2013年3月30日土曜日

ホリエモンに期待する


「“ホリエモン”こと旧ライブドア社長だった堀江貴文氏が27日に仮釈放された。同日開かれた記者会見はネット動画で配信され、生中継したニワンゴによると、詰めかけた報道陣は150人、ライブの視聴者は12万人。ホリエモン人気いまだ衰えず、である。日経新聞 3月29日

ホリエモンの記者会見の様子を見た。極めて穏やかな表情で淡々とその心情を語っていたのに好感が持てた。有罪判決の裁判のこと、それを主導した検察の批判など一切なかった。これからやってみたい事業の一つとして既存ニュースメディアに批判的な提案的メディアを立ち上げたいというようことを発言していた。それは大いに意味のあることではないかと私はニュースを見ながら感じていた。

そもそもなにしろその既存TVメディア代表株の一つフジTVを傘下に収めようとした位のことをやった男である。TVメディアといえばもう一人楽天の三木谷社長は、TBSをなんとかしようとした人だ。この二人のやり方、アプローチは全く、違ったし、そのキャラクターとか、経営思想だとかについては必ずしも、価値観を共有しない部分はあるようだ。ただこの二人のチャレンジ精神、目的意識については大いに応援したい気持ちをもっている。

TBSだ、フジTVだ、日本のTV局、そして新聞マスコミいずれも例のクロスオーナーシップの弊害を内包する存在なのである。一言で言えば、日本の社会、政治・経済、そして日本人そのもののステレオタイプ、画一的な発想、価値観を作り出している最大の元凶となっていることなど今更いうまでもあるまい。

そうしたマスコミ支配の日本の社会体制、構造をぶっ壊す可能性を持つ最大の勢力が今やネットであることも指摘するまでもないことだ。ホリエモンの仮釈放に既存TV・新聞メディアもある種の興味を示していたが、本当は集まったニコニコなどネットメディアの中継に大関心が集まったことについては、一連のマスメディア、自らの存在を脅かすものとして大きな警戒の念をもっているのが透けて見える。

私は三木谷社長、堀江貴文などの言ってるいること、やっていること全てを肯定するわけでない。しかしそれでも彼らの言動を支持する学者、評論家など数多く存在するのは、彼らに日本社会の停滞を打破するイノベーターとして役割に期待するところが大だからだ。
アベのミクスが市場で好感を持って迎えられ、結果円安、株高が続いている。それで自動車株だ、輸出関連株が買われたりしているが、それは国家活性化のためのほんの短期的なことに過ぎないのだ。長期の日本経済成長のためには、安倍首相、この国家社会構造を根本的にぶっこわすイノベーションが必要であることをどうしてもっと声を大にして訴えないのか。

一票格差問題なども実はその根本問題の一つなのだ。それをどうして「0増5減」などというちゃちなことでごまかそうとするのか。20、30年後日本さらに深刻な超高齢化の時代に直面する。そして人口は7千万人レベルに減少するのだ。そんなことでこの日本という国、社会は本当に成り立っていけるのかである。そうならないためにも、この国家、社会は社会、政治・経済あらゆる面でまさに大イノベーションが必要なのだ。

それが何か。そのためには何をやるか、何がやれるか、このことをどうして国家を挙げて論じないのか。

ホリエモンといえばそう小泉自民党幹事長武部勳がホリエモンを我が息子よ、と呼び、国会議員にしようとしたことがあった。それは見事失敗した。当時の小泉総理はそれで一体なにを目論んだのかわからない。が、少なくとも、ホリエモンの先進性、革新性に期待したには違いなかった。

安倍内閣の成長戦略、何もホリエモンとは限らない。それでも日本にも存在する貴重なイノベーターたちが思い切って、画期的な事業を展開できるような市場環境を整備することがなによりも必要なのだ。

アメリカになぜマイクロソフトが、アップルが、グーグルが存在し、成功を収めたか。どうして日本にはそういう存在がゼロなのか。冒頭の日経記事がその背景の一端を説明している。

話は少し抽象的になってしまったが、この堀江貴文の復帰が、日本経済、産業界活性化の一つの大きなきっかけとなることに期待しているのである。

tad

もしホリエモンに「師匠」がいたら……起業家育てる米投資家:nikkei
堀江貴文 名言集:twitter

2013年3月28日木曜日

立法府の惨状


衆議院「一票の格差是正」をめぐる各地高裁の違憲、選挙無効の判決が一斉に出揃った。違憲状態だが、選挙自体は無効ではないという従来の司法判決が、選挙無効にまで踏み込んだのは画期的であった。そのことは今の立法府国会の成り立ちそのものが異常であることが司法によって指摘されたしたのであって、そのことこそが三権分立という正常な国家のガバナンスを維持するために必要不可欠なことだあったのだ。

安倍自公連立政権は、例によってとりあえず判決結果を「重く受けとめる」などと殊勝な態度ではある。しかし心の底では、秋に予想される最高裁の判決が、従来のように「違憲状態だが、選挙が無効とまで言えない」というわけのわからないものになるに違いないとなることを予測、期待しているようにも見える。

その最高裁、従来違憲であるというのならどうして、その選挙自体が無効であると踏みこまないのかそれが不思議、納得できないことだ。それが国政に大混乱をもたらすことはたしかだが、少なくとも問題になった選挙区の選挙が無効であるということでもいい。かってそれがあれば、今日のような事態になることもなかったはずだ。これはある意味、最高裁自体のだとするマスコミの一つや二つあってもおかしくないことではなかったか。

違憲訴訟のあったほぼ全ての今回の高裁裁判結果を受けて、今度こそ最高裁もより踏み込んだ判決をするだろうと期待される。いや、今度こそ明確に選挙無効の判断を下すべきではないのか。

