2013年4月27日土曜日

迷惑ソフトをダウンロードしないようにするためには:PC450


最近パソコンで使うのはワープロ、スプレッドシート、プレゼンテーションなどいわゆるオフィスソフトを含めて殆どがフリーソフトだ。もはやアプリケーションソフトに関してはほぼフリー、費用は一切掛からないようになってきた。そうした多くのソフト無料である以上にその内容、質、有料のものと同等、場合によってはそれ以上のものがある。有難い話だ。

私も自身そういうものを中心に使い、パソコンクラブの会員の方にも紹介しているわけだ。但しそれがなんでもかんでもいいというわけでない。自身で使ってみて、これはいいものだと確信するものに限っている。しかもその使い方はさまざまあり、本当にそれを使うか、使えるかは自身で判断してもらうことだ。その使用についてはそれぞれ自身で責任を持ってもらうべきことなどいうまでもないことだ。

フリーソフトの利用に当ってはもう一つ基本的に注意しなければならないことがある。そのソフト自体問題なくいいものであったとして、それをどこからダウンロードしてくるかということだ。実はこれには細心の注意が必要なのだ。

ネットの検索で調べてみたらそれがあるサイトにあった。そこをクリックすると、たしかにそのソフト名が書いてある。ダウンロードはこちらです、とあるからそれをクリックする。それでたしかにダウンロードできる。

ただそれで済めばいいが、最近たしかに目的のソフトがダウンロード出来たのはいいが、いつの間にやら、別のさまざまなパソコン管理のためのソフトが入っていることに気づくことがある。いや、一緒に入れたつもりはないのにである。例えばパソコンをスキャンし、これこれ無用で、しかも有害なフォイルがあるからそれを削除せよとか、あなたのパソコンは今本格的に整理、修復しなければ動かなくなります、などと警告するのだ。そしてそのためにこのソフトをダウンロード購入しなさいとやる。

その全部が全部うそとは言わないが、明らかにおかしいものが多い。頼みもしないのに、そんなソフトがいつの間にか入っている、そのように仕組んでいることがおかしいのである。しかもそれがマイクロソフト社公認のソフトだなどと言われるとついついその気になってしまうのだ。超おかしいのは昨日買ったばかりのパソコンなのに、「あなたのパソコンは危機に瀕しています」などと出てくるものだから、なんじゃ、これはとなる。

問題はどうしていつの間に、そんなソフトが入り込むのかということだ。当初私自身気が付いていなかった。それは要するに、フリーソフトをダウンロードする時に一緒に入ってくるらしいのだ。

フリーソフトダウンロードに当っては元々、ダウンロードする先を選ぶ場合、信用のおける先、例えば「窓の杜」などを選ぶよう勧めてきた。「窓の杜」のようにそのフリーソフトの内容、セキュリティを含めて専門的立場からチェックを入れた上で、ダウンロードサイト明示しているようなところを利用するように何度も忠告してきたのだった。それは今後とも絶対大切なことには変わりない。

ところが、ネットなどで知ったフリーソフトを、それを検索しても「窓の杜」などの記載がない場合もある。いや、多分あるのだろうがそれを即発見できない場合があるのだ。そんな時、同じようにフリーソフトを専門に扱っている有名サイトがあり、ここなら大丈夫だろうとそこから入手することもある。その場合、対象目的のもの以外、さまざま上記のような不要管理ソフトが併記されていることがある。ついついそれをダウンロードしないように注意することだ。

それさえしなければそうした不要・迷惑ソフトをダウンロードすることはないのだが、どうやら、ひどい場合、これは推定にしか過ぎないが、その本来のものをダウンロードすると一緒にそうした迷惑ソフトをダウンロードしてしまうようにしているものがあるらしいのだ。だって平生それには注意しているから、そんなものに一切触れた覚えがないのに、それが入ってくるのだ。

