2013年6月30日日曜日

QRコードへのこだわりも一種のガラケー現象か:PC487

今朝のBLOGタイトル、ごらんになっただけでは、一体なんのことだかよくお分かりならないだろう。ことはパソコン、タブレットというより、スマホの利用法に関することだが大きくはパソコン、タブレット、スマホの使い方、使い分けの話に関わることである。
ガラケー現象とは、日本がモーバイル通信、携帯電話の分野での技術では世界最先端を行き、その普及に大きく貢献しながら、この販売分野では世界標準から離れ、独自の進歩を遂げ、結果的にはその大きな市場を韓国、その他の国に奪われてしまったということを指している。

スマホがこれだけ急速に普及し、しかももはやかっての携帯電話タイプのものは事実上なくなっている中で、従来型の携帯電話、まだまだしぶとく生き残っているのだ。というか、せっかく使い慣れた携帯電話、それをさまざまな点で使い勝手の違うスマホにはなかなかすんなり切り替えられないということなのだ。

ワンセグ、着メロ、着うた、電子マネーなどなど多機能を誇る日本の携帯電話だ。が、同じようにそうした必ずしも世界標準でないが、便利な機能として日本の携帯ユーザが好んで用いてきた機能に、QRコードの利用がある。

QRコードとは二次元のバーコードで、携帯でインターネットサイトにアクセスした時など、このQRバーコードが表示されて、それを携帯のカメラを通してサイトのURLを取り込めるというものだ。文字入力が苦手の携帯にとっては実に便利なものであった。多くの携帯電話ユーザーがこれを利用した。殆どの国産の携帯電話はこのQRコードを読んだり、必要に応じて、コードを生成する機能付であった。

ところが携帯がスマホになってからも、もともとそれは国際標準でないということもあって、そのQRコード機能が最初から入っているのでなく、アプリの一種という形で、それぞれのユーザの判断でインストして使うという形になった。いや、むしろさまざまより進歩、進化したと自画自賛(?)する形でその利用を推進するアプリも出てきたわけだ。いやそれが本当にそうかどうかは私自身は大いに疑問に思っているのだ。

パソコンクラブの会員の方がスマホを使っている友人から、これはおもしろい、便利そうな名刺をもらったという話をいただいた。パソコンクラブでも、ワープロソフト活用の一つとして名刺作りをやることがある。いや、そのクラブ員の方からはこうした名刺やパンフレットが出来たら面白い、楽しい、便利だということであった。

その名刺どんなものかというと、要するに通常の名刺やパンフレットに入れる情報の他に、QRコードがプリントされているいるのだ。そのコード名刺表面に、他の基本データと並べて表示してもいいし、裏面に印刷、表示してもいい。

その名刺、パンフレットをもらった人が、そのQRコードをスマホでスキャンすると、さまざまな案内したい情報が、ネットのサイトを開いて見れるのだ。名刺、文書作成者の、作品、行事、さまざまな関連情報がネット上から出てくるという仕組みである。いや、これはすごい、と感心するわけだ。のアプリ紹介のYouTubeビデオがあるのでご覧になるといい。

いや、実際そういう名刺スマホ用仕組みをワンセットのソフトQRコードへのこだわりも一種のガラケー現象か:PC487にして売り出している文具メーカもある。携帯電話ならともかくスマホになって、QRコードの存在意義などなくなったというのはうそで、改めてQRコードがさまざまなマーケティングツールとして使えますよと宣伝しているアプリは他にもいくつかあるようだ。

いや、一見なるほど、そうかそうかとこのQRコードなるものを見直すかどうかである。私自身は必ずしもそうは思わない。問題はなぜ今更、ネットサイトの情報を名刺だ、パンフレットだ、ポスターだと紙メディアで提供しなければならないのかである。ネット上のあらゆる情報、については、直接、メール、BLOG,Twitter,SNSの場で提供したり、共有のため提供したら済む話ではないのか。それについての反応もネットを通じて即得られるはずだ。

なぜこんなものがわざわざ出てくるのか私にはよくわからない。QRコードがさまざまマーケティング分野での活用の可能性があること自体否定するものでない。ただそれがこの例のような形で利用されるのが果たして本当なのかどうかだ。

これ自体まさに一種のガラケー現象ではないのかというのが、今朝の主題の趣旨である。
tad


関係資料:

QRコード:wikipedia
QRコード 【 Quick Response code 】:e-word 
ケータイ新機能チェック:impress
QRコードをスマホで読み込む方法:so-net http://www.so-net.ne.jp/m/intro/manual3.html
まだガラケーを使っている?」調査:zinger 
アプリ紹介ビデオ:youtube
ガラケー:sophia

2013年6月29日土曜日

ラジオ体操を始めよう

昨日昼過ぎ、車で市内を走っている時、NHKだと思うが、ラジオ体操がいかに健康維持のために役立つかという番組をやっていた。指導の出演者の方のお名前も確認できていないが、大変いい内容だったので、今朝はこのことを紹介しておくことにした。

というのも私も毎朝、雨、それもかなりの本降りでない限り、自宅から歩いて3分の公園で行われるラジオ体操に参加していて、それがいかに大きく自らの健康維持につながっているかを実感しているからだ。

NHKラジオ体操は朝6時半からやっている。TVでも昼の時間帯でやっているが、私に言わせると、あらゆる意味で朝のこの時間帯でやっているものが一番いい。昼間のものもやらないよりやった方がいいに決まっているが、そうした時間帯でわざわざ時間をとってやること自体が難しい。それが早朝だとそれが一日の始まりでもあるし、他に時間的に拘束されることがないからだ。それはまさに「朝めし前」のことなのだ。だからいい、だから続く、だから効果も大きいのである。

とにかくまず始めることだ。自宅の近隣近辺で必ずそうした集まりをやっているはずである。市や町や自治会などが主導してやっている場合もあるし、町にそれを指導するボランティアの人がやってくれケース、いろいろある。

いくら探してもそうしたものがなければ、後は自宅でラジオを流してやればいいのだが、そうした形でそれを続けること自体なかなか難しい。というのも、なんでもそうなのだが、そういうグループの人たちと一緒にやることがいいのだ。いろんな人と毎朝おはようと挨拶し、顔を突き合わせてやる。これがある種のコミットにもなるし、楽しみにもなる。家の中で一人で黙々と体を動かすのとでは明らかに付随的効果に違いがある。

幸いなことに私の場合、近所にボランティアの人がいて15年ほど前から結構広い公園で指導しやってくれている。さらにいいのはそれがラジオ体操1,2だけでなく、それに加え、ラジオ体操が始まる前に、別のストレッチ運動を音楽に合わせて5分ばかりやってくれる。それとラジオ体操を一通りこなすと相当な運動量になる。私も当初その存在を知らなかったが、ある時それを発見してこの10年。旅行とか、雨の日以外、一日も欠かさず参加している。正直今朝はちょっとやめておこうと思う時もあるが、ある意味もう習慣化していること、それに意地でもやるぞということがいいのである。


それを始めるため、その良さを確認したい方は、ほんの一部だが関係資料集をご覧になったらいいだろう。その科学的根拠うんぬんをに言う人がいるかもしれないが、とにかく400種類あるという人間の筋力の大半のものをほぐすことを、その組立の基本としていることは嘘ではあるまい。私の場合それに加えて、別のストレッチ運動もやっているからまさにその点では万全なのだ。

さまざまな効果については参考記事にある通りだが、案外そうした効果指摘の中でも抜けていると私が感じていることを含めて、その総合的効果とは次のようなものだ。

・まず家を一歩外に出た途端、朝の新鮮な空気に触れることができる。私の住む東京郊外 の町は都心などに比べても、まだ空気はきれいな方だろう。会場の公園までの行き帰り 5分、ゆっくり歩きながら、新鮮な空気を吸えること自体がなによりなのだ。

・背筋をしっかり伸ばしながら、新鮮な空気を吸いながら歩く、そのことだけでも昨夜来 溜まったストレスが消えてしまう感じがある。(私の場合、特にそれが一仕事の後とい う意味もある。

・ストレッチ、ラジオ体操1,2、あらゆる体の部分、筋肉を動かすことで肩こり、腰痛 などに効き目があることは言うまでもない。私の場合は長年の腰痛もちである。いろい ろな運動をする中でも、私自身をそのことを意識して、腰回りを重点的に動かすことを 心がけるのだ。それが腰痛解消、根本原因の除去に役立っていること明白だ。

・ラジオ体操というのは比較的軽い運動だが、それが心臓の心拍数を適度に上げ、血流を よくすることでそれがさまざまな心臓系疾患の予防、解消につながっていることはさま ざまな文献の中にも指摘のあるとおりだ。ラジオ体操終了後はそれを身をもって実感す ることができる。

・私の場合ラジオ体操だけでは満足できず、すこし激しい運動、汗をタップリ掻くために 卓球を週二回2時間程度やっている。ラジオ体操を毎日やっているおかげで、心臓への 負担がより軽くなっている感がある。卓球はおもしろくて、すこしやりすぎの感がある ので控え目にするよう心掛けるほどだ。ラジオ体操は運動としてはいいが、面白さとと いう面には欠ける。卓球を含めた球技などを組み合わせでやるのがいいかもしれない。
・ラジオ体操が終わって帰宅したら、トイレをすます。それが便通に役立つことも資料
 の指摘通りだ。それから冬なら風呂、夏やらシャワーを浴びることになる。それで心身 ともに爽快となる。その後の朝食のおいしいこと。食事は野菜、果物を中心にしたもの になるが、自分でもすこしびっくりするほどの量を平らげる。一日の食事の中で、朝が 一番充実している。それがいいらしいということがある。

・ラジオ体操も今頃のいい季節は参加者30名位だが、これが真冬だと参加はその三分の 一程度になる。厳冬の中、朝6時起床、外に出ること自体が大変だが、その参加十名組 はそれをあえて承知で参加しているのだろう。その寒さに身をさらすことこそが最大の 風邪防止になっていることも間違いないことだ。私も長年その実感を得ている。

・夏休みに向かうこれから、子供たちの参加が増えてくる。学校でもそれを勧めるからだ 。私に言わせるとどうしてそれが今の時期だけなのかと言いたい。年間を通じて健康作 りのため、ラジオ体操には是非子供も参加させたらいい。


ラジオ体操がいかに健康作りに役立つか、資料集など見るまでもない。私に言わせるとどうしてこんな分かり切ったことが、なかなか実践できないのかである。いいに決まっているのである。

始めたら、それをただただ継続すること、「継続は力なり」である。

tad

関係資料:

すごいねラジオ体操:radio 
YouTube 13000万の視聴:youtube
ラジオ体操の歴史と内容 wikipedia 
ラジオ体操は健康上、どんな効果があるのでしょうか?:faq
たった3分で全身運動ができる。ラジオ体操の驚くべき効果:bijin

2013年6月28日金曜日

Windows8.1プレビュー版について:PC486

昨日27日、かねての予告通りマイクロソフト社は、Windows8.1プレビュー版を公開しました。

以下マイナビ記事の引用です。

「そもそもMicrosoftは一部のユーザーや関係者を対象にしたベータ版を限定公開し、発見されたバグの修正や、ユーザーフィードバックを受けた問題改善を行ってきましたが、Windows Vista以降、多くのユーザーを対象にしたプレビュー版を公開しています。同OSの場合、カスタマープレビュー版やプレRC(RC:Release Candidate version:出荷候補版)などを提供しましたが、Windows 8.1に関しては、今回のプレビュー版公開後は、そのままRTM(Release To Manufacturing version:製造工程版)の開発が進むと見られています。

中略:(本ソフトの使用条件を述べた上で、これが作動しないと思われるパソコン、タブレットの例を挙げて注意するよう呼びかけています。)

(そうした)該当するコンピューターに、Windows 8.1プレビューをインストールしますと、正常に動作しないと思われますので、所有ユーザーは注意してください。また、タッチ機能を利用するために、タブレット型コンピューターもしくはマルチタッチ対応ディスプレイ。Windowsストアアプリの利用に、インターネットアクセスや1024×768ピクセル以上の画面解像度、Microsoftアカウントが必要となります。

(ここからが重要)Windows 8.1のインストールで、もっとも注意しなければならないのが、アンインストール機能をサポートしていない点。そのため、Microsoftはシステムの復元/リフレッシュ/初期状態に戻す方法を推奨していますが、デスクトップアプリ/Windowsストアアプリの再インストールが必要になるため、あまり現実的な手段とは言えません。また、Windows 8.1プレビューをインストールできるのは、Windows 8に限られ、Windows 7など他のWindows OSにインストールすることもできません。

素直にWindows 8をインストールしたホストドライブをフルバックアップし、復元できる環境を用意するか、新たなWindows 8マシンを用意してWindows 8.1プレビューを試すのが簡単でしょう。Windows 8のバックアップは以前寄稿したこちらの記事を参考にしていただき、トラブルシューティングや復元時に便利なUSB回復ドライブの作成や利用方法はこちらの記事を参考になさってください。」mynavi 6月27日( )は私自身の付加した説明です。)

いずれにせよこれはまさにお試し版だから、ユーザーの方のリスクで使ってみたらいいこと。ただ結論的にいうと、私自身今回はこれをインストールして試してみることはやめることにした。実際に毎日使用しているパソコンと全く別のお試しのためのパソコンがあるならいいが、そうではないからだ。第一今実際に使っているWindows8についてなにか、大きな不便、不満を感じているのなら別だが、特にそれがない中、なにも慌てて
新しく加わる機能の追加を急ぐ必要はない。

いずれにせよ、今年年内にWindows8.1が正式にリリースされるのだから、それを待って、その時はパソコンクラブ会員の方でWindows8をお使いになっている方を対象に一斉にそのダウンロードインストールをお勧めしたらいいことだ。

それが結論である。ただでは、Window8.1は、8と比べてどこがどうなるのか説明しておくことも無駄ではあるまい。Windows8ユーザーのみなさんの参考にもなろう。

8.1の改良点、いろいろあるようだが、今回はその中の二点だけ取り上げておく。

1)例のデスクトップにスタートボタンがあるないの問題、私自身それが何が問題なのかよく分からなかった。ただそうした多くのユーザーの要望に応えて、たしかにこのWindows8.1プレビュー版、スタートボタンがタスクバーに復活している。ただそれはあくまでもスタート画面に戻るための存在であり、従来のような意味でのスタートメニューを参照する機能は用意されていない。私は当初からそのことを予測していた。それでいいのではないか。図1

2)スタート画面のタイルの大きさが従来だと2種類しかなかった。しかし8.1プレビュー版ではより大きなタイルを組み合わせて、メニューを構成できるようになった。タイル名の自由変更できるし、スタート画面の背景も好みに応じて変更できるようになった。カスタマイズという点ではたしかに進歩だ。図2

こうした改良点、実際にはまだ8そのもの使いだしたばかり多くのユーザーにとってはまだまだそこまでのカスタマイズにこだわっているわけでもないだろう。そうしたカスタマイズの必要性もまだまだ感じているわけでもだろう。なにもいま急いでそれを取り入れる必要性もなさそうだ。

私の場合、自分自身で使う限り、8であろうが8.1であろうが別に大勢に影響はない。ただパソコンクラブなどで説明する場合、自身のノートーパソコン画面で説明することが多いことは必然だ。そういう意味ではまだ当面従来の8のままで行った方がよさそうだ。このレビュー版自体、まだまださまざまなバグがありそうで、なにもそれをあわててインストールする必要もない。

年内に正式版がでたらその時点で改めて検討したらいいのだ。いずれにせよ好むと好まざるにかかわらずまず今のWindows8自体慣れることが先決だ。

この8.1、特に大きな画期的な機能が新たに加わるわけではない。ただより見栄えよく、さまざまな意味でより使い勝手がよくなることについては何も不満ははない。OSとしてより完成されたもの、正式版がでたら一斉にそれに変えることはみなさんにもおすすめすることになろう。

tad

Windows8.1プレビュー版に発表:mynavi
「Windows 8.1 プレビュー版」がリリースされたのでインストール:gigazine 
プレビュー版ビデオ:microsoft








2013年6月27日木曜日

参議院のねじれ維持こそ必要である

終盤参議院で、安倍内閣問責決議が可決されたが、このニュース、どのマスコミも大きな出来事として捉えていないことはその報道のスタンスでもわかる。どうしてそれぞれ与党よりでもいい、野党支持でもいい、その政治的意味について論評しないのか。昨夜夕刻の安倍首相の記者会見など見てももそうだ。ただその事実をある意味淡々と伝えるだけなのである。

ことは国会という最高の国家意思決定の機関の片翼、参院の問責決議なのだ。安倍首相、自公政権にとっては今の参院の問責決議など痛くもかゆくもないのだ。いや、かえってそれはこれから始まる参議院選挙を有利に戦うためには都合のいいことなのだ。それを言いがかりに、だから参院のねじれ現象の解消が必要だと訴えるつもりである。以前政権の時とちがって、そんなことに全く悪びれることもなくぬけぬけというその発言しているのである。

安倍首相いわく、安倍内閣発足以来進めている大胆な改革、さまざまな経済、金融、財政策、そして成長戦略をおし進めるためには、「スピード感」こそが大切である、と。だから、何かことをやろうとすると、それに立ちはだかる、参院でのねじれは困る。今度の参院選ではそのねじれの解消が必要なのだ、と言う。この言い分、現状の60%台の内閣支持率国民世論をもってすれば、「そうだ、そうだ」となるかもしれない。それがこの国の今の政治状況なのだ。

それは困る、それは大いに大変な、困ったことだという思いを持つのは私だけだろうか。
実はむしろ安倍総理や自公政権中枢部の連中はそれをしめしめと思っているようだ。参院も実に軽く見られたものだ。マスコミはともかく国民はどう思っているのだろうか。こうした参院軽視の風潮、それこそが一つ深刻な事態であるという危機感をどうして持たないのだろうか。