問題の自公政権ここは、以前から主張していた「0増5減」案をとりあえず早期に成立させ、解散前自公民で合意していた、「議員定数削減」については、比例区を30ばかり削減し、残りは獲得票の少ない党に割り振るというわけのわからない案を提案するつもりなのだ。それもこれも自公政権にとって削減が大きく不利に働かないようにするため、少数党を残しておくこともその方が自らのためにも有利という党利党略のためであることなど明白なのだ。

本件に関しては、自公以外の野党の言い分も、違憲状態解消に関しては一致している。しかしそのためにも、この際、議員定数そのものを削減すべしという衆議院構成の抜本的な改革の必要性については、それぞれの与野党の言い分は大きく分かれている。比例区を削減されると議員が限りなくゼロになってしまう弱小政党は大反対だ。だからあのわけのわからぬ自民党案が出てくるのだが、まあここはともかくそれでやっておこうという案で与野党がまとまる可能性は高い。

そんな中、本件に関して一番筋を通した主張をしているのがみんなの党だ。渡辺代表、「違憲状態解消」だけが問題でなく、この際議員定数を大幅に削減し、全体の構成を根本的に改革するように選挙制度に改める必要があるということだ。そのためにも各党がそれぞれ抜本改革案を提示し、議論の上衆議院を解散し、それぞれの案について国民の信を問うべきだということだろう。私はこれを支持したい。

70議席削減の民主党案もそれに近いものだと理解している。民主党みんなの党はそれでいいが、問題は維新の会だ。この党、この問題についてどうするのかその対応が一向に見えてこない。選挙制度改革については橋下共同代表派と石原派では小選挙区制か中選挙区制かに根本的な違いがあるようだ。

この問題、それは単なる区割りの問題だけでない。国家の政治体制のあり方、ガバナンスに関わる問題なのである。問題は衆議院の区割り格差是正だけの問題でない。参議院にもその問題があるし、その参院自体の存在意義、参議院をどうするかの問題を含めて立法府国会をどう改革するのか、しないのか、それが一番問われていることを忘れてはならない。

そもそも秋の最高裁判決待ちだなどいうスタンスはやめてほしい。なんたる情けなさか。この問題、国会で最高裁の判決までに徹底的に議論し、最高裁の判決がどうあろうと、立法府国会自らがその改革についての議論を国民の前で展開してもらいたいのだ。それに関してそれぞれの党がその方針、主張展開論議の上、総選挙で決着をつけるのが筋ではないのか。これは国体のあり方そのものに関わる最重要問題なのである。それくらいのことであっていいはずだ。

こういう重要問題をいかにもうまくごまかしてしまうのが自公政権の真髄なのである。この際そういう政治状況から脱却するためにも、民主・維新・みんなの党など一致して選挙制度改革案を提示し、再度与野党逆転を掛けて総選挙に臨むくらいのことがあっていいはずだ。

各地高裁の違憲、選挙無効の報を受けて、日本のマスコミはそれみたことかとばかり、事態を異常だとか、この状況を解消するために即行動を起こせとか当たり前のことしか報道してない。国家のガバナンスに関わるこの問題、どうして与野党に立法府の抜本的、根本的な改革をめざして行動を起こすべきだとの論説を展開しないのか。

そもそもその状況からしてこんな事態になることはすでに分かっていたはずだ。なんでもそうなのだが日本の政治、日本の政治家、そして日本の有権者国民そのもの、今頃になって一斉に驚いてみせるところが情けないではないか。

今朝起きがけにふと思い出した狂歌一句がある。たしか、高校などで数学を学んだ方なら覚えておられるだろう。その覚え方、いろいろバリエーションがあるが、高校時代、数学の先生が「球の体積」を求める公式を覚えるために教えてくれたものだ。

今の国会立法府まさに異常、惨状状況だ。その体まさになっていない。「身の上に心配あーるの惨状は窮する体を見るにつけても」

なにしろ半径もなにもあったものでない場所によってそれが、10のところもあれば5のところもある始末なのである。

tad

関係記事:

自公 区割り見直し早期成立に全力:nhk
区割り見直し法案 早期成立は不透明:nhk 
社説:衆院選無効判決 警告を超えた重い判断 :mainichi
衆院選無効判決 国会の「怠慢」への断罪だ:sankei 
一票の格差―異様な政治が裁かれた: asahi 

蛇足:球の体積を求める公式:(4π/3) × r^3

2013年3月27日水曜日

2013年度パソコンクラブ目標と内容


昨日のBLOGでは、本年度パソコンクラブの学習内容のアンケート内容を提示しました。会員の希望や、要望をお聞きしながら、年間のスケジュールを定めていくわけですが、いずれにせよ、そうした内容をどう具体化していくかの問題です。

今朝は全体のスケジュールを進めていく中で、総論としてこのクラブ一体どういう共通目標を掲げ、何を目指し、何をどう学んでいくか、LibreOfficeのImpressを使ってまとめたみました。

パソコンクラブ員のみならず、BLOGを読んでくださるみなさまにも、なんらかのご参考になればと思います。コメント、ご意見、ご質問などいただければ幸いです。

tad

添付資料:

スライド:HTML編       
      PDF編   

2013年3月26日火曜日

アンケート:2013年パソコンクラブ学習内容:PC432

4月より、パソコンクラブも新年度が始まります。月二度4時間ほど開催されるパソコンクラブ、そこで何をやるか、何を学ぶか、毎年スタートあたって会員のアンケートを実施し、会員のみなさんがどういう学習内容について関心が高いかを集約します。対象項目はやく90件ほどありますが、関心の高いものについていくつでも、集計表に数字の1を入れていただくわけです。