それについては私自身も経験がある。そういうものがあるからこそ、信用できるサイトからダウンロードすべきだといい、不要なものには一切手を出さないという原則を守っているはずが、何時の間にかそうした迷惑ソフトが入りことできたことが一・二度ある。

そうしたものは入り込んできても大抵の場合簡単に削除できるのが普通だ。しかしやっかいなものもある。いつの間にやら入ってきたものの一つに、バビロンなる名前の検索・翻訳ソフトがあった。このソフトの削除には相当手間どった。

パソコンの動きが急激に悪くなったのはどうやらそのソフトのせいだったのだが、悪戦苦闘の末、なんとか削除できたのだった。こんなひどいソフトに限らないが同じような経験をお持ちの方は多かろう。

こうした事態を防ぐため守るべき原則、そしてそんなものが入ってしまった場合の対策についていくつか原則的なことをまとめておく。それぞれの具体論は実際それがどんなものなのかによるので一概には言えない。個々にそうした問題に詳しい方に相談されることだ。

フリーソフトをダウンロードする先の選択に当っての注意:

・MS(マイクロソフト)、Gooleと言ったポータルサイトなどが提供するソフトは 直接それぞれの専門サイトからダウンロードすればいいのである。わざわざ別のサイト からダウンロードすることはない。これは大原則の一つ。

・同じことがオープンソースのオフィスソフトLibreオフィスなどについても言える 。その本家「TheDocumentFoundation」からダウンロードすればいいのだ。

・個人プロフェショナルが開発するさまざまなアプリケーションソフトもそうだ。それぞ れ個人が設置しているホームページにあるダウンロードサイトからダウンロードすれば いいのだ。まちがってもその他ソフトを一緒に扱っているようなサイトは避けるべきだ 。

・そういう意味でも上記で述べたように、そうしてフリーソフト内容を検証し、ネット上 で紹介している「窓の杜」のサイトからダウンロードは安心できる。

・「窓の杜」以外そうしたフリーソフト紹介を業とするネット業者はごまんとあるが、  どれが信用できるか、どれが怪しいものなのか私にはわからない。有名なものと思われ ても要注意であるとだけ申し上げておく。

間違ってそうした迷惑ソフトがパソコンの中に入ってしまったら:

・大抵のものはパソコンのコントロールパネルのプログラムアンインストの機能を使って 削除できる。アンインストソフトを立ち上げるとプログラム一覧が表示されるので、そ の対象を選んでアンインストの処置をとればいい。ただ選択したソフトを削除するだけ ではダメである。

・つい昨日、2、3日前まで正常に動いていたパソコンがそうしたソフトが入ったために 俄然動作が悪くなることがある。そんな場合、コントロールパネルからシステム「復元 」の措置をとれば問題解決することが多い。

・敵もさるもの、一端パソコンに入ったら、そこに居直って、そんじゃ、そこらの措置で はなかなか削除できない。コントロールパネルのプログラム・アンインスト措置くらい ではどうしようもないこともある。そういう場合パソコンをリフレッシュ(初期化)し てしまえとか、レジスターエディターを使ってどうこうしろとか、セーフティモードか らそのソフトを 削除せよとか、ネットではさまざまな対処法が語られている。難しす ぎてそう簡単なことでない。

・そういう場合どれが正解か、不正解なのか、ケース・バイ・ケースとしか言いようがな い。まずは購入パソコンメーカーや販売店の専門家に相談してみることだろう。

私の場合、一度、二度そうした経験、しかもかなり重症と思われるものも体験したが、リフレッシュも、レジスターうんぬんも、そんな大げさなことでなく、いくつかの基本的措置を講じて問題解決をした経緯はある。

まずは何よりもまずはそういうソフトが入り込まないよう気をつけることが最優先である。
さらにあんな詐欺にも似た行為、迷惑ソフトを無断でパソコンに送りこむような行為をやめされる手立てがものか、ネット社会にはこのことを訴えたいものだ。

tad



関係記事:

「窓の杜」:forest
窓の杜:wikipedia

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