今回の問責決議、やはりそれは党利党略的な野党の選挙対策的なものだったいう見方も当然ある。しかしそれは与党とて同じ。しかしそのいきさつを見れば、野党が一致してそれを通したことにはそれなりに筋が通っている。参院の予算委員会で、民主党委員長が職権で開催を宣言したのに安倍内閣がそれを無視、欠席という挙に出たことである。これが国会軽視、参院軽視とみられてもいたしかたないし、事実そういう雰囲気ではなかったか。
情けないのは腰抜けの民主党、当初問責決議が出たら賛成するが、その提出には加わらなった。電力事業法改正案を通したかったからだ。それで自分達の主張が通ったところを国民に見せたかったのだろう。それで日本のこれまで独占体制であった電力供給が根本的に変わる、変えられるということだった。

本当にそうなのか。第一自民党自体この法律の改正に、どこまで本当に賛成であったかどうかわからない。自民党はなにしろ電力会社と密着いや融着と言っていい関係にあった。これまで積極的に原発推進路線をおし進めてきた政党なのだ。多くの国民はそのこともとっくに忘れている。

福島原発の事故だって、むしろその最大の責任は歴代自民党政権そのものにあると言っていい。それがうまい具合に(?)あの事故、民主党政権時代に起こったのだった。そのことについてはまさにそしらぬ顔で、安倍政権今や原発推進を公然と言い出した。安倍首相あらゆる国との外交を積極的に推進することは大いに結構、しかしそれと同時に今や、国内の原発再開、原発輸出を大きな成長戦略として組み込んでいるのである。どうしてこのことに民主党を含む野党は一致して、ノーの声をあげないのかだ。一部野党を除いて殆どの現野党はそのことだけでまとまっていいはず。それがどうしてできないのか。

再びいうが、民主党の情けなさは原発問題だけない。まあそれについては党としても必ずしも脱原発路線でかたまっているわけでないから、それはちょっと横においておいてもいい。

しかし例の、一票の格差是正に関連する衆議院定数削減のこと、税と社会保障の一体改革の三党合意のことなどでは自公に煮湯を飲まされたはずだ。野田前首相本会議で全くさえない質問をやっていたが、野田さんまさにドン・キホーテに見えた。野田民主党、増税という一番いいところだけつまみ食いされ、後の重要な合意などすべて反故にされたのだ。どうしてそのことにもっとまともな怒りをぶつけないのか。そのことだけでも自ら問責決議案を提出してもいいだけの理由、根拠はあったはずなのにである。

安倍総理自民党は、あんな問責決議など痛くもかゆくもない。これで参議院選挙は現状の高い支持率をバックに有利に戦えると踏んでいるのだ。実際にはそうかもしれない。今更ではないが民主党もなめられたものだ。

その民主党、先の都議選で共産党にぬかれ第四党に転落したのはなぜか、実はその理由が分かっていないふしがある。安倍自民党の対立軸として世論を味方につけるために絶対に譲ってはならぬ理念、政策がいくつもあるのに、それを一向に鮮明にしない。できないのである。

参議院での自公与党の過半数を阻止するためには、野党は民主党、みんなの党、生活の党、社民党などと共同戦線を貼れるはずだ。例えば原発推進か、消費税増税か、TPP推進か、社会保障政策などについて、明確な対立軸がどうしてできないのかである。共産党は独自路線を行くだろうが、原発、消費税に関して共同戦線を張れる余地はあるはずだ。

自公両党で過半数を制した後の日本の政治がどうなるか、考えただけでぞっとする。安倍首相はねじれを異常現象のように言うがそれは全く違う。欧米の先進民主主義国多くの国ではそうしたねじれ現象はむしろ当然のことなのだ。民主主義というものが政治の根本的理念である限り、むしろそうなるのが必然だとさえ言っていいのではないだろうか。

与野党政治勢力が絶えず拮抗していることこそがむしろ健全なのである。その中で政治がどう展開していくか、まさにそれは優れた政治家のリーダーシップにかかっているいう抽象論しかない。いやそうなのだ。

今回の参議院選挙で、このねじれ現象の維持こそが今の日本の政治、国民の選択がめざすべきことだと私は信じている。

tad

関係記事:

民主の筋書き破綻=問責と法案「二兎」追う:yahoo
首相問責決議を野党の賛成多数で可決=参院本会議:reuters 
首相問責決議可決 電気事業法など廃案 国会閉幕:yahoo
国会閉会、首相“問責”の余波で重要法案「廃案」:news 

2013年6月26日水曜日

WindowsXpなぜ使い続けるのはだめなのか:PC484

WindowXpのサポート終了は来年4月に終わります。そのためできるだけ早く
それに代わる上位のOSに変更する、具体的にはXpパソコンを、上位のOSにアップグレードするか、Xpパソコンを廃棄し、新しいOSのパソコンに買い替えるべきことをマイクロソフト社はユーザに推奨しています。それについては、パソコンメーカー、パソコン専門家たちも、同じことを勧めています。いずれにせよ、Xpパソコンをそのまま使い続けることについてさまざまな危険を伴うことを説明しているわけです。

私自身はそのことを理解し、パソコンクラブでもそのことについて説明をし、そうした指示に従うべきことをBLOGでも書いています。そのことは別にメーカの横暴でもなんでもなく、ユーザとして、パソコンという、ある意味特殊な製品を安全に使うための措置であることはきちんと理解しておくべきでしょう。

しかしユーザによっては、どうやらこのことの意味自体を未だよく理解をされていない方、その趣旨について誤解を持っていらっしゃる方がいるようなので、再度このことをについて書いておくことにしました。

もっともまずそのことについては、私のようなものがああでもない、こうでもない言うより、その内容をわかりやすく解説した専門家のサイト、さらにメーカーマイクロソフト社の説明サイトがありますのでそれをお読みいただくのが一番いいでしょう。じっくりお読みいただければその内容お分かりになるでしょう。

関連サイト:

・「Windows XP のサポートが後1年で終了!なぜ使い続けるのはだめか? パソコン初心 者講座みちすがら講堂より : micisugara 
・「あと1年でサポート終了」、日本マイクロソフトがWindows XPからの移行支援を強化:internetwatch

・Xpは7の10倍危険!? マイクロソフト、国内企業へ「中古でもいいのでXPから移行を」 呼びかけ lifehacker 


Xpというのはマイクロソフト歴代のWindowsOSの中でもも非常に優秀なOSであり、だからこそ多くのユーザーを獲得し、しかも12年の長きにわたって、サポート期間を延長しながら継続してきたものです。しかしそれももう限度ということについてはは、一ユーザとしても理解しているところです。Xp以来すでに、Vista、7、そして8というOSが出ていることもあります。法的なことはよく分かりませんがどんな製品でも10年も使えば、メーカがその安全性を保証しませんとなるのは、やむをえないことです。しかもパソコンという製品に限っては、その安全性の保障となるとウイルスという特殊な問題があることはすでに述べた通りです。

その警告に関わらず、もしそれに従わず、それを使い続け、ウイルスに感染してもそれは百%ユーザーの責任となることは明白です。

ユーザの中にはウイルスに感染してもたいしたことない、感染したパソコンのハードデイスクをフォーマットしてしまえばなにも困ることなないなどとうそぶく人もいるようです。しかし、これが大きな間違いです。自分自身はいいのです。が結果的には、自らは知らぬ間に大げさに言えば、世界中にウイルスをまきちらし、結果多くのユーザーに迷惑をかけ、場合によってはそれで訴えられるという危険があることを忘れてはならないのです。
さらにもう一つ誤解があります。OSのセキュリティがどうのこうの言っているが、要するにパソコンに対策ソフトを入れておけば問題ないなどという方がいらっしゃるが、これがまた大間違い。一般の対策ソフトを入れておいても直接OSを攻撃するウイルス、マルウエアは排除できないことはメーカのサイトの説明にもあります。

Xpのことだけでなく、Office2003というアプリケーションソフトについても同じ問題があることも改めて指摘しておきましょう。

もう一つ、大きな誤解があります。OSにせよ、アプリケーションソフトにせよ、オンライン、ネットにつないで使うからウイルス感染うんぬんの問題が出てくるわけで、オフラインで使う限り問題はなかろうという声も聞きます。しかしメールを含めてパソコンを常にオフラインで使う。ましてや、さまざまな方法を用いて、他のパソコン、周辺機器とデータフアイルのやりとりなど一切なし、しないなどということはあり得ないことです。

もちろんこの問題に関して、仮に万全の対策を取ったところで、他のことで、自分のパソコンが知らぬ間にウイルスに侵されたり、さまざまなマルウエアに侵入されたりすることはありうることです。それで知らぬ間に、多くのユーザーに迷惑をかけたということもありうることです。しかしそれはひよっとするとやむをえないことかもしれません。いや、世間もそのように認めてくれるでしょう。

メーカーや購入先から受けた注意を基本的に守り、基本的な対策を施しているにも関わらずそのガードを乗り越えてやってくるのがいわゆるハッカーの手口です。そうしたものについては素人の私たちユーザーにはどうしようもないこともあるでしょう。それについてのいいわけも通用するでしょう。それはまさに誰にとってもどうしようもない問題です。一種の不可抗力とも言えます。

しかし、このXpのセキュリティ対策問題は違う。これはやめてください、対策としてこうしてくださいとメーカは明確な指示を出しているのです。それが企業のプロダクトライアビィリィティ、製造責任の基本問題に発展しかねないからです。私はこの問題についてはメーカはきちんとしたスタンスを示していると思います。

一方それを受けてユーザー側はどう対処するかです。それについてはユーザーはきちんとした理解を示し、それに応えるアクションを取っておくことが必要であることを改めて申し上げておきます。

tad

関係記事:

製造物責任法:wikipedia 
製造物責任法PL法がカバーする「製造物」の範囲とは:nikkeibp 
Windows XP なぜ使い続けるのはだめか?:michisugara 
日本マイクロソフトがWindows XPからの移行支援を強化: internetwatch 
Xpは7の10倍危険!? マイクロソフト呼びかけ: lifehacker

2013年6月25日火曜日

2013年6月24日月曜日

たかがGoogleマップされどマップ:自分史足跡(その1)

6月17日Googleマップが新しくなり、それを使ってみようという趣旨のBLOGを書いた。今朝ネットニュースをチェックしていたら、Gooleマップ関連の面白そうなサイトを二つ見つけたので、改めて紹介しておく。

1)Google、世界各地の1,000を越えるエリアにストリートビューを設置:mynavi
2)Googleマップストリートビュー ギャラリー:gogle 

富士山が世界遺産に登録されたが、他にも既に遺産登録されているところや、世界の遺産登録場所をGoogleマップを見て歩くことが出来る。時間がなくてそうしたものをゆっくり見る時間もないが、国内、国外に限らず旅行に先だって、それで事前調査しておくことは、いろいろな面で役に立つはずだ。それをすると旅の感激が薄れてしまうかもしれないが、実際に現地に行った時、写真やビデオを取ることばかりに気を取らず、じっくりゆっくり現物の風景、景観を楽しむことげできるのではないか。

上記のサイトをいくつかちらっと見ているうちにふと、そうだ、観光地もさることながらたまには自分の故郷、生誕地が今現在どうなったのか見てみようと思い立った。パソコンクラブでも、小学校のパソコンクラブでも、今住んでいる町、その周辺の風景ばかり観ているのだ。それはそれでいいが、しかし、日本、世界中の思い出の地を見ればいいのだ。
そうだ。それに今もさることながら、もう何十年も前の自分の生まれた町、通った学校、就職して働いた都市、留学で行ったアメリカの学校、訪れた都市、その後、観光で訪れた世界の国々や都市のことを再度見たり、調べたり、それぞれにまつわる思い出をBLOGに書いてみようと思いついたのだった。


今日はその第一回目。自分が生まれ、育った大阪堺市をGoogleマップを開いてみたのが始まりだった。図1

そのことは改めて気づいたわけでもなんでもないが、なんと、私の場合、生まれた町(1)、幼稚園(2)、小学校(3)、中学校(4)、高等学校(5)、そして大学(6)と地図一枚(図1)に収まってしまうのだ。こういう人はそう滅多にいらっしゃるまい。

まず自宅は堺市老松町(1)、マップにも今でもちゃんと記載されている。そこから幼稚園(2)、小学校(3)、中学校(4)、高校(5)、そして大学(6)と、学校には自宅から17年間徒歩で、そして自転車で通っているのである。

それはさておき、だから生まれたこの町のことなど、隅から隅まで知っているかということだ。それが案外、地理的なことは分かるが、その歴史的背景のことなど、殆ど全くと言っていいほど知らないのである。

子供のころ、かの古墳(りちゅう天皇御陵)など歩いて行けるところにあったからよくトンボとりに出かけたりした。また高校時は歩いてものの5分のところにかの有名な仁徳御陵があった。にも関わらず、そこにも殆ど訪れていないのだ。

当時から堺の名産品の一つが刃物であることは知っていたが、その所以、すなわち堺が中世信長、秀吉の時代、天下を支配する商業都市であったことなど、高校生の身でありながら殆どその内容を知らないないということであった。堺がそんな重要な商業都市であったことを本当に知ったのはずっとずっと後のことだ。というのも大学入試で選択したのが日本史でなく、世界史だったことにも由来するのだが、それにして今から思うと少々ひどい話ではないか。

小学校、中学、高校の社会の授業の中で、自分の生まれた堺のこと、歴史のことなど何も習っていない。幼稚園は南宗寺の隣にあった。あの千利休、ゆかりのお寺なのだ。それがそうであったことなど知ったのは、ずっとずっと後のこと、社会人になってからのことだったのだ。なんとしたことか。

いや、堺がそういう歴史を持つ町であることを知っていたら、もうちょっと自分の生まれた故郷、そのものに興味が沸いただろう。いや、これは誰のせいでもないが、とにかく当時は、そんな郷土の歴史を学校で教えるべきという考え方など全く皆無だったという感じはまぬがれない。

添付の図1、図2の地図を見ているうちに堺って実に面白い町であることを改めて感じたのである。まず古代古墳がいくつも存在する場所であること。そしてあの信長、秀吉の時代の商業都市として栄えた町であること。そして現代の港の工業団地としての風景。

堺がどうしてこんな工業団地化してしまったのか、そのいきさつ、その時代のことなど私などは就職して、堺から離れた年代のことなのだ。しかもそんな風景など現地で見たこともないのである。今それをGoogleマップで見ることが出来るのだ。

堺は今や人口84万人前後の政令指定都市、えらい変化だ。両親が健在の頃それでも年に数回おとずれる機会があったが、今はもうそこには妹夫婦が住んでいる位、滅多に訪れることもなくなってしまった。

生まれた町、幼稚園、小学、中学、高校、大学など今でも存在するものもあるし、もう廃校になったものもある。どうなっているか、一つ一つ見て歩きたいところだ。それはなかなか実現しないだろうが、とりあえずGoogleマップでやってみるかということだ。
えらい時代になったものである。

tad

関係記事:

Google、世界各地の1,000を越えるエリアにストリートビューを設置:mynavi
Googleマップストリートビュー ギャラリー:gogle 
堺市:wikipedia 
天皇陵:wikipedia 
堺の歴史①中世の自由都市:sakai 





2013年6月23日日曜日

富士山が世界遺産に登録:(関連ツイッター記事への返信)

「ユネスコの世界遺産委員会は、22日、日本の富士山を、静岡県の三保松原を含めた形で世界文化遺産として登録することを決めました。
審議は異例の50分間にわたり、三保松原を除外しないよう求める声が相次ぐなど、富士山への各国の関心の高さをうかがわせました。」NHK 6月22日

富士山の登録自体は事実上決まっていたが、感激したのは、三保の松原を含めるべしという意見が各国から提案され、それが採決されたということでした。日本人の一人としてこのことが一番うれしかった。

このニュースの影に隠れて、どこのTVだったか忘れましたが、シリアの観光を担当する政府高官が日本を訪れ、日本の観光地のことをいろいろ調べているというニュースがありました。彼は今自分の国シリアでは内戦で、大切な歴史、文化遺産がどんどん破壊されていることの現実の深刻さ、つらさを訴えていました。これまでもそういうことが数多くありました。山中にあるの超貴重な仏像が、イスラム過激組織によって爆破され洞窟だけ残っていると場面を見て心が痛んだものです。

日本は自国のことだけでなく、このユネスコの事業の大切な意味を生かすためにも、シリア問題を含めて、そうした人類の貴重な歴史、文化遺産の破壊だけはまずやめようという大きな問題提起を世界に向かって発するべきでしょう。そのためにいったい何をしたらいいかです。

今朝の主題については、このことだけ書いておきます。


関係資料:

富士山が世界遺産に登録:nhk 

関連ツイート:amanonojyaku




2013年6月22日土曜日

「懐かしの音楽」童謡・あめふりくまのこ:(その25)

約一か月、久しぶりの「懐かしの音楽」シリーズ第25弾だ。童謡を取り上げるのはたしか初めてだが、私の音楽好きの原点はなんと言っても童謡にある。今後取り上げていきたい童謡はいくらでもある。

ふと幼稚園時代のことを思い出した。幼稚園でも歌の時間が一番好きだった。学芸会では、どんな曲だったか覚えていないが、大きなドラムを叩いたのを覚えている。大役だったはず。


それもこれも当時まだ極めて貴重品だった蓄音機を親が買ってくれ、家にあった。それを兄弟姉妹が多い中、当時4、5歳だった、私が独占して四六時中蓄音機を回して、音楽を聴いていたそうだ。その頃のこと、聴いていたのはもちろん童謡が中心だったはず。

話は一気に60年、いや70年後に戻る。今はあらゆるジャンルの音楽が、高音質、高機能のオーディオ機器で聴ける時代になった。さらにただ聴くだけでなく、自分でもギター、サックス、ピアノなどで演奏したり歌ったりして楽しむということができる時代になった。私の場合、定年退職後始めたピアノがそれだった。

さまざまなジャンルの音楽を聴いたり、それをピアノで弾いてみたりするのだが、私の場合、数多く弾いてみる曲の中に童謡がある。そりゃ、クラッシック、ベートーヴェンだ、モーツアルトだ、ショパンなど、仮にやさしくアレンジしたものでもすいすい弾けたらそれにこしたことはないのだが、一曲弾けるようになるまで相当な時間が掛る。しかもそんなもの、しばらく弾かないとすぐに忘れてしまうものだ。その点、童謡であれば、短い練習時間でなんとか弾けるようになるし、繰り返し弾いていても楽しい。