会員名もあらかじめ記入しておくのがいいでしょうが、新加入の方など名前が記載のない場合、自分で名前を記入して、関心ある項目に1を入れていただくことで、その結果が自動的に集計できるようにしています。

もっとも関心度の高いものから、優先してクラブのスケジュールが決まっていくわけではありませんが、それがどんなことをやったらいいか、クラブ運営、年間スケジュール作成の大きな参考になることはいうまでもないことです。

これだけ膨大な内容をすべて一年間でこなせるわけではありません。パソコンを学ぶと簡単に言いますが、実はその内容これだけのことがあるということを知っていただくことが目的です。パソコンクラブに5年も所属された方なら、それぞれの項目の意味内容はお分かりになるでしょうが、新入会の方などそれぞれを見ても一体なんのことかさっぱりわからないということもあるでしょう。回答するにしても、その意味が分からず、答えようがないではないか、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。それはそれでいいのです。

そんな方は、その中でも内容について想像がつくもの、そして関心の高いもの、例えば、ワープロや表計算ソフト使い方の基本を習うという項目にチェックを入れていただければいいわけです。その集計結果をうんぬんすることもさることながら、なるほどパソコンを習うとはこれだけの内容のことがあるのだということを知っていただくことに意味があります。それがきわめてまとまりの悪い、こうしたアンケート実施の意味なのです。

実施に当たってその概要は事前に説明しますが、それぞれの内容について詳しく説明するだけでも何時間も掛かってしまうでしょう。それぞれの内容、ほんのざっと説明するだけにとどめるしかないし、それでいいだろうということです。

さらに、ことパソコン学習に関してはこれだけのテーマ件数を挙げても、まだまだカバーできていないことが多々あるに違いありません。さらには、この内容、少し偏りすぎているのではないか、現在のパソコン市場・業界の現状から乖離しているではないかという見解をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。そうしたことについても、ざっとごらんになった上でご意見、コメントなどいただければ幸いと存じます。

パソコンクラブ員の方からのご意見、ご質問は、例会などで直接聞けますが、このことは主に当BLOGをお読みいただいた方へのお願いであることを改めてもうしあげておきます。

アンケート内容について:

一般公開用:

BLOG読者どなたにもその中身をごらんいただくものです。但しこれには編集の手(アンケートそのものに答えること)はできません。その中身をごらんいただくことが目的です。その内容についてご質問、コメントなどあればご遠慮なく、当BLOGコメント欄にお願いします。図1

会員アンケート回答用:

当アンケート用紙、様式、スプレッドシート自体はGoogleドライブオンラインソフトにもとづいて作成されています。これを使う最大のメリットは、友人知人、クラブ員などとそれを共有閲覧していただくととともに、その編集にも直接オンラインで参加していただけるということです。

クラブ員の方にはそれ用のものをメールにてお知らせし、オンラインでアンケート用紙にアクセスし、回答していただくわけです。4月第一週にある例会日までにそれにアクセスしてアンケートに回答いただければ、その結果の集計は自動的にできます。図2

こうしたオンラインスプレッドシートを使えば、会員住所録、会員名簿などもクラブ幹事の方の手を煩わせることなく自動的にできてしまうことはご理解いただけるでしょう。

それではスプレッドシートの勉強にならないとおっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。ご自分で、目的の表を同じくオンラインソフト、さらに自分のPCにあるオフィスソフトで作ってみていただくことです。

さらに、それぞれそうしたオンラインで作成された住所録を自分のパソコンにダウンロードし、手持ちのMS・Officeエクセル、LibreOfficeCalcなどを使って、より見やすく編集し、印刷が必要な人はそれぞれ自由に印刷の練習をしてもらえばいいのです。

tad

関係記事:

Googleドライブ:google/drive 





2013年3月25日月曜日

私の腰痛対策


昨日の朝日新聞朝刊が、2800万人、国民全体の4割近い人が腰痛に悩んでいる、しかもその原因が必ずしも明らかではないと報じていた。

いや、これは単に私個人の推測に過ぎないが、そもそもその4割という数字自体が少な目で、それはかなり深刻な腰痛もちの人々のことだ。実際にはより軽いかもしれないが腰痛に悩む人の数はもっと高いと想像する。もちろん私自身もその一人、日常生活に大きな影響があるわけでもないが、日常生活の中で腰痛そのものを、あらゆる瞬間に感じている。そういう人を含めると腰痛もちの比率はもっと高くなる。おそらく、全国民の6割近い人、いやひよっとするともっと多くの人がそれに悩んでいるだろうと推測するのだ。

問題はその対処法、療法である。腰痛と言えば、病院では、整形外科が扱うのが普通だが、この朝日記事にもあるが、肝心の整形外科学会がその原因、療法について、必ずしも一致した見解をまとめているわけではないようだ。さらに国民の健康問題を扱う厚生労働省の腰痛研究班なるものもいろいろやっているが、今のところこれといった答えを出してはいない。

それはその筈だ。療法もなにも、要するにその原因が一体何なんなのか、よく分かっていないのである。一口に「腰痛」と言っても、その原因が極めて、はっきりしている場合もあれば、レントゲンを取り、脊椎の異常だと判定し、手術を含め、その対策をとっても直らない場合もある。

そうしたケースをひっくるめて、最近では腰痛の原因の多くが「ストレス」だとするケースが多い。これがまたある意味いい加減、分からなければ、それは「ストレス」だとしておくしかない。この朝日新聞記事もそういうニューアンスで貫かれている感じである。

そうだというのは簡単だが、そもそもその「ストレス」とは一体何なのか、その中身の説明が全くなく、ただ「ストレス」の一言すべてで片付けていいものなのか。

この朝日新聞記事に日本整形外科学会などがまとめた腰痛診療指針が図解されていた。強く推奨する、推奨する、推奨しない、根拠なしの段階にわけ、その内容が説明されている。この図式がまたよく分からない。これを見たところで。自分のケースがどれに当たるのか全く分からないのだ。

