なのである。それがスムースに出来ればOSなんてなんでもいいのである。

それは今後ともそうだ。Windows8などよりそれがより効率よく、しかもより安価にパソコンが動かせるOSが出てきたら、私はさっさとそれに乗り換えるだろう。

最後に一言。この「Classic Shell」なるものインストールを勧めるのか勧めないのか。私はお勧めしない。しかし実際にインストールして、試して見られることはやってみられたらいかがだろううか。その後のご判断はそれぞれやられたらいいことだ。

tad

関係記事:

無料ソフトでウィンドウズ8に「スタート」ボタンを配置: nikkei 
Windows8にスタートボタンを付ける「Classic Shell 3.6.6J」dnki 

2013年4月25日木曜日

懐かしの音楽:「ベートベン交響曲第7番」(その21)


この音楽シリーズでは3月23日に、ベートベン交響曲第6番「田園」を取り上げた。
ベートベンの交響曲と言えば、三番「英雄」、五番「運命」九番「合唱」などがあるが、七番というのもある。それには他の有名な交響曲のように特に名前はついていない。

ということもあって、その七番かってあまり聴いたことがなかった。他の交響曲についてはそれぞれ有名なフレーズがあり、それを聴いたら、あああれだとすぐ分かるが、七番についてはそれがなかったのだ。

この曲はいい、是非聴いてみろと教えてくれたのは、丁度二年前の今頃習っていた若い女性のピアノの先生だった。彼女はそれと関連して、自分が音楽大学付属高校生だった頃流行っていた「のだめカンタビーレ」というマンガがおもしろかった、読んでみたらと雑談したのである。私はなんだマンガか、と思ったが、せっかくのお勧めだから、BOOKOFFで1、2巻を買ってきてそれを読み始めた。ところがこれがおもしろくて止められなくなり、ついに全24巻買い揃え全部読むはめになってしまった。

それがフジTV系でドラマ化されていることも知って、そのDVDをレンタルショップで借りてきてそれも全部見たのだった。

そのドラマにはさまざまなピアノ曲や、交響曲が登場するが、それ自体を聴くことが楽しかった。その中の一つがこのベートベン七番だったわけだ。そういえば当時、音楽ショップの楽譜売り場で売られているものの中に、この七番のアレンジ曲が沢山盛り込もれているのはなぜかなと思っていたのだった。その背景も初めて分かったわけだ。

この七番の演奏、、YouTubeには豊富に存在するからあれこれよくそれを聴いた。カラヤン、小澤征爾、べームなどのものがあるが、いや改めてYouTubeってすごいと思う。いずれもすばらしい。

そのドラマ「のだめカンタビーレ」で若手指揮者ヒーロー玉木宏(ヒロイン上野樹里)が無名の若手演奏家を前にタクトを振る場面があった。それを演奏しているのはどこの交響楽団か確認していないが、要は録音が優れているのだろう。ベルリン・フィルやロンドン交響楽団のそれに較べても遜色がないように聴いている。

交響楽と言ってもなにも深刻ぶって聴く必要はなく要するに楽しく聴けばいいのである。
tad

関係資料:

ベートーヴェン:Beethoven 交響曲第7番イ長調 カラヤン(1983年ライブ):YouTube
ベートーヴェン - 交響曲第7番、オペアンプ。92 - YMFデビューオーケストラ:YouTube
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 小沢征爾 ベルリン1982年ライヴ:YouTube
ベートーヴェン 交響曲第7番 ベーム ロンドン響 1977年ライヴ:YouTube
のだめカンタビーレより:YouTube  fu
のだめカンタービレ (テレビドラマ):wikipedia

2013年4月24日水曜日

「不起訴不当」の不当議決


「陸山会事件の元検事に不起訴不当議決 東京第一検察審

小沢一郎・民主党元代表の元秘書・石川知裕衆院議員を取り調べた東京地検特捜部の検事が、事実と異なる捜査報告書を作成した問題で、東京第一検察審査会は22日、虚偽有印公文書作成・同行使などの容疑で刑事告発された田代政弘・元検事(46)=辞職=について、「不起訴不当」とする議決書を公表した。

議決書は「虚偽記載があったと言わざるを得ない。検察が田代元検事の弁解をうのみにしていないかとの疑念がある」と指摘した。

最高検が田代元検事を不起訴(嫌疑不十分)としたのを不服として、市民団体「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」が昨年8月に審査を申し立てていた。検察当局は再捜査するが、1度目の審査で「起訴相当」議決が出なかったため、再び不起訴とした場合は審査会による2度目の審査はなく、不起訴処分が確定する。田代元検事の強制起訴はなくなった。」朝日新聞 4月23日 

「陸山会事件 八百長捜査の不正議は「不起訴不当」で逃げ切り

陸山会事件で、インチキな捜査報告書をでっちあげて、 石川知裕衆院議員らを罪に陥れ、小沢一郎衆院議員を 強制起訴の流れを作った、田代政弘元検事に不起訴不当、 上司だった元特捜部長・佐久間達哉検事、 元特捜部主任検事・木村匡良検事には、不起訴相当という議決が下された。

「小沢氏が強制起訴となったのは、起訴相当という議決が 2度、下されたからなんや。
それが、田代元検事は「不起訴不当」の議決。 検察は、表向き、再捜査することになる。 けど、その前に、実質的に捜査はすべて終わってるがな。 何回、捜査しても、不起訴の結論は一緒や。

「不起訴不当」でも、結論はもう、決まったも同然。 田代元検事が起訴される可能性は、まずあらへんがな。

一方で、石川議員は、控訴審でも有罪判決が維持され、議員辞職もやむを得ない状況やで。むちゃむちゃな捜査で、一方が犯罪者、税金でメシ食って、 退職金までもらえる、検察は、なんらおとがめあらへん。

こうして「巨悪」は逃げ切るんや。」今西 憲之 4月23日

昨日の主要新聞各紙、陸山会事件の元検事に東京第一検察審が「不起訴不当議決」をしたことを一斉に報じていた。その代表例として朝日新聞のそれを冒頭掲げたが、これがなんと、39面のまさに三面記事扱い。この日の朝日トップニュースは「ユニクロ、世界で賃金統一」というもの。このニュースたしかにこれからの日本の企業、日本社会のあり方を示す重要ニュースであることは否定しない。

しかし、その一方で朝日が三面記事で取り上げたこの事件、日本国家権力検察の検事が、検察の都合のいいように捜査をやったという疑惑、いや、その証拠はほぼかたまったような状況の中で、検察審が「不起訴不当議決」をしたというニュースなのだ。このニュースこそ国家、社会的観点から見て、一面トップに持ってきてもおかしくない、そうあってしかるべき事件ではなかったのか。

そうした傾向は他の主要新聞各紙、マスコミの報道スタンスにもうかがいしれる。陸山会事件で小沢氏が検察審から二度にわたって「起訴相当」の議決を受けた大々的な報道ぶりとあまりにも対照的ではないか。このことについてマスコミは、「これで田代元検事が強制起訴されることはなくなった」という事実関係は報道する一方でそれが、小沢氏強制起訴の議決にまつわる経緯と較べて著しくそのバランスを欠く、その疑いが強いことについて言及することは殆どない。

それがおかしいという指摘はマスコミでなく、それとは無関係の冒頭引用した今西憲之氏や。江川紹子氏などのBLOGやツイッターでの評論をみて、その通り、やはりそうなのかと納得できるのである。そうしたものはマスコミから大きく取り上げられることなく、そのまま埋没してしまうのである。

今西氏が指摘するごとくあれは明白に検察の八百長捜査。巨悪の代表田代元検事はこれで「逃げ切り」なのだ。どうしてマスコミはそのことを「不当ではないか」と指摘しないのか。

tad

関係記事:

「陸山会事件の元検事に不起訴不当議決 東京第一検察審:asahi
「証拠捏造、深刻な人権侵害だ」 不起訴不当議決で小沢氏が談話:sankei
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検察審査会議決の不透明・補助弁護士はワケあり元検察幹部 (江川 紹子)


2013年4月23日火曜日

キッズパソコンクラブ部長選出


私が近くの小学校でパソコン学習の課外活動にボランティアとして参加し始めてからすでに10年になる。これは文部科学省が構想して始めた地域でのコミュニティスクールのようなものらしいが、この学校にもそれはそれとして別に存在するようだ。では一体この地域の住民が指導的立場で参加するこの課外活動というのは一体どういう位置づけなのか、その意味、目的が少々不明なところがある。

課外活動といいながら、一時間ほど子どもを授業外の時間に半強制的に残らせ、15ほどあるスポーツ、文化活動の課外活動に参加させるのである。そのことについて一体それがどういう位置づけになっているのかよくわからないところがあるの事実だ。市の教育委員会もその意味を認め、他の学校にも同じような活動をするよう求めているそうだから、まさに正当的なものであるには違いない。

昨年まではその課外活動に先生方は一切参加せず、その指導については百%地域住民のボランティアにまかせきりであった。ところが昨年度からはそれぞれの活動に先生一人一人が参加し、先生も参加する学校公認のクラブ活動という位置づけにしたようだ。おそらくそれなら親たちの理解と、より幅広い地域住民ボランティアの参加も得られると学校も考えたのだろう。私自身それには何の異論もない。何よりも先生の参加がなにより必要だと常日頃主張してこともある。

さらに地域ボランティアや先生も指導、監督に当たるが、部の運営自体はより子ども達の自主性にまかせるという趣旨にしたようだ。建前には違いないが、それで子どもたちの参加意欲、動機づけになることだとこれについても何の異論もない。だから部活のスタートに当っては、それぞれの部でそれをとりまとめる部長、副部長、書記の三人の委員を選出するということになったそうだ。

昨日から今年度の実質活動が始まったが、冒頭その三役の選出があった。その手順については、これは部の実質的内容を決め、運営を主導していく私など口出すすることでなく、担当の先生がその手順一切を取り仕切きられた。

それが最近の学校教室での手順なのだろう。クラス委員長ほか、それぞれの役割担当を決める手順である。昔我々の時代は先生が級長を指名したものだが、今はそうでない。多くの場合先生がクラス委員に立候補するものを挙手で募集し、その中から選ぶ。その選び方も選挙投票による方法、立候補者同士の話しあい、じゃんけんなどいろいろあるようだ。
クラブ冒頭、先生が委員に立候補を求めたところ、昨年度もそうであったが、今年も私の予想に反して4人もの子どもが手をあげたのだ。大人のさまざまなクラブ役員の決め方と全然違う。大人の世界だと、まず立候補するものはいない。できればそんな面倒なことには巻き込まれたくないという本音もある。だから役員選出自体大変なのだ。

4人も候補があった段階で、担当の先生は40人近いクラブ員に問いかける、パソコンクラブの場合他のクラブと違って3年生から6年生まで万遍なく40人近い子どもがいる。先生は問いかける。「部長、副部長、書記をどうどう選びますか、話し合いにしますか、投票にしますか、じゃんけんにしますか」と。

おもしろいのは立候補した4人の6年生、男子二人、女子二人、男子一人はじゃんけん、女子一人は投票を主張したことだった。投票を主張した女の子、投票にあたってクラブ運営についての考え方を説明しその後選挙で決めようと主張した。聞いていた私はその子の意見を支持したかった。が、それをやると、それだけで貴重な一時間が終わってしまうことも分かっていたから黙っていた。担当の先生も本当はそれが一番の正論(?)であることはわかっておられたのだろうが、早期決着のため(?)じゃんけんをそれとなくすすめ、結果的にそうなった。

おもしろいのじゃんけんに勝ち、部長になったがじゃんけん主張の男の子だった。それを見た先生が、「おい、君、本当に部長をやるのだな、いい加減はダメだぞ、ちゃんとやるのだな」と二回も念押ししたことだ。というのも、その子どうやら、平生やんちゃ坊主で知られれている子どもなのだ。その子は、少々ためらいながらも「はいやります」と宣言し、無事役員人事は決着した。選挙投票決着を主張した女の子は副部長じゃんけんにも敗れたのだが、最後書記決定じゃんけんには勝って大喜びだった。私は彼女に最大限の賛辞を送りたかったのである。

そうした騒ぎでその日のパソコンクラブは実質40分程度になってしまったが、私自身はパソコン学習のことより、そうしたプロセスには大変興味があった。そして何より子どもたちにとってもおおいに意味のある時間であったと思ったのである。

場合によっては私自身はフルに時間を使っても、部長選出選挙を見たかった。そうなった時それぞれ候補の4人が一体なにを言うか是非聞きたかった。仮にせいぜい数行のたわいもない言であったとしてもだ。それを40人の子どもたちがどう反応するかも見たかった。しかし同時にじゃんけんも悪くない。なにしろその結果がどうなろうと誰も傷つけることはないし、ある意味一番公平、フェアなやり方かもしれないからである。

先生に二回にわたってダメ押しされたその部長、私の見る限りの時間中以前より随分殊勝になったように見えた。この男の子実は前年度も5年生で部活に参加していたから私自身はある程度その言動について知っている。

パソコンをどう習うか、どう教えるかもちろ大切なことだ。これからまた一年間それについて子ども達と関わりあう。それについて何がどうあろうと、私自身もちろん担当の先生と相談しながらだが、自身の考えを曲げることは一切ないだろう。ただ、昨日のあの一連のやりとりを見ていて、私は大いに感心するところがあった。

おお、日本の子どもなかなかいいではないか。

tad

2013年4月22日月曜日

乱数関数RANDの話:PC448


4月パソコンクラブではスプレッドシート(表計算)の勉強中だが、さまざまな関数についても学ぶ機会がある。関数として数学、統計、日付、財務などなどさまざまな分野のものがあるがビジネス、学問の世界ならともかく、私たちが日常生活の中で使う機会があるのは、簡単な数表を作るために合計を求めたり、四捨五入したり、平均値を出したり、日付関連の関数位だろうか。

もちろんスプレッドシートなるものを理解する上で関数というものの概念を知っておいた方がいいという意味で、あえて実際にはあまり使うことのない統計関係の関数なども使ってみるわけだ。

そんな関数の一つに乱数を発生させるRANDなる関数がある。この乱数というもの案外我々の生活の中で使われている概念で詳しいことはともかく、その概念中身は理解しておいた方がいいことだ。

例えば、NHKは定期的に報道番組の中で政治に関する世論調査の結果を報道する。その時、その調査方法として、「コンピュータで無作為に選んだ人を対象に電話を掛けて行った」という趣旨の説明をする。普通に聞いていればなんのことかよく分からない。

エクセル、Calcなどスプレッドシートやる場合、上で述べたようにいくつか関数を学ぶ機会があるが、その中で一度はこのRANDという関数を実際に学び体験しておけばいいと思うのだ。