いや、童謡などというと、なんだ童謡かとバカにする人がいるかもしれないが、童謡、とりわけのこの日本という国には素晴らしい童謡が沢山ある。

私は童謡のCDを沢山もっていて、最近有名になってきた由紀さおり姉妹の童謡シリーズなどもよく聴いたものだ。童謡については、ピアノの練習曲としても好きなものを選んで弾くのが楽しみなのだ。さらに出来れば、ただ弾くだけでなく弾き語りというものをやってみたいのである。これ実際にやってみるとなかなか難しい。いや非常に難しいと言っておこう。

ピアノの方は鍵盤を叩けば、少なくとも正確な音は出るからまあなんとかなる。ところがそれにシンクロして歌を歌うことは本当に難しい。まず簡単な童謡からやってみようとやってみたが、ピアノの先生によれば、歌謡曲みたいなものはカラオケでもなんとかなるが童謡を歌うとなると難しいものですよ、と言われたわけだ。

まあそれでも一度やってみようと一つ好きな童謡の楽譜をネットで買って、ピアノの先生のところに持ち込んだのがこの「あめふりくまのこ」だった。先生は、「XXさん、さすが、センスがいいです。この曲、昨年度の保育士試験の課題曲なのよ。」と言われたものだ。それに備えてピアノを習う人がいたのだろう。

一瞬、課題曲となるほど難しいものだとおっしゃっているようにも聞こえたが、ただ、うんなるほど、こんな曲を園児の前で弾き、歌を歌ってみせたら、保育士になれるということなんだと納得したわけ。先生はいや難しいが、それが出来たら子供も大人も楽しめるのだから大いにやりなさいという勧めてくれたのだ。

いや、この曲何時の頃から好きになったのか分からないが、数ある日本の名曲童謡の中でも十本、百本の指に入るものだ。曲がいい。歌詞がいい。童心に戻って楽しめる傑作だ。
tad

関係演奏:

あめふりくまのこ:wikipedia
カラオケ:youtube
ピアノ演奏:youtube 
ピアノ弾き語り: youtube 
保育士試験課題曲:youtube

2013年6月21日金曜日

江戸のスーパー数学者関孝和のこと

昨日夜NHKBS歴史館、「江戸のスーパー日本人 関孝和 世界水準の"和算”を作り出した男」を観た。江戸時代関孝和なる数学者が存在したことは知っていたが、その知識、極めて漠然たるものにしかすぎなかった。が、この番組を見て、さらに改めて、ネットで、いろいろ関孝和のことを調べてみて、その業績のすごいことを改めて知ったわけだ。。
以下はそのNHKの番組を見、そして関連資料を読んで得た感想である。

 NHK番組の出演者のお一人が、関孝和の功績を説明する言葉として、「関が存在しなかったら、明治維新なるものは存在しなかったのではないか。すなわち逆に言うと彼が いたからこそ日本の今日がある」というものがあった。その時、私は、それは少々大  げさというか、その業績の大きさを過大評価していると思ったものだ。しかし番組でそ の内容をみたり、資料を読んだりするうちに、「なるほどそうかもしれない」と改めて 考えた。

 あの鎖国の江戸時代、当時の教育、そもそも学校教育システムなど殆どない中でいかにしてそのさまざまな高等数学の知識、素養を身につけたのか、実に不思議な気がする。 それを天才的ひらめきによるものと言ってしまえばそれっきりなのだが、想像を絶する 努力と集中力の中から生まれたものには違いない。


 自ら興味を持って学ぶということが全てのベースであったことは間違いないが、自然に集まった多くの門下生との対話や、彼らを指導育成する中で、想像力、創造力が 高ま っていったというプロセスが大切なのだろう。

 あの時代、関孝和ほか数多くの和算学者がいたことは驚きだが、それが一部学者やそ の門下生だけでなく、日本全国で一般庶民の間に空前の数学ブームが起こったという現 象こそが驚きである。そのブームとは教える側が問題を考え、その解答を求めると言う うことだけでなく、多くの数学マニアが、問題作りを競うという形をとったことだ。
 12歳の子どもが考えた数学問題が神社の絵馬になって奉納されると場面はまさに驚 きであった。いや、それで江戸時代の数学ブームが、本物であったことがよく分かるの である。

 このことをとらえて出演者のお一人が、今の日本の学校教育、受験試験制度の批判をされていたが、まことに同感である。今の入試のための試験、試験制度などがそうだ。そ れは数学に限らないが、ただ試験する側が問題を考え、その解答を求めるというより、 自ら問題を考えるということをする方が、はるかに創造力を高める教育になるというこ とだ。問題は与えられるものでなく、自ら何が問題なのか考えることが、一番大切なの だ。

 私は中学・高校を通じて数学なるものが一番の苦手であった。父はその頃はもう、学校教育行政にか関わる地方公務員の身であったが、元はと言えば、数学の教師。兄弟が7 人もいたから、勉強を教えてもらう時間など殆どなかった。しかしそれでもたまには数 学の宿題の問題などに取り組んでいると、教えてくれたものだ。それはいいのだが、一 旦問題解きの解説が始まるとその時間の長いこと、こっちは答えさえ早く出したらいい のだ。

 習った公式を適用してさっさと計算して答えを出せばいいものを、父はじっくり その公式のできた意味内容の説明を始めるのだ。それをイライラしながら聞いていた覚えが ある。そんな自分がどうして数学が苦手であったか、わかったのはずっと後になってわ かったのである。

 当時は公式とか定理とかいうものは記憶するもの、覚えておくものだと思っていた。一番肝心なことは、その論理、論理過程をきっちり理解しておくことである。そのために は与えられた問題を解くというより、むしろそれに関わる問題が作れる位でないのとダ メなのだ 。

 話は少々ずれてしまった。私は関孝和の数学界におけるは業績はたしかに奇跡的なものだが、しかしそれはただ彼が生まれついての天才であったの一言では片づけられないも のがあると思う。

 昨日のNHKのような番組、もっと多くの人が見てその内容が示唆していることを考えてみよう、みるべきだと思うのである。学校の先生は子供に授業でどのように子供に接したりいいか、大学で教授がゼミの学生を一体どのように指導したら、これからの日本、次世代を背負って立つ人材が育成されるか、考えるヒントを与えてくれていると思うのである。

関係資料:

BS歴史館 江戸のスーパー日本人関孝和 世界水準の“和算”を創り出した男:nhk
関 孝和:wikipedia 
江戸の数学: ndl 

2013年6月20日木曜日

Evernote Web Clipper for Chrome」がGmailに対応:PC483

「Evernoteは、同社のサービス「Evernote」に簡単に保存できるGoogle Chrome用拡張機能「Evernote Web Clipper for Chrome」がGmailに対応したことをオフィシャルブログにおいて発表した。

Evernote Web ClipperはEvernoteがブラウザのアドオンとして提供するもので、数々の情報の窓口とも言えるWebブラウザから数クリックでEvernoteへとクリップ保存できる。今回、Google Chrome用に提供されている「Evernote Web Clipper for Chrome」がGmailのメールを直接に保存できる機能が追加された。

同社ブログでは、"メール"には写真や旅行日程、レシピなど重要な情報の窓口であるとしている。Chromeからの数クリップでメール本文と添付ファイルがクリップされるようになる。」mynavi  6月19日

「Evernote Web Clipper for Chrome」は実に便利なものだ。インターネットでWebページを閲覧している時、ワンクリックでそのページ全体を丸々保存できるサービスである。以前に紹介済だが。Chromeの拡張機能としてこのEvernoteWebClipperを登録、使用されることをお勧めしておく。

今回のこの機能はWebページに加えて、個々のGmail内容、添付フアイルをそのままワンクリックで保存してくれるというものだ。Webページに加えて、メールは貴重な情報源。個人からのメールというより、IT関連企業、メディアなどからさまざまなニュース、情報がメールされてくる。ゆっくり読んでいる暇はないが、とりあえずそのまま保管しておきたいときワンクリックでそれができる。

早速試してみたが、そのために特に追加してやることはなかった。Webクリップ機能はすでにChrome拡張機能として設定済だ。Chrome配下でGmailの新着記事をチェックし、その中で保存しておきたいメールがあったら従来のWebページのクリップと同じ、そのメールをクリック保存すればいい。とりあえず保存しておいて、後でじっくり読みたい時は、Evernoteをチェックすることで他のWebページと共にそのメール記事を読むことができる。

まだEvernoteWebクリップ機能を登録されていない方は、まずはそれをChrome拡張機能として登録されることだ。GmailのクリップはWebページクリップと全く同じ操作でそれが出来る。図1 図2

tad

「Evernote Web Clipper for Chrome」がGmailに対応:mynavi  6月19日
Evernote Web クリッパー使い方ガイド:evernote 




2013年6月19日水曜日

値下げマイクロソフトSuraface RTの行く末:PC482

「 日本マイクロソフトは6月13日、急遽発表会を開催。翌日から一カ月間に限り、Surface RTの価格を1万円据え置きするキャンペーンを行うと発表した。通常であれば歓迎すべき話だが、そこには利用可能なアプリケーションがWindowsストアアプリに限定されるWindows RTの苦境も見え隠れする。残念ながら現時点でWindowsストアアプリに「キラーアプリケーション」と呼べるものは存在せず、Windows RTおよびWindows 8の普及を推し進める起爆剤にはほど遠い。今週は日本マイクロソフトが選択したプライスダウンの理由を愚考する。」mynavi 6月17日

アップルがiPad値上げを発表する中で、マイクロソフトの方は、その対抗品として市場に登場させたSurfaceRTの値下げを断行したわけだ。この冒頭記事の筆者、それは日本マイクロソフト社の窮状を示していることを解説する一方で、消費者にとっては値下げは歓迎すべきことみたいな
ことをおっしゃっているが、果たしてそうだろうか。問題は要するに5万円したこのSurafaceRTが4万円になったから、今こそ買いだとなるかどうかである。それはやめておいた方がいいだろう。

そもそも話はWindowsRTってなんなのかという原点に戻る。WindowsRTなどというOSはないのだ。それをOSとして単独で購入することはない。昨年秋Windows8導入にともなってマイクロソフトはこのSurfaceRTなるものを売り出した。Office2013は入っているが、その他従来市場に豊富に存在するWindows用アプリは一切使えないのである。そのことはこの冒頭記事の筆者は何の指摘もしていないが、なによりもかによりも、ブラウザーのことが最重要、このRT、IE(インターネットエキスプロラー)以外使えないのだ。今WindowsユーザーがIEよりもより多く使い始めているGoogleChromeが使えないのだ。

Windowsアプリがとりあえず使えないことはとりあえずいいとしておこう。数多くの従来存在するWindows用アプリはそのうちWidnowsストアにも登場するだろう。それを待てばいい。が、今やWindowsパソコンを使うものにとってある意味常識は拡張性の高いChromeや、Firefoxなどブラウザーが、IEと併用できることなのだ。

それはもちろん併用してもいいし、どちらかというと今やGoogle関係の各種アプリ、Googleドライブ、Gmail、Googleマップ、YouTubeなどの利用は、IEよりChromeでやった方がいいに決まっている。

SurfaceRTでは、そのChromeが使えないこと、それがおそらく致命的欠点であることをこの記事の筆者も明確に伝えていない。ブラウザーはアプリというより、ユーティリティ、いわば家庭での電気、ガス、水道ともともいうべきもの。その重要ユーティリティの一つChromeが使えないのだ。

その点6月になって売りだされたSurfaceProの方はWindows8が入っていて、それは市場に存在する豊富なWindows用アプリを使える上に、Chromeももちろん問題なく使える。私は昨年3月以来Windows8のお試し版をダウンロード・インストして使ってきたが、当時からIE、Chromeを使いわけることにはなんの問題もなかった。昨年10月それが正式にWindows8になってからも同じだ。リモートストレージサービス、Googleドライブ、マイクロソフトのSkydriveを使い分けることについても何の問題もなかった。

ところがSurfaceRTではOffice2013はプレインストールされているが、その他従来のフリーオフィスソフト、Libreオフィスなど一切使えないようになっている。これではもともとMSオフィスなど使っていない者にとって全くなんの意味もない。マイクロソフトのオフィスを
使うかどうかはそれぞれの選択があるとして、多くのWindowsユーザにとって、従来普通に使ってきた数多くのアプリが使えないとは一体なんなのだろうか。

だからこそSurfaceProが価格がRTに比べてはるかに高い、日本円ですると5万円近い価格差があるのに、これまでのところではそちらの販売数量の方が多いという結果が出ているそうだ。
もちろんProとRTでは、使用しているCPUほかハードとしてのスペックの差は厳然してあるから、その価格はは当然なのだ。むしろ問題はその使えるソフトの自由性、フレキシビィリティということを考えると、長年Windowsパソコンを使ってきた先進的なユーザーなら、躊躇なく5万円またはそれ以上高くてもSurfaceRTなどというものでなく、SurfaceProの方を選ぶだろうと当初から予測していた。そして現実そうなってきているわけだ。

どういうわけかそのPro日本では発売されなかった。というのも日本では国産のWindows8パソコンが数多くあって価格的、性能的にもSurfaceProと競合したからだろう。日本マイクロソフトとしても、それについて国内メーカへの配慮ということもあったに違いない。

ところがRTの販売予想を超えて低調だった。売れなかった。これではいかんとSurfaceProを6月に入ってから売りだした。そうなってくると、ますますRTなるものが売れなくなる可能性が強いわけだ。幸いというか、アップリがiPadを値上げを発表したばかれだ。これに対抗してこちらはむしろ値下げしますとやったという。いや、実はこれ自体苦し紛れの言い分ではないのか。現実にはこれはこのSurfaceRTなる中途半端製品の在庫一掃処分セールではないのか。

OSの違いの意味だの、ブラウザーの違いの意味だのそんなことはどうでもいいユーザ、ただどうしてもOffice2013が欲しい人はこの値下げでそれを購入するかもしれない。しかしこんな製品今更買って一体なんのメリットがあるだろうか。

それより、これより数万円高くても、そのMSオフィスが入っていて、Windows8が入っているタブレットを買った方がいいのではないか。探せばそういう条件を備えるものはいくつもあるはずだ。

一つだけその例を挙げておく。昨日ネットで発表されたAcer、世界初の8.1型Windows 8タブレット「Iconia W3-810」なるものがある。これにはオフィス2013が入っている。8インチタブレットだが、付属のキーボードをオプションで買えるし、その他市販のUSBキーボードを使ってもいい。それでノート的にも使える。8インチというからモーバイル性も高い。さらにそのOSはWindows8であるから、あらゆる豊富なWindows用ソフトを使える。Chromeももちろん使える。デスクトップ、ノートパソコンなどとの同期、連携は抜群によくなる。このAcer6万円前後で買える。

仮にプラス2万円だしても買うとすればこうしたタブレットを買う方が得策ではないか。このRT4万円で安く買えたところで、その後の拡張性は何もない。私ならさらにこれより5万円6万円高いSurfaceProのどちらを買うかと言われたら躊躇なくWindows8のProを選ぶ。

それはCPUほかハードのスペック自体抜群に違う。なによりもその他拡張性の違いは歴然。もっともSurfaceProと同等、それ以上のコストパーフォマンスのいいコンパチタブレット機は数多く存在する。何を買うかはそれらをじっくり比較検討し見極めてからのことであろう。

tad

関係記事:

1万円値下げのマイクロソフトSuraface RT:mynavi 
 「Surface Pro」が勝ち取った意外な高評価:itmedia
世界初の8.1型Windows 8タブレット「Iconia W3-810」:mynavi 

2013年6月18日火曜日

「早起きは三文の得」:英語のことわざ(その1)

私がインターネットでホームページを始めたのは何年前になるだろうか。もう今は公開していないホームページの記録では1996年のものがある。初期に使っていたプロバイダー、今はもう使っていないので、その頃のものを上手く引き継いでいないところがある。昔のものは昔のもの、改めてそんなものを見たところでどうということもないが、かって苦労して作ったものだ。折角だから人様に見ていただくかどうかは別にして、自分個人用の記録として再現できるものは再現しておこうと思いだしたところである。

かって使っていたパソコンハードデイスクにそうしたものが残っている場合もあるし、ホームページとしては再現できていないが、現在も使っているプロバイダーのホームページ用サイトなどに関連フアイルが残っていることもある。時間を見て、なんらか理由で見れなくなったものを再現してみるのもいい。

そんな中、パソコンクラブの会員の方で、私の旧ホームをご覧になった方が、英語格言集の前半(1から50まで)は見れるが、後半(50から100まで)が見れない。英語を勉強する上で参考になるので、その後半の50も見れるようにしてくれとのご要望をいただいたのだった。

いや、そのこと自分でもうっかりしていて、そうかなと、旧ページをチェックしたところたしかにそうだ。前半50はちゃんとみれるが、後半が出てこない。たしか、パワーポイントで作ったものをHTML形式にしてスライドショーとして見れるようにしていたものが、見れないのだ。こちらはなにもそれに変更を加えたり、データーのあるURLを変えたわけでもない。

ただが、そこに基本データが残っていることは確かなので、逆にそれをダウンロードし、なにか別の形で編集し直すことで、再現はできるはずなのだ。

それはいずれしますので待って下さいと約束したのであった。うーん、さてどうするか、それはこれからのことだが、とりあえず、前半50の部分については、改めて、ここで紹介公開させていただくことにした。それはPDFの形になっているので、それを開いてご覧いただけるはずである。

そもそもこの英語格言シリーズかっては、毎週一度改訂するホームページで発表するために作成していたものだ。それをBLOGなるものを初めて以来、毎日のBLOGで作成発表するようにしたのだと記憶している。たしか2007年の頃のことだ。前半50が終わり、後半も100まで作っている。

