2013年4月11日木曜日

XPとOffice2003のサポート終了:PC440


「もしまだWindows XPを使っているなら、あるいは使っている人を知っているなら、Microsoftは、サポート終了まであと365日しかないことを思い出してほしいと言っている。XPは2001年10月25日にニューヨークで登場した。Windows XP SP3およびOffice 2003共、2014年4月8日にはサポート対象外となり、それ以降XPユーザーは、Microsoftからセキュリティー・アップデート、緊急修正、その他サポート(有償無償を問わず)を受けられなくなる。全世界のデスクトップおよびノートパソコンの40%弱が今でもXPを使っている、とNet ApplicationsのNetMarketShareが報じている。

すでにMicrosoftは、Windows XPの主たるサポートを2009年4月に打ち切っているが、企業ユーザーの拡張サポートおよび全ユーザーに対するセキュリティーアップデートは続けている。

2014年4月以降、XPの利用は「移行しないことを選択した利用者の自己責任」であるとMicrosoftは書いており、XPを使い続けれる時間が長くなるほど移行コストは高くなる可能性が強い。

今日の発表でMicrosoftは、XPを使い続ける落伍者たちに対して、「検討提案から移行完了まで」に平均的企業で18~32ヵ月を要すると念を押した。現時点でWindows 7または8への移行を提案することは簡単(Windows 8の方が難しいとしても)に思えるかもしれないが、現実には相当数の企業が新OSへの移行を決断していない。もちろん、XPからWindows 7への直接アップグレードパスがないことも移行を難しくしており、技術サポート要員のいない中小企業ではなおさらだ。

もちろんMicrosoftにとって、Windows XPの終了は潜在顧客にWindows 8の「利点」を再考させるチャンスでもある。同社はWindows 8について「近代的企業のための近代的OSであり、Windows 7のスピード、信頼性、およびセキュリティーといった中核機能に基づき、新しい世代のハードウェアオプションのためにデザインされた最新プラットフォームを作り上げた」と言っている。」 Yahoo 
4月9日 Yahoo

本件パソコンユーザーにとって大切なことだから、この記事、長文引用しておく。記事にあるように、世界中でまだ40%近くのパソコンユーザーがXPを使い続けている現状、マイクロソフト社はもうすでに二年も前からこの警告を出しているが、ユーザの遅い反応を見て改めて、危機感を感じ「最後通牒」を発したのだろう。

ポイントは、来年2014年4月8日をもって、XP、Office2003のセキュリティ関連のサポートを打ち切る。セキュリティ関連でなにか重大なことが起こってもMS(マイクロソフト)はメーカーとして製品責任を負わない、それを使い続けるかどうか全て自己責任でやってください、ということだ。

この点に関して、関連記事としてMSは企業ユーザの移行支援を「強化」するというITMediaのニュースがある。なんだ企業には援助するが、パーソナルユーザはどうするのだという声が上がるかもしれない。なにか問題が起こるとすれば、その社会的影響は企業ユーザーの方がはるかに大きくなる可能性があるから、まあそれは仕方のないこととしておこう。

ここではパーソナルユーザはどうするか、それぞれどう対処されたらいいかについて書いておく。

まず、セキュリティ対策がなくなる対象は二つある。XPというOS(オペレーティングシステム)と、MSオフィスソフト2003だ。

オフィス2003の方はなんの問題もない。これまですでにこのBLOGで何度も書いたように、フリーソフトのLibre4.0をそれに変えて使えばいいだけのこと。そもそも、Libreオフィス、MSオフィス最新の2010や2013より、メニュー自体2003とそっくり同じなのだ。MSオフィスとの互換性もあり、移行になんの問題もない。

但し、これはフリーソフト、それを使うかどうかについての判断は自己責任であることなどいうまでもないことだ。

ことアプリケーションソフト、オフィスソフト関連では、Libreオフィスに限らず、有料のものを含めて他にも選択肢があるから、その判断まさに自己責任に基いて行っていただきたい。

問題はOSの方だ。関連記事でもXPからその後のWindowsの上位バージョンへの移行に関してさまざまな記事がある。やれ、7は難しいが、8なら大丈夫とかという記事を見かける。さすが、Vistaへの移行を勧めるものなど全くない。

ええい面倒だ。なぜ今更こんなことを言うのか。自己責任というし、実際にXP自体でパソコンを使い続けることができるのならそれでいいではないかと、割り切れるかどうかである。

そのことがまさに問題なのである。自分のパソコンがウイルスに侵されてしまうのはいいのだが、それで対外の人に迷惑を掛けることになってしまったらどうなるか、どうするかということである。そう言われると誰しも二の足を踏むことになる。

ではどうするか。Windows7にせよ、Windows8にせよ、移行可能かどうかまずはそのシステム要件を確かめなければならない。問題はなんとかその要件を満たしているようだとなり仮に新しいOSに移行できたとしても、それが実際にどのように動作するかしないか、やって見なければ分からないのだ。それは誰も保証してくれない。

さらにどちらに移行するにせよ、当然15、000円前後の新規OSソフト代が必要になってくる。しかもその移行作業すべて自分でやらなければならない。その自信ありますかということだ。もちろんそれをパソコンショップなど業者に依頼することはできるだろうが、それについての費用、1万円前後、いやそれ以上かな、掛かるかもしれない。

いやそんな風に考えてくると、MSだ、パソコン専門家だがいろいろ言っているが、XPから7,8への移行などむしろ実際には無理、やめておいた方がいいということではないのか。多くの場合、最新の7または8のパソコン・ハードのの基本的性能、スペックはXP時代のパソコンハードのそれと比較すると、まさに天と地、月とスッポンの差があると言っていい。迷っているユーザーにたいしては、そのことをずばり指摘することがむしろ本当の親切だと思う。

7にせよ、8にせよ、どうせなら最新の8の方がいい。Windows8で、パソコンとしてそこそこのスペックのものを4万円ー6万円で買えるものが市場には数多く存在している。そうなってくると、どう考えても既存XPのパソコンを、7、とか8にアップグレードするなどということなど考えない方がいいというのが結論だ。

もっともこれはあくまで私個人の見解、後はまさに自己責任でお決めになることだろう。
tad

関係記事:

XPとOffice 2003のサポート終了まで1年 MSが企業ユーザーの移行支援を「強化」
ITmedia エンタープライズ :yahoo 
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