世論調査の場合、まさになんの偏った恣意も意図もなく、無作為に電話を掛ける相手を選ばなければならない。そのために使うのが、乱数表なのである。そしてその乱数表を実験体験できるのがパソコンのスプレッドシートというわけだ。

実際の世論調査で乱数表がどのようなステップで使われているか、分からないが、問題は本当にコンピュータ・パソコンがその「乱数」を正確に作りだしているかどうかなのだ。そこで実際にRANDという関数をLibreオフィスのCalcを使って発生させてみた。またそれを見ていただくためにその「乱数表」を、Googleドライブ上に示してみた。乱数は小数点以下10桁の数字で表示されるが、わかりやすくするため、これを0から9の数字に置換えてみている。

その0から9までの数字がまさにランダムに発生しているかどうか、それは、それぞれの数字の発生の確率が1/10になっているかどうか、乱数発生数が増えれば、増えるほどそれぞれの数字発生確率が1/10に近づいていくかどうかでその精度が測れるのではないか。

今朝は時間がなく実際には、100個、500個発生させた乱数の度数分布を調べてみたが、100個より500個の方がそれぞれの乱数発生率が1/10に近くなっているかのように観察できた。(図1)同じように1000回、1万回という実験は可能である。
スプレッドシートならではのことだ。

このスプレッドシートにおけるRANDという関数に関して、精度、質はあまり高くないとする学説、学会もあるそうだ。別のスプレッド、別の関数によって精度の違いがあるらしい。

私が今回使ったのはLibreのCalc。さらにここで例示したことの論理自体が正しいのかどうか、確信はない。私自身のこと統計学だの数学になってくるとせいぜい高校生程度のレベル。詳しいことはよくわからない。しかし自分なりにやったこの結果では、まずはほぼ0-9の数字が1/10のに近い確率で発生していることが観察できたことだ。
これでそうした乱数表を使えば、人間の恣意的判断よりもはるかに無作為に近いものであること自体は証明できたと思うがいかがであろうか。

是非専門家の方のご指導をいただきたいものだ。


tad

関係記事:

RAND関数とは:weblio
ランダムな数値を作成する?RAND関数:relief 


2013年4月21日日曜日

Windows8ではIEが使いにくい?:PC447


Windows8以外従来Windows7やVistaを使っている人には関係ないがWindowsを8に切り替えた人から数多く寄せられる不満一つある。それは、8を起動後、インターネットを閲覧しようとトップ画面に表示されているIE(インターネットエキスプロラー)タイルをクリックすると、インターネット画面は出てくるが、それがどのサイトのものであれ、全画面表示で出てくることだ。

これでは長年使い慣れたIEのトップメニュー、とりわけ「お気に入り」メニュが出てこないものだから、次の画面に移りたいのにどうしたらいいか分からないのだ。まさか、いちいち画面下部にある、URL入力欄に閲覧したいサイトのURLを入れてというわけにはいかない。仮に一度はそうしても、次の画面も同じこと、これまた全画面表示になるどうも始末が悪い。なんじゃ、以前と違うではないかということになる。

実はWindows8のアプリケーションソフトは、従来のデスクトップ画面で表示されるデスクトップアプリと、Windows8導入にともなって導入されたストアアプリというものが存在するのだ。それはMS(マイクロソフト)がスマホやタブレット端末売り出しに関連してアップルやGoogleが始めたストアなるものを真似て始めた一連のストアアプリを利用するためのものなのだ。そうしたアプリ、インストして使ってみたこともなく、ましてや、そもそもそんなものをまだ必要ともしてない従来のWindowsユーザにとって極めてわかりにくい、戸惑うのは当然なのだ。

問題はWindows8では、インターネットのブラザーであるIEがデスクトップアプリ、ストアアプリの二つに対応していて、Windows8が立ち上がった直後、IEがタイル表示されているのでそれをクリックすると、IE自体がストアアプリとして立ち上がってしまう、全画面表示のそれになってしまうのだ。これで困惑するのである。

そうなっても、もちろん従来のデスクトップ型IEとして表示し直す方法はある。それと、そもそも最初からIEがデスクトップタイプ(操作メニュー画面付き)で表示されるようにする二つの方法について説明しておく。

1)IEが全画面表示で立ち上がってしまった場合:

ストア版で全画面表示になっている時、デスクトップ版に戻したい時はそのページを右クリックすると、「ページツール」が出てくる。それをクリック、「デスクトップで表示する」をタップすれば、デスクトップ版のInternet Explorerが表示される。 図1

2)IEを最初からデスクトップ版で表示したい場合:

2.1)Windows8が起動したら、タイル画面からデスクトップ画面を選択。
  デスクトップ上にあるIEのアイコンをクリックする。デスクトップからIE
  を選択するのだから、IEがデスクトップ版になるというわかりやすい話だ。

2.2)使用中のIEで常にデスクトップ版として使うよう設定してしまう。
  スタートスクリーンで起動したときに、どちらのUI(ユーザーインターフェース)  でで起動するか決めてしまう方法だ。この場合は常にデスクトップ版にする場合だ。  
  IEメニュー インターネットオプション→「プログラム」→インターネットタイル  を押すとデスクトップで開く」図2

  これでIEをクリックすればすべてデスクトップ版で開くことになる。これが一番の  お勧めか。当面一般Windowsユーザーにとってはストア版などあまり必要で   ない。

追加説明:

上記はすべて、IEをブラウザーを使う場合の話であって、別の主たるブラウザー
Chromeについては、そういう使い分けの必要など一切ない。あらゆるネットサイト、アプリについて、IEのようにそれがデスクトップ版か、ストア版かなどの考慮は一切必要ないのだ。筆者は最近ブラウザーとしてはIEよりChromeを主として使っているので。IEを使う上でそうした使い分けをしなければならぬことにむしろあまり気がついてない面があった。

Windows8を使う上でも本家本元のIEよりChromeの方が使いやすいというのが少々皮肉に感じられるというといい過ぎであろうか。

今朝の主題は上記二つの方法でIEの使用について特に何の問題もないことをお伝えすることである。

tad

関係記事:

Windows 8 の Internet Explorer には、ストア アプリ版 Internet Explorer と、従来のデスクトップ:so-net
Windows 8のIEを使いこなせ!UIの切り替えがコツだ! :nikkei bp
Windows ストアのアプリ:ms


2013年4月20日土曜日

Chromeの翻訳機能設定:PC446


Chromeの機能として英語・日本語の自動翻訳ができると聞いてChromeをダウンロードインストールしたが、翻訳機能がうまく働いていないようだ。どうすればいいかという質問を受けた。

Chrome翻訳機能そのものはデフォルト(初期設定)のはず、普通は、Chromeをインスト設定するだけで翻訳機能が働くはず。Webページを閲覧していて、英語のページが出てくるとページ全体を自動的に日本語に変換してくれるはずだ。

その翻訳自体、まだまだ不完全で、まだまだ実用にほど遠い側面もある。その使い方についてはそのつもりで注意して使う分には十分役に立つところもあろう。

そのことの論議は別におくとして、今朝はその「翻訳機能」が出てこない場合その表示のさせ方について書いておく。

翻訳機能を使うステップ:英文ページが出ているのに翻訳機能が働かない場合

1)Chromeトップページの右上端Chrome設定アイコンをクリック(図1
  のステップ1)
  設定ボタンをチェックする
2)設定画面の一番下の「詳細設定表示」をチェック(図1のステップ2)
3)「言語」から使用言語日本語を選択し、完了ボタンを押す
  「母国語以外のページで翻訳ツールを選択」にチェックマークを入れる(図1の
  ステップ3
4)なんらかの英語ページを表示させて翻訳ツールが機能することを確認する(図
  2、3)
  ・英語ページが自動的に翻訳される
  ・翻訳ツールボタンを操作して英語原文に戻したり、翻訳ページを出したりする

こうした翻訳自体、まだまだ不完全で、実用にはまだまだ遠い。もっともその使い方についてはそのつもりで注意して使う分には、いろいろ役に立つところもあろう。英文論説記事そのものなどは別にして、ともかく英文のトップホームページの表示などでその概要を知ったりするには役立つことがあろう。

再度言うが翻訳自体はまだまだ実用に耐えるものではない。しかし英語を学ぶもの、そういう目的意識を持って、英語Webページを閲覧しているものにとってはこの翻訳機能、使い方によっては、さまざま役に立つ面もあろう。

そのことについてはいずれまた書く機会があればと思う。

こうした翻訳ソフト、Web市場には他にもChromeの拡張機能としていくつか存在している。ただその使い方、中身についてはついては大同小異のようで、そんな大きな期待を寄せない方がいい。

ただ、こうした翻訳機能はなにもChromeに限らずコンピューターの世界では万国共通のテーマなのだ。どんどん実用に耐えるようなものが出来ていくことは間違いのないことでもある。

tad

関係記事

ページを翻訳する:google 







2013年4月19日金曜日

アメリカの恥ずべき日、銃規制法案否決


「米上院が銃規制強化法案を否決 大統領「誰の代表か」

ワシントン(CNN) 米上院(定数100)は17日、オバマ政権が実現を求めていた銃規制の強化法案を54対46の反対多数で否決した。可決に必要な60票を得られなかった。

法案には銃購入前の身元調査の拡大や軍用の攻撃兵器を模倣した半自動ライフルの禁止などが盛り込まれていた。今回、投票が行われたのは当初案に対する反発を受けて民主党議員が提出した修正案。しかし、銃規制反対の圧力団体・全米ライフル協会(NRA)の影響もあり、共和党の多くの議員と銃規制に批判的な州選出の民主党議員が反対票を投じた。否決は確実とみた民主党のハリー・リード院内総務も反対票を投じた。これは後日、法案の再審議を求める権利を手にするためだ。

裁決後、オバマ大統領はNRAと反対した議員を厳しく非難。「銃のロビー団体とその仲間たちはこの妥協案を支持しないどころか、法案について故意に虚偽を申し立てた」と述べた。

大統領は世論調査で規制の強化案への支持が90%に上ることに触れ、「ワシントンにとって非常に恥ずべき日」だと述べるとともに、「いったい誰の代表として議会にいるのか」と議員たちに述べた。」CNN 

ボストンマラソンでの爆発事故やテキサス州の工場の爆発事故などアメリカから深刻なニュースが伝わってくるが、この銃規制強化法案を否決はオバマ権にとっては政権をゆるがしかねない深刻な事態であろう。

世論調査では銃規制強化法案への支持が90%にも上っていたにも関わらず、上院は54対46というかなりの差で軽々と否決してしまった。オバマ大統領が、否決に回った議員たちを非難、あなた達は一体誰の代表か、これはアメリカにとって「恥ずべき日」だと嘆いた当然のことだ。

これがいわれなく銃の犠牲になり、銃規制を訴えてきた家族たちにはショックなことであっただろうし、銃規制支持を表明してきた一般市民にとっても議会がこうやすやすと法案を否決してしまったことに失望したことも事実だろう。

これはアメリカにとって「恥ずべき日」だと述べたオバマ大統領の弁を外国人の一人にすぎないが、支持したい。私は常日頃アメリカは議会制民主主義の先進国、日本もそれから学ぶことが多いという考えをしている人間の一人なのだ。ところがこれは一体何なのだろうかと思う。

ライフル協会か何か知らないが、なんでそんなものの存在のロビー活動が国民の代表たる議員を動かしてしまうのか。この銃規制の問題になると、このアメリカという国、どうしてこんなことになってしまうのか、残念でならないのだ。

tad

関係記事:


米上院、銃規制強化法案を否決ビデオ:cnn 
米上院、銃規制強化法案を否決ビデオ:nytimes
米上院、銃規制強化法案を否決ビデオ:nhk

2013年4月18日木曜日

ソネット世界最速の光通信サービス、NURO開始:PC445


「ソネットエンタテインメント(So-net)は、通信サービスの新ブランド「NURO(ニューロ)」を立ち上げ、個人宅向けの商用FTTH(光ファイバー通信)サービス市場で世界最速の下り最大2GbpsのFTTHサービス「NURO 光」を開始した。

「NURO 光」は、東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城の関東1都6県の戸建てと2階建て以下の集合住宅を対象に、超高速・高品質のサービスをシンプル・リーズナブルな価格で提供する。標準伝送規格のGPONを採用し、通信速度は、下り最大2Gbps、上り最大1Gbps。月額料金は、プロバイダ料金、宅内終端装置の機器使用料を含め、2年間の継続契約を条件とした「NURO 光 G2 V」が4980円、「NURO 光 G2」が7480円。別途、契約事務手数料840円、基本工事費31500円(1050×30か月/分割払い)が必要。

宅内終端装置は、最大1Gbpsで接続できる有線LANポート×3、最大速度450Mbpsの無線LANを標準装備。家庭内でテレビ、PC、スマートフォン、ゲーム機、タブレット端末など、さまざまな機器を有線や無線で同時に接続し、合計最大2Gbpsの通信速度でリッチコンテンツをオンデマンドで楽しむことができる。さらに、最大5台まで使えるセキュリティサービス(月額基本料金525円相当)を無料で提供する。」 yomiuri

パソコンを使いインターネットをやっている人にとって、通信手段として何を使うかは常に重要な選択肢となる。ADSL、CATV、光などがあるが、最近はフレッツ光なども競争激化にともない月額料金を引き下げ始めたこともあって、光通信を選択する人が増加しているようだ。

光が高速で安定、快適な通信ができることは分かっているが、まずはその本家本元のNTT系のものとAu系が激しい市場争奪戦を繰り広げていることはご存じだろう。すでにNTTフレッツ光を使っているのにAuが売り込みにきたり、またその逆もある。売り込む側にとってはその家の前に立てば、CATVを含めてその家では一体なにを使っているのか分かるはずだ。それを見て売り込みにくるのである。

CATVだ、光だということになるとユーザーとしては一体何を使ったら、どれを使ったらいいか、よくわからないのが正直なところだろう。ましてやインターネットだけならともかく、それがTVの視聴、IP電話の利用などとも関わってくるから、その組み合わせ選択は結構難しい判断となる。

それぞれの売り込み業者は自分の都合のいいことしか言わず、その技術的意味内容、中身が分からないまま、ただ光にすればインターネットが早くなると言われて、その他TV視聴法やIP電話など従来のままにしてインターネットのためだけのために契約してしまうケースがある。結果インターネット、TV、電話関係のトータルの月費用が9千円、場合によっては1万円に達する人がいる場合がある。

私の場合、NTTの光フレッツ一本でインターネット、TV視聴、IP電話をすべてそれ一つまかっている。現状では総額6千円前後で済んでいる。しかもそれを2世帯で分担しているから実質その半分ということになろうか。