私が不思議に思ったのは、推奨もなにも、治療の根拠が全くなし、というものの中に腰の牽引療法や、マッサージが記述されていたことだ。もちろんそれがいいかどうかは、そもそも腰痛そのものの原因次第だということではないのか。その原因次第では、マッサージほか、巷でよく使われる整体術、カイロプラクティックなどが有効である場合もあるのではないのか。整形外科をあちこち訪ね歩いたが一向に改善せず、整体術を受けたら一度で快癒してしまったなどというケースをT∨番組でもよく紹介している。あれは根拠のないうそとでもいうのか。

有名なプロスポーツ選手が、それを受けて腰痛やほか痛みが一発で快癒したなどという話もあながちうそではないようだ。私自身そうしたものを受けたことはないが、多くの整体術のプロが指導するのが、腰痛を治すためには背筋を真っ直ぐに伸ばし、正しい姿勢を保つこと、歩く場合もそれを心がけることをアドバイスすることだ。

そのことは誰にでもできること、実は私自身毎日の生活の中でそれを実践し、それが腰痛を劇的に改善しないまでも、現状以上に悪化させない大きな要因になっていることを実感しているのである。

もう一つ、朝日記事が療法として根拠なしとしていたものに腰牽引療法がある。私が初めて腰痛、しかもかなり激しいそれを経験したのはもう30年も前のこと。テニスを盛んにやっていた頃のことだ。何が原因だったか分からないが、ある時突然激しい腰痛となった。近隣の有名な整形外科のある病院に行き診療を受けた。レントゲン写真を取った医師の判定は、坐骨神経痛、原因は背骨のヘルニヤ現象、そして診断は、それを治すには手術しかないということだった。

それを聞いた私は、二度とそこを訪れなかった。そしてそれから二年間ほど、ありとあらゆる腰痛に関する本を読み、さまざまな人の意見を聞き、あらゆる治療を試みた。ぶら下がり機がいいというからそれを買って試してみた。カイロプラクティックがいいからというからそれに近いものも受けてみた。当時流行りの浪越徳次郎道場の指圧もやってみた。漢方がいいというからそれも飲んでみた。

いずれも絶対的な効果はなかったが、要するにそれ以上悪化することはなかった。一方で医師が厳禁だとしたテニスは続けてやっていたのである。ただおそらくその中でも一番よかったことは、姿勢そのものを良くすること、そのための運動、それを保つためには腹筋、背筋を鍛えることが大切ということは自分でも一番納得したことであった。それは続けた。おそらくそのおかげであったのだろう。腰痛自体は大きくは改善しなかったが、少々の改善、なによりもそれ以上悪化はしなかったのだ。

そしてある時、偶然あった友人が私の腰痛の悩みを聞いて、「ああそれなら水道橋のXX外科に「腰牽引療法」というのがあるからやってみたら」と教えてくれたのだった。私は即それを実践したのだが、結果なんとそれを始めてわずか二回、三回で、長年悩んだ腰痛がうそのように消えてしまったのだ。つまり背骨のヘルニヤ現象がそれで直ったしまったようであり、そこの整形外科医はそのように説明してくれたのだった。

だからこの新聞記事、牽引療法にはなんの根拠もないという記述に私が大きな違和感を覚えたのだ。

いや、これはあくまで私の自身のケース、私の症例の話であって、私はなにもだからこれがいいとか、悪いとかいうつもりなどさらさらない。言うべきでもない。ただ言えることはその原因が仮になんであれ、私生活において、歩く時、座っている時姿勢を正しく、背骨を真っ直ぐすることを心がけることは、どんな場合、どんな病、それが健康上いいに決まっているのだ。それが人間の体の基本的な構造である筈だからだ。

昨日は卓球が体、脳の健康維持にいいこと、ストレス解消にいいことを書いたが、実はその卓球、腰痛対策のためはあまりよくないようだ。というのは、2時間もそれをやると間違いなく腰痛を感じるのである。それはそのはずだ。

卓球自体やっている時の姿勢は前かがみであり、しかも足腰にかなり負担がかかる。それが背骨に悪いことは言うまでもない。それで、それをやった後、体全体を温めるために風呂に入ったり、温かいシャワーをたっぷり浴びた上で痛い腰に、冷湿布の絆創膏を貼ったり、冷湿布のためのスプレーをかけたりする。それは一時しのぎであることは承知している。単なる対症療法なのだ。大切なのは、その前後。要するに姿勢をよくするための運動をしっかりやることだ。それでほぼ慢性的な腰痛はかなりの程度解消されるという感じである。

腰痛防止のためもう一ついい、効果があると思うのは毎朝のラジオ体操、この体操会、体操の後に10分ほど全身のストレッチ運動が入るのがいい。要するに足腰をしっかり伸ばすことがいいのである。これを毎朝一番にやるかのがいいようだ。

早朝のラジオ体操のいいのは、そうして体自体に与える影響もさることながら、精神的なストレス解消にいいということだろう。こんなBLOG記事を書くことなどストレスそのものだ。それを、朝のいい空気、冷気を吸いながら、そして小鳥のさえずりを聞きながら、今朝なら満開の桜を見ながら、体を動かすのだ。これほどストレス解消になることが他にあるだろうか。

いや、腰痛のために整形外科学会がどうの、厚生労働省の研究班がどう言ってるか、そしてその指針がどうのこうと批判したいわけでない。そんなこともあろうが、それぞれ自分自身の毎日の生活の中で、極めて当たり前のこと、適正な運動、正常な精神生活を心がけることが、結局なにより大切なことではないかといいたいだけのことだ。腰痛対策もそのい一つである。