ことわざそのものは、ネット上さまざまなサイトや、オンラインネット辞書などに数多く掲載されているから、その引用は選択できるからいいとして、問題はそれを一枚のスライドにするためのイラスト作りが大変だった。いや、そのスライド用イラスト、我ながらよく出来たと思うこともあるが、そのケースはむしろ少なく、多くの場合、あまりピンとこないイラストで我慢せざるをえない状況だった。

もっともイラストがよくできたかどうかは別にして、そのためにもそのことわざの意味の一つ一つを考えるということになったことは非常に良かったと今でも思っている。

これから改めて、100以降の新シリーズを始めるのもいいし、いや、従来のもので、これはと思うものを改めて引用し、コメントをつけたり、改めて解説をつけたりして紹介するのもいいだろうと思ったわけだ。

それ自体、英語の勉強、日本語の勉強そして、少々大げさに言うと自らの生きざまの勉強にもなる。そこでこのシリーズ第一回、取り上げたのが今朝のもので、この100のシリーズの第一番目のものだ。

これについてはあえて、英語、日本語についてのコメントも解説もなにもない。私自身のまさに
生き様そのものなのである。毎朝2時起床とは、早起きどころか、少々気狂い沙汰だと言われても
仕方のないところがあることは承知の上である。

tad

参考資料:

私の英語格言シリーズ(50):tadhp 

2013年6月17日月曜日

新しいGoogleマップについて:PC481

パソコンクラブ会員の方から、パソコン関連のニュースを読んでいたところ、Googleマップが新しくなったという記事があったが、どういうものなのかその内容、それを入手するには招待状が必要だとのことだが、それについてどうしたらいいのか説明して欲しいというというご質問をいただいた。今朝はそれについて関連事項を含めて書いておく。

まずはその招待状のこと、ソフト改良版の発表に当たりGoogleがなぜそんな手段を取るのかということだ。いや、実は私自身、たしか5月初めそのような発表をしていたことは知っていたが、そのままにしていた。というのも、現在使っているGoogleマップ、しょっちゅう使うわけでもないし、その使い方に大きな不便を感じているわけでもない。いや、実に便利なものであるし、今使っているものがよりよく、使いやすいものになるのなら、それは大いに結構。その改良正式版がいずれ
出てくるなら、その段階でそれを使ってみればいいと思っていたわけだ。

そもそもGoogleが改良版を発表するのなら、即そうすればいいこと、なぜわざわざ一部希望するユーザーに招待状を発行するなどという手続を取るのかということだ。いや、Googleとしては先進的な希望者にまず使ってもらい、さらなる改良点などの意見を聞いた上で、改善を重ねるつもりなのだろう。その上で、正式改良版を発表しようということなのだろう。Googleは新製品、改良版、なんらかの新しい仕組みを始める時などいつもそうしたステップを踏んでやるのが常道だ。Google+を始めた時もそうだった。一気に会員募集をするのでなく、まず先行して会員になるユーザーを募集し、徐々にそれを広めていくという方法だ。

そうした先行ユーザーは一般のユーザーより、あらゆる意味で、よくその製品、ソフトなりについて内容をよく知り、経験豊かな人が多いのだ。それがいいものであれば、その評価をさまざまな場で発表してくれるし、もしなにかさらなる改良点、改善点があればそれに意見を述べてくれる。それが必要だし、それがいいのである。

改良版をいきなり公開したところで、まだそれをあまり使ったこともないユーザーが良し悪しの評価が正当にできるわけでないのだ。それをまず先行して使ってみたい人申請してくださいとやることで、ユーザーとしての意識付けができるのである。自分が先行して使っているということだからこそ、提供者に対する、ブランドローヤルティも強くなる。ユーザとしての意識付けができるということなのだ。

私自身そうしたやり方について、それをやる側の意図は理解できるし、それについての協力意識が生まれることも分かる。それに参加するしないは自由なのだから、それでいいと思っている。今回の改良版Googleマップへの招待については、特に急ぐこともなかったが、そうか、いずれその正式版が出るにしても、それに先駆けて、試してみることも悪くはないと思い直した。それで早速先ほど招待に申請した。即Googleから、「まもなく招待が届きます」との返事を確認したところだ。図1

このGoogleマップ、数年前発表以来なにかと話題になったものである。自分の家の写真がずばり出てくるストリートビューがそうだった。それを面白がってあちこちで喧伝する人、これはプライバシーの侵害だと大げさに言う人、世界中で話題になったものだ。訴訟事件もいくつか起こったと聞いている。最近はもはやそれについての批判の声よりも、その実用性を評価する声が大きくなったようだ。

いや、その使い方によってはそれは超便利である。国内旅行、海外旅行などに出かける時はあらかじめ滞在先のホテル、ホテル周辺や観光地のことを調べておいたりできる。都心での会合に出かける際、会場までのルートや時間の確認は是非やっておいた方がいい。かって都心の会社で働いた自分だが、今や田舎ものもいいとこ、電車の乗り継ぎなど是非確認しておく必要がある。

そんなに遠方でもない、近隣だが、自家用車でこれまで使ったことのない道路、ルートを行く場合、目的地の建物の確認などを事前にしておくのとおかないのでは、カーナビがあったとしてもその安全度全然違うのである。

それをまだ使ったことがない人は是非一度それを触ってみられることだ。その使い方についていろいろマニュアル、動画などあるから、それをざっと見られるのもいいだろう。そうしたものの一覧表を参考資料として提示しておく。

先ほど出した招待依頼、多分すぐに返事がくると思うが、来たら早速使ってみるつもりではいる。どこがどう改善されたかの報告もすでにネット上に存在するから、それを参考にされたらいい。もっともこのことなにもそんなに難しく考えることはない。

そいしたものをいちいち見るより、実際に自宅から日頃出かける近くのスーパー、市民センター、総合体育館、学校などへのルートを地図で確認しながら、その道筋を歩いてみたり、車で走ってみたりすることだ。その道筋はいつも見慣れたものである。面白いのは歩いていく場合、たまにいく近所の蕎麦屋のおじさんに店の前で会ったりすることである。

その蕎麦屋のおじさん、顔はちゃんとぼやかしてあるが多分自分の姿がそんなことで世界中の人に見られているなどおそらくご存知ない。もっともその店の看板、くっきり見え大いに宣伝に役だっていることにはなんのご不満もないはずだ。

tad

関係記事:

新しいGoogleマップ:google
新しいGoogleマップを試してみた: rocketnews 
新しいGoogleMapの使い方:facebook 
動画マニュアル: dougmanuaru 
ストリートビューの使い方: google


2013年6月16日日曜日

【仕事でもPC不要?検証「スマホ+タブレット」の仕事力」】について:PC480

「スマートフォン(スマホ)やタブレットは、インターネットやメールがラクにできても、仕事ではパソコンにはかなわない」――。そう思い込んでいる人は多いだろう。果たしてこの先入観は正しいのか。スマホやタブレットは、本当に仕事に使えないのか。「パソコン使用禁止」を自らに課し、外出先、打ち合わせ、出張とさまざまなシーンでスマホとタブレットを使い倒してみた。

まず挑戦したのは、ワードやエクセルといった、オフィス文書の作成だ。用意したのは7型タブレットの「iPad mini」(米アップル)。アプリストアから有料、無料の「オフィス互換アプリ」を次々にダウンロードして片っ端から試してみたが、「見た目の再現性が低いもの」「使い勝手が悪いもの」と仕事に使えるレベルには程遠いものばかり。十数種類のアプリを試してみたが、満足いくものはなかった。

突破口は、意外なところにあった。米マイクロソフトが提供する「スカイドライブ」だ。もともとはクラウド上のストレージサービスだったが、iPad miniでアクセスすれば、オフィスファイルの編集が可能になるのだ。・・・」日経新聞電子版  6月14日

冒頭引用部分は本題に関しては全文でなくその一部である。従って全文を読めれば、もう少し違った見方もあるかもしれない、この冒頭部分を読む限り、どうもおかしいというか、これが的はずれな内容であることを指摘せざるをえないのだ。

その主題、【検証「スマホ+タブレット」の仕事力】だが、スマホはともかく、タブレットに関しては、タブレットとは一体何であるのかという定義、現段階におけるその内容、実態の把握が如何にもおかしいというか、ポイントがずれていると言わざるをえない。

まずこの記事の筆者によれば、タブレットとして選んだのが7インチipadミニだという。なぜ
10インチサイズでなく、7インチサイズのものなのか。なぜ、今や1年、2年前に較べて、急速に増大しつつあるアンドロイド系のタブレットでないのか、さらに最近のWindows8の登場でこれまた急速に増えようとしている、Windows8系のタブレットでないのか、なのだ。

たしかにタブレットと言えば、かってiPadがその代名詞であったことはそうだとしても、今やそれにとって代わろうというのがアンドロイド系、さらに主にビジネスユースを意識して登場してきたのがWindows8のタブレットなのだ。時あたかも、マイクロソフトが、Windows8のSurfaceProを発売し始めたところだ。さらにすでに発売していたSurfaceRTの1万円値下を発表したばかりなのである。

今その二つの機器の中身の詳細は論じない。が、1万円値下げで、SurfaceRTはiPadに較べて3000円から22,000円も大幅に安くなったのだ。しかもそのSurfaceRTには、本記事冒頭に指摘しているように筆者がビジネス目的で使うために必須だとしているオフィスソフトがすべてプレインストールされているのである。そのことを本記事後半で指摘しているのかどうか、確認していないが、その事実には一切触れないで、iPad、しかも7インチサイズのものを持ちだして、それがビジネスユースに耐えるかどうか、検証しようなどというのは実に的外れなことと断言するほかない。

タブレット端末、アンドロイド系、特にWindows8系のそれがビジネスユースに使えるようになってきている、されてきているなどということは最早既定の事実だ。タブレット機能、PC機能両用のもの、それぞれ切り離して使えるようなものなど、市場にもはや200種、300種類に達する機器が、昨年の秋以来発表されてきている。それがこれからさらに本格しようという状況なのだ。それがいまさら、タブレットがビジネス用に使えるかどうかなどの設問、自体実に奇妙としかいいようはない。

そうしたものの一つ一つ取り上げ紹介するようなことをする必要もないが、ここではそうしたPC・
タブレット両用の機能があり、しかもタブレット機能単独で、ビジネス分野で使い、従来のPC機としても使えるという趣旨の説明をしている富士通のサイトの一つを紹介しておこう。

このページをざっと見るだけでも、この日経の記事がいかに奇妙というか的外れであるかお分かりになろう。今や同じようなタブレットでビジネス分野を広く開拓しようというパソコンメーカが内外に数多く存在することも指摘しておこう。

最後にもう一点。この記事の筆者、ビジネスユースのためにはマイクロソフトのオフィスが入っているかどうかが一つ大きなポイントだとしている。その一方で、仮ににそれがなくてもそれを克服できるのがSkydriveの存在だと筆者は指摘している。つまり、タブレット端末でSkydriveを使えば、オフィスソフトそのものをネット上で使えるということだ。だからオフィスソフトそのものがなくてもSkydriveを使うことで、オフィスソフトの編集ができる、といいたいのだ。

いやそれはその通りでそれには異論はないが、問題はそうしたことができるのは別にSkydriveに限らず、他にもGoogleドライブほか、いくつかのサービスがあることだ。ただSkydriveはどこまで行っても、ユーザーはオフィスソフトとのやりとりを意識してわなければならない。その一方でGoogleドライブの場合、マイクロソフトオフィスはもちろん、Libreオフィスなどオープンソース無料ののオフィスアプリと交互に使えるという大きなメリットがある。

そもそもタブレットをビジネスユースで使う場合、マイクロソフトオフィスが使えるかどうかあたかも決定的な要因であるかのごとき考え方そのものが大間違いである。そのようなものは最早不要だ。マイクロソフトと互換性があり、しかもその使い方が酷似するLibreオフィスのようなフリーローカルパソコンで使えればいい。それをGoogleドライブ上のソフトと連携して使えればいいのである。

その点ではSkydriveなどより、Googleドライブの方がはるかに、汎用性があることを
指摘しておきたい。

タブレット端末のビジネスユースということに焦点を当てればSurfaceRTが4万円弱というのは、iPadに比べ買いであることは間違いない。但しRTについては市場に存在する豊富なフリーソフト、特に上記フリーオフィスソフトや、Chromeが使えないというのが致命的欠陥なのだ。

その点では最近発売になったSurfaceProはWindows用のあらゆるソフトをタブレット上で使えるという大きなメリットを否定できない。それはタブレットであり、しかもPCなのだ。

いやそれはなにも、SurfaceProのようなコンバーチブル機でなくてもいい。タブレット端末単体としてビジネス目的に十分使えるようなものは今やいくらでも存在する状況なのである。

そのいう状況の中でのこの日経デジタル版の記事、いかにも的外れではある。

tad
仕事でもPC不要? 検証、「スマホ+タブレット」の仕事力:nikkei 
タブレットとパソコンのいいとこ取り!Windows 8タブレットの魅力:azby  




2013年6月15日土曜日

タブレット端末と赤ちゃん:PC478

「タブレット端末は操作が簡単なのでまだハイハイをしている赤ちゃんでも使うことができるということです。キーワードは、second nature「習い性、第2の天性」。ABCニュースは、タブレット端末で遊ぶことが赤ちゃんにとって習い性となる時代が来たと伝えています。」 NHK  

お母さんたちは一体何を心配しているのだろう。赤ちゃんにタブレットを与えることで罪悪感を感じるという母親もいた。一体なんの罪悪感なのか、赤ちゃんがそれに夢中になって、他のおもちゃはもちろん、両親自体にも興味を失ってしまうことが心配だと言ってるようだ。

このABC ニュースで、ABCは一体なにが問題だと訴えたいのだろうか。

タブレットを触ると自動的にいろんな場面が出てくる。赤ちゃんはおもしろいから次から次へと押しまくる。そのうち一つのパターンを覚え、さらに親がそれを教えてやれば、自分の見たいものを選んで見るようにもなってくる。そのどこが悪いのか。いや悪いと言ってるわけでもなさそうだが、どうやらそのことをある意味危惧しているようなのだ。それが行き過ぎると、人には目もくれない、没個性な、感性のない頭でっかちの人間に育ってしまう。それは困るということなのなのか。いや、そうした危惧を抱いている、このABCニュースはその恐れを示唆しているようにも見えるのである。

いや実はこんなことこれまでのパソコンだっておなじこと。キーボードなりマウスを操作だけで、いろいろやれる。子供はそれに夢中になる。ゲーム機も同じだ。それを使うことで一体どんな弊害があったのか。

タブレット端末とて同じこと。たしかにPCよりはより簡単に情報にアクセスできるが、それから先何をやるか、やれるかは本人の能力次第、いわば第一の天性次第なのだ。

それはある程度自習できるだろうが、やはり情報入手から先、それをどう処理するか、どう使うかについて教えるのが親の役割であり、学校の教師の役割であることは言うまでもないことだ。その意味ではタブレット端末とて他のIT関連機器と全く同じである。家庭、学校でのメインテーマはタブレット端末を使い、それによって本人が持つ潜在能力を如何にうまく引き出すか、である。

それは従来の教科書による教育であれ、PCを使った教育であれ、タブレット端末を使った教育であれその内容は同じこと。タブレット端末の場合、より早く、簡単に目的の情報を入手できるというだけのことだ。大切なことはそれを使って本人がなにを始めるかである。ただ閲覧しているだけなのか、それにどう対峙し、何を働きかけようとしているかなのだ。

その場面で文字を打ち込むのか、声で話しかけるのか、タッチするか、いずれにせよその対応力がどんなものか試されるわけだ。タブレット端末はただその初期の情報入手がより簡単で早いというだけのことだ。それにどう対応するか、反応するかは本人のやる気、能力次第なのだ。

その問題を巡って、両親、先生との対話がきちんとできているか、タブレット端末とのやり取りが、自身でどうできるかが問題なのだ。そしてそれをどう教えるかが先生、親の役割なのだ。そのこと自体は今も昔もなんら変わることはない。

タブレット端末が教育現場に持ち込まれたところでそれは従来の教科書がそれに代わっただけのこと。その活用がうまく行くかどうかは、百%、先生、親の指導に掛かっているのだ。

赤ちゃんにとってのタブレット端末も同じこと。それを如何にうまく知育教育に活かせるどうかはやはり親次第ということだ。面白そうなものを触りまくるのは人間の習い性かもしれないが、それを使って習うことの中身の面白さは親なり先生が教えてやる必要があるのだ。

タッチしたり、スワイプという行為自体は何も生まない。それが第二の習い性などというのは少々大げさではないか。もっともタブレットの場合、次から次へと新しい情報が効率よく出てくる。だから次のステップ、対応能力、対話能力がより効果的に鍛えることが可能なことは間違いない。

問題発見の能力、解決能力もより早く効率よく鍛えられる可能性はある。そしてそれがこれからの学校での教育現場でのタブレット端末による授業の推進の大きなポイントなのだろう。

どんなおもちゃを与えたら子どもの知育教育に役立つか、これまでも親はそれを考えたはずだ。このABCニュースの中に、タブレット端末を与えてみたら、赤ちゃん、タブレット端末に飛びつきこれまでのおもちやは見向くもしないというような場面があるが、それはない。

タブレット端末を触るだけ触ったら両親を含めて人間が興味の対象になるだろう。なにしろ人間はその必要に応じて、自分の要求、要望にタイミングよく応えてくれるもの。それに興味を失うことなどありえない。

他のおもちゃにも当然その興味が沸くに違いないのだ。そうしたものをどう組みあわせて、コミュニケ―ションをはかるか、必要と思われる知育教育を展開するか、それがテーマであることについては何も変わるわけでない。