Au系の光サービスのスピードがNTTより優れていることはわかっているが、AuはTV関係サービスはCATVの方にやらせていて、場合によってはそれで2重の負担となっている家の人も結構いるようだ。Auに言わせれば、それがいやなら、TVはアンテナを屋根に張って見れば只ですというだろうが、私に言わせればそれがそれがおかしいのだ。そのことは私たちの住む市周辺だけの特殊事情なのかどうなのか、分かってはいないのだが。

その論議はいいとして、NTT光フレッツの通信スピード実際、測定してみたこともあるが、条件がよくて1Gbps程度だと思われる。もちろんそれで十分で、特に不満はないが問題はそれを自宅にとりこんでからの無線LANの設定がある。それでそのスピードが相当落ちてしまうようだ。それは致し方のないこととあきらめていたのだが、うん、これはいいなと思ったのが今朝の冒頭のニュースであった。図1

ソネットが始めた「Nuro光」なるものだ。下り通信のスピードが最大2Gbpsである上に、その終端装置のスピード最大1Gbps、さらに最大速度450Mbpsの無線LANを標準装備しているというものである。

月額費用も現状のものに比べてそんなに高くない。これは魅力的である。直ちにそれに乗り換えるほどのものでもないが、この「Nuro光」なる技術、これが世界標準となってこれからそれを使った光のサービスがどんどん増えていく可能性がある。

現状ではNTT光フレッツのサービスに大きな不満があるわけではないが、このソネットの「Nuro光」サービス登場によってNTTフレッツ、Auもうかうかしておれないわけで、さらなる性能仕様面でもさまざまなサービス面でも、その品質、性能向上を目指すだろうということだ。

現状ADSL、CATVなど使われている方で、これから新しく光通信導入を検討されている方、改めてこの「Nuro光」を含めて、NTT系のもの、Au系のもののメリットデメリットを比較検討の上、自分にとってどれが最適か、慎重に判断されることをお勧めしたい。

tad

参考記事:

世界最速の光通信サービス、NURO開始:yomiuri 
GE-PON【Gigabit Ethernet-Passive Optical Network】:e-word 
NURO 光:so-net 

2013年4月17日水曜日

中国GDPに粉飾疑惑


【「中国統計局が発表した今年1~3月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比7・7%増となり、予想外の減速となった。だが、中国経済の実態はもっと深刻かもしれない。GDPの算出についてデタラメぶりが暴露されたほか、貿易統計では輸出額の大幅な水増し疑惑も浮上、世界の投資家の不信感は募るばかりだ。

中略

今年2月にこんな報道があった。中国紙・新京報によると、中国の省や直轄市など地方政府が発表した昨年のGDPを合計したところ、中国政府発表の名目GDPを5兆7600億元(約91兆4700億円)も上回った。その差額は広東省のGDPに相当する規模だという。

中国に詳しいジャーナリストの宮崎正弘氏は「地方政府は成績を良く見せようと、2倍、3倍に水増しした報告は当たり前。国家統計局は地方政府から上がってきた数字を減らして発表するのが仕事ともいえるが、本当の数字は誰も知らない」と指摘する。

中略

 そうした問題点が指摘されながらも、1~3月期のGDPが期末からわずか15日後に公表されるという不可解な状況も続いている。米国の1~3月GDPが今月26日、日本が5月16日という公表予定と比較しても極端に早い。

「中国では共産党の独裁が続く限り、数字のごまかしは永遠に続く」】zakzak 

昨日都内で大学時代親しかった友人4人で集まり雑談会があった。それぞれ個人最近の生活ぶりを話し、天下国家のことも大いに話題になる。最近の話題の中心はやはり北朝鮮のことだ。その結論は、もうこればかりはどうしようもない。事あればアメリカがその軍事力を発揮して結末する。ただそうではなく、まちがって戦争になればこれは大変。それだけは是非避けなければならない。

戦争となれば北朝鮮自体はやけになって何をするかわからない。そうなればもちろん日米韓の一般市民、軍に数多くの犠牲者が出ることにもなりかねない。それはやはり絶対避けなければならないことだ。

そんな時、やはり中国が北朝鮮にどう対処するか、これが最大の問題解決のカギを握っていることには変わりはない。そんなありふれたというか、ありふれた話をしていたわけだ。

その中国、国家主席が交代したばかりだが、新政権がこの国をどう導いていくのか、国際社会とどうつきあっていくのか、まだまだ不明な点、不安定要素が多い。第一何よりもかによりも、共産党一党独裁、経済は分離という国家体制が果たして、今のまま維持できるのどうかそれ自体がやはり一番肝心なことであるということにおいて、4人の見方は一致したのであった。

その中国と日本がどう付き合っていくか、関わっていくか、それが日本の将来にとっても最大の関心事項であるということも、当たり前だが皆の見解が一致したのであった。

3時間ばかりの楽しい雑談会が終わり、帰途についた。電車の中で、隣の乗客が読んでいる「夕刊フジ」のトップニュースがチラリと目に入った。ええっ、と驚いた。二つあった。

トップニュースは、中国のGDP粉飾疑惑浮上、もう一つはボストンマラソンテロ爆弾
事件であった。いや、これは大変と目をこらしたが、人様のものをそうまじまじと見ることもできなかったが、その内容は十分確認できた。乗り換えの必要もあったからその駅で夕刊フジを買おうとも思ったが、買えなかった。家に帰りついたのが夕刻5時。早速、あちこちチャンネルを回した。ボストンマラソン爆発事件はやはり衝撃的、またこれでアメリカ及び世界各国でのテロ対策全開だ。

もう一つのトップ記事、中国GDPの粉飾のことなど、どのTV局まったく報道がなかった。今朝も起きてからあちこちの新聞ニュースをチェックしたが特にこれといった目新しい記事はなかった。要するにそれは夕刊フジと同じ産経新聞系のzakzakのサイトの報道であったのだ。

この記事にあるように、そもそも中国という国のさまざまなGDPを含めた経済統計はどうもおかしい、不正確だ、矛盾に満ちている、ということだ。中央政府の発表とそれぞれ地方当局の発表の合計が一致しないなど事実だ。もっともたしかにそれが粉飾されているという決定的な報告がかって日本のマスコミ、世界のマスコミによって、なされたことはない。

それがない以上粉飾の疑惑があるといってもそれをベースに中国政府の経済統計を疑ったりそれに関わる批判を軽々しくしたりすることができないのは当然だ。ただ時を同じくして最近ムーディーズが中国国債の格付けを引き下げたのも、実はこの粉飾疑惑と無関係でないこと位は想像できる。

冒頭記事にもあるように、集計粉飾疑惑はGDPだけでなく、輸出入統計にまで及んでいる。問題はGDP世界二位の中国、世界中の経済動向に多大な影響のある中国の経済指標そのものが、おかしいと言われても、この中国、自分にとって都合の悪いことは知らぬ、存ぜずで済ますつもりなのはいつものことだ。

30年、40年前、中国がまだ発展途上国扱いをされたいた時代はそれはしかたがないことだったかもしれない。しかしその中国、今やGDP世界第二位の大国なのだ。その経済をはかる根本的な経済指標が正確でない、粉飾ではないかと正確性が疑われるような事態を世界各国、関係当局は黙ってみているつもりなのかと問い質したい。どうして互いに協力して、その中身の信ぴょう性についての調査を始めたり、また問題点改善の提案をしないのか不思議でならない。

まさか中國の国際社会のおける政治力、外交力の影響の大きさをおもんばかるあまり、そうした疑惑解明を言い出さないのか。もしそれがあるなら、それはあってはならないことだと思うのだがいかがなものか。

tad

関係記事:

中国GDPに粉飾疑惑 「減速」どころか実態深刻か 水増し報告当たり前:zakzak
中国国債格付け見通しを引き下げ ムーディーズ :nekkei 

2013年4月16日火曜日

米Yahoo在宅禁止令の波紋


「6月以降は全社員が出社して勤務するように」。インターネット大手、米ヤフーが出した社内通達が、自由な風土で知られるシリコンバレーで話題となっている。従わない場合は退職を迫られる内容。ヤフーは実体のない在宅勤務者が多いとも報じられており、経営再建に注力するマリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)の堪忍袋の緒が切れたようだ。

 米IT(情報技術)関連ブログサイト「オールシングスD」によると、通達は人事部門トップ名で22日に社外秘のメモとして社員に送られた。通達は「通路や食堂での何気ないやりとりが、素晴らしい決断や考えにつながることは少なくない」と指摘。「オフィスでのみ可能となる意思疎通や経験が大切だ」と強調している。

 シリコンバレーのIT企業の多くでは結果が重視され、カジュアルな服装や柔軟な勤務形態が知られる。在宅勤務は育児や介護などに不可欠だという意見や、労働生産性を向上させるという調査結果もあり、今回の方針転換は論議を呼びそうだ。(シリコンバレー=岡田信行)nikkei  2月26日

米ヤフー新任マイヤーCEOが在宅勤務を禁じる通達を出してから2カ月近く経過したが「働き方の自由」と「生産性向上」の両立は洋の東西を問わずいかなる企業にとっても重要なテーマである。

この問題を巡っては、賛否両論、世界各国で議論が沸騰しているようだ。在宅勤務など当たり前と思っていた欧米社会ではすでに、それが相当普及している現状だ。当初はこの禁止令圧倒的に否定論が多いかと、想像したが案外そうでもなく、肯定論も結構あるという状況である。そもそも在宅勤務などの考えになかなか馴染めない、馴染まない日本の企業社会では、そら見たことか、在宅勤務などダメに決まっていると改めて膝を打つ経営者も多いに違いない。

在宅勤務禁止などというのはいかにも女性経営者らしい発想だという一言で片付ける論調を見かけるが、マイヤー氏がなぜこんな決断をしたかというがある。実は氏がGoogleという企業文化で育ったことと無関係ではなさそうだ。

話は少々飛躍するがもう一年も前のことNHKのドキュメンター番組で、日本Googleの技術開発責任者及川卓也氏が、さまざまな開発テーマにチームとして取り組む様子
その方法論を紹介していた。彼自身はもちろん毎日本社ビルに通勤で出社し仕事をこなす。20人30人のそれぞれの分野の専門技術者も全員出社し、それぞれ食事、飲み物などすべて無料、快適なオフィス空間、場合によっては自分の好みの場所で、自らの研究テーマに取り組む。それと共にプロジェクト毎にチームとして、たえずさまざまな会議を繰り返し行ないその成果を挙げていく様子が紹介されていた。私はその時は、ちょっと意外な思いも含めて、その一方でなるほどなるほどという感じてそれを観ていた。

ああした光景、ワークスタイルは実はGoogle日本だけでなく、Googleの一つの企業文化ではないかと今になって思い起こしたのだ。おそらくメイヤー氏の今回の決断が、氏自身がそういう環境の中でGoogleのさまざまな製品サービスを生み出してきた経験に基づくのではないかと、これは私自身の勝手な想像である。でない限り、今や一般企業とりわけネット事業企業にとっては、当たり前の在宅勤務を頭から否定するような意思決定をするわけがない。

労働人事管理もなにも個々の従業員の生産性の向上というより、トータルとして、それぞれのワークグループがチームとしてどんな成果をあげるかが全ての目的なのである。そうした成果が挙げられなかったことが近年Yahooの業績悪化につながったという判断であったに違いない。

いやこの問題についての賛否両論をいろいろ読んでみても、そうもそうした見方が皮相的にすぎる印象がある。問題は在宅勤務というワークスタイルの是非、生産性論ももちろんあるが、要するにトータルとしての組織論、目的、目標を達成するため、そのプロジェクトについて成果をあげるため、それぞれの担当者を動機づけ、その成果をチームの成果としてまとめていくかというトータルの組織論こそが一番肝心なのである。

それが一見昔風というかクラシック風というか、それぞれの担当者は全て同じオフィスに常駐していてある意味わいわいがやがややることが大切なのだ。何かと言えば会議で集まってそれを論議の上、決めるというスタイルの方がやはり成果を生みやすい。

それが担当者はそれぞれその場にいなくても、在宅勤務と形で様々なネットサービスを通じてコミュニケーションをはかれる。それで同じ仕事がやれば、より効率的だという考えなのだ。さて本当にそうかどうか、それは確かに疑問である。

マイヤー氏なぜいま在宅勤務を禁止するかについては、その詳細なんら論理的に説明していない。ただ通達では「通路や食堂での何気ないやりとりが、素晴らしい決断や考えにつながることは少なくない」と指摘。「オフィスでのみ可能となる意思疎通や経験が大切だ」と強調しているだけなのだ。いや、どうしてそのことが全てだと言い切らないのか、在宅勤務を禁止するならそう明言すべきなのである。

言葉を変えて言えば、互いに顔を見合わせながらはかるコミュニケーションこそが真のコミュニケーションであって、ネットサービスを使ったコミュニケーションなど本物でない。その本物のコミュニケーションを戻すことが、その通達の真意であると言い切るべきなのだ。

この在宅勤務禁止令の話を聞いた時、私自身違和感を持ったことは事実だ。あれ?Googleにせよ、ましてやYahooにせよ、彼らのビジネスの中心はそのネットコミュニケーションを促進すること自体ではないのか。メールといい、BLOGといい、SNSといいすべてそうである。

それが、それを売り物にする企業がある意味そうしたものの有効性を疑わせるようなことをやり出したと取られてもしかたがないところがある。それは大いなる矛盾ではないかと指摘されたらマイヤー氏一体なんとそれを説明するのだろうか。

tad

関係記事:

在宅勤務禁止令:nikkei  2月26日
在宅勤務は仕事か…米ヤフーCEOが呼んだ論争 :nikkei 
米ヤフーの在宅勤務禁止論争、日本の企業風土では?:nikkei 
及川卓也氏のドキュメンタリー:nhk 

2013年4月15日月曜日

YahooBox有料プラン: PC444


【「Yahoo!ボックス」は、画像や動画、文書/表計算ファイルや音楽ファイルなど、さまざまなファイル形式のデータを、PC・スマートフォンなどを使って保存・閲覧できる日本最大級のストレージサービス。Yahoo! JAPAN IDがあれば、5GBまで無料で利用できる。Yahoo!プレミアム会員とYahoo!BB会員は、50GBまで無料。また、iPhoneや Androidスマートフォン専用アプリでも利用できる。2月には、Mac OS X 10.6以降に対応するMac版アプリケーション「Yahoo!ボックス for Mac」をリリースした。

 「Yahoo!ボックス」は、2011年10月10日にスタートし、1年5か月後の今年3月9日にユーザー数が1000万人を突破した。4月2日には、利用プランの容量に100GBまで追加できる月額700円の有料プランの提供を開始。有料プランを利用すると、現在5GBを利用しているユーザーは 105GBに、50GBのユーザーは150GBに容量を拡大できる。同時に、「無料お試しキャンペーン」を実施。5月末までに有料プランに申し込むと、 Yahoo!プレミアム会員とYahoo!BB会員の場合は、最大3か月分が無料になる。Yahoo!プレミアム会員とYahoo!BB会員以外は、申込み初月が無料になる。】yomiuri