背骨を真っ直ぐ伸ばし座り、歩くこと。毎朝ラジを体操をやること。これが私の場合のベストの腰痛対策なのだ。それ以上でもなければ以下でもない。

tad

関係記事:

腰痛、推定2800万人 40~60代の4割、悩む:asahi
腰痛:wikipedia 
セルフチェックで分かる タイプ別腰痛体操 :nikkei 
大半の腰痛、ストレスから 初指針、画像検査不要も:sankei
日本整形外科学会: joa 
浪越徳治郎 wikipedia 

2013年3月24日日曜日

卓球、世界でもっとも脳の健康によいスポーツ


昨日土曜日、朝の9時から11時半まで、2年半ほど前入会した卓球クラブで卓球を楽しんだ。卓球がいいのはほんの2、30分、練習相手とラリーを続けるとすぐに汗びっしょりになることだ。それから、順次練習相手を変えながら、卓球の基本的な打ち方を練習する。これが実に楽しい。まだどれもこれもできるわけでないが、それなりに一つ一つそれがどれだけできたか、一球一球考えながら、試し、確認しながらやる、やれるところが実に面白い、楽しいのである。

一通り、練習が終わると試合、ゲームが始まるが、私自身、それはあまり好きではない。というのも自分を含めて殆どの相手、まだあらゆる意味でゲームを楽しむだけの基本的な技というか、腕というか、卓球の技術を身につけていないからである。そういう未熟者に限って、ただただゲームの勝ち負けだけにこだわって、練習で技を磨くというより、結果オーライの考えになりがちだ。

とりあえず、ゲームをやるより、一つ一つの基本技を身につけ、相手と打ち合えることのことの方がはるかに楽しい。しかもそれを練習相手と暗黙の相談をしながら、互いにそうした配球ができる、できればなお楽しいのである。というかそれが一番楽しいのだ。そのことは実は卓球に限らずあらゆるスポーツ、趣味の世界でも同じことがいえるはずなのである。なにかといえば、どっちが優れているかとか、勝ったか負けたかなどより、そうしたコミユニケーションが本来の楽しさの根源であるはずだ。

その日、その日の練習に目的をもっている相手とそうでない相手がいる。ただ自分だけ好きな練習ができればいいという人もいる。相手のことを考えず、好球がきたらそれこそバシーっと決め玉を放ち、自分だけ満足感を味わう。そんな自己中でない人は違う。自分と相手のの力をはかりながら、相手の打ちやすいスピードでや位置に打ったり、場合によっては難球を打ったり、また自分も相手のそれに応じて、決め球を打ったりもする。そのやり取りが実に面白いのである。もちろんそんな相手はめったにいないが、自分がそうなることを心がけるのがまず一番大切なことなのである。それが実は上達の一番の早道ではないのか。

そういう理想の相手と巡り合える機会は少ないのだが、少なくても自分は相手にとってそういう好ましい相手であることを心がけることが大切だと思っている。

いや、いきなりこんなことを書き出したのは、卓球の面白さを伝えるためであるが、話はやや抽象的になってしまった。話はもっと卓球についての具体的なメリットについて書くのが今朝のBLOGの目的だ。

卓球が体の健康のためにいいことは言うまでもない。足腰を鍛え、全身運動で汗を掻き、心拍数をあげ、心肺機能活性化のためにいいということは間違いない。それよりもなによりも、実は卓球が脳の健康、脳機能の活性化に役立つことを書きたかったのだ。

卓球をやることで脳のすみずみの血流が高めることが好結果を生むことは間違いない。そしてそれがさらに脳神経、視神経の活性化、脳の瞬間的な反応力、判断力を高めるということがあるようだ。

私が長年やっていたテニスをやめて、卓球の移行したのは、ほぼ3年前だが、当時テニスをやめる気などまったくなく、ただ一度なにかの拍子に卓球をやったのがきっかけだった。たちまち卓球の面白さ、楽しさの虜になった。なにしろテニスなどよりはるかに手軽にでき、短時間で汗がかけ、カネもかからず、テニスほどではないが、足腰、全身をまんべんなく動かす絶好の運動であることは体験した。

それに加え、だんだんそれに夢中になっていくうちに、いやこのスポーツ、一般にはよく「温泉卓球」などとバカにされているきらいがあるが、実はこのスポーツ、あらゆる意味で脳のために非常にいいスポーツではないかと思い、感じ始めたのだった。その理屈をどこかで読んだとか、聞いたとかではない。自分自身の体験から感じたことであった。

なにしろ、その瞬間的判断、一秒とか二秒とかの世界ではない。その半分いや、1/3、それ以上の短い時間の中での瞬間的な反応力、判断力が試されるスポーツなのだ。それは視力、脳力、体力の三つがそろわないとできないことである。

3年前それを始めた頃は、目の前の球は打てても、一メール右の球などまったく打てなかった。それが今や、結構スピードの速い、一メートル向うの球でも、かなりの確率できちんと返球できるようになったのだ。それは視力という点に関しては、いわゆる動体視力が上がったことによるが、、それだけでなく、それに連動している脳(どの部分のどこがどうか知らないが)の働きが上がり、体力(足腰、腕など)と共に、それに対応できるきるようになったということなのだ。相手と相当なスピードでラリーを続けられるようになったこともそうだ。つまりそれはどれ一つとっても体力、脳力的にはいいことずくめなのだ。

もちろんそれは練習のたまものかもしれないが、それは動体視力を高めようとか、脳反射神経を養おうとか、そんなことを意識してやったわけではない。ただ卓球をよりうまくやれるようにと練習した結果なのだ。