さらにどんなIT機器が導入されようと、人間としての倫理道徳教育の必要性はどこまで行っても変わることはない。それは家庭では両親、学校では先生が与える以外一体誰が、何がそれにとって代わることが出来るのか。

tad

ABCニュースシャワー:nhk
解説ビデオ:nhk 

2013年6月14日金曜日

勝海舟、江戸城無血開城への道

「勝海舟の巧みな交渉で、江戸を戦火から守り、旧幕府の危機を救ったとされる江戸城無血開城。しかし勝には、直前まで西郷隆盛率いる新政府軍と徹底的に戦う選択肢もあった! しかも、圧倒的な海軍力を誇る旧幕府軍が勝利していた可能性も! では、なぜ講和が実現した? テレビ初公開のびょうぶから見えてきた勝の深い苦悩とは? さらに会津の悲劇との関わりは? 選択という切り口で、英雄の心の中に迫る新機軸の歴史番組」NHK

昨夜8時NHKBS、英雄たちの選択「勝海舟の秘策 江戸城無血開城への道」を見た。面白かった。歴史学者、社会評論家、脳科学者などがさまざまな観点から二人の主役、人間勝海舟、西郷隆盛の心理、思想を分析、この二人が成し遂げた「江戸城無血開城」という歴史に残る「快挙」の奇跡、軌跡を分析して見せていた。それぞれの分析については、「なるほどそうか、そうに違いない」と思うこともあったが、「勝海舟にせよ、西郷隆盛にせよ、そういう心理を持ち思想の持主でありそういう類まれなる性格だからだからそういう結論を出した」という側面は否定しないが、実は話はもっと簡単なこと、要するにもっと二人の実利主義、現実重視思考のゆえだと思うのである。

そういう決断ができるのはもちろんそれぞれの思想、信条によるところもあろうが、なにしろ実際に江戸の町を戦火で廃墟にしてしまうこと、戦争をやれば何十万という互いの兵士及び民間の人たちの死をもたらす結果になることは明白で、それを避けようという一事であったに違いない。

この二人の交渉のやりとり、今やっている、「八重の桜」を含めて、「勝海舟」「篤姫」など過去の大河ドラマにも出てくる。その交渉の動機、その内容にかなりの違いがあるようだ。どれがどの部分が史実で、どれが脚色なのかよくわからない。が、要するにあの二人、それをすることで場合によっては勝海舟の場合、味方に暗殺される可能性があったし、西郷隆盛の場合官軍リーダの立場を失いかねない情勢であったのだ。そんな中であの決断をしたということがすべてであったのだ。

彼らものそのことについては悩みぬいたが、要するにそれぞれの現実的に見てそれぞれ立場の利害を守り、そして日本という国家とその民衆のために一番いいだろうという結論だったことには変わりがなかった。その思想信条がどうだったからどうこうでなく、まさに現実に即した判断であったのだろう。

西郷隆盛も、間違いなく徳川幕府、その最高権力者であった徳川慶喜の首は絶対取らなければならないと思っていた。それがころりとその考えを変えたのは当時の薩摩の後ろ盾イギリスの公使から、恭順の意思を表明しているものを撃つ、殺すというのは、国際法に違反すると言われたからだ。西郷隆盛はまさにそれにはそれに意表を突かれたのだ。つまり、幕府との戦争で、それを理由に彼らの後盾になるイギリスから見はなされることを恐れたということだろう。この説明番組でなされていた。なるほど、なるほどだ。

西郷隆盛はそれで江戸無血開城を認める絶好の口実を得たのだ。勝海舟も当然この国際法なるものを存在を知っており、それを使い、西郷隆盛に官軍を説得するための理論武装を示唆したに違いないのだ。横浜で生糸の貿易を進めるイギリスはその国益上江戸の町、横浜を火の海にするわけには行かなかった。彼らの権益を守るためには、内戦勃発は避けたかったのだ。

かくして、幕府、官軍そして諸外国は、それでそれぞれの国、藩の利害が一致させたのだ。かくして江戸城無血開城、結果的にはそれがその後の明治維新、日本国の発展隆盛につながっていくことになる。

今から見るとそれが必然のことのように喧伝される側面もある。実際にはむしろそれは偶発的なことによることが多い。もうほんの一歩でも間違うと、全面戦争に突入だったのだ。そういう意味では日本という国、本当にラッキーだったのだ。もちろんそこに勝海舟と西郷隆盛という人材がそこに存在したことがラッキーだっとも言える。

たまりにたまったエネルギー発散に使われたのが会津征伐であったのだ。今やっている「ハ重の桜」の中でもそのことがいやというほど出てくる。正直ものはバカを見る。会津はその典型であったのだ。こと会津のこととなると西郷隆盛も勝海舟も実に冷淡なものである。

そんな歴史的背景の下、「八重の桜」の中に登場する主人公、八重にとってドラマ前半でもいいところは殆どない。今週はいよいよ会津致命的敗戦、八重の号泣の場面を見せられるようだ。しかしその中で生き残ったハ重の本当の価値ある人生がこれから始まるのだ。でないとあまりにも切ない。私はそちらの話の方に期待している。

それもこれもそれは八重の故郷、会津の悲惨なある意味、人知及ばぬ歴史があったからだ。それが藩主松平容保の責任だと断定するほど歴史というものの進行、組み合わせは単純ではない。偶然と言えば、偶発の繰り返しなのである。

このNHKの「英雄たちの選択」、次回の主人公は天才数学者関孝和らしい。こちらは会津のような悲惨な悲劇がまつわる話でなくもっと夢とロマンに満ちた話になりそうで楽しみにしているところである。

tad

関係記事:

「英雄の心の中に迫る新機軸の歴史番組」NHK

2013年6月13日木曜日

マイクロソフト、月例の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」を公開:PC478

「マイクロソフトは11日、月例で同社が提供するMalicious Software Removal Tool(悪意のあるソフトウェアの削除ツール)をWebで公開した。Windows 2000 / XP / Vista / 7 / 8、Windows Server 2003 / 2008 / 2012。

Malicious Software Removal Toolは、同社が毎月第二火曜日に公開する特定のマルウェアを対象に検知、駆除が可能なアンチウイルスツール。従来のウイルスに加え、偽セキュリティ対策ソフト型ウイルスの「FakeDef」やユーザーの同意無く仮想通貨Bitcoinを作り出すトロイの木馬「Kexqoud」などが加えられている。同社Webサイトには検知、駆除対象のリストも掲載されている。」マイナビ 6月11日

ネット上にはさまざまな「悪意」あるソフトウエアが存在している。ずばりウイルスそのもの、偽のセキュリティソフト、通称トロイの木馬と呼ばれるものだ。ウイルスは、WindowsOSそのもので、さまざまな市販ウイルス対策ソフトをPCにインストールしておくことで駆除できるはずだが、そうしたセキュリティの網の目をかいくぐって、さまざまな「悪意」あるソフトがいつの間にか、PCに潜入してしまう。

一つ気をつけなければならないのは、そうしたものを駆除するという名目で、その対策ソフトを偽ったものが数多く存在することだ。そうしたものの中にも、それ自体はたしかにまともなものなのだが、それに乗ってダウンロードし、スキャンなど実行すると、これこれしかじかのウイルスが検出されたとか、これを実行すればパソコンを高速化する、そのためにこの本格版を購入せよとしつこく求めてくるものが多い。

誰もが一度や二度経験することだ。それがどの程度、本当なのか、それ自体偽物なのか、よくわからないのが実情である。中にはマイクロソフト公認を名乗るものもあるが、それもどこまで本当かどうかよくわからない。

私はそういうものに遭遇したり、間違ってインストールした場合、基本的にはさっさとアンインストールしてしまう。中にはそのアンインストール自体なかなかやっかいな場合もあるが、基本的にはアンインストールする。

そういうものの中ではこの冒頭引用記事場合、それが本家のマイクロソフトのものであることに改めて着目した。そういうソフトは、Wikipediaの記事にあるように2005年以来毎月第二火曜日にマイクロソフトが発表していることは知っていたものの、かって実際にダウンロード、実行したことはなかった。

このマイナビの記事を見て、今朝始めてダウンロード、実行してみた。結果は図1の通り、常用のデスクトップパソコンをスキャンしたファイル数1339、問題の悪意あるソフトはゼロということであった。まずは一安心である。あとノートパソコンについてもやってみるつもりだが、おそらく問題あるまい。

ソフトのダウンロード、インストの時間を含めて、15分もあれば、実施できるので、みなさんにも
是非お勧めしておきたい。なにがどうころんでも、それについて余計な費用が掛かること、またそれを要求されることも一切ない。

tad

関係記事:

「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」:マイナビ 
Malicious Software Removal Tool:microsoft
ソフトダウンロード:microsoft
悪意のあるソフトウェアの削除ツール: wikipedia

2013年6月12日水曜日

経済成長に原発利用、「反対」59%

「朝日新聞社が8~9日に実施した全国定例世論調査(電話)によると、日本経済の成長のためだとして原発を積極的に利用する安倍政権の方針について、反対が59%に上り、賛成27%を大きく上回った。
 
停止している原発の運転再開の賛否も聞くと、やはり反対は58%で、賛成28%と大きく差がついた。
 
安倍首相は5日、成長戦略の第3弾を発表。この中に「原子力発電の活用」や「安全と認められた原発の再稼働」を盛り込んだが、原発に対する有権者の抵抗感はなお根強いようだ。」朝日新聞世論調査  6月11日

安倍政権が打ち出している国家成長戦略、さまざまな産業分野での成長振興、それを支える社会的インフラ整備、人材育成などの戦略について、私自身は概ね、理解できるし、賛同できるものが多い。

昨日は日本を観光立国として成長させるための戦略会議の様子をTVニュースでやっていた。訪問観光客の数では日本はなんと世界の32位、トップフランスが7950万人(2011年に対し、たったの622万人(2011年)なのだ。今後数年でその数を大幅に伸ばそう、そのためにどうしたらいいかという会議である。

観光産業を伸ばそうというのはなにも今更安倍内閣で始まったわけでない。が、観光産業の育成などこそ、平和で、安全、しかもあらゆる意味での長期的な経済効果の高いものはないのだ。その内容についても全面的に賛同できるものだ。

ところが、安倍内閣が打ち出している数々の経済成長戦略の中で、一つ大きな疑問、大反対なのは6月2日のBLOGで書いたように原発推進を経済成長戦略の柱の一つとするということである。原発推進が国家産業の盛衰に関わる一番重要なエネルギー政策に関することであるのは承知の上で、その疑問、疑念を表明しておく。それについて反対の趣旨は、BLOGでも書いているが、改めてそのことについて触れておく。いや、冒頭世論調査で、
原発推進を成長戦略の柱に据えるということに世論が反発したことにわが意を得たからだ。

よく原発推進派の人々は、原発反対派の人々の見方は、代替案を持たない一種の感情論に過ぎないなどという趣旨のことを述べる。ただ危ない危ないと言うが、ではどうやって現状のエネルギー不足問題に対処するのか言うわけだ。

しかしそんな見方、言い方こそが、長期的な視点に立たない、あまりにも短絡的、目先的なものの考えではないかと反論しておく。

脱原発推進派とて、なにも今直にすべての原発を廃止せよということではない筈だ。今後20年、30年掛け、百%安全、CO2を排出しない自然再生エネルギーを中心に開発、実現し、さらなる省エネルギー社会を実現しようと言っているのだ。それ自体が、新しい産業を生みだし、社会インフラを整備し、新しい雇用の機会を創造し、結果大きな経済成長をもたらすということを想定している。

福島の原発事故は自体なんら根本的な解決に至っていない現状なのだ。それを目のあたりにしながら、よくもまあ原発推進を唱えられたものだ。それが起こる確率が極めて小さいことは認めるとして、
で、実際のそれが起こった時の「予測値」の大きさときたらないのである。人類社会がすでにチェルノブイリ、福島という事故を体験しながら、その結果の重大さをどうして認識できないのか不思議でならないのだ。それは二度とあってはならぬことだが、世界のどこかで同じように深刻な原発事故が起こる可能性をどうして考えないのかそれが不思議なのだ。

安倍内閣が、経済成長戦略を打ち出す中で、安全にして、コストパーフォマンスのいい代替エネルギーを開発、開拓する長期的なエネルギー政策を打ち出す、それが本来のあるべき戦略のはずなのだ。それまでのつなぎとしての、原発維持を言うのならともかく、そうではなくそうした事故のリスクを秘めた、原発推進が成長戦略の一つの柱だという発想なのだ、なんとまその発想、短絡的にして目先的であるか、だ。

安倍内閣発足以来の支持率の高さ、アベノミクスについては、ある部分一定の成果をあげていることについて、ケチをつけたり、その良し悪しについて、全面的な否定論を展開するつもりなどさらさらない。ところが昨年末の選挙の時、自民党は当時の世論、空気もあって原発推進とは一切言っていなかったはず。それが一転し、各種世論調査での支持率の高さに自信を得たのだろう。今度は一転堂々と原発推進、しかもそれを成長戦略の柱とするようなスタンスを打ち出した。これはおかしい。

話を冒頭の記事に戻す。あの野田政権末期の原発反対のデモの熱気は一体どこに行ってしまったのか不思議でならない。そんな中、この朝日の世論調査の結果をみて、「そのはずだ」と思ったのである。59%の人が、原発推進を成長戦略の柱にすることはおかしいとしている。それについての容認賛成は29%にしか過ぎないのである。私は自身はこれを見て納得しているが、これについては産経、読売と言ったメディアの世論調査だとまた違った結果が出るかもしれない。

この国の有権者の意見は一体どこにあるのか、是非改めてこの原発推進か、脱原発かが、これからの参院選の一つの争点になるべきだ、するべきだと思うのである。

tad

関係記事:

経済成長に原発利用、「反対」59%:asahi

2013年6月11日火曜日

世界最高水準のIT社会へ」プログラミング教育の義務化:PC477

「政府が6月5日に示した成長戦略の素案には、「世界最高水準のIT社会の実現」に向け、オープンデータやIT教育推進に向けた改革案を盛り込んだほか、3Dプリンタなど先端設備への投資支援やクラウドファンディングにも言及している。

 ハイレベルなIT人材の育成・確保のため、デジタル教材の開発や、双方向型の教育、グローバルな遠隔教育などの授業革新を推進。産学官連携でIT人材育成の仕組みを来年度中に構築し、義務教育段階からのプログラミング教育など、IT教育を推進するとしている。」 yahoo 6月6日

6月5日政府が示した成長戦略の素案に「世界最高水準のIT社会の実現」に向け、IT教育推進が一つ重要な柱として挙げられている。その中に義務教育、小学校、中学校の段階からのプラグラミング教育の実施ということがある。先に国家成長のために必要なグローバル化推進のために英語を義務教育化するということがあった。私は5月23日のBLOGでそれに大賛成であると書いた。今回のIT教育の中で、「プログラミング教育の義務化」というもの、その中身についてはさらにきっちりとした定義は必要であろうが、その趣旨、狙い、目的については大賛成である。

プログラミング教育とは何かについての議論はちょっと横においておこう。日本という国家がこれからの時代その成長を続けるためには、グローバル化、ネットワーク化・IT化という二つの大きな波に対応できる体制、それぞれの分野での人材の育成が必要であることなど今更議論の必要もない。

そのために人材育成、義務教育段階で、まずは世界の共通言語たる英語教育強化が必要であるということだった。さらに社会のネットワーク化、IT化に対応できる情報リテラシー教育の充実が必要であるということ、それがなにより優先されるべきことなど議論の余地がないと思う。ところが、この国、それを言うとそんな必要がないとか、そんな余裕があるわけがないとか、そんなことよりこっち、あっちだという議論が盛んに出てくる。否定論、肯定論が並んで拮抗して出てくるのだ。私などに言わせるとこれが実に不思議な現象なのである。

少し皮肉な言い方をすれば、つまりこの国、この国民やはりまだまだあの歴史、長い鎖国時代の空気ものの考え方を引きずっているのだろうと言いたくなる。

これがお隣の韓国や、中国となると話は違う。別に政府はそんな号令などかけなくてもいい。若者は自らその必要性を察知し、どんどん欧米の国の大学に留学したり、さらに外国で職を求めたたりする志向を強く持つ。彼らはそのために必要な英語を学び、また自ら先進のIT情報リテラシーを高めようとする。もちろんインドなどのIT分野での教育の充実ぶりが、今日のその経済成長率の高さの一つの柱となっていることなどこれまた言うまでもないことなのである。

英語教育といい、IT教育といい、その中身、方法論に関する議論はいくらあってもいい。大いに議論したらいいし、その効果、成果を上げるための方法の選択肢自体豊富にあってしかるべきだ。それぞれ、これだあれだと自分が一番いいと思うものを選択、実践すればいいのだ。

義務教育のレベルでは関連教科が義務教育課程として設定されている、認定されているということ自体が重要なのだ。そうした教科が学校でどれだけ完全に教えられるどうか、自ずから限界があることなどむしろ当然ではないのか。それはいかなる教科も同じである。親は学校での教科の内容を見ながら、子どもを算数塾、英語塾に通わせたり、場合によってはこれからは民間のIT塾に通わせるということもあるかもしれない。親は義務教育課程分野の教育に関しては、家庭でもさまざまな補助的手段を講じるだろう。そのことが大切なのだ。

それをしないで、学校で必要なことをやっていないとか、不足しているからダメというという不満を持つこと自体がおかしい。子どもの将来のために一体どういう教育を施したらいいか、学校で十分できないと思われる英語教育、IT教育などについてもそれぞれ家庭でそれを補う手段をとるべきではないのか。

従来の教科だけでも大変なのに、それに英語だ、IT教育だプログラミング教育だのが教科としても加わっても、それが果たしてどれだけできるかについての疑問が起こったり、いやそもそもそのために必要な教員が揃っているのか、そのための教員教育がなっているのかどうかという議論に発展するのも当然であろう。その対策が必要なことも疑問の余地はない。

それでいいのではないか。そもそもそういうことはこれまでそうした重要問題すら議論もされなかったようなところがある。英語教育もさることながら、小学校でこれまでプログラミング教育どころか、さらに根本的なパソコン教育、パソコン情報リテラシー教育などの時間が極めて少ないというのが実情なのである。

私は近くの小学校でパソコンを課外活動の一つとして教えているが、パソコンを備えた教室はあっても、パソコン授業が一体週何時間あるのか、一時間あるのか30分あるのかどうかだ。いずれにせよそれが微々たる時間であることは間違いない。それでは話にならない。