オンラインストレージサービスはすでに数年前から存在したのだが、本格化したのは一作年秋頃からだったと思う。たしか2011年11月頃だったと思うYahoo!Japanが5G無料、プレミアム会員50G無料というサービスを始めた。私は当時DropBoxなど試していたから、オンラインストレージのなんたるかは多少分かっていた。私はYahooプレミアム会員だったし、なにしろ50G無料だという。これを利用しない手はないと早速始めたわけだ。

すでにYahooフォトに保存してあったかなり大量の写真をすべて自動的にYahooボックスに移してくれるというのも魅力だった。最初数ヶ月それがなかなか実現しなかったが、それについては別に心配はしていなかった。数ヶ月後それが完了した時は、ほうなるほどなるほど、と感心したものだ。同時に「同期」という機能に関しては、Yahooボックス立ち上がりの時いくつか問題があった。その後それも解消され、他の先進ストレージサービスと較べても遜色のないものになったようだ。

Googleドライブ、Skyドライブ、Dropboxなども登録して試していたが、それらと比較しても無料で使える容量はほぼ同じだが、プレミアム会員50Gというのが魅力であったわけだ。

Yahooボックスに最大の関心があったのは、たしか当初、将来1T(テラ)バイトが月額500円程度で使えるようにするということを発表していたことだ。それは大きな魅力。有料でもそれだけあればもうほぼデータの保存に関してはなんの問題ないことになる。というのも、私の場合50Gあったものが、上記Yahooフォトデータの移転ということもあって、すでにその半分程度を使い果たしている状況だったからだ。まだしばらくは大丈夫だが、近い将来その1Tプランが登場したらそちらに移転しようと期待していたのだった。

そんなこともあって今回のこのYahooの有料プラン発表には少々落胆した。あの1T有料プランはどこへ行ったのだろうか。私の記憶違いだったかなとも思った。

以前そうした発表のものに較べて、100G月額700円というのは、いかにも高い。3か月は無料だというが。Yahooのスタッフは他の競争相手のサービス価格と比較してこんな価格を設定したのだろうかと疑問に思うのである。今の時代こうしたストレージサービスなどいくらでもある。例えばGoogleドライブの場合、5Gまで無料というのは同じだが、これにプラスして100G追加しても月4.99ドル、500円程度なのである。詳しく調べていないが、さらに安いところもあるだろう。図1 図2

もちろんこうしたストレージサービス、ただ容量料金月いくらかで比較するのは適当でないことなど言うまでもない。そのサービス内容の質、良し悪しが問題だ。例えば使いやすさ、同期機能、共有・共有編集機能、安定性、処理時間。同期のの速さなど総合的に比較しての選択となるべきことである。ただオンラインで保存できればいいということではない。

そうした点では、私はリモートストレージサービスとなるとYahooボックスとGoogleドライブがお勧めだと思っている。現在主にその二つを使っている経験からしてそう思うのある。

他ににも使っているが、この二つのサービスの使い方である。日々発生するかなり量の多いフアイルデータの保存はYahooボックスに、パソコンクラブ、BLOGなどで公開、共有するような参考情報フアイルに関しては、Googleドライブを使うというようにしている現状である。

そんな中でのYahooの今回の発表、ユーザーの一人としてちょっと納得がいかない面があるということなのだ。

もっともこのこと、そもそもリモートストレージなどお使いでない方にとっては一体なんのことか、その意味がよくお分かりでないこともあろうかと思う。それを使う意味、必要性、メリット、利用方法などについては当BLOGでも、何度かトピックスとして取り上げてきた。改めて当記事を機会に、まだそれをお使いになっていない方にその使用体験をお勧めしたいのである。

有料月700円が高いの安いのと言うのが目的でない。まずはどこのものでもいいから、無料5G程度のものを使ってみられることだ。そしてそのお勧めはYahooボックスとGoogleドライブであろう。

中でもまず第一のお勧めは間違いなくGoogleドライブである。文書作り、スプレッドシート、プレゼンテーション、さらにお絵描き、なんでもそれがGoogleドライブオンライン上で出来る。

自分のパソコンの中にあるソフトを起動し、作業をし、出来たものを、自分のパソコンの中に保存するのでなく、ネット上、Googleドライブ上でそれをやり、そのままネット上に保存、さらにそれを公開したり、共有したり、共有編集したりするという一連の作業が容易にできる感覚を味わっていただきたいのである。

それがまず先決。それができて始めて、それがローカルパソコン、モーバイル機器との同期ができるとかできないとか、その容量が足りるの足りないのという話になってくるはずなのだ。

tad

関係記事:

YahooBox有料プラン:yomiuri 
Yahooボックスとは:yahoo
Googleドライブ:google

2013年4月14日日曜日

パソコンはBTOで買おう:PC443


Windows8の登場、そして先日もBLOGで書いたXpサポート後1年で終了などのこともあって、このところパソコン買い替えの相談を受ける機会が多い。さらにタブレット端末が数多く発売されてきている現在、パソコンを購入する場合、タブレット端末としても使えるようなものが数多く出ているが、そのことも考慮に入れた方がいいのかどうかということもある。

それはまさにケースバイケース、それぞれの方のパソコンの使い方、パソコン使用経験、そもそもパソコンを一体何に使うのかにもよることだ。使用目的が千差万別であれば、パソコンの種類もデスクトップ、ノートパソコン、タブレットコンパチ機、さらにOSについてはとりあえずWindowsであるにしてもWindows7を選ぶのか、8を選ぶのかその組み合せ、機種の種類は何百となろう。

今買うならどんな機種かと相談を受けるのは、これまである程度パソコンを使ってきた人だ。現在WindowsVista、Xpなどを使っている人が多い。それぞれさまざまな意味で現状に対応できなくなったので、この際新しい機種に乗り換えたい、買い換えたいという方を対象にその具体論を改めてまとめておく。

これからパソコンを購入される場合、店頭で買われるのは勿論いいが、この際一つネットでの購入、店頭に並んでいるようなただ既成品を買うでなく、必要なスペックを自分で決めるBTO(受注生産)で買われてみたらという提案である。

さて今どんなパソコンを購入するかである。

OSの選択:

Windows7かWindows8か:

・この問題さんざんやってきた。Windows8登場後、当初の予定よりその浸透 が 遅いと報じられているが、もう市場では7の機種など殆ど見かけなくなった。もう殆ど がWindows8になっている。

・OSとしての使いやすさ、動作の速さなどWindows8は7に勝っている面は多  々ある。

・Windows8が特に優れていると思われるのは、7に比べてシステム復元、リフレ ッシュなどトラブルにより容易に対応できるようになったことだろう。

・セキュリティ対策これはユーザーに目に見えるものではないが、より万全なものとなっ ていることは間違いなさそうだ。

・Windows を使ってきたユーザーにとって、殆どの過去Windows対応のア プリケーションソフト、フリーソフトがそのまま、オフィスのソフトを含めてWind ows8で動作するというのは大きな利点である。

・こうした点を総合すれば、OSとしてWindows8の選択は必然であろう。

タブレット端末との関連:

・Windows8である限り、タッチパネル機能が使えないのは意味がないというとい うのが通説であるが、従来パソコンでマウスやキーボード操作の慣れてきたものにとっ てはむしろそのことは考えない方がいい。操作の慣れという点ではむしろそのことは、 タッチ機能のあるないなど百%無視していいことではないか。

・数ある8の機種の中で、タッチ機能がついたコンパチ機は中途半端なものが多く、価格 ものその点割高だ。選択はむしろマウス、キーボードで使う従来型の選択でいいはずだ 。

・もっともタブレット端末の存在意味、使い道を否定しているのではない。タブレット端 末が欲しいので 7インチサイズのものを含めて極めて機種性能に優れた低価格タブレ ット(1-2万円)の選択を別途考えたらいいのではないか。

メーカ既成品でなくBTO製品の選択をしてみよう:

 これが今朝のBLOGの本題である。

・パソコンはメーカの名前で買うものでなく、その性能の高さ、性能コストパーフォマン スで買うものだ。ブランド名などどうでもいいのだ。問題はまさにその中身だ。

 パソコンの性能を決める、CPUの種類、メモリーの大きさ、HDDなのかSSDなの か、それがどういう組み合わせになっているのか見極めるのがもっとも大切なことなの だ。

・メーカー品のパソコンには殆ど場合、MS(マイクロソフト)のオフィスソフトが入っ ている。どうしてもそれが必要、欲しいというのなら別だが、Libreオフィスなど 無料のオフィスで十分なのだ。

・メーカー既成品ではそうした選択が出来ない。最初からその価格を含んだものを買わさ れるのである。その点BTO(注文生産)方式を取っているパソコンであれば、必要な パソコンハード、ソフトのパソコン性能を決める上で、オフィスソフトを入れる入れな いかの選択ができる。

・むしろ一番大切なことBTOであれば、パソコンの動作の速さを決めるCPU、メモリ ー容量、ハードデイスク容量、ハードデイスクでなくより動作の早いSSDの選択など について、BTO業者と相談しながら、そのスペック、ハード・ソフトの詳細を決める ことができる。  
 
・代表的BTO店

・メーカー品は数々あり、パソコンショップに行けば、パソコンを目で見て購入が可能で あることはメリットかもしれない。その点BTOとなると、それ自体販売店店頭におい てない場合が殆どだ。

・一番いいのは店頭でそれに近いものを確かめた上でネットでそうしたBTOショップ  で購入するのがいい。しかしそれができない場合でっも、ネット上でその外観を確かめ たり、カタログ、画面でその中身を確認するだけでも十分ではないか。

・BTO業者として代表的なものはエプソンダイレクト、DELL、マウスコンピュータ フロンティア他数々あるが、それぞれフリーダイアルで時間を十分とって相談できるの がメリットだ。その上で合意した内容に見積もりをしてくれる。それを再度十分確認し た上で発注という手順になる。

・パソコンのことの関しては販売店の店員以上に詳しく親切に対応してくれることは
 間違いない。その中身を納得ずくで購入することができる。店頭だとむしろ店員が
 いい加減なことを言う場合が多い。

・店頭で買うとそれをすぐに自宅に持って帰れるのに対し、BTOでは、まさに受注
 生産、納期が掛かるのが普通である。しかしそれも長くて2週間、早い場合は一週間  位で納品となる場合もある。

・パソコンの保証期間は殆ど一年だが、BTOでも店頭で買うのと同じように、3年と  か、5年の保証を追加料金を払って設定できる。これは是非しておいたほうがいいこと だ。

・BTOネット販売の場合、故障の場合の処理が心配だ。店頭購入の場合は店頭に持ち込 めばいいがネット購入の場合それがどうなるかである。これも長期保証契約の場合を含 めて保証契約の中でその対応を確かめておくことだ。

・BTO購入で故障の場合、故障品は、メーカの修繕部門に 宅急便で簡単に送付できる ようになっている。修繕後、それが同じく宅急便で送付される仕組みなっていて特に
 なんの心配もないのだ。

・私自身そのやりとりを何度かしたことがあるが、業者に電話するだけで、故障品の梱包 などの必要もなく宅急便業者がすべてそれを取り計らってくれる。店頭に持ち込むなど よりかえって便利な面もなる。

まとめ:

 
・新規購入に当っては自分が欲しいと思うパソコンのスペック(OS、ハード性能、アプ リソフト)など必要な内容を決め、それについて大体の予算も想定するがことがまず先 決だ。

・そうした内容でまず近隣のパソコンショップにどんなパソコンが販売されているか見て 回れればよい。そうした条件にすべてショップで見つけられればいいが、それはかなり 難しいだろう。

・そんな時、上記のようなBTOを中心にパソコンを販売している業者に電話してみる
 ことだ。必要なスペック、大体の予算等伝えれば候補の製品スペックを選択、見積書
 を作成してくれる。それをネット上で確認できるし、印刷物を送ってっくれる。

・それをじっくり確認の上注文をすればいいのだ。納品後のさまざまな問題についても
 それを直接販売した相手であるからより正確に対応してくれるのである。

以上BTOのいいところばかり書いてしまったが、私の場合最近パソコンの機器の購入はは殆どネットでやっている。そうした実体験に基づいたことを中心に書いていることをご理解いただければと思う。

tad

おすすめBTOパソコン:nandemo
BTOパソコン:kakakucom

2013年4月13日土曜日

行列入れかえ操作とその意味:PC442


私が会社で中堅社員として働いていた頃、どんな分野に所属しているにせよ、一つ大切な仕事は例えば予算表とか集計表とか、要するに表作りが一つ重要な仕事であった。それがどんなものであれ、表一枚作るのに大変な時間をかけ苦労したものだ。

更に例えば時間をかけ、電卓(じゃなかった、その頃はそろばん)を叩いてやっとこさできた、売上表をグラフにするなんてのはまこと至難の技なのであった。(参考あげたようなものなど描きようがなかった。)

さらに、さらにである。やっとこさ出来た表、実は行と列項目、数系列を逆にした方が見やすいとなることがある。いや自分はその方がいいと思ってやったのだが、上司はそれではわかりにくいという。行と列系列を入れ替えろと言うのだ。しぶしぶ、はいわかりました、とそれに従うのはいいが、これがまた大変、要するに作業はゼロからやり直しなのだ。

それから20年、そろそろ定年が気になる頃から職場では、パソコンなるものが使われだした。その威力を特に発揮したのが、エクセルなどスプレッシート(表計算)ソフトだ。一般に人気の高いワープロなど比較にならない。

パソコンクラブなどでもそれを盛んにいうのだが、あまりピンとこないところがあるようだ。

それはそれとして、今朝はこの折角のスプレッドシートを習う時、あまり一般に取り上げないが、知っておくと非常に役に立つというこの「行列入れ替え機能」のことを説明しておくことにした。それは結構時間を掛け、その表を作成してからでも、行と列を簡単に一発で入れ替えることができる機能である。

その方法:

エクセルほかスプレッドシートのマニュアル、ヘルプ機能の説明をお読みになればいい。ここでは、それを分かりやすく説明にしたBiglobeサイトがあったので、それを紹介しておく。操作自体は極めて簡単明瞭である。

私の場合、エクセルは使用しておらず、LibreオフィスのCalcを使用しているがその方法は全く同じである。

その具体例と意味:

なぜそうして機能の必要性があるのか、それがどんな意味があるのか示すため、一つ具体例として作成したものをあげておく。それをクリックしてごらんください。これは過去のBLOGでもやったが、例によって、オンラインストレージ、Googleドライブ上に作成したものである。

表1 ABC電器・製品別支店売上表である。どんな家電製品が3つの支店で何台売れ   たかの台数を示している。

表2 ABC電器・支店別製品売上表である。3つの支店が4種の家電をそれぞれ何台   売ったかを示している。表2は上記方法で行列変換したものである。

そんなこといちいちしなくてもどちらでもその内容簡単に分かるではないか、とおっしゃるなかれ。それがこんな簡単なケースならいいが、支店の数にしても製品の数にしても大企業だとはるかにその内容が複雑になる。それぞれの目的に応じて使い分けた方がいい。
そうした表を必要としているそれぞれの担当者、本社製品担当部門、各支店の支店長の観点が違うのである。

そのことを単刀直入に理解していただくために、二つのグラフをこの2表から作成してみた。図1と図2である。もちろんどちらのグラフもどちらの表からもそれぞれの項目(系列)を選択することで作成できるが、1表、2表とわけておいた方がより作成が簡単にできる。

こうした内容を詳細に説明すると冗長になるので、あえてそれはやめておく。この二つのグラフからその意味内容をご理解いただければと思う。

tad

関係資料:

行列入れ替え法:biglobe
二つの表の例:google

2013年4月12日金曜日

ダウンロード保存先の選定:PC441



本件に関し、パソコンクラブの例会中で質問があった。

パソコンで作業中、さまざまなフアイルをダウンロードしたい、ファイルをダウンロードの指示があったり、そのためのアイコンが表示されたりする。それに従った場合、ダウンロードが始まるが、それが一体どこにダウンロード保存されたのか、分からないことが多い。その場合ファイル一体どこに保存されるのか?