そういうこともあって、いやこの卓球、体の健康にいいほか、頭、脳の健康にもいいのではないかと自分では気づき始めていたのだった。そしてごく最近、卓球をやっているわけではない友人、私が最近卓球にはまっているということに応えて、「卓球って、いろんなスポーツの中でも脳には一番いいものらしいですよ」と語ったことがきっかけだった。

そのことを思い出し、それについてネットで調べてみたのはつい先ほどのこと、いやまさにその通りだった。その関連記事をいくつかあげておくのでその内容をそれぞれお読みいただければと思う。とりわけアメリカの医学者の論文がお勧めである。

こうした内容を詳しく書くことは冗長になるのでやめておく。論より証拠、そろそろ高齢で、体や脳の健康が気になりだした方に、卓球はあらゆる意味でお勧めのスポーツであることをだけ改めて強調しておこう。

なるほど、では試しにやってみようかと思われた方、まずは身辺でそれをやっている方を探し、その始め方を聞いてみられることだ。ネットには関連記事、YouTubeなどにも、その実践に役立つことが山ほどあるので参考にされたい。

tad

関係記事:

世界で最も脳の健康に良いスポーツ:exblog
卓球で体も脳も元気:yomiuri
卓球は脳に素晴らしい影響を与える:asahi 
卓球は脳に一番いいスポーツだ:TABLE TENNIS IS THE WORLD'S BEST BRAIN SPORT
sfttc

2013年3月23日土曜日

懐かしの音楽「田園」:(その20)


この映画・音楽シリーズ始めてから今回で20番目になるが、その記録がちょっと飛んでいて、ひょっとすると、かってすでに取り上げたものを再掲載する場合があるかもしれない。その場合はお許し願いたい。

これまでは映画音楽を中心に思い出の曲を取り上げてきたが、これからは少し交響曲も取り上げていこうと思う。交響曲と言えば、いつかドボルザークの「新世界」を取り上げたが交響曲と言うとなんと言ってもベートベンだろう。

私たち年代が本格的な交響曲に触れ出すのは1960年代大学生の頃だ。LPレコードが出始めていたが、レコードもオーデイオステレオ装置も高額で、学生の身分の私など機器もレコードも買えるわけがなかった。大学に入った時、友人になった人が、そのオーディオ装置を自分で組み立てるマニアで、その友人の部屋でよく聴かせてもらったのが、ベートベンの交響曲、第三番「英雄」、第五番「運命」などであった。レコードとなるとその友人もせいぜい10枚持っていたかどうか。それを繰り返し、繰り返し、聴いたものだ。

LPレコ-ドを本格的に聴くもう一つの方法が当時流行っていた音楽喫茶である。コーヒ一杯で2、3時間滞在し、好きな音楽をリクエストして聴くことができた。私が音楽喫茶でもっぱらリクエストしたのが、ベートベンの第六交響曲「田園」であった。第一楽章から第六まで、何度聴いても飽きることはなかった。

それがどこの交響楽団で、指揮者が誰かなど全く覚えてもいないし、知りようもなかった。そんな選択など思いもしなかった。同じ「田園」でも、指揮者によってその演奏がかなり違うことなど知るのはずっと後になってからのことだ。いや、そんな違いのことなど今でも特にそのことに関心があるわけではない。

ただ今の時代、手持ちのCDに加えて、YouTubeなどでさまざまな交響楽団、指揮者のそれが聴けるようになったのは実に楽しくすばらしいことだと思う。最近眠りにつく時、この「田園」を聴いたりすると、もう10分も経たないうちに眠りに陥ってしまう。田舎に着いたとたん、眠ってしまうのだから平和なものだ。

YouTubeのものでも極めて音質のいいものもあるが、最近話題のハイレゾ音源のものが数多く出回っていることは知っている。手持ちのオーディオ装置は旧式でまだそうした機能をもち合わせていない。本格的なものはともかく、その一端を味わってみようといろいろ研究を始めようとしているが、時間がなくてなかなか踏み出せない状況なのだ。

ただそれがまたこれからの楽しみなのだ。それをやりだすとBLOGの話題もつきることがないだろう。なにしろ好きな音楽曲は五万とある。

tad

関係資料:

「田園」第一楽章:youtube
第二楽章 youtube
第三第四楽章:youtube 
第五楽章:youtube 
ハイレゾ音源配信サイト:e-onkyou 
iTunesでハイレゾ音源を楽しんでみよう!:nikkeibp 
PCオーディオの世界って実はすごいかも! CDよりはるかに良い音が聞ける?:nikkeibp


2013年3月22日金曜日

公衆無線LANの普及:PC431


「東京近郊をはじめとする大都市圏の鉄道各線で、走行中の車内でスマートフォン(スマホ)を使う際のインターネット接続環境が充実してきた。東京地下鉄(東京メトロ)や都営地下鉄では3月下旬から、全線で走行中の車内から携帯電話回線に接続可能になる。東京近郊の私鉄路線でも、地下区間への携帯電話のアンテナ敷設や車内への公衆無線LANのアクセスポイント(AP)設置が進む。移動中でも乗客が快適にネットを使える環境を整えることで乗客へのサービス向上を図るほか、災害時の連絡手段を確保する狙いもある。」日経新聞 3月21日 

パソコン、スマホ、タブレットなどIT機器の価格競争が激しくなり、そうした機器自体どんどん安く買えるようになってきている。しかしその一方で、通信費の方は一向に安くならないのである。最近NTT東日本などが料金割引キャンペーンをさかんにやっているが、これもちょっとしたみせかけで、ちょっと油断するとたちまち上限の6000円とかになってしまう。上限をきちんと抑えているところはいいのだが、安心して使うためには結局現行の定額契約をした方がいいことになってしまう。こうした手口は光とかに限らず、CATV、WiMaxなどの関係も同じである、いろいろやっているが、要するに機器で儲けるのでなく、月額通信料で儲けようというスタンスは今も昔も変わらないのである。