その意味でも今あちこちの学校で子供に一台タブレット端末を配布し、それに基づいて全体の教科、自体その教科書をタブレット端末の置き換えてしまおうという動きが起きている。その内容、実施方法についてもまだまだ全く未知数ではあるし、それがアタブレットでなく、パソコンであるべきだという意見などもあるようだ。いずれにせよ、そうした事態が広がること自体が大切で、それが契機となってそれが学校のIT教育、プログラミング教育の充実につながっていくわけだ。議論もなにも
どんどんそうなっていくだろう。それでいいのである。

タブレットでもパソコンでも話は同じこと、子供たちに、ネットにつながっている情報端末を一人一台与えることだ。もちろんそれは授業で使う、家庭で使わせればいい。書くこと、読むこと、話すこと、調べること、そうした端末であらゆるIT機器学習が実際に行われるようになるはずだ。それがまたなによりのIT実践教育になるはずである。

そうした機器に触れることで、プログラミングなるものの学習に触れる機会が増えることも間違いないいのである。もっともそうしたことに興味を持つ子供、全く興味のない子供が出てくることは必然なのだが、それでいいじはずだ。

プログラミング教育がIT教育の一つの大切な柱であることは間違いないが、それがすべてではない。その意味でもIT教育の充実のためにも、「プログラミング教育の義務化」というより、まずはより幅広く、しかしその内容を具体的に明記したIT教育、教科の義務化ということでいいのではないか。

tad

関係記事:

世界最高水準のIT社会へ」プログラミング教育の義務化:yahoo

2013年6月10日月曜日

ASUS社デスクトップ、ノートPC、タブレット三役のPC発売:PC476

「ASUSTeK Computerは、6月3日に台北市で記者説明会を行い、今後投入を予定している新製品を発表した。ここではまず着脱型ノートPC「ASUS Transformer Book Trio」を取り上げる。

ASUS Transformer Book Trioは、同社が2013年4月に発表した「ASUS TransAiO P1801」
のノートPC版と言っていい。Windows 8とAndroid 4.1のデュアルOSを採用しており、ディスプレイ部を取り外してAndroidタブレットとしても使える。

 Trioという名前の由来は、Windows 8のノートPC、Androidタブレット、そしてPCステーション部をディスプレイに接続してデスクトップPCのように使えるという3通りの用途を実現したことに由来する。」tmediia 

いやはや、このASUS社、よくもま次から次へとユニークなパソコン・タブレット機器を開発し発売できるものだ。先に発表のASUS TransAiO P1801にも大いに興味があった。これはどちらかというとデスクトップPCプラスタブレットというものだ。21インチなど大画面のものはすでに、ソニーなどが発売している。これについては私自身は、従来の21インチサイズのものより、18インチサイズというよりコンパクトなことに興味が沸いたのだった。しかし実際にはタブレット重量、18インチのものでも重さは2.4kgとかなり重い。だから持ち運びにはやはり難があることについては基本的には同じなのだ。

そして今回のこの「ASUS Transformer Book Trio」なるものの発表だ。これは冒頭引用記事にあるように一台で、デスクトップ、ノートPC、そしてタブレットの三役を兼ねさせようというものだ。それがTrioの名の由来である。

タブレット画面サイズは11.6インチ。これは他に数多くあるタブレット機と同じもの。これがタブレットの業界標準ともなっているものだ。先のASUS TransAiO P1801は18インチ、そしてこれは11.6インチだ。どうしてその中間位の15インチサイズ位のものが出せないのか。それが不思議なのだ。

だってノーパソコンとしてまたはタブレットとして使う場合、もちろん7インチ、11インチのものが標準であることは分かるが、ビジネスまたはモーバイル用途として見た場合でも15インチサイズ位のものもあっていいはずなのだ。だってそれ位のサイズがノートパソコンとしても一番普通のサイズではないのか。いや、それがタブレットを製造するメーカー標準的サイズであることは理解している。しかし、21インチサイズのそれができる、11インチサイズものができるのにどうして15インチサイズものができないのか、その辺よく分からないのである。

いや、すでにそうしたもの市場にないわけではないが、そのいずれもタッチ機能という点については
いずれも帯に短し、たすきに長しの感があることはすでに何度も書いたことだ。

もっともこのTrio機、ノートPC(キーボード部)には最新第四世代のCorei7を搭載する。その場合はもちろん」Windows8として使用する、一方タブレット部についてはこのTrio機、なんとAndroidで作動、そのためのCPUを別途搭載ということである。文句のつけようがないと言いたいのだがその実際的な必要性については、大いにに疑問がある。

もちろんそのメリットは分かる、このTrio機があれば、自宅ではキーボード本体部分を大型デイスプレー(21インチなど)につないでデスクトップとして使う、ビジネス、旅行などの時には、それはノートパソコンとして持ち歩き、その形で使えばいい。そして用途によっては、キーボード部分を切り離してタブレット専用機として使えばいいのである。本体から切り離しても、アンドロイドOSが入っているから、それとして作動するのだ。

Windows8とアンドロイド2つのOSが入っていることには、アンドロイドはそもそも無償であるから特にそれで余計なコストがかかっているわけではない。が、CPUが二つ、パソコン用にはパソコン用、とアンドロイド用にはそれ用と、CPUを二つ使っているのは明らかにコストプラス要因なのだ。

しかしPCWindows用アプリとタブレットアンドロイド用アプリをそれぞれ問題なく動かすには、そのCPUを使い分けた方がいいということであり、二つのOSのアプリの使い分けが自由自在にできるという発想なのだろう。いや、私などWindowsアプリ派は豊富なWindowsアプリとChromeさえ使えれば、後は何をするにせよ、特にアンドロイド用アプリの使用など必要ない。

しかもこのタブレット用のOSのためのCoreがx86系で、ひょっとするとWindows8を入れることすらできるだろうという記事を読むと、それならわざわざタブレット用として別のCPUを入れる必要性を感じないのである。要するに切り離して使う時にどうしてもやはりタブレット
用のOSが必要ということなのだ。それなら最初から、ASUS従来の切り離し方タイプタブレットのように、タブレット側に高級CPUを一つ入れておけば済むわけではないのか。

それをデスクトップ大型画面で使いたいであれば、タブレットとデイスプレーをつなげば済む話である。キーボードなど外付けのものを使えばどうにでもなるはずだ。これはユーザーからの一ついい提案だと思うがいかがであろうか。

結論からいうと私自身は自宅ではすでにデスクトップパソコンがあるので特にこのようなマルチCPUのノートなど全く不要である。ノートはWindows8で動かす、タブレットはアンドロイドを使う必要性など全くない。いずれもWindows8で動くものがあり、それで十分なのだ。今は
まだWindows8のタブレットは比較的高いが、いずれアンドロイド並みのものも出てくるだろう。

必要なのは、15インチ位のサイズの高性能Windows8タブレット。それがあればそれはモーバイルノートPCとして使えることはもちろん、自宅やオフィスでは大型画面のデイスプレーにつないで使える。そもそもキーボードなど外付けで使いやすくいいものはいくらでもある。

それがモーバイル用としては大きすぎるというのであれば、それ用にはアンドロイドのスマホまたは安価な7インチサイズのアンドロイドタブレットがあればこと足りるはずである。
しいのである。

いや、このTrio最終的にどのようなものになるか、興味津々だ。さらにこれに刺激されて他のメーカーがどのような同種の製品を開発、市場に出してくるかどうか楽しみなことではある。

tad

関係記事:

Windows 8+Android OS搭載のノートPC「ASUS Transformer Book Trio」登場:itmedia 
ASUS が Android タブレットとWindows 8ノートのハイブリッド製品 Transformer Book Trio を発表:engadget
ASUS Transformer AiO発表、18型 AndroidタブレットになるWindows 8 デスクトップ:
engadget


2013年6月9日日曜日

Chromeがより早くなった:PC475

「Googleは、ページ読み込みが平均5%速くなったGoogle Chrome 27正式版を公開した。同社Webページからダウンロードできる。

Google Chrome 27正式版では、イメージのプリロードのタイミングや、わずかなネットワークアイドル時の利用など細かな調整を重ねたリソーススケジューラーに変更しており、平均5%の高速化が見込める。Google Chrome Blogでは、5%の改良は個々で見ると小さなものに見えるかもしれないが、Chromeユーザー全てを合わせると、毎週510年の"時間"を節約しているとしている。そのほか、Sync FileSystem API、Web Audio APIなどの改良のほかHTML5の<input>フォーム周りの改良も加えられており、Beta時のポストでは、デモサイト「datalist experiment」でその動きを紹介している。」mynavi  5月22日

インターネットを閲覧するブラウザーとして代表的なものに、マイクロソフトWindowsにプレインストールされているIE(インターネット・エキスプロラー)があり、Windows登場以来
市場を独占してきたが、ここ2,3年GoogleのChromeがこれにとって代わる勢いを見せている。世界的にはすでにChromeが、IEを抜き、No1 の地位を築いたようだ。

筆者はすでにインターネットのブラウザーとしてはもちろん、オンライン・リモートストレージ
Googleドライブ、Gmail、Googleマップ、YouTubeなどなどGoogle関係のアプリケーション
、サイトの利用上その相性のよさ、使い勝手のよさ、さまざま便利な拡張機能、さらにWindowsでそれを使うことにはなんの支障もないこともあって、最近では極めて一部、IEでないとダメだというアプリや、サイトの利用以外は、既にパソコンについてはGoogleChromeを中心にそれを活用している状況である。

Chromeもともとさまざまな高度な同期、拡張機能など備えている割にはブラウザーとしては比較的軽いのが特色で、それが近年急速にシエアを伸ばしている最大の理由なのだろう。それがさらに早くなったというのが今朝のBLOGニュースである。

IEと平行してパソコンに入れておくこと自体パソコン使用上なんの支障もないので、まずはそれに慣れるためにもChromeをダウンロードインストールし、さまざまなシーンでこれを使ってみられることをおすすめしておく。また実際に既にインストールし、使っておられる方も多いと思うが、どうせならそれが最新版Chrome27にバージョンアップされているかどうか確認しておかれた方がいいというのが今朝のBLOGの目的だ。

Chromeは日常使用していれば、自動的にバージョンアップされていくはずである。このマイナビの冒頭記事を見て、自身使用中のChromeのバージョンをチェックしたが、既にちゃんと最新のものになっていた。これには感心した。

Chromeのさまざまな機能、使い方についてはこれまでもBLOGで取り上げてきたが、今朝は
Chromeのバージョンのチェック方法についてのみ簡単に説明しておこう。もしそれが、最新の27になってなければ、関連サイトから最新版をダウンロードされるといいだろう。

Chromeバージョンチェック法:

・Chromeトップ画面の右上の管理・設定ボタンを押す。
・編集、履歴、設定などの操作要請に加え、「GoogleChrome」についてという
 項目があるので、それをクリック。 図1
・バージョン表示画面が出るのでそれをチェック。 図2

関係記事:

Googleは、ページ読み込みが平均5%速くなった:mynavi 
GoogelChromeダウンロード:google




2013年6月8日土曜日

「SurfacePro」は買いか:PC474

【日本マイクロソフトのタブレット「Surface Pro」が、6月7日から国内で販売開始となった。

日本マイクロソフトの樋口泰行社長は、この日オープンを迎えた東京・赤坂のビックカメラ赤坂見附駅店に来店。自らポケットマネーでSurface Proを購入し、売り場を盛り上げた。

Surface Proは、Core i5プロセッサを搭載し、Windows 8が動作するマイクロソフトブランドのタブレット。先行して3月15日から発売していたSurface RTがARM版であったのに対して、Surface Proは、既存のWindowsアプリケーション資産などがそのまま利用できるのが特徴であり、「Surfaceの本命」(日本マイクロソフトの樋口泰行社長)と位置づける製品だ。

樋口社長は、「Surface Pro発売日とビックカメラ赤坂見附駅店のオープンとが一緒になったことから、ここで発売イベントを開いた。いよいよSurface RTとSurface Proが揃ったことで、さらに勢いをつけられる」とし、「Surface Proの予約状況は、RTに比べて予約期間が半分であったのに関わらず、予約数は2倍以上になっている。これまでのRTの勢い以上に、Proへの期待が高いことがわかる。
PCの資産をそのまま使用できることやペン入力にも対応しているのが特徴。タブレットとしても、PCとしても利用でき、1台で済むのがSurface Pro。購入したみなさんの期待を裏切らない製品になる。PCの流れを組んだ新しいタブレットであり、これによってタブレット競争のフェーズ2に入る。ここでマイクロソフトの存在感を高める」などとした。】PCWatch 6月7日 

昨日マイクロソフトは「SurfacePro」を日本市場で一斉に発売を開始した。朝日新聞にもその一面広告が出ていた。広告はただその恰好よさそうな写真を載せているだけで、詳細な製品性能のことなど一切触れていない。それを見たところで、パソコンをかなり使っている人ならともかく一般のユーザがその中身、そのマイクロソフトがこんな製品を売り出した背景やその意味がわかろうはずがない。

マイクロソフトがWindows8を売り出したのは昨年10月のことであったが、それに並行した形で売り出したのが、「SurfaceRT」なるタブレット端末・PCだった。タブレット端末なのか、PCなのか、その両用、というものだった。RTは概して評判が悪かった。そのこと内容については、私の今年1月5日のBLOGに「WindowsRT、不発のMSタブレット戦略:PC383」と題して書いている。

それは何も知らないで初めてパソコンなるものを買ってみようという人ならともかく、従来のWindowsユーザーにとっては極めて使いにくいものだ。MSオフィスは入っているが従来の数多い豊富で優れたWindowsのソフトが、全く使えないというものだったからだ。

それがアプリケーションソフトだけのことならともかく、今やパソコンの世界では、ブラウザーとしてIE(インターネットエキスプロラー)に代わり、主流になりつつあるGoogleChromeなどが使えないということだったからだ。それでは話にならない。

私は、Windows8については昨年10月その発売と共にデスクトップ、ノートパソコンに即導入した。そして数多くのWindows用アプリソフトや、周辺機器を従来のまま何の問題もなく使っているわけだ。パソコンに加え、タブレットというものの使い分け、その使い方があることも分かっているが、どうせなら従来のパソコンはパソコンとして使い、タブレットでも、それと並んで従来のパソコン用のアプリや周辺機器をそのまま使えたら一番いいことなどいうまでもない。

ところがマイクロソフト社、なにをどう考えたのかよくわからないが、従来のWindowsユーザのそうした要望、ニーズを無視して、このSurfaceRTなるものを売り出したのだった。

しかもその時点ですでに近い将来、この「SurfacePro」なるものを導入することも予言していた。だから従来のWindowsユーザー、すでにOSに関しては8に乗り換えたユーザーもSurfaceRTなどより、Proの方が、あらゆる意味で価格自体、RTより高くなっても使いやすいものになるはずだと考え、買い控えたのだ。当然のことである。

それが冒頭記事のことだ。「Surface Proの予約状況は、RTに比べて予約期間が半分であったのに関わらず、予約数は2倍以上になっている」ということなのである。私自身、あらゆる意味でRTなど
には目もくれないが、今度の「SurfacePro」なら、購入の検討をする余地は十分あるということだ。自分自身のことではない、一般的メッセージとしてだ。

なぜそうなのか、何らかの参考になると思うで、この「SurfacePro」なら購入を検討してもいいといういくつかの理由、さらに、しかし、さりながらその検討はさらに慎重に考えた方がいいという理由についてもまとめておこう。

「SurfacePro」購入を検討してもいいという主な理由:

1)たしかに「SurfaceRT」はProより安価ではあるが、Proについては、そのハード  としての製品性能RTと比べて抜群の差がある。パソコン用のCPU、Corei5を使用、大容量の世界初SSD256Gモデルなるものが魅力的だ。それは普通のノートパソコンとしても上位機種に属するスペックだ。

2)Officeソフトが入っているというのは、RTも同じであり、特にそれはメリットでもなんでもない。最大のメリットはRTが従来のWindow用アプリ、周辺機器も使えないのに対しProの方は、あらゆるWindows用アプリ、周辺機器が殆どそのまま使えるというのは大きなメリットだ。

3)アプリソフトもさることながら、とりわけ重要なのはブラウザーである。RTはMSのIEが専用だが、Proでは、GoogleのChromeそれにまつわる便利な拡張機能がそのまま使えるのが最大のメリットと言っていいだろう。

4)タブレットとしての機能ということになると、iOSのiPadやアンドロイド系タブレットが先行しているが、Windowsパソコンに慣れきったパソコンユーザにとっては、Windo  wsという共通のプラットフォームで、従来のパソコンとタブレットスマートフォンを使い分けできれば一番いい。その点で、Proはそもそもそうした背景の下PCとして使い、タブレットとしても同じプラットフォームで使えるのだ。パソコンはパソコン、タブレットは別のOS、ブラウザーiOS、アンドロイドで使い分ける、その違いを意識しながら使うという必要性は全くないわけだ。

5)周辺機器を使うに当たって肝心なことはその接続である。これはRTにも共通することだが、P  roにはUSBポートが常設されていて、その周辺機器の接続自体従来のPCと同じようにできるというメリットは実に大きい。その点アンドロイド系のタブレットにはUSBポートがあるがiPadなど購入するとそれがないのだ。その点の使い勝手の良さ悪さを案外見落としているユーザーが多いようである。

「SurfacePro」を購入するかどうかさらに検討した方がいいという理由:

1)RTの悪いところばかり書いているが、タブレットといい、モーバイルパソコンという場合その機器自体の重さが大きなポイントであることなどいうまでもあるまい。Proの場合、RTに比べるとパソコン的性能を上げた、パソコン用のCPUコアを採用したということもあって、総重量がかなり重くなっている。(RT675g  Pro 970g)

2)ProのCPUコアがi5程度、しかもそれはHaswellという第四世代のものでなく第三  世代のものだ。どうせ高級パソコンプラス・タブレットとしてPro級のものだと言いたいのなら第三世代のものでもいいから、i7のコア位使用してもよさそうだ。