回答:

ファイル保存先の設定、指定についてはIE(インターネットエキスプロラー)でも基本的には同じだが、今回はChromeを使った場合の設定法を説明しておく。Chromeの方その設定法極めて分かりやすい。説明自体はあえてほぼChromeのヘルプ操作マニュアル通りとしている。

ダウンロード保存先はデフォルト(初期設定)のままにしておくか、ダウンロード毎に別の保存先を選ぶかの選択となる。

その方法:

1)Chromeツールバー(右端)の設定アイコンをクリック
2)「設定」場面が出る (図1)
3)「詳細設定を表示」をクリック 
   「ダウンロード」セクションまで画面を下にスクロールする(図2)

デフォルト保存先は:

WindowsVista、Windows7、Windows8全て共通
Cドライブ ¥Users\(ユーザー名)¥Downloads

保存先を変更したい場合は:

「変更」をクリックし、フアイル保存先を選択 (図2)
たとえば分かりやすい「デスクトップ」などを指定
ダウンロードごとに別の場所を指定することもできる
「ファイルごとに保存する場所を確認」にチェックを入れる

お勧めする保存法はデフォルトの 【¥Users\(ユーザー名)¥Downloads 】:

・デスクトップへの保存が分かりやす発見しやすいというが、デスクトップ他のアイコン と共にすぐに一杯になってしまう。その後再整理が必要になりかえって面倒。
・デフォルトにしておくと、一連のファイルはべてそこにダウンロードし集中できるので 整理も簡単、しばらく残しておいて、用が済めば一気に削除すればいい。
・ダウンロードの都度、保存先指定はかえって煩雑、操作を間違えやすい。
・デフォルト保存先は、最初戸惑うが、の操作に慣れてしまうと、ファイル確認も容易  確実になる。
・画像関係(ピクチャー)、動画(ビデオ)、音楽(ミュージック)などのフアイルも  その拡張子関連ごとに自動保存されるのでその扱いに慣れると全体的に極めて効率よく ファイルの 管理、整理ができる。

tad

関連記事:

ダウンロード保存先について:google





2013年4月11日木曜日

XPとOffice2003のサポート終了:PC440


「もしまだWindows XPを使っているなら、あるいは使っている人を知っているなら、Microsoftは、サポート終了まであと365日しかないことを思い出してほしいと言っている。XPは2001年10月25日にニューヨークで登場した。Windows XP SP3およびOffice 2003共、2014年4月8日にはサポート対象外となり、それ以降XPユーザーは、Microsoftからセキュリティー・アップデート、緊急修正、その他サポート(有償無償を問わず)を受けられなくなる。全世界のデスクトップおよびノートパソコンの40%弱が今でもXPを使っている、とNet ApplicationsのNetMarketShareが報じている。

すでにMicrosoftは、Windows XPの主たるサポートを2009年4月に打ち切っているが、企業ユーザーの拡張サポートおよび全ユーザーに対するセキュリティーアップデートは続けている。

2014年4月以降、XPの利用は「移行しないことを選択した利用者の自己責任」であるとMicrosoftは書いており、XPを使い続けれる時間が長くなるほど移行コストは高くなる可能性が強い。

今日の発表でMicrosoftは、XPを使い続ける落伍者たちに対して、「検討提案から移行完了まで」に平均的企業で18~32ヵ月を要すると念を押した。現時点でWindows 7または8への移行を提案することは簡単(Windows 8の方が難しいとしても)に思えるかもしれないが、現実には相当数の企業が新OSへの移行を決断していない。もちろん、XPからWindows 7への直接アップグレードパスがないことも移行を難しくしており、技術サポート要員のいない中小企業ではなおさらだ。

もちろんMicrosoftにとって、Windows XPの終了は潜在顧客にWindows 8の「利点」を再考させるチャンスでもある。同社はWindows 8について「近代的企業のための近代的OSであり、Windows 7のスピード、信頼性、およびセキュリティーといった中核機能に基づき、新しい世代のハードウェアオプションのためにデザインされた最新プラットフォームを作り上げた」と言っている。」 Yahoo 
4月9日 Yahoo

本件パソコンユーザーにとって大切なことだから、この記事、長文引用しておく。記事にあるように、世界中でまだ40%近くのパソコンユーザーがXPを使い続けている現状、マイクロソフト社はもうすでに二年も前からこの警告を出しているが、ユーザの遅い反応を見て改めて、危機感を感じ「最後通牒」を発したのだろう。

ポイントは、来年2014年4月8日をもって、XP、Office2003のセキュリティ関連のサポートを打ち切る。セキュリティ関連でなにか重大なことが起こってもMS(マイクロソフト)はメーカーとして製品責任を負わない、それを使い続けるかどうか全て自己責任でやってください、ということだ。

この点に関して、関連記事としてMSは企業ユーザの移行支援を「強化」するというITMediaのニュースがある。なんだ企業には援助するが、パーソナルユーザはどうするのだという声が上がるかもしれない。なにか問題が起こるとすれば、その社会的影響は企業ユーザーの方がはるかに大きくなる可能性があるから、まあそれは仕方のないこととしておこう。

ここではパーソナルユーザはどうするか、それぞれどう対処されたらいいかについて書いておく。

まず、セキュリティ対策がなくなる対象は二つある。XPというOS(オペレーティングシステム)と、MSオフィスソフト2003だ。

オフィス2003の方はなんの問題もない。これまですでにこのBLOGで何度も書いたように、フリーソフトのLibre4.0をそれに変えて使えばいいだけのこと。そもそも、Libreオフィス、MSオフィス最新の2010や2013より、メニュー自体2003とそっくり同じなのだ。MSオフィスとの互換性もあり、移行になんの問題もない。

但し、これはフリーソフト、それを使うかどうかについての判断は自己責任であることなどいうまでもないことだ。

ことアプリケーションソフト、オフィスソフト関連では、Libreオフィスに限らず、有料のものを含めて他にも選択肢があるから、その判断まさに自己責任に基いて行っていただきたい。

問題はOSの方だ。関連記事でもXPからその後のWindowsの上位バージョンへの移行に関してさまざまな記事がある。やれ、7は難しいが、8なら大丈夫とかという記事を見かける。さすが、Vistaへの移行を勧めるものなど全くない。

ええい面倒だ。なぜ今更こんなことを言うのか。自己責任というし、実際にXP自体でパソコンを使い続けることができるのならそれでいいではないかと、割り切れるかどうかである。

そのことがまさに問題なのである。自分のパソコンがウイルスに侵されてしまうのはいいのだが、それで対外の人に迷惑を掛けることになってしまったらどうなるか、どうするかということである。そう言われると誰しも二の足を踏むことになる。

ではどうするか。Windows7にせよ、Windows8にせよ、移行可能かどうかまずはそのシステム要件を確かめなければならない。問題はなんとかその要件を満たしているようだとなり仮に新しいOSに移行できたとしても、それが実際にどのように動作するかしないか、やって見なければ分からないのだ。それは誰も保証してくれない。

さらにどちらに移行するにせよ、当然15、000円前後の新規OSソフト代が必要になってくる。しかもその移行作業すべて自分でやらなければならない。その自信ありますかということだ。もちろんそれをパソコンショップなど業者に依頼することはできるだろうが、それについての費用、1万円前後、いやそれ以上かな、掛かるかもしれない。

いやそんな風に考えてくると、MSだ、パソコン専門家だがいろいろ言っているが、XPから7,8への移行などむしろ実際には無理、やめておいた方がいいということではないのか。多くの場合、最新の7または8のパソコン・ハードのの基本的性能、スペックはXP時代のパソコンハードのそれと比較すると、まさに天と地、月とスッポンの差があると言っていい。迷っているユーザーにたいしては、そのことをずばり指摘することがむしろ本当の親切だと思う。

7にせよ、8にせよ、どうせなら最新の8の方がいい。Windows8で、パソコンとしてそこそこのスペックのものを4万円ー6万円で買えるものが市場には数多く存在している。そうなってくると、どう考えても既存XPのパソコンを、7、とか8にアップグレードするなどということなど考えない方がいいというのが結論だ。

もっともこれはあくまで私個人の見解、後はまさに自己責任でお決めになることだろう。
tad

関係記事:

XPとOffice 2003のサポート終了まで1年 MSが企業ユーザーの移行支援を「強化」
ITmedia エンタープライズ :yahoo 
Microsoft、あと365日でサポート終了とXPユーザーにクギを刺す:yahoo 

2013年4月10日水曜日

コンピュータが将棋名人に勝つ日


今年も将棋名人戦が森内俊之名人、挑戦者羽生善治王位の間で始まった。羽生ファンの私は、昨年、一昨年と羽生さんが負けたのが残念で、今年はなんとか名人に復帰して欲しいと期待を寄せているところである。

将棋界にとってはこのニュースと並んで、ある意味もっと重要なニュースがある。4月6日、5人のプロ将棋棋士が、コンピュータ将棋ソフトと団体戦で戦う「第2回将棋電王戦」の第三局があり、船江恒平五段がコンピュータ将棋ツツカナに敗れてしまった。これでプロ側が一勝二敗、あと一つ負けると将棋プロ側がコンピュータに負けてしまうという事態になったのだ。

名人戦もさることながら、すべての将棋棋士、将棋連盟として、これは重大なこと、深刻なことあることなど言うまでもなかろう。なにしろプロ中のプロと自称、プライドを持つプロ棋士集団がたかだかコンピュータ将棋に負けてしまうのだ。

同じようなことでは、16年前の1997年、チェスの世界選手権者がコンピュータに敗れるということがあった。

それはチェスのこと、将棋はチェスに比べてはるかに高度にして、複雑なもの。高度のもの、コンピュータ将棋が人間に勝つことはまずは当面なかろうというのが一般的な見方だった。ところが、最近はそのコンピューター将棋がものすごく強くなり、これではひょっとすると、数年後には名人クラスとて、コンピュータに負けてしまうという事態もありうるということになってきたのだ。

これがある意味将棋界、棋士たちにとって死活問題であることはいうまでもなかろう。チェスのチャンピオン存在価値そのものが、それで相対的に下がってしまったということはあっただろうし、同じことが将棋界でも起こるのか、である。

それはあるかもしれない。しかしその一方で、それがきっかけで、ますます将棋というものの面白さ、奥の深さが改めて見直されるかもしれないのだ。それでかえって将棋人口が増えるという結果になるかもしれない。私自身ヘボだが、たまにネットで将棋を指す。だから、分かる。コンピューター将棋が強くなったから、ゲームとしての将棋のおもしろさが失われるとは思わないのだ。

コンピュータ将棋などという言い方自体が少々おかしい。そもそもコンピュータが将棋をさしているのではない。それはコンピュータという情報処理のマシーンを使うプログラマーの仕事なのだ。その論理、ロガリズムを構築し、そのプログラムで将棋のコマを動かしているのだ。

棋士が指す相手はコンピュータという機械でなく、プログラマーという高度な技術を持つ人間なのである。それはやはり人間同士がその頭脳の優秀さを争うスーパーゲームなのである。将棋棋士、そのプロが、コンピュータという情報処理、一秒間に何千万回というデータ処理のスーパーマシンを操るプログラマーに負けたところで、一体なにが恥ずかしいのだろうか。さらに負けたところでそれを悔やむべきことなどどこにあろうか。それはお互い将棋というゲーム、それはまさに内容のある奥の深いゲームであることの証明だと捉えるべきではないのか。

今私はこの二つの将棋戦、名人戦と電脳戦の行く末を大いなる興味を持って眺めているところだ。どちらがどうなってもおかしくない。名人戦の方はいい。どちらが勝ってもそれでいい。人間同士の戦いだから妙なハンディなど一切ない。

一方電脳戦、コンピュータ将棋が仮に勝利したとしても、ただそれを将棋界にとってマイナスなどと捉えることのないようにすべきではないのか。第一その戦い自体ある意味ハンディ戦ではないのか。生身の人間と、データ処理に関しては、正確無比のスーパー処理能力を持つコンピュータというハードウエアの戦いなのである。

それはむしろ将棋界だけのことにとどまらない。それはあらゆる意味でコンピュータというものが人類社会の発展のため、その情報処理技術がどのように使われたらいいか、いくつかの可能性を示しているものだと捉えるべきことではないのか。

tad

関係記事:

現役棋士、連敗 第2回電王戦第3局:asahi
序盤戦じっくりと 名人封じ手 将棋名人戦第1局初日:asahi

2013年4月9日火曜日

使っているメールをGmail・Yahooメールなどへ転送:PC439


今朝起きて、さまざまなニュースをチェックしていたら、Gmailの新「メール作成画面」、使い方というのがあった。Gmailは私自身もう5年も前から使っているし、パソコンクラブ会員にもさまざまな利便性、利点があってその使用を勧めているものだ。だから、今朝はこの記事の内容について、書いておこうと思って記事を読んでいるうちに、気が変わった。