そのことはこれは通信会社に限らず、IT機器の販売店も同じで、光など月5千円6千円前後の2年間通信契約をすると、機器の購入については4万円程度値引きしますというやり方、相変わらどこでも一般的に行われている手法なのだ。いや、私自身もそれを利用したことがあるから、それが全て悪いなどと言わない。しかしそれを裏返して言えば、そもそも通信料金というもので、いかに通信業者が儲けているかという証でもあるのだ。

誰しもパソコン、スマホ、タブレット購入する際、まず機器の価格にこだわるのが普通だ。そしてどうしても、もう一つ肝心の通信費がどれだけ掛かるかについては、二の次三の次になり、その中身をよく調べないまま、販売店と通信契約をしてしまうのだ。

結果毎月送られてくる通信業者からの請求書の高さを改めて認識、がっくりくることを経験した方も多いことだろう。それでもその機器にまつわる通信能力、自宅では元々そんなに問題はないが、いわゆるモーバイル、外出時、列車の中、旅行先などで、どうも通信がうまくいかない、購入当初確かめていたより通信状況が結構悪く、思い通り繋がらなかったことはよくあることだ。その時点で落胆してももう遅い。まあしかたないかなる。

ソフトバンクが著名タレントを使って、かって、「つながりの悪さNo1が、今やその良さでNo1になりました」、などとコマーシャルをやっているのを見ていると、「おいおいなんだ、それは」と少々しらける気分になるのは私だけだろうか。

そもそも自宅ではともかく、モーバイル使用時の理想はそれがどこであろうが完全につながることだ。交通機関の中、時間待ちの駅や空港、滞在先の旅館ホテルなどで無料の無線LAN、公衆無線LANが使えればいいのだ。なにしろ無料だし、いちいちその状況によってつながるかつながらないかなどの心配もない。使用時間も気にすることなく使えるので安心なのだ。

さて、今朝の冒頭記事に戻る。私など、もはや通勤など必要のない身だから、もともとその必要性も感じなかったのだが、なんだ、これまで地下鉄の中で携帯、スマホを使えないところがそんなにあったのかと改めて知ったわけだ。地下鉄でやっと機器が全面的に使えるようになるという。もちろんそれは結構なことには違いない。

最近こうしたニュース、主に日経関係誌で盛んに見かける。交通機関内、鉄道列車、、鉄道駅構内、空港、百貨店、スーパー、ショッピングセンター、コンビニ、ファーストフード店などで無線LANが徐々に普及し始めている。

さらに内外からの観光客の便宜をはかるために、クレジット会社VISAが国内のWiMaxサービス会社と提携して無線LANサービスを提供し始めた。さらに各地自治体が観光客誘致とか防災のため、無線LAN設備を充実させるという動きもある。

そう、無線LAN施設今や重要な社会的インフラとなりつつある時代なのだ。ただIT機器ユーザーの便宜をはかるというより、それは地域の活性化、観光客誘致、さらに防災などのために必要なインフラとなりつつある。

その意味では公衆無線LAN、ある意味ほっておいても必然的に拡大普及していくのであろう。しかしこのこと、社会的インフラとしての充実はかるために政府がどこの省庁が中心になってその整備、拡充のため中心的役割を果たすのか、方針を明確にすべきではないのか。いや総務省あたりがその任にあたっているのであろう。いずれにせよ、政府はこれもまた成長戦略の重要な柱の一つとしてとらえるべきことだ。

一消費者としては公衆無線LANが普及し、どこででも使えるようになること、そしていつの日にか、通信会社と、高額の通信契約など一切不要になるようになることを期待しているのだ。

関係記事:

公衆無線LAN、変わる勢力図 “老舗”は撤退・縮小も:nikkei
 国道、地下鉄、駅前広場…増殖する無料公衆無線LAN :nikkei 
駅全域で無線LAN JR東、構内に共通回線を整備 : nikkei 
市街地で使える無料の公衆無線LAN、京都や福岡で整備相次ぐ: nikkei 
スターバックスが無料の公衆無線LAN、7月にまず都内200店で:nikkei
地下鉄にアンテナ、列車に無線LAN スマホ対応急ぐ鉄道各社: nikkei  
外国人旅行者に無料無線LAN ビザ、KDDI系と:nikkei 
フレッツ思いっきり割:flets

2013年3月21日木曜日

TPP交渉参加への圧倒的支持に思う


安倍晋三首相が下した環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加という決断。昨日の日経新聞電子版ではなんと読者の87.6%がれを「評価する」との回答でした。

ついでに最近の主要マスコミの世論調査をみるとその支持が一様に高い。朝日新聞71%、産経新聞64%、毎日新聞63%、読売新聞60%といった調子です。これに関連する安倍内閣支持率は、これまた一律、70%近いもので、それは自民党の先の選挙公約とは違うとか、それが次期参議院選挙に影響するとかいう声もどこかへ吹っ飛んでしまった感があります。

肝心の自民党内でもTPP推進派が反対派を押さえ込み、国会審議でも、維新、みんなの党などがTPP交渉参加支持だから、もはや安倍政権この問題に関しては最早自信満々です。

わずか民主党や、生活の党、共産党などが交渉参加に、さまざまな懸念と共に異論を唱えて論戦を挑んでみてもたいした声とならない。世論調査の圧倒的支持の前に手をこまねいているしかないという状況のようです。これで本当にいいのか。

こんな状況下、これはいつもの天邪鬼の私なら、こんな現象、日本の国民有権者の付和雷同的思考の現れ、マスコミの世論誘導の現れだと切り捨ててしまうところですが、今回は少し違う視点で見るべきだと思っているのです。