3)そもそもMSはかってこのような形でパソコン・タブレットハード機器など出すことはなかった。ハードの方は、数多くのパソコン専門メーカに任せてきたのだ。Windowsパソコンが世界のパソコン市場で圧倒的シエアを誇ってきたのはMSとそうしたパソコンメーカの二人三脚のおかげであったはず。そのMS、どうしてそうした数多くのメーカーさしおき、そのシエアを奪うようなことをするのかその意図がいまいちわからないところがある。

世界のWindows系パソコンメーカーがこのProの登場を指をくわえて見ているわけがない。日本のメーカを含めた世界のパソコンメーカがこれから、このProのスペック、価格を凌駕するものを開発し、登場させるであろうことは想像に難くない。もうしばらく様子見だとなる
 要素もなる。

4)このPro、基本的にはパソコンとして使う場合、主にビジネス、モーバイルユースを意識したも  のだろう。一般のパーソナルユースとしては、画面が10インチ、タブレットサイズだと少し小さすぎるきらいがある。普通にパソコンとして使うならばやはり15インチサイズ位のものが欲しい。

以前にも書いたことがあるが、私などモーバイル目的でも、タブッレット的に使う場合でも10インチでなく15インチ位ものものが欲しいのだ。そういうものが市場に存在しないわけではないが、いずれも帯に短し、たすきに長しの感のものばかりだ。このProのスペック、スタイルで、15インチ前後の画面サイズのものが出てこないのか、それを待っているところなのである。

tad

関係記事:

SurfacePro発売:msstore 
日本マイクロソフト、Windows 8 Proタブレット「Surface Pro」を発売:pcwatch
日本発売も決定した「Surface Pro」をレビューする: itpro 

2013年6月7日金曜日

ハイブリッドHDDについて:PC473

「ハイブリッドHDD」とはHDDの中にフラッシュメモリとコントローラを内蔵して、ひとつにした製品です。HDDの持つ大容量と、SSDの高速アクセスという両方のメリットを同時に実現する新しいストレージなのです。

多くのメーカーから発売されている新しいモバイルノートUltrabookのガイドラインには、「高速起動・復帰」が定められています。この機能を実現するために、Ultrabook の多くでは、HDDのかわりに、高速アクセス、読み込みができるSSDを搭載していました。

しかし、SSDは、従来型のHDDに比べると圧倒的にコストが高く、また保存容量もすくないという欠点があります。そこで、メーカー各社はコストが掛けられないエントリーモデルのノートPCにHDDとSSD(フラッシュメモリ)の両方を搭載し、SSDを高速アクセス用のキャッシュとして利用するという仕組みを採用しています。これが「ハイブリッドHDD」です。図1図2

ハイブリッドHDD」はメーカー各社が苦心して搭載していた「HDD+SSD」を簡単に実現できる製品です。従来のデュアル搭載の場合、OS上でドライバーソフトを認識させる必要がありましたが、「ハイブリッドHDD」ならその必要はありません。従来型のHDDと同様に搭載することができるのです。
ハイブリッドHDD」は750GB、1TBの大容量モデルがラインナップしています。日々携帯するモバイルノートなどにも大容量ストレージを搭載して、持ち歩くことが可能です。また、アクセス速度はSSDには劣るものの、HDDと比べると倍以上と圧倒的な速さです。」All About 

昨年度数多く市場に出たノートパソコンの中に、さまざま高性能機能を備えたウルトラブックなるものがありました。中でも、冬モデル、Windows8、タッチ機能を備え、さらにこの「ハイブリッドHDD」機能を採用した東芝の「dynabook R732/38FK」やソニーの「VAIO Tシリーズ SVT15119CJS」があり人気を博したものです。

SSDよりは劣りますが、アプリケーションソフトの起動に、HDDですと、33.2秒掛かりますが、ハイブリッドHDDでは、18.5秒と大幅の改善になっています。図3

さて、パソコン夏モデルでは、先のBLOGでも書いたようにより高速のCPUを採用し、そしてSSD、さらにこの「ハイブリッドHDD」採用のどのような組み合わせのウルトラブックが登場するのか、しているのか、まだ全容が把握できていませんが、店頭やネットでじっくり見るのが楽しみです。

tad

「ハイブリッドHDD」:allabout  
高速・大容量で注目 パソコンのハイブリッドHDD:nikkei 
SSD  【 Solid State Drive 】  ソリッドステートドライブ:e-word






2013年6月6日木曜日

世界に通用する個性の育成と自立の促進

それにしてもあの試合終了間際、本田選手のPKゴールは見事だった。それまで溜まった鬱積を一気に晴らしてくれた。サッカーファンのみならず日本国中の多くの国民もバンザイ、バンザイと叫んだの無理もない。もちろん私もその一人だった。

来年のブラジル世界選手権出場に世界で一番で名乗りをあげたのだ。サッカーというとどちらかというと、必ずしも体力的にはそれ向きでないと思われるスポーツで、女子サッカーでもそうであったが今度は、日本の男子サッカーが世界中の注目を引いたのだ。その結果ある意味当然と言えば当然、というのも、今や三十数人もの日本選手が、サッカーの本場欧州の名門チームで活躍しているのだ。本田、香川、長谷部など、選りすぐりの選手が集結した日本チームなのである。それ位の結果を残しても何の不思議もない。

そうした個々の選手の技、それを集めてのゲームで戦力的にオーストラリアにそう簡単に負けるわけがない。実際に、あの試合、日本チームが先取点を取り勝利してもおかしくない場面は多々あった。結果はああいうことだった。言葉で言うと簡単だが、そういう意味ではラッキー、アンラッキーの場面、サッカーの神様は平等に与えてくれたのだろう。いずれにせよ、実力的には均衡する両チームのこと、試合は引き分けに終わった。そのことに選手たちは、そのことにはある意味納得しているようだ。結果はラッキーでよかったが、しかしこんなことではいけないという自覚がきちんとあるという意味だ。

出場権を得たことにはもちろん不満のあろうはずがない。しかし宿敵とは言え、オーストラリア程度の世界ランキングチームに勝てなかったのだ。日本チームはまだその程度なのだ。そんなことでは、世界選手権で優勝など目指せるわけがない。それが狙えるようになるためには一体なにをすべきかである。

本田、香川、長谷部など主力選手が一様に、語っていたことは、当たり前のことかもしれないが、個々の力、自らの技、力量をさらにレベルアップしなければならないということだった。それはすべて自分のためであり、それを個々に磨く事が、ワールドカップに備えるすべてのことだという趣旨だった。本田はそれを、「自立」という言葉で表現していた。

サッカーに限らないがよく、日本チームが強いのはチームとしての組織力だなどという。チームの選手達にとって組織力の大切なことなど改めて言われるまでもないし、語るまでもないことなのだろう。日本チームの主力選手達はみなチーム力、組織力ということを含めて、それを最大限発揮し勝利を得るためにはまだまだ個の能力未熟だということを語っているのだ。個々の能力をそれぞれの立場、持ち場でさらに磨くことが全てだということを言っているのだ。その結果は自ずからついてくる。

そのことと、そこで日本の主力選手たちが、それぞれヨーロッパ各国の強豪チームで活躍しているという無関係でない。実はその環境こそが、日本チーム、個々の選手にとっては最大のメリットなのだ。

日本チームを離れてそれぞれ所属チームに戻ったとたん彼らはそれぞれそのチームの一員となる。そのチームの中で自分が果たさなければならない役割がなんであるか、チームメートの信頼を得るために何をやったらいい、その役割を果たすことがまさにその個を磨く全てなのだ。彼は世界でも一流クラスの選手達とその行動を共に出来るのだ。そしてチームの一員としてそのチームが目指す勝利を喜び仲間とそれを分かちあう。その時何も日本チームのことなど考えているわけでない。

そのチームが英国であろうと、ドイツであろうと、イタリヤであろうとロシアであろうとなんの関係もないのだ。自分がそのチームの勝利のため貢献できた満足感に浸るのだ。他の世界の一流選手達をそれを分かち合うのだ。そこで学べることは実に大きいものがあろう。それは日本チームに戻った時百%、即役立つものだろう。それでいいのだ。

日本チームに戻った時、彼らはそこに集結した他のプロフェッショナルと極端に言えば言葉を交わす必要もないくらい、チームの勝利のためにそれぞれの役割をどう分担すればいいかが分かる。分かっているはずだ。

監督にあれこれ言われるまでのないことなのだ。本田が自立と言ったのはそういう意味なのだ。監督は細かい技術的なことなど言わないのだろう。ザッケローニ監督が、選手たちのコミュニケーションが第一だと言ったのはそういう意味に違いない。

そういうプロフェショナルな選手を育てたのは、まず第一に日本国内にサッカーという自由競争市場があったからだ。一部二部という広範囲の大市場が存在する。その中で生き残ることがまず大変である。そしてその中で育ったエリートは今度は世界市場で求められる。そこに請われ、飛び込んだ世界で学ぶことの大きさ、意味は実に大きい。その中で今度はそれこそ世界中から集まったエリート達との競争に揉まれるのだ。そこで勝ち残れないようでは、到底日本チームに入れるわけがないのだ。
こんなすごい仕組みというか、流れができている国は他にどこがあるのだろうか。

話は突然変わるが、今安倍政権が進めようとしている成長戦略の基本的理念、まずどんな分野であれ
国内での規制緩和を徹底的に進め、国内の競争を活発にする。そしてその産業分野、学術分野のグローバル化を進める。人材育成のために、外国から優秀な人材を集め、外国人の雇用を促進する。国内からは海外への留学や海外での就職を推進する。

TPPへの参加、推進もそのための一つの具体策だ。さまざまな分野で、グローバルに通用する人材を育成することこそが、全体の経済成長戦略のためにもっとも大切なであるという考えは極めて正しいと思うのである。

サッカーなどという実は体力的に劣る、日本人に不向きだと思われるスポーツが今や日本ではメジャーなものになりつつあるということ、しかもそれが世界にも通用するようになりつつある。別にそれはサッカーに限らないが、そうした事例は他にもいくつも挙げることができる。

話はすこし飛躍したかもしれないが、ポイントは日本のサッカーチームが世界に先駆けて一番乗りを果たしたその背景と意味、我々はそれから何を学べるかについてもう少し、敷衍的に考えてみたいと思う。

今朝の主題、「世界に通用する個性の育成と自立の促進」、これが日本がこれから激動の世界の中で一流国として生き残っていくためのキーワードなのだ。

tad

2013年6月5日水曜日

第4世代Coreプロセッサー・Haswell登場:PC472

「Haswellマイクロアーキテクチャ(ハズウェル マイクロアーキテクチャ)とは、インテルによって開発されているSandy Bridgeマイクロアーキテクチャに次ぐマイクロプロセッサのマイクロアーキテクチャである。2013年6月4日のCOMPUTEX TAIPEI 2013にて正式発表(一般販売は6月2日から、OEM向けはさらに前から販売開始)。第4世代Intel Coreプロセッサとして製品化され。」WikipediaHaswlellマイクロアーキテクチャーとは

6月1日、Windowsパソコンのいわゆる夏モデルがいっせいに発売された。販売店、メーカーによっては、それ以前に春モデルパソコンを処分販売にかけ、夏モデルを店頭に登場させているところもあったが、これ以降は夏モデルパソコンが店頭の主役を演じることになる。

パソコン、とりわけ高性能製品についての夏、春モデルの一番の違いの一つは、夏モデルパソコンのCPUが、これまでの第三世代Coreプロセッサーに代わり、Haswellなる名称で呼ばれる第四世代のCoreプロセッサーを採用していることだ。メーカーによっては未だ通称Sandyと呼ばれる従来の第三世代Coreプロセッサーを中心に商品を展開しているところもあるし、大々的に第四世代Coreプロセッサーに乗り換え、それを採用したパソコンを展開しているところもある。

中には最新のHaswell Coreプロセッサーを採用しながら、驚くような低い価格のデスクトップパソコン、ノートパソコンを販売しているメーカもある。

それでなくても最近はパソコン、タブレット、スマホの種類がまさに山ほどあって、なにをどう選んでいいのかよくわからないところがある。それに加えて、この第四世代Coreプロセッサーの登場で
ますますその組み合わせ、選択肢が増えたということだ。

もっとも、Sandyがどうの、Hasellがどうのというのは、i7、i5、i3と分類されているハイスペックCPU、高額に属するパソコンを選ぶ場合のことであって、一般向けのパソコンを購入する際、そんなこと自体話題にもならないし、多くのパソコン購入者はそんなことはさして気にもとめないで、パソコンを買うのが普通だろう。第一そのパソコンの動作が早いかどうか、快適に動くかどうか、たしかにどんな種類のCPUを使っているかが大きな決め手の一つではあるが、それで全てがきまるわけでない。その他もろもろの環境、条件、その動作条件の組み合わせで決まることである。CPUがi7か、i5かなどは検討ための一つの目安とするということであって、なにもそれが絶対的条件ではない。

ましてや、i7が最高のCoreだっと言っても、第一世代のものと、この最新の第四世代のものでは
既にその性能に大きな差、違いがある。それ自体とりあげ、とやかく言われても、なにが本当のところ、違うのか、どう違うかよく分からない。ただパソコンのCPUについては、どんどんその性能が上がり、その結果パソコンの動作が年々よくなっているということは知っておいた方がいいのだ。

Hasell発売に当たって、秋葉原でパソコンマニアが行列を作り、発売と共にそれを買ったという報道があった。ただこれはパソコン自作マニアの世界のこと。彼らはそれを自作パソコンに組み込み、パソコンの動作スピード早くなった、グラフィック表示が早くなった、と喜ぶのだ。極端なことを言うとそれだけのこと、そんなことを喜んで一体なにがどうなるのか、と言いたくなるところだ。

そのことでちょっと私的なことを書いておく。今この原稿を書くために使っているパソコンはもう既に4年以上使っているデスクトップパソコンである。これは第二世代のi7のCoreプロセッサーを使っているものだが、今現在も必要十二分にその役割を果たしてくれている。第四世代のi7が出たからと言って、特にそれに買えるつもりもないし、その必要性もないない。いや私程度の仕事をやるためにはである。

ただ、その一方で言えることは、それがそうなのは、やはり4年前の当時、その時点で存在した最高のスペックのCPU、Corei7のものを選択したからであった。やはりいいものは何時になってもいいというのか、これだけ進歩、変化のの激しい時代にあっても十分使えるということなのだ。

だからいつもアドバイスするのは、パソコン購入に当っては、やはりただ目先の価格でなく、そのCPUの性能、Coreプロセッサーの性能のできるだけいいものを選ぶことが一つ大切であることだ。そのことは改めて強調しておきたいのである。そしてただ、今このHaswellが登場したからと言って、それはたしかに魅力的ではあるが、それに置き換える必要性など今のところ全く感じていない。ただ、へえ、たしかに最新のもの、その性能すばらしい、すごいと思うだけだ。

ただこれから新規にパソコンを購入する人、あくまで一般論だが例えばXpとかVistaのパソコンの買い替えを考えている人の場合、どうせ新規購入なら、Windows8で、このHaswell搭載のものを検討対象とした方がいい。それが価格的には一件少々高くても、それはこれから最低5年間は十分使い物になるだろう。そのことが大切なのである。

このHaswell Coreプロセッサー、スピード性能がどうのこうの言われても、よく分からない。これが総体的、相対的に先の第三世代のものとどこがどう違うのか、最後にまとめてとして書いておこう。第三世代のものとの違いは次の点である。

1. CPUアーキテクチャは現行のAtomプロセッサやCoreプロセッサと異なるまったく新しいアーキ  テクチャとなり、電力効率が抜群に改善された。

2. クアッドコアモデルが用意され、現行世代の2倍以上のパフォーマンスを実現する。

3. グラフィックスコアは、Ivy Bridge世代のものに比べ、2~3倍の性 能アップが図られている。

4. I/O機能が強化された。

そのトータルのメリット、Intel社による発表会で用いられたプレゼン資料に要約されている。電力効率が大幅に改善されたこと、グラフィック機能(GPU)が強化されたことで、これまでどうしてもパソコンはパソコン、タブレットはタブレット、どちらかの使用に特化するということであった。ところがこのCoreの出現で、そのいずれにも対応できる製品開発が可能になったということだ。(図1:分離型、コンパチ型への対応)

従来のCPUに比べ、電力効率が上がり、グラフィック表示機能が強化された結果、パソコンとして、そしてタブレットとして使える両用タイプの製品作りがより容易になったということだ。もちろん分離型についても同じである。

数多あるWindows8のパソコンから一体何を、どう選んだらいいか、思い悩むユーザーにとって、この新しいタイプのCPUの登場は朗報である。その両方のニーズを満たしてくれるパソコンがこれから、さまざま登場してくるだろう。

一体どんな設計のPC/タブレットが登場してくるか、それが本格化するのはまさにこれからであり、それが楽しみなのである。

tad

関係記事:

4世代Coreプロセッサで始まるPC業界の大逆襲:pc.watch 
インテル第4世代 Core プロセッサ Haswell 解禁:engadget
アキバで聞いた「第4世代Coreプロセッサー」の評判 :itmedia 
第4世代Coreプロセッサー」の強化ポイントを解説 :itmedia
Intel次世代プロセッサでUltrabookやタブレットはどう変わる?: itemeda
微細化を加速するモバイルSoCと、鍵を握る省電力技術:itmedia
Intel Core i7 :wikipedia
第 4 世代インテルR Core? i7 プロセッサー: intel 



2013年6月4日火曜日

無償でバージョンアップされるWindows8.1が楽しみ:PC471

5月18日のBLOGで、現行のWindows8が、年内にWindows8.1という形で無償バージョンアップされることを書いた。これについてパソコンクラブの人からいろいろ質問いただいた。その中でも、それは元々MSが開発ネームBLUEの名の下で、昨年来開発を進めてきたものだから、いずれWindows9という形で、Windows8にとって代わるものになるものだろうというのが誤解の最大のものだろう。