Gmailの使い方の説明、メール作成の画面がどう変わろうとそれ自体大した問題でない。いずれにせよメール作成の場合、その意思表示、メール「作成」のボタンを押せば、ポップアップかなにか知らないが、メール作成画面が出てくる。それでメールを作成し、送信ボタンを押せばそれで終了だ。別にどうというはない。どんなメールシステムを使おうが、受信、送信さらにそれにまつわるメールの基本的な使い方はそんなに違うわけでない。

私がGmail使用をお勧めするのは次のような理由だ。長年使い慣れきったWindowsでの代表的メール、OE(アウトルック・エキスプレス)、Windowsメールなど、プロバイダーから提供されているメールアドレスをPOPサーバーに登録して使うことはそのままでなんら問題はない。

ただそれに加えて、そのバックアップの意味もふまえて、世に代表的なWebメール、GmailやYahooメールなどの併用を勧めているのである。

そうしておけば本来使用しているプロバイダーメールになんらかのトラブルがあってもGmailやYahooメールにバックアップされますよという趣旨だ。まちろんその場合、インターネットプロバイダーと契約以来使っているメールをやめ、Gmailなり、Yahooメールに全面的に移行することも可能だし、それ自体全然悪くない。実際そうされている方もいる。

ただ、メールというものの様々な機能に慣れる意味でも、バックアップの意味でも、元々使い慣れたプロバイダーメールを使いながら、Gmail、Yahooメールなどをバックアップとして使うだけでなく、Webメールとしての利点、拡張機能を活かすためにさまざまなシーンで積極的に使ってみられること、従来のプロバイダーメールと併用されたらいかがでしょうかとご提案しているのだ。

そのためにやっておくべきことは、プロバイダーメールとWebメールの相互乗り入れ
要するにプロバイダーメールをGmail、Yahooメールなどに転送しておくという作業が必須なのだ。私の場合を具体的にいうと、25年来ずっと使ってきたNiftyメールをGmail、Yahooメールの二つに転送する手続きを取っているということだ。

その手続き自体は簡単ですが、そうすることで、やはりNiftyメールを中心にしながら、但しそのすべてはGmailやYahooメールに自動的にバックアップされることになる。さらに旅行などの時は、持参のパソコン、その他端末、宿泊ホテルなどの施設を使って、日常的なメールが簡単にできるということだ。

さらにつけ加えておくと私の場合はWindows8を使っていて、現在メールはすべてWindowsLiveメールに集約している。それでNiftyメールはもちろん、GmailほかWebメールもすべて送受信できる。ただ上記転送処理をしているので、同じメールが重複して表示されることになる。もっともそれは仕方のないこと、読み落としをなくするためにもむしろいいことだと考えるべきだ。

そうした転送処理をしていないとせっかくGmailやYahooメールも登録しても、Webメールを活用する機会がなくなるのは必然だ。それをしないで、Gmailは多機能だが複雑過ぎて使い方がわからないということになる。さらにYahooのメールの場合、登録しても何か月か使わないとIDが削除されてしまうがあれはけしからんというクレームを聞いたりする。私に言わせるとそれは当然のこと。なんら使いもしないメールIDをやたら登録されたらポータルサイトもたまったものではない。

以上分かりきったことかもしれませんが改めてメール使用の注意点をまとめておこう。

・どのメールシステムでもいい、まずはどれを中心に使うかを決める。それに使い慣れる こと。メールはできる限り毎日チェックすることが肝要であることは言うまでもない。
・よく着信したしないの問題になる。同じグループメールを使っている場合などがそうだ 。殆どの人には着信するが、自分にはしないという。それはメール着信の設定のしかた いわゆる迷惑メールの処理の仕方による場合が多い。どんなメール システムにせよ、 必ず迷惑メールに振り分けられたメールに注意する必要がある。

・プロバイダーから提供されたメールを中心にすることは当然だが、それに加えて、一つ か二つ、具体的はGmailかYahooメールをバックアップとしてに使用すること をお勧めする。

・その際ただそれを登録するだけでなく、プロバイダーメールを必ずそれらに転送する手 続きをとっておくことが肝要である。それが出来るプロバイダー出来ないプロバイダー があるようだが、出来ないなどということ自体話にならない。大抵はちゃんと出来るよ うになっている。

・転送手続きさえしておけば、それを自動的なバックアップ機能として使えるほか、さま ざまな付随的、拡張機能を意識的に使ってみるチャンスも増えるだろう。またそれを意 識してやられることをお勧めしたい。

tad

関係記事:

Gmail:wikipedia
Yahooメール:wikipedia
Webメール:wikipedia 
Gmailの新「メール作成画面」、使い方は?:yomiuri 

2013年4月8日月曜日

英語で授業 いいことだ


「4月からの新学習指導要領完全実施で、高校の英語は「英語による授業」が基本となる。今回検定された教科書は「オール・イングリッシュ」に対応できるよう工夫されているが、現場の教員から「混乱するのでは」「入試に対応できるのか」と不安の声も上がる。」産経新聞 4月7日

「ベネッセ教育研究開発センターが昨年8~9月、全国の高校英語教師50人に聞き取り調査したところ、不安・課題として、(1)文法は日本語で説明しないと理解できないのでは(68%)(2)苦手な生徒が英語だけで理解できるか(66%)(3)大学入試に対応できる学力をつけられるか(54%)――などが挙がった。」朝日新聞 4月7日

産経新聞、朝日新聞のlほかもこのニュースを報道していたが、マスコミは総じてこのことに批判的である。現場の教師の不安、不満、疑問を紹介し、受験対策についての問題提起が多い。

そんな中、産経、朝日の記事にもあったが、現場の教師たちの中でも、その準備のために自己研修に励んだり、これから始まる試みのために、独自にざまざまな準備を進めているいること紹介していた。私はそれを読んで大いに納得した。それでいいのだと思った。

日本の英語教育に問題があることは、戦後30年40年にわたって延々と論じられてきたことだ。それは今も続いている。今回改めてその議論内容を書こうとは思わない。結論はこうだ。私自身は自ら受けた学校での英語教育の経験も踏まえ、英語教育のあるべき姿の一つとして今回のような措置がとられることについて積極的な支持を与えたい。

今回の試みは高校での授業から始まるが、同じことを中学、さらにまだまだ英語教育自体限定的だが小学校の授業から始めてもいいと思う。つまり英語をどのように教えるか、その内容、方法論の中身はともかく、その授業を、教師が日本人であろうと外国人いわゆるネイティブスピーカであろうと、全て英語で行うには賛成、全面的な支持の立場である。その意味、効果について全面的に肯定したい。

ネイティブスピーカーならいいが、発音もましてや、文法もあやふやな英語を日本人教師がしゃべることがよくないなどという考え自体が大間違いだ。わざと極端なことを言っておく。教師がしゃべる英語が、つたなかろうと、間違っていようと一向にかまわないと思う。それは英語だけの問題でない。日本語以外の外国語だけで、そのコミュニケーションをはかる、はかろうとするその姿勢、スタンスを教えることに一番の意味があるからだ。

日本人が同じアジア人韓国人、中国人と比較して英語学習能力が劣っているのは、頭が悪いからでもなく、文法力がないからでもない。へたくそでもいい、つたなくてもいい、とにかく英語を使ってコミュニケーションをはかろうというスタンスの欠如なのである。日本人はそれを恥ずかしがるのだ。新しいことを学ぶのに一体何が恥ずかしいのか。それは物事を学ぶ上で妙なプライド、邪魔なプライドだと言わざるをえない。

それでなくても英語を喋れない先生が、生徒の前でそのつたなさを露呈したらますます生徒は授業そのものを信用しなくなるなどいうツイッターがあった。それに反論した。先生自ら、仮につたなくても、授業の中で英語のコミニケーション位は十分できることを示してやればいいし、示せるはずだ。そのことが大切なのだ、と。

第一日本の英語の先生、英語力そのものの潜在力は相当高いはずだ。なにしろ専門大学で英語の基礎をいやというほど学んできている。文法的なこと、発音のこと、語彙のこと、そしてその教え方までやってきているはずだ。そんじゃそこらのせいぜい1、2年、英語学校で会話を習ったものとそのレベルが違うはずなのだ。後はえいや、でそれをやるだけの度胸があるかどうかの問題だと私は思う。長年学んできただけにプライドがある? それはおかしい。

それにその授業を始めるに当って文科省当局ではないが、某研究機関が用意したと思われる語彙、表現集があったので参考にあげておいた。英語の先生にとって、こうしたものを参考にすべて暗記し、教室でそれを使うことなど簡単なことではないか。そうしたものをベースに自らの勉強も加え、英語授業に備えることなど多くの先生達はきちんとやってくれるだろう。

と、私は想像している。仮にそれができないとすれば、その英語の先生は教員免許を返上すべきだ。いや、そういう意見がやはりツイッターに寄せられていたが、私はそれについては「同感」のコメントをした。

新聞記事でもそのことを前向きにとらえ、それに備えてさまざまな準備を始めた先生達がいることを紹介していたが、それが本当だろう。

これが受験戦争の妨げになるなどという意見が結構多いが、それはまさに本末転倒論であろう。本来の英語教育のために受験制度が邪魔になっているのだとすれば、まずは受験制度そのものの改革論を本格的に始めることこそが本当ではないのか。

tad

関係記事:

高校教科書検定 英語で授業 不安の声: :sankei  
英語で授業、大丈夫?:asahi
Classroom English(教室英語集)-授業を英語で行うための表現集- :aichi 

2013年4月7日日曜日

スプレッドシート・関数について:PC438


4月に始まったパソコンクラブ、大抵はワープロか表計算(スプレッドシート)の基本的な使い方から始まる。先週4月4日の第一回例会でも、スプレッド・シートの基本ということから話が始まった。

スプレッド・シートの基本的構造、メインメニュー、ツールバー、名前ボックス、数式バー、セル、シート、行と列の挿入、削除、大きさの調整、セルの書式、書式設定などの話となるのだが、その理解、使い方の習熟のためには実際にさまざまな表を作ってみるのが一番早い。まあそれは別にスプレッドシートに限らずどんなソフトでも同じなのだが。

スプレッドシートと言えば、例えばパーソナルユースとして生活と関連あるものでは住所録、会員名簿、家計簿、血圧管理表、などなどがある。そうした表を作っていく中で、文字や数字の入力その編集、罫線の引き方、全体をより見やすくするための編集加工、グラフや画像の作成・挿入などもやっていく。そうした作業の組み合わせ、バリエーションは無限にある。ただそれもこれもその基本的なことさえ覚えていけば後は応用でいかようにも対応できるはずである。

スプレッドシートについては、使い方としてどうもそもそもその意味が分からないというものに「関数」というものがある。関数と言っても、数学・統計、日付関数などが主なものとなるが、合計関数SUM、、平均関数AVERAGEなど、使い方自体は簡単で、パッとやってみると、パッと答えが出るから、わあすごい、これは便利という感想を持つのはいいのだが、それがあまりにも超簡単、超便利にできてしまうものだから、ついつい何をやるにしても、簡単に片付けてしまう、またそうでないとダメなようなくせがついてしまうのだ。簡単にできないと満足しない、出来無いということになってしまいがちだ。

本来はそうでない、実はそんな関数など使わなくても、云わば手作りのステップでその関数と同じことができてしまうことを学ぶべきなのである。確かにスプレッドシートでそれをやることは面倒なのだが、一度それをやっておくことは是非必要なのだ。

スプレッドシートを使っていると、ちょっとしたことをやるにしても、自分なりにそれを考えて答えを出すのでなく、それをやるための関数があるからそれが何なのか、という発想になってしまう。合計を出すにしても平均値を出すにしても、それぞれの項目の構成比を出すにしても、関数などに頼ることなく、それぞれのそうした統計数字を出す原理に沿って、まず自分でその論理計算法を組み立ててやってみることが先決ではないかとだと思うのである。

そのほんの一例を挙げておく。(Googleドライブスプレッドシート):

逆説的に言うと、スプレッドシートを使いこなすにはそうした数表を扱う上で基本的な計算の原理原則を習わず、教えずいきなり合計関数SUMだの、平均関数AVERAGEだの教えるなといいたいわけだ。でないと、そうした関数の本来の意味、その存在の有り難さを認識しないことになってしまう。

私はボランティアで小学校でパソコンを教える経験があるが、パソコン教室のパソコンにはやはりスプレッドシートのソフトは入っている。私は極端に言えば、子どもにはスプレッドシートなど教えるな、教えてはいけないという位の意見である。いや、教えるなら最大限、その教え方に注意すべきだと思う。もちろん関数など教えるなという考えである。まず合計を出したり、平均値を出したりするのには、自分でその論理をスプレッドシート上で書く訓練をすべきだと思うのである。

グラフの描き方などもそうだ。円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフなにを描くにしてもスプレッドシートを使うとそれはあまりにも簡単にできてしまう。それはダメ。その円グラフがどういうステップ、論理でできているか、そのこと自体を別途教えるべきなのである。そしてそのステップ自体をスプレットシート上でやってみることにしなければダメである。

私どもコンピューターパソコンなどない時代にビジネスマンをやったことのある人間にはその論理がすべてわかっている。円グラフ、棒グラフなどすべて手作りで描いたものだ。それを一枚描くのに場合によっては半日掛ったという経験がある。たしかにそれは無駄な時間であったかもしれないが、しかし、それはそうすることで、そうしたものを作成するための原理、方法論が身についたわけだ。だからこそ、今は逆にスプレッドシートの関数の使い方、やグラフの描き方、その他機能の必要性、存在の意味そしてその使い方もより深くわかるということではないか。

そういう手作り、手作業の仕事のプロセスを経てきてからこそ、パソコンを使いこなす上でさまざまな応用が効くということは間違いなくある。ところがそういうプロセスを経ないで、いきなりパソコンパソコンソフトの便利な使い方だけを覚えようとするからそれが出来ないのだ。それが挫折につながるのだろう。

3月10日「パソコンとはさみは使いよう」というBLOGを書いたことがあったが、まさにそれもことことだった。

tad


今朝のBLOG

スプレッドシート・関数について:google


2013年4月6日土曜日

アベノミクス全開ですが


昨日のTVニュース、アベノミクスの成果で、円安・株高が一気に進んだことを報道していた。アベノミクス全開である。証券マンが出てきて、「株はもっと上がるでしょう」とほくほく顔のインタービューが少々いやらしく見えたりする。

もちろんその一方で、アベノミクスのマイナス面の報道もないわけでない。円安はつまるところ電気料金、ガス料金といった公共料金さらに食料品の値上げという話にもつながってくる。スーパーの店頭で「それは生活困難に直結です」というまあ少々困惑した主婦の顔も写してみせたりもする。

アベノミクスについて円安で業績の上がる企業関係者、証券関係者と一般庶民消費者の受け止め方は真っ向から違うのだが、一体どちらか本当なのか。というよりそれは結局はトータルでどちらが国民全体、究極、生活者の経済的生活、トータルの生活の質につながるのかつながらないのか、幸福度アップにつながるのか、つながらないのかという問題なのだ。

思えば第一次安倍内閣が躓いたのは、例の消えた年金問題であった。その年金問題、社会保障制度問題が、あの歴史的な政権交代のつながった。ところが、その安倍政権が復活するや、今度は全てアベノミクスの成果の是非だけに問題が集約し、当時国民の最大の関心事、年金問題、社会保障問題などどこかへ消えてしまった。それに関わる根本問題は本当に解決されたのか。そんな筈はないのにだ。

さらについ一ヶ月前、TPP問題、日本の、農業問題、食の安全問題が大きな関心を引いていた。ところがその問題ももはやどこかへ消えてしまった感がある。

もう一つ言っておこう。あれだけ大騒ぎした原発問題、最近の福島原発でのアクシデントなどについても、多くの国民はもはや無関心、安倍政権、原発復活はもはや既定のことばかりその方向で原発再開の方針のようだ。これに世論が大きく反発するということも全くない。そのことに少々落胆を感じないのがおかしい。

いや、言いたいのは、日本人という民族の物忘れのよさ、その見事さだ。それぞれの時に大騒ぎした問題など、簡単に忘れ去ってしまう。何事もその時のムードや、空気に乗ってしまうのだ。原発危険の問題は本当に解決したのか。日本の食料安全問題はほんとうに今のままでいいのか。日本の年金制度は本当に平等かつ正当なものなのか。

夏の参議院選挙も自民党安泰のこの世の動きからするともはや決まってしまったような空気である。例の一票格差問題も、自公政権、ゼロ増五減などという程度で茶を濁してしまうつもりなのだ。

要するに安倍政権、誕生の時から参議院選挙までは、とにかく経済だけに特化し、ややこしい問題、憲法改正、TPP、農業問題、社会保障問題、原発エネルギー政策問題などは適当にごまかしておき、参院選にさえ勝てば後は一気にあらゆる懸案事項を自公で思うがままにすすめようという戦略が透けて見える。

私は自身別に安倍政権の政策の全てを否定するのではない。株価上上昇が景気回復という意味で経済全体にとってプラスが大きいことなど当然だ。円安で企業業績が回復し、それが雇用を増やし、賃金も上がると喧伝しているが、それがどれだけ本当かどうかわからないけれどその可能性も否定するものではない。

あらゆる問題についてアベノミクスの成果がどれほどのものなのか、肯定派、否定派に分かれてやりあっているが、それについては正直なところ私にもよくわからない。

ただしかしここで言っておきたいのは国民一人一人、それぞれの立場からアベノミクスといういう政策の結果、それで自分たちの生活が一体どうなるのか、どういうプラス?マイナスがもたらされるのか、そのことはもっと真剣に考えておこうと言いたい。円安、株高などほんのその一現象、これからさまざまな形でその結果が出てくるはずである。

そういう意味では「アベノミクス」という言葉でなく、安倍政権のあらゆる分野における経済政策、成長戦略、安全保障、食料安全保障、エネルギー政策、社会保障制度、教育制度、高齢化少子化対策などなどの政策の組み合わせ、「政策ミックス」が一体何を生み出すのか、生み出さないのかよく考えてみようということだろう。

もっとも「ミックス」などという言葉自体ややこしい。ミックスといえば例えば、ホットケーキミックスという言葉がある。その製品、どこのメーカのものでも同じようなものだが、ちょっとした材料・原料の組み合わせさらにその焼き方でその美味しさが違ってくる。

最近では、そのミックス製品、ホットケーキミックスというより、日本人の好きな、お好み焼ミックスがある。冷凍もので人気が高いのがテーブルマーク社の「ごっつい美味い」とかいうのが人気が高い。それを買ってきて電子レンジで5分位チンすれば結構おいしいものだ。

いや政党の政策ミックスはこのホットケーキやお好み焼きミックスの選択に似ている。どんな材料の組み合わせが、その焼き方が自分の好みの味にあっているか、どうかの選択だ。その材料の組み合わせと料理法、そして選択のための重要条件はやはり価格なのだ。それを提供するのにどれだけの税金が費やされているのかである。

しかもそのアベお好み焼きミックス、今見せているものと、選挙対策用に見せるもの、そして選挙後いよいよ本格的に提供するもの、どうやらその中身はかなり違うようだ。

どんなものを提供するかが消費者国民の生活をあずかる政治家が、責任を持って決めるということはそれでいい。ただ、言いたいのは国民はもっとそのミックスの選択にあたってその自分の好みの味、自分にとっての栄養価、料理法、そしてその価格をきちんと比較した上で選択して欲しい、選択しようではないかということだ。

食べ物の味や価格にうるさい日本の国民消費者、政治の政策ミックスの選択についてどうしてもっとうるさくならないのだろうか。その生活がかかっているという点では後者の方の選択の方がはるかに大切なことのはずなのにである。

tad

関係記事:

円安・株高へ修正進む 円「来月にも100円」の声も :nikkei


2013年4月5日金曜日

ダルビッシュ「画竜点睛」を欠いたけれど


日米で始まったプロ野球、さまざまな話題にこと欠かない。もっとも長島茂、松井秀喜両氏が国民栄誉賞を受けたといニュース、あ率直にそうか、そうかそれはよかったと祝ってあげたいところだが、なんとなく釈然としない感じが残るところがあるのは否めない。
いやそれに関する4月3日の朝日新聞の天声人語を読んでみてください。別にそれを批判しているわけでもないのだが、それについて、なんとなくその釈然としないニューアンスが伝わってくる。

いや、国民栄誉賞については、どうしても、純粋にスポーツのことでなく、政治というもの、最高権力者の判断がからんでくる。これについては、どうしてそういう判断にいたったかなど、それを決定した側の説明が伴うからである。しばしば、なぜ今なのかとか、松井や長島に与えるのなら、どうしてあの人はもらえないのか、あの人に出さないのかなどという話になってくる。

まあそちらの話はいい。その点ではダルビッシュが後打者一人で完全試合を逸したということ、これなどまさにそれは100%事実関係そのものであって、ああでもないこうでもないと、推測したり、解釈してみたりすることなど一切不要だ。

こちらは達成しそうだったが、出来なかったという明確な結果だから、誰にとってもなんの文句だの論評を加えることはないことだ。達成していれば大絶賛となっただろうし、出来なかったからといっても、、いやさすがダルビッシュたいしたものという評価になっている。それでいいのだ。

ダルビッシュは相当悔しかったのだろうが、「それを達成した投手に比べて、自分はどこか違っている」という発言についても、誰しも大いに好感を感じたに違いない。

この件の関し日米マスメディアのさまざまな報道があるが、私の一番関心を引いたのが
「『ダルは史上11人目の完全試合未遂投手』米メディアが称賛!」というサンスポの記事だった。あれ? それどういうことかと一瞬疑ったが、その中身を読んで納得した。

長いメジャの歴史の中で、完全試合は23回あるが、後一人で完全試合を逃したケースはなんと今度で11回目ということだったのだ。野球では9回二死となると観衆がコールする「後一人、後一人」というやつだ。ところがその最後の一人、一球で、完全試合はもちろん試合そのものがひっくり返ってしまうこともある。ダルビッシュもその最後の一人で完全試合を逸した。そうした例が過去11もあったということなのだ。

私はそれを読んで一瞬「画竜点睛を欠く」という日本のことわざを思い出した。後一筆
竜の目を入れなかったために、その画自体がダメなものになってしまう。だからどんなことでも、その最後の一点を描き入れることが大切だという教訓、人生訓なのだ。英語でも同じような言葉があって、"lack the finishing touch" と表現している。

いや、これは人間の行動にまつわることでは万国共通のことなのだろう。人間何をやるにしても最後の瞬間まで気を抜くな、集中力を欠くなということだろう。ところが最後の最後気を抜いたわけではないが、心の中で、「よし、これで最後と思った瞬間、いわゆる邪気が生じ、それまでの行動と違うことをやってしまう。それが人間の行動というものだ。メジャーの歴史にもそのことが残されているということなのだ。

これを「11人目の偉業!」とダルビッシュを称賛したメディアは決して皮肉を込めてそれを言ったのではなく、まさにそれが人間であり、第一その被対象者だって、完全試合などなどそんな歴史を作られてはたまららないと必死に抵抗することもある。まあ言ってみればまさに勝負の神様、そのバランスを取るためにあえてそういう結果にしている、してきたということなのである。

いやある意味、それでよかった、よかったという感じにすらある。、それがまさにメジャー11人めの偉業!という表現になっているのだろう。私も今回のこの事件(?)そういう感じで受け止めている。

tad

関係記事:

ダルは史上11人目の完全試合未遂投手」米メディアが称賛!?:sanspo

2013年4月4日木曜日

町の行政問題に参加しよう


「ガバメント2.0 市民の英知が社会を変える:

厳しい財政難の中、求められる公共サービスは急増する」という矛盾を世界各国が抱える中、ネットを駆使して「市民パワー」を最大限に活用し、低コストでも充実したサービスを実現させる試みが始まっている。「ガバメント2.0」と呼ばれるこの動きは、特にアメリカで活発だ。スマートフォンを使って政策決定に簡単に参加できるアプリや、公共サービスの担い手になってもらうアプリなどが次々と開発され、行政の効率化に大きく貢献している。」NHK  4月1日

エイプリルフールの4月1日、NHK夜7時半放送のクローズアップ現代の極めて真面目にして、内容のある問題提起だった。

「ガバメント2.0」などという言葉は初めて聞いたが、これはWeb2.0なる言葉が流行ったことがあってそれをもじったものであること位は分かる。オバマが大統領になった当初、このコンセプトを政権運営の中でも実践しようとさまざまな試みを始めたそうだ。アメリカのティム・オライリーなる学者がWeb社会到来の中で、それが政治、政府の行政運営にどのような役割を演じるべきかを論じる中で、この言葉を創りだしたそうだ。
NHKの番組でも、「ガバメント2.0」なる言葉を用いてそのコンセプトを紹介していたが、その内容、範囲は極めた多岐かつ広範囲にわたり、それ自体抽象的でなんだがよく分からない。要するにBLOG冒頭に掲げたようにネットを駆使し、市民の英知や行動力をより直接的に行政、行政サービスの中で活かすことで、その質を高めようということなのだ。

ここでも参考資料としてあげた高度な抽象的ネット論を読むことが不必要とは言わない。しかしそれよりも、要するに、その具体的実践論を見た方が話は早い。

NHK番組でも紹介していたがアメリカで、最近FixMyStreetなるネットアプりが開発、提供され、市民がそれをスマホやPCに登録、街での生活に関わるさまざまな問題が報告されるようになった。街の道路に穴が空いていて危険だとか、公共の施設の壁にひどい落書きがある、などが写真入り、地図入りで報告されるわけだ。

それを見た近隣の市民が、所有する水圧噴射機を持ち出し、その落書きを一気にきれいに除いてしまうという場面があった。それが行政の仕事となると、その行動を起こすまで何週間も掛かってしまうところだ。なるほどなるほどである。もちろんそれを見た市民がなんでも勝手にやってしまっていいということではないだろう。しかしそれは要するに問題提起の当事者市民側と行政側が直接綿密に連絡を取り、問題解決法について合意、確認すればそうした行動を即起こせるという例なのである。

難しい理論、抽象論などいくらやっても意味がない。そうした取組はまさに「ガバメント2.0」のコンセプトを実践する一つのネットアプリなのだ。それはまさにアメリカという国ネット先進国なのだなあと番組のシーンを見ていた思ったものだ。

今朝そうしたアプリって一体どんなものか、調べているうちに発見したのが、それが番組で紹介されていたアプリと同じものかどうかわからないが、その日本版FixMyStreetJapan だった。早速登録して会員になり、その中身を見てみた。どんな地域のどんな施設や、行政サービスにどんな問題があるか、よく分かる。それを発見した人はそれをそれを報告したり、問題解決案を提案したりする仕組みなのだ。まだ始まったばかりでそんな多くの件数がなかったが、ここでは品川区の消火器落書きのケースを一例として紹介させていただいた。(図1)

会員登録して自らが問題と思われることについて写真を取り、その場所の地図とともにその内容を報告する。そしてそれを見た人が、それについて、補助的コメントしたり、解決策の提案をしたりする仕組みである。いやこれこそがなによりも分かりやすく具体的な「ガバメント2.0」実践編なのだ。

会員登録は別途行なってもいいが、Facebookユーザならそのままログインして
そうしたケースを検証したり、それについてコメントしたりできる。(図2)Facebookに参加のみなさん、社会問題について意識の高いみなさんにこのアプリの存在を紹介しておきたく筆を取った次第である。

tad

関係資料:

ガバメント2.0 市民の英知が社会を変える nhk 
プラットフォームとしての政府 shiinama 
オバマ次期米大統領の「ガバメント2.0」:youtube
FixMyStreetでガバメント2.0を始めよう!:okfn 
地域の問題を登録する/共有する/話し合う:fixmystreet



2013年4月3日水曜日

オンラインデータ・オフラインデータ保存:PC437


昨日のBLOGではGoogleドライブ・オンラインで作ったアンケート表にパソコンクラブ会員が答え、それを自動的に集計することをやった。それでクラブとして本来の目的は達成できる。

さらに同じ仕組みを使い、会員の住所録もオンライン・スプレッドシート上で作ることも追加でやってみた。これも昨年4月に既にやっているから、Googleドライブ上にあったものを、改めて会員に公開し、住所、電話番号他データに変更のある場合はその部分に修正を加えてもらえばそれで済むようにしたわけだ。新加入の会員についてはすべての関連データをその住所録に書き込んでもらえばそれで全会員のデータがそろう。これは超便利だ。

パソコンクラブなどせいぜい40人50人単位だが、これが200人、300人の同窓会名簿作成などとなると幹事さんは大変である。その際こうした方式を導入すればその威力を発揮する。もちろんそのためには、会員それぞれがパソコンの使い方が基本的にわかっていたり、スプレッドシートのなんたるかが分かっていることが必要条件だ。若い年代層にはそれは問題ないが、我々パソコンクラブの年代層にはそれがなかなか難しいことはあるだろう。

そのことはさておき、そうしてオンライン上にできた住所録の基本データを会員個人がそれぞれ自分のパソコンに取り込み、エクセル、Calcなどを使って、それぞれの好み、ニーズに合せて自分用の住所録ができるのかどうかという質問があった。