だから、従来のOS、7やVistaなどからWindows8のパソコンに買い換えたり、OSのバージョンアップを計っても、すぐにwindows9になるから、急いでWindows8にする
必要はないなどという考えの人もいるようなのである。それは違う。MSたるものいくらなんでもWindows8を未だ正式発売もしていない時期から、次期の全く新機軸のOSの開発を始めることなどあるわけがない。いや、別にMSに限らず、いかなる企業と言えども、5年先、10年先の市場環境がどうなっていくかについて、全般的な考えを及ぼしていることは当然あるとしてもだ。

要するにBLUEとは要するにWindows8の改良版、その名の示す通り、Windows8.1なのである。だから既存のWindows8のユーザーに対してはそれを無償で、しかもかってそのMS、Xpの動作、セキュリティを改良するServicePackなるものをCDで大量に店頭や、はたまた郵便局の窓口でまで配ったことがある。そうしたアクションがその後のXpの普及を盤石なものにした。

ネット化が進展した今日、MSはCD配布などでなく、オンラインネットで、しかもWindowsストアで配布するという方法を取るようだ。なぜWindowsストアかということである。それはそもそもWindows8というものを開発したのは、iPad、iPhone、アンドロイド系のスマホやタブレット拡販の大きな拠点となっているなっているAppleストア、Googleストアに対抗するものに育てたいからだ。

Windows8はMSが社運をかけたOS、それを1年や2年で次のOSのその座を引き渡すようなことをするわけがない。Winows8.1登場のの狙いは、Appleストア、Googleストアと対抗するWindowsストアの拡充そのものとも関連している。

どんなOSであれ、それが新規の発売された時は、旧来のOSを使ってきたユーザーからさまざまな不満が出ることは当然予想されている。だからこそMSはWindows8に関しては昨年3月からそのお試し版を無料で提供し、ユーザーの声を聞きながら、開発を進め、昨年10月に正式発売した。そのお試し版の間も、さらに発売後もユーザーからの不満、要望はいろいろあったのだろう。

その中から、開発側としてもっともだと思われる点の改良を進めていくのだ。その集大成がこの6月18日に発表されるWindows8.1というものだ。それでいいではないか。それを無償で提供してくれるのだからユーザとして何の不満もない。

その改良点についてまとめた記事がこちらにあるので、興味のある方は一読されたい。私自身なるほどそれはいいかもしれないと思う反面、別にそこまでする必要もないというものもある。中には私のBLOGである意味、物議をかもした感のある、デスクトップ画面にスタートボタンをつけるとかつけないという事に関することもある。

MS開発側の本音は、本来のWindows8の開発趣旨からいうと、それは必要のないものだが、それをつけることでユーザーがより使いやすいいうのなら、つけようということになったようだ。しかし、それに伴って、本来の8の設計思想、UI(ユーザーインターフェース)は大きく変更しないようだ。

それでいい。8.1が発表されたら、私も直ちにそれに移行するつもりである。それからほんのしばらくはあれ、従来のものとはちょっと違うな、というところがあるかもしれないが、どうということない。しばらく使っていくうちに、いろいろなるほどこの方がいいと思うようになるはずだ。なにしろそれは先進的なユーザーの声を反映して改善されたものがあるに違いないからだ。

以前にも書いたが、いずれにせよOSなんて所詮OS、要するにそれを使って一体どういうアプリ・ソフトをどのように効率的に使うかが問題なのだ。本来一つ一つの道具を使って、一体何をどう作るかが問題の筈なのに、道具の使い勝手の良さ悪さばかり気にする人が多い。

まずは6月26日に登場するWindows8.1プレビュー版の登場が楽しみだ。登場したら即インストして使うつもりだ。すでにWindows8をお使いの方にはそれをお勧めしておく。年内に出るという正式板が出てからでも遅くはないが。

tad

関係記事:

Windows Blueの正式名称は「Windows 8.1」- 無料アップデートに:mynavi 
Windows8.1の改良点:mynavi 

2013年6月3日月曜日

ネットニュースサイト「マイナビ」、IT・パソコン関連ニュースが豊富:PC470

毎日早朝直近のネット・ニュースをチェックするだ。それに関しては最近「Gunosy」なるサービスに登録、利用をはじめたことを5月28日のBLOGと29日のBLOGで書いた。山ほどあるニュースの中から、そのユーザーが関心あると思われるニュースを、25個ばかり選別して、毎日8時半に送ってくれるというものだ。

29日のBLOGでは、送られてきたものを評価、満足度60%などと書いたものだ。送られてきた内容については全体としては落第ではないが、政治・経済関連のニュースが主で、自分にとって重要関心事である、IT、パソコン関連の話題、ニュースが少ないのが不満だとしたわけだ。

しかしそれはしかたがないことだ。ことの性質、内容からして、そもそも広範囲の政治、経済問題のトピックスと、ITと言っても、ことパソコン、モーバイル機器、しかもその具体的な内容・中身の話題を、広範囲な政治問題と共に取り上げること自体、それを期待すること自体にどうも無理がある。いやだからそのことは元々分かってやっているという側面は否定しない。

これまではパソコン、IT関連のニュースというと、特に日経新聞のIT関係専門誌、日経パソコンなどのニュース、Yahoo、Niftyのニュースの中でも、特にIT、パソコン関連のニュースを主にチェックすることが多かった。

しかし、ここ2,3日偶然もあったが、やはりネットでそうしたIT関連ニュースを提供する「マイナビ」というサイトに遭遇する機会があった。そして「パソコン」「携帯電話」「周辺機器」などのジャンルに、極めて豊富なニュース、最新情報があることを発見したのだった。(図1)

いや、これはいい。「パソコン」というジャンルの下、メーカ別、OS、周辺機器、アプリソフトなどさまざまな最新情報、ニュースが存在するのだ。私などマニアのニーズにぴったりなのだ。このサイトで最新の話題のキーワードを得た上で、それを手がかりにさらに詳しいこと、関連事項についてはGoogle、Yahooなどの検索機能を使って調べたらいいのである。

今朝のBLOGでは早速その中の重要話題の一つを取り上げようと思ったが、まずはこのサイトの存在について書いておこうと思い直した。このことをパソコンほかIT機器、ハードソフトなどに関心のある方々のためにお知らせしておこうと筆を取った次第だ。

これまでもこのサイトのことを全く知らなかったわけでないが、IT関連の記事が実に豊富であることを改めて再認識したのである。

tad

関係記事:

マイナビ:mynavi 


2013年6月2日日曜日

脱原発という成長戦略

なぜ日本でそして世界で、なぜ脱原発を叫ぶのか、叫ばれるのか、たしかに一つの政治的スローガンには違いないが、実はそれは右も左もない、政治思想、イデオロギーとは無関係のことだ。人類社会地球社会の生き残りをかけた問題なのだ。核爆弾をなくしても、核戦争をなくしてもその一方で放射能汚染の可能性を秘めた原発事故が今世界のどこかで起こり、放射能汚染が拡大しても不思議ない状況なのだ。にも関わらず、今の国際社会、人類社会はこの原発というものにどうしてこんなに寛大なのだろうか。

それもこれも原子力が効率的にしてしかもクリーンなエネルギーだという定義になっているからだ。たしかにCO2を排出しないという意味ではまさにクリーンだが、その一方で一歩間違うと放射能という最悪の汚染物質が地球を覆ってしまう可能性がある。世界の首脳達、国民大衆はこのことについてかくも寛大なのか、考えを及ばさないのか不思議でならない。

オバマにせよプーチンにせよ、中国、インドなどの首脳、そしてちろん安倍首相どうしてこのことについてその思想、短絡的というか、目先的というか楽観的なのだろうか。。それもこれも要するにいずれも目先の経済のことしか考えていないからだ。

日本は世界最大の地震国、直下型地震、大津波などで原発が一気に破壊される危険は常にある。その確率が仮に1%、0.5%だとしても一度起こってしまうとそれが及ぼす悪影響の甚大さは想像を絶するものがあるのだ。どうしてこの単純にしてわかりやすい論理が理解されないのか。しようとしないのか。しかもそのことを如実に示したのがたった2年前の福島の事故であった。

その福島事故はなんら根本的解決にいたっていない。これはいかんと、原発技術先端国のアメリアやフランスなどがやってきていろいろ支援してくれたのだが、結局根本的問題はなんら解決していない。いや、その解決策などないのである。汚染水を根本的処理する方法など有効手段はなんら打たれていない。今後30年にわたって汚染水を貯めるタンクを作り続け、それに保存し続けなければならない。

仮にそうした事故、仮にその原因がなんであっても、同類の事故がが中国、韓国、インドで、そしてその他発展途上国で起こったら、それぞれの国は一体どういいう対策を取るのだろうか。原発技術先進国を自認する日本がその解決策をどう示せるのか。示せるわけがないのだ。

それを安倍首相、日本の原発技術は世界最高などと言い、世界中に原発輸出をはかろうとしているのである。

あらゆる意味で本来先頭を切って脱原発を図らなければならないのは日本のはずであった。いや今もその筈だ。それに目覚める国は今後あちこちで増えてくるはずなのだ。スリーマイル、チエルノブイリ、福島などと同等、それ以上の原発事故が世界の国のどこかで起こる可能性は大なのである。その事故にどう対処するか、それについて完全な答えなど日本を含めて世界中のどの国も持ち合わせない現状なのだ。

そうした状況下、そうした事故を防ぎながら、より確実に、安全にそして無限の可能性を秘めているのが、あらゆる現代技術を駆使した脱原発のエネルギー産業社会モデルを構築していくことではなかったのか。昨日の朝日の社説はこのことを述べているのだが、その通りではないのか。

日本は世界唯一の原爆被爆国であり、自然災害にともなって発生した原発事故の体験国なのだ。原爆の方は世界中の国、国連を中心として現状維持、これ以上核爆弾が拡散しなようにと動いている。かっての東西冷戦の究極の結果として、核の汚染による人類社会終焉の悪夢を避けるようには動いている。

が、もう一つの核拡散の恐怖、原発事故によるそれについて国際社会、人類社会がまとまり、国連などが中心になってその危険性を回避する、最大限の予防措置を取るような動きがどうして出てこないのか、不思議でならない。これまで原発反対の声、反対運動はドイツほか、ヨーロッパ先進国であった。が、その他先進国アメリアかなどではもちろん、経済発展著しい中国、インド、ブラジルアジア、中南米諸国で、原発反対運動が盛んになったというニュースなどあまり聞いたことがない。

むしろ原発輸出合戦が盛んなのだ。世界の殆どの国、先進国、発展途上国でも原発は効率的なエネルギー、しかも地球温暖化CO2削減のためには有効なクリーンなエネルギー源として捉えられている
のである。原発は果たしてクリーンなエネルギーなのか。問題はその一点に戻る。

CO2を排出しないという定義ではたしかに原発はクリーンである。しかもこんな効率的なエネルギーは他にはない。だからどこの国でも一旦事故を起こしたら大変な放射能汚染を引き起こすだろうが
それは滅多にないこと、それが起こる可能性は極めて小さいからいいという論理で原発を維持し、
継続する現状なのだ。未だそれを持たない国は、経済戦争に勝つため、生き残りのためには是非必要だと積極的な導入を図るのである。

あの福島事故を見た時、その当時国日本はもちろん世界中が改めて原発事故の恐ろしさを知ったはずだった。中には日本から大使館を撤退したり、大使館を東京から九州に移すことを検討した国があったほどだ。

日本では脱原発の運動が起こり、あの大原発反対の官邸前デモが話題になったつい昨年末のことなのだ。年末の衆院選では脱原発が最大の争点になるはずがそうならなかった。

それから半年、政権交代があり、そして安倍内閣は来るべき参議院選挙ではどうやら成長戦略の柱として原発推進を打ち出すということになったらしい。なんだこの国一体どうなっているのか。そして同じように原発事故の恐ろしさをいとも簡単に忘れてしまう世界は一体なんなのか。

これについてある意味、絶望に似た思いをするのは私だけなのだろうか。昨日のBLOGで述べたことを再度書いておく。来るべき夏の参議院選、脱原発かはたまたやはり推進なのか、長中期成長戦略とも関連してそのことが最大の争点になることを期待している。

この国の存亡まさにそのことにかっていると言っても大げさではない。

tad

関連記事:

成長戦略―脱原発にこそ芽がある(社説):asahi 

2013年6月1日土曜日

原発推進の本性を現した安倍政権

「安倍政権が6月にまとめる成長戦略の素案に「原発の活用」を盛り込み、原発再稼働に向けて「政府一丸となって最大限取り組む」と約束することがわかった。東京電力福島第一原発事故を受けて脱原発を求める声は根強いが、安倍政権の経済政策「アベノミクス」で目指す経済成長には原発が欠かせないという姿勢を鮮明にする。

 素案は、成長戦略をまとめる産業競争力会議で5日に示され、12日までに正式に決めたうえで、14日にも政府方針として閣議決定する。成長戦略に「原発の活用」が入れば、中長期にわたって原発に頼る経済・社会を続けることになる。」朝日新聞 5月31日

昨日の朝日新聞トップ記事だ。朝日新聞は安倍政権成長戦略の素案を入手し、報道したとしていて、それは他のマスコミ紙にはないことから、スクープなのだろう。いや大スクープなのだ。これを見てショックを受けたのは私だけではあるまい。

自民党は先の選挙ではこの原発問題、当時のあの官邸前の反対デモのこともあってそれは一種のタブーだった。そんなものが選挙の争点になってはかなわない。過去の自公政権が進めてきた原発政策自体は否定はしない、出来ないものの、従来通りの積極的推進ということについては、より慎重なスタンスで選挙に臨んだのだ。

そして選挙に圧勝、安倍政権誕生後も、原発については、安全確認確保を進めながら、慎重に稼働再開を進める程度のスタンスであったのだ。

TPPのことも同じだ。選挙前、選挙中も積極的参加ということではなかった筈が、政権発足後の支持率の高さを背景に一気に参加交渉にまで踏み込んでしまった。TPPのことはまあいいだろう。こちらは元々国論が二分していた問題であり、しかもなにしろ今は参加交渉を始めるだけだということもあった。交渉の中で、国益は断固守るという安倍首相の言い分もあって、世論はまあそれでいいだろうということになった。

TPP参加交渉に関しては、私自身、仮にそれで一時的に大変なことはあっても、長い目でみればそれは国益に敵うことであり、その意味では、安倍政権、自民党の少々ずるいやり方も許される、許さざるをえないという感じであったのだ。

ところがこの原発推進のことは話は違う。それはアベノミクスの三本の柱、最後の一番大切な成長戦略の柱として位置づけるというから、ええっ、と驚いた。先の選挙前も、選挙中も、それ、原発推進のことなど全く影を潜めてはいたはずだ。もちろん自民党の本音は原発推進にあること位は容易に想像できる。ただ衆院選に勝利し政権奪取したものの、夏の参議院選挙で勝つまでは原発推進のことなど敢えて表面には出すまいと思っていた。

第一、福島原発のその後の深刻な状況はなんら根本的に変わっていないない。敦賀原発の一号機だかの下の断層が活断層だと判断され、事実上廃炉だといういうことも出てきた。南海トラフの大規模災害発生が起こる可能性が大、その災害対策をどうするかの報道もあった。もしそれがあったら、海岸線に面する静岡の原発など一体どういうことになるのか、それがあるとこの国は想像を絶する深刻な事態に遭遇することになる。そのことについてあまり解説記事がなかったのが不思議だ。

その一方で安倍首相トルコ、アラブ諸国、インドなどへの原発輸出の話をどんどん進めてきた。日本は地震国ですので、原発推進は慎重にやっていますが、お国には日本の原発技術が役立ちますので是非、とやってきたのだろう。それは理に適わぬことだという批判もあったが、なにせ国とっては大きなカネを稼げることになる、なんとなくそれでいいんじゃないのという雰囲気になっていた感がある。

最近の株の乱高下、それが安定して上昇するためにはアベノミクスの最後の柱、成長戦略がどんなものであるべきかが最後の決め手になるということだった。私自身、いろいろ中身はあるが、概して安倍政権がその戦略の中で目指していること自体にそんな大きな問題は無いという印象を持っていたわけだ。

その中でも重要な柱、エネルギー政策をどう進めるか、アメリカやロシアから石油に変わるオイルシエールや天然ガスを輸入を進めるという報道があった。ただ前民主党政権が積極的に進めようとしていた自然再生エネルギーの開発、推進のことについては、どうも安倍政権あまり積極的な取り組みの計画はないのかという印象はあった。どうしてそうなのだろういう疑問も抱いていたのだ。

そしてそれが一つ明らかになった。安倍政権、要するに過去の自民党の重要なエネルギー政策である原発推進路線を再びその柱にしようとしているのだ。参院選まではそれはあまり鮮明にしないで、選挙に勝利後その路線で突っ走ろうということだったようだ。

それがばれてしまった今それでは困ると考えているようでもない。それはあえて原発推進反対派の朝日にそのことをスクープさせ、それである意味反対世論のショックを和らげ、その上で参院選には原発推進路線で正面突破しようということなのかもしれない。国民もなめられたものだ。

なにせ「熱しやすく冷めやすい」国民なのである。しかも、変化を好まぬ「ものわかりがいい」国民なのだ。それぞれ目先の生活さえよくなれば、あの福島の深刻な原発の事故のことなどもはや忘れてしまったという印象が強い。だから安倍首相やその周辺、ここで、改めて原発の積極的再開を宣言しても、大きく選挙に影響することはないくらいの読みをしたのかもしれない。

いや、言いにくいことだが、そう読まれてもおかしくないのが、日本国民の性格であることを認めざるをえない面はある。

改めて原発反対を叫んで官邸前デモに参加するかしないかではない。来るべき参議院選挙では改めて、原発推進を掲げる安倍政権にノーを突きつける、それが一つ最大の争点になる選挙にすべきなのだ。本当は先の選挙がそうであったはず。ところがそうはならなかった。自民党にうまくかわされてしまった。

安倍自民党の原発回帰路線が明らかになった以上、今度こそ原発推進か、廃止かが最大の争点になるべきだ。それはまさに日本国家の存亡が掛かっているといって過言ではないはずである。

tad

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