もちろん簡単に出来る。その共有の住所録が完成した段階で、それを自分のパソコンにエキスポート・ダウンロードすればいいのだ。

マイクロソフト・エクセル、Libreオフィス・Calc、PDFなどさまざまな形式でダウンロード保存できるから、自分のパソコンのソフト環境を考え、それにあった形で保存すればいい。それを自分のパソコンにあるスプレッドシートソフトで再現すればいいのである。私の場合はCalcを使い、それ用にダウンロードし、そのフアイルをパソコンで再現、印刷のためなどよりきめの細かい編集を行うこととしている。図1

このことに関し大切な関連補足事項を3点あげておく。

1)簡単な表ならオンラインで作るのもいいが、逆にどうせなら使い勝手のいい、慣れた  オフラインソフト(エクセルやCalc)を使って作成したスプレッドシートをオン  ラインソフトに読み込んで使えないかというだ。

  もちろんできる。Googleドライブの場合、スプレッドシート作成画面でそうし  たローカルのドライブに存在するスプレッドシートをインポートすればいい。エクセ  ル、Calcなどの形式で簡単に読み込むことができる。

2)上記のことは基本的には可能だが、それぞれのソフトの組み合わせ、その内容によっ  ては一部オンラインソフト上で再編集が必要な場合はあろう。その逆も同じことが
  いえそうだ。

3)そもそもこうしたリモードストレージの場合、今回はGoogleドライブを使って  いる場合であるが、オンライン、オフラインのソフト間でアップロード、ダウンロー  ドというが、基本的にはその操作自体不要なのである。つまりアップロードもダウン  ロードというが、リモートストレージ、オンラインストレージには基本的機能として  同期というものがある。 

4)すなわちGoogleドライブ(その他の殆どのリモートストレージも同じ)の場   合、ローカルドライブ、オンラインドライブの同期機能を設定しておけば、アップロ  ード、ダウンロードなどの操作は一切不要なのである。必要ソフトをインストし、そ  の設定をしておけば、ローカルドライブに作成、保存したものは、自動的にそれぞれ  のリモートドライブに同期、保存される。そしてその逆、リモート(クラウド)ドラ  イブに保存されたものは、自動的に同期してローカルドライブに保存されるのだ。

5)私のパソコンについては上記のこと、Googleドライブ上に作成したアンケート  ・住所録などそれぞれ自動的にパソコン上のGoogleドライブフォルダーに同期  保存されていることは確認している。

もっともこうしたリモートドライブの同期保存といういうことは結構ややこしい話でありしかもその設定がパソコンの性能、OSのバージョン、通信環境などによってうまく出来たり出来なかったりすることはあるようだ。

まだそうした同期設定が上手く出来ていない人については、まずはオンライン共有のデーターフアイルをパソコンにエキスポート、ダウンロードしたり、逆にパソコンからオンラインソフト上にアップロード・インポートしたりすることから始めてみられるのがいいだろう。

tad

関係資料:

Googleドライブ:google
YahooBox :yahoo 


2013年4月2日火曜日

パソコンの文字には全角と半角がある:PC436

3月26日のBLOG記事「2013年パソコンクラブ学習内容」を参照ください。

この記事に基いて、4月3日、4日開催のパソコンクラブの会員にそれぞれこのアンケート調査に回答いただくよう数日前メールを出している。

これを実施するに当ってのねらい、目的はいろいろある。

1)勿論最大の目的は会員のパソコン学習全体について、今何を学びたいのか、何を学び  それをどう使いたいのかという希望、要望、目的を互いに確認するということだ。
  それを確認した上で今後の年間の学習スケジュールを策定していくための一つの指針  とする。。

2)パソコンの三大アプリケーションソフトと言っていいだろう。ワープロ、表計算(ス  レッドシート)、プレゼンテーションソフトを学ぶことがその一つだ。4月からの例  会第一回、二回、三回あたりでは、その中でも代表的な表計算ソフト(LibreオフィスのCalc)を学ぶ予定である。

3)その手始めとして、あえてGoogleドライブのオンライン・スプレッドシート
  を用い、このアンケートを実施している。スプレッドシート・ソフトと言っても、世  の中数多く存在するが、私に言わせれば、どれもこれも基本的には同じものである。  あの高額のマイクロソフトのオフィスソフト、エクセルなど使わなくても、こうした  オンラインソフトのGoogleドライブでもさまざまな目的のための使用に十分耐  えることを体験していただくということもある。

4)このアンケートなどスプレッドシートの一つの使い方の例だが、この後、次回は会員  名簿の作成などやはりこのオンラインソフトでやってみる予定である。それができれ  ば、あらゆるクラブ、同窓会ほか会員の住所録などネット上で自動的にできてしまう  。どんな会、クラブでも皆役員、幹事を引き受けるのを躊躇するのはそうした作業が  大変だからだ。

5)もっともそれができる前提として、それぞれの会員が、このスプレッドシートソフ   トの何たるか、その使い方の基本、文字や数字の入力に当っての注意、さらにネット  上でそれができるのはいいが、それをオフラインのLibreオフィスCalcで   同じものを作ったり、さらに住所録を印刷したい時にどうするかということだ。

6)こうした手段を用いれば住所録など簡単にできるのはいいが、それをオフラインソフ  ト、LibreオフィスCalcの使い方を学んでおくことが、こうしたオンライ   ンを使うために役立つこともいうまでもないことだ。オフラインソフトの方がよりき  めの細かい作業ができることも事実である。スプレッドシートに関してもパソコンク  ラブ例会ではむしろLibreオフィスの使い方が中心に学習が展開するはずだ。

7)オンラインアンケート回答などという作業自体がスプレッドシートを学ぶ上で重要で  あることが今朝のBLOGのテーマである。その内容結果は添付した図1と実際に会員からのオンライン回答用紙を見ていただければわかる。

スプレッドシートを使う場合入力文字、数字の注意点:

・4月3日開催のクラブ員(全て仮名)からの回答の実際がこれだ。公開されているから、このBLOG読者は 誰でもこれを閲覧することができる。但しこれに編集の手を加え ることができないようにしていることはご理解いただけよう。

・私がこれを一見してその入力が不適切であると分かったことは二件ある。一件目は、長 島さんの回答だ。それぞれ項目別に回答すべきところ、回答対象が、項目のタイトルか ら始まっているところだ。それ自体は回答対象ではない。もっともそうなってしまった のは無理もない。このアンケート用紙では回答用紙を作成する側の意図が正しく伝わっ ていないところがあるからだ。但し、長島さんの回答に関しては編集責任者の側で全体 の回答内容 を一つ下にずらせばすむ話ではある。

・二件目の不適切な回答は、回答の入力文字そのものの問題である。村山さんのものだ。 その回答がすべて「数字」であるべきところ、それが「文字」となっているのである。 一見して、回答内容すべて正しく行われているように見える。ところがその回答入力が おかしいことはすぐに分かる。

・それぞれの対象項目に対し、関心あるものには数字の1を入れることになっている。
 そしてみなさんが回答された。質問対象の第一番の項目「Widows8にの特徴とその使い 方」という項目に関心ありと答えられた方は5人いる筈なのにその集計結果は4になっている。これはおかしい。パソコンがこんな簡単な計算ミスをする筈がない。

・その集の計算式は合計の欄に関数(=SUM(c5:o5))で入っていれてある。これは絶対に 正しいはずだ。5人が1を入れたのだから合計は当然5のはず。それがなぜ4なのか。 
・疑問の発見は簡単である。同じことで、村山さんの回答された部分だけおかしいことは 全体の回答表を見ればすぐにわかる。

・そうなのだ。表を眺める限りすべての数字は同じ1に見えるが、実は村山さんの1は数 字の1にあらず、全角文字の1なのである。つもりこの文字、漢字の一と同じもの、そ れは数字でななく、文字なのだ。スプレッドシートにとっては計算対象外なのである。 スプレッドシートの計算対象になるためには入力数字はすべて半角の数字1でなければ ならない。これがあらゆるスプレッドシートソフトのルールなのである。

・他の方はすべて正しく数字の1を正しく入力されているのは、他の方についてはすべて 前年度同じことをやった時のことを覚えておられたということだろう。村山さんは新しく入会された方、そのことはご存知なかったのだ。

・村山さん、1を入力と聞かれ、全角文字の1を入れたら、これは左詰めとなる。これを わざわざ右詰めにして入力されたのだろう。全角の1を入れてそのままにしておいたら 当然それは左詰めのまま表示される。それを右詰めの数字にするためには、その状況で エンターキーを押せばいいのだ。すると全角文字は半角の数字に置き換わり右詰めの 数字として表示される。これもあらゆるスプレッドシートに共通する機能なのだ。この オンラインソフトも同じである。

・全角・半角文字ということはスプレッドシートに限らず、パソコンというものをやり始 めた時にまず頭にいれておかなければならないことなのである。しかもこれは日本語の パソコン独特の世界(韓国、中国など漢字を扱う文化は日本と同じ)なのだ。そもそも 例えば英語の世界(英語を使う国のパソコンという意味である)に全角文字、数字文字など存在しないのである。

・英語の場合の大文字、小文字とこの全角・半角ということを混同されて理解されている ことも多い。英語の場合、大文字も小文字すべてパソコンの世界ではすべて半角が使わ れるのだ。それが日本語パソコンでは語の大文字小文字それぞれ全角半角が存在するのである。

・私自身、日本語文章の中では大文字、小文字に限らず全角英語文字を使うことが多い。 LibreOfficeで なく、LibreOfficeと書いているである。そのことには いつも一種の悩みを持って書いているところがある。そういう意味で分かりやすいのは LibreOfficeではなく、むしろLibreオフィスか。

・日本のパソコンを使っておられる方はそもそもそうしたことに気づいておられない方が 多い。というのが殆どであろう。それは無理もないこと。ただその違いとそれぞれの
 使い分けに注意しましょうということなのである。

・この問題、スプレッドシートなどではそんなに問題になることはない。上記述べたよう に仮に全角の数字文字を入れたところで、エンターキーを押してしまえばそれは半角の 数字となって入力されてしまうからだ。

・ところがそれがメールのアドレスや、ホームページのURL(アドレス)などの入力と なるとそうはいかない。ご承知のように、メールのアドレスや、URLなどの入力は絶 対に半角文字でなければならないのである。

・パソコンで作成した紙の住所録など見ていると時々メールアドレスが全角で書かれてい ることがある。それを同じ内容をアドレスバーに打ち込んでも、メールは絶対に正しく 送信、着信することはない。ホームページのURLしかりである。
 
今朝のBLOGタイトルをご覧になった方の殆どは、そんなことは分かっているよ、とおっしゃるだろう。

ただそうでなく、特にスプレッドシートに限らずメール、ホームページ閲覧、HTML文の扱いなどで、いくらどうやってもその結果がうまくいかないことがある。そんな場合、案外このことが原因で挫折するケースが多いことは皆さんも山ほど体験されてきたことと思うのである。

tad

関係記事:

オンラインアンケート回答:google
全角文字【full width characters】:e-word
Google ドキュメント(ドライブ):wikipedia





2013年4月1日月曜日

Googleクラウドプリントを試してみた:PC435


Googleが春の大掃除で、従来提供していたいくつかのネットサービスをやめた。中でも、話題になったのがGoogleReaderを7月一杯でやめると発表したことだ。GoogleReaderは世界中のユーザーに好評でRSSなるもののサービス。多くのユーザがサービスの継続を訴えたり、有料でもいいから続けて欲しいという要望を出しているそうだ。

分からないのが、なぜGoogleがそれほどユーザーに好評なものをやめてしまうのかである。私自身もReaderは時々使ってはいるが、まだまあ使い慣れていないこともあり、さほどそれにこだわって使ってきた。ただ改めて、そうしたユーザの声を聞いているとRSSなるものの使い方、それに関するいくつかのサイト・サービスについてもこれから研究してみようかと思い直したところだ。

そのこともあってGoogleのメインメニューを見ているうちに気がついた。Googleはすでにそのリーダーをアプリケーションソフトの一覧の中から外してしまったようだ。いや、まだ7月までそのまま使えるので問題はないのだが。

そして代わりにアプリケーションリストの中に発見したのが、今朝の主題Googleクラウドプリントというものだった。ええっ、これはなんだという第一印象だった。

これは要するに、自宅やオフィスから離れたところ、外出先から、オフィスにおいてあるプリンターを使って、文書、画像写真などをプリントする、出来るというものだ。なぜそんな必要性があるのかということだが、例えば出張先から会社への報告、自宅の家族などへ現地で撮った写真をプリントで見せたい時になど、平生使っているプリンターを使って印刷指示ができるということだ。

おもしろそうなので実際にやってみた。と言っても、今は出張しているのでもなく、旅行しているのでもないから、実際にはその必要もなく、しかも目の前にあるプリンターを使ってやるのだから、実際には意味がないように見える。しかし、実験という意味ではおもしろいではないか。

目の前のプリンターというが、印刷実行はローカルのプリンターにダイレクトに行うのでなくそのクラウドアプリから行うのである。たしかにそれができれば、外のどこであろうとパソコン、タブレット、スマホでそれができることになるはずだ。実験の意味は大いにある。

その手順:

・クラウンドプリントをパソコン・タブレット・スマホなど使ってやるためにはさまざな方法があるようだ。が、パソコンでやる場合、そのパソコンにChromeが入っていればそれだけでOK。最新バージョンのChromeにはクラウド・プリンティングがデフォルトとして入っている。

・Chromeにログインし、設定画面から、クラウド・プリンティングの項目を探し、それを有効にする設定をすればそれで準備完了だ。手順の詳しい説明はGoogleのクラウドプリンティングをお読みください。図1、図2

・Googleクラウドプリンティングのためには、それに使うプリンターが必要だが、私の自宅のプリンターがエプソンがそれに対応しているか当初は不明だった。それで試してみたが、それ自体最新の機種でもないのに、Chromeの設定が終わったとたん、その機種を認識した。図3、図4

・目の前のプリンターを認識したので、早速用意されていたテストページを印刷実行、見事印刷に成功した。縦長、横長ほかさまざま印刷のための詳細設定もできるようになっている。テストページ以外ではPC内の文書、Googleドライブの文書などもプリントできるはずだが、そちらの方はテストしていない。図5

この機能の存在意味:

・そもそも外部からオフィスや自宅のプリンターを使って印刷を行うということ自体にどれだけ意味があるのかと問われたら、それまでだ。それが実際に役立つ場面などあまりないのではないかと私も思う。

・ただことほどかように、パソコンがインターネットで繋がっているとことの意味、メリットを実感できる一つの実験としてやってみる価値はある。

・プリンターというより、例えば自宅やオフィスのパソコンを直接操作して、その中を見たり、そこにフアイルを保存できたりできればそれは便利だろう。それもできるはずなのだが、実際にはやったことがない。そうしたことがどれだけできるのか、できないのか、今後の研究課題としておこう。

tad

関係資料:

Googleクラウドプリントについて:google 
Googleリーダー: wikipedia