今朝はこのことについて私見をまとめておこうと思います。

この世論調査における圧倒的支持の声を付和雷同的と書きましたが、まずはそのことについて。私が意外に思ったのは、交渉参加に支持を表明しながらも、当然のことながら同時にそれぞれそれについては同時に大きな懸念も持っていることには変わりがないということです。

朝日新聞の調査などその典型的なものでした。そもそも日本の交渉における言い分を通すことは極めて難しい、例えば、コメの聖域論など持ち出しても、それがその通り通ることはないだろうと見ていることです。そこまで考えながら、どうしてそれでも交渉参加を支持するのかということです。

それでは日本の食の安全は守れないではないかということになりますが、さすがにそれでもいいなどと、誰も考えているわけでないことは各種世論調査でも分かることです。食の安全はなんとか確保しなければならない。しかしそのことにために、それが認められなければ全面撤退だとか、超高額の関税を今まで通り認めさせることだけが、能ではないと考えているようで、そうした考え立場、スタンス自体は私自身も同じです。

ああでもないこうでもないと反対論をやっているが、とにかく交渉はこれからだ、いい悪いは、その中身を逐一見ながら判断するしかない。その交渉は政府がやること、明らかに国益に反するような交渉をすることはないと信じるしかない。今はまずは、それを見守るしかないということでしょう。

安倍政権、農業、コメを守ることは明言していますが、ただそれで700%だとかの異常に高い関税率を維持するだけのことを言っているのではない。そんなことに、理がないことなど誰の目にも明らかです。守るとはもっと積極的な意味、日本の脆弱な農業をそのままにするのでなく、それを構造的に強いものに生まれ変えさせる必要性があること、そのためのさまざまな施策を実施することを主張していることを評価しているのでしょう。今までだってそのことは散々議論してきたが、結局はできていないことも、承知しながらのことでしょう。私もそのことを支持したい。

これは単なる私の予想、予測に過ぎませんが実際の参加交渉において、日本は日本の農業再生強化のための時間をくれと主張するのでないかということです。それが5年か10年かわかりませんが、その間に、日本は食の安全を確保するために、コメを含めた農業の再生、再構築をするので、関税撤廃までの時間を与えてくれというのではないかということです。

このための日本の農業のいわゆる第6次産業化、農業生産力の強化という考え方、それを待ったなしに推進するためにも、TPP交渉参加が必要だという安倍内閣の主張を、世論は正しいと支持したのだろうし。ことそのことについは私も支持したいのです。

TPP交渉参加について問題の最大の焦点が農業問題であることは明白ですが、世論の大勢がこれを支持したもう一つの理由、背景は、我々の住む経済社会のグローバル化、オープン化、もの、サービス貿易の自由化の流れは避けて通れないことだという認識があるということでしょう。何かといえばそれがアメリカの言いなりになることだとか、アメリカ流の市場経済主義のもとに支配されてしまうのだという反対論が出てきます。

しかし、そのことはむしろ日本が世界の経済社会の中で生き残っていくためにむしろ必要なことではないかという認識が広まりつつあるのだろうということです。

日本にははまだまだ鎖国的なもの考え方、伝統、文化が残っている。日本の経済制度、社会制度の中には、まだまだ閉鎖的、規制的、特権的部分、制度が残っていることは明らかではないでしょうか。

TPPへの参加でそうした閉ざされた部分、社会制度、経済制度がより開かれたものになることで日本の経済社会、社会全体がより活性化することがなにより必要なのです。このことは日本の少子高齢化のなによりの対策になるだろうということです。

いつもBLOGで書く事ですが、日本の若者もっと学ぶこと、働くことについて世界に目を向けるべきです。それと同時に教育、産業あらゆる分野で、世界から優秀な人材をもっと自由に柔軟に受け入れるべきなのです。TPPへの参加が、この国のグローバル化を進める大きな推進力になることは間違いないことです。

TPPへの参加の経済的プラス・マイナスの計算はいろいろあるでしょう。もちろんマイナス面での影響も大きい。しかしそのプラス面の影響は計り知れないものがあります。そのトータルの計算がどうなるか、必ずしも確信があるわけでないが、トータルではプラスが大きく残るという計算があるのです。

200年の鎖国の時代を経て、幕末、開国の決断があったからこそ、明治維新を経て今日の日本があることなど歴史的解説を聞くまでもないようです。

このTPPには日本が参加して初めて、アメリカが狙っている長い目で見た成果をあげることができることくらいアメリカは分かっているはずです。

日本はその短期的な国益を守るための主張は当然すればいい。アメリカは、そうした主張要求は当然聞いてくれるはずだし、それを聞いてくれないようでは、互の長期的なまさに戦略的な互恵関係など到底できないでしょう。それは他の参加国とて全く同じでことではないか。

あらゆる参加国の長期的な利害は一致しているはずです。互にあまりにも短期的なことのみにこだわりすぎる。長期的目的は、一定の競争のルールを守りながら、より自由な貿易、あらゆる分野の自由な交流を深め推進していく経済圏を作ることなのです。互に得意な部分を発揮しながら、弱い部分は受け入れていけばいいという至極当然な互恵関係なのです。

それことが互の経済発展の道であり、なによりも近隣諸国が平和に安全に暮らしていく最善の道であることなどいうまでもないことです。

それがTPP(トランス・パシフィック・パートナーシップ)、パートナーシップの本来の理念のはずです。その理念実現のために、日本が今その交渉に参加することについて。私自身もその7割の支持世論に加わっておきたいと思います。

tad

関係記事:

環太平洋戦略的経済連携協定:wikipedia 
TPP交渉参加、87%が「評価:nikkei  
朝日新聞調査:asahi 

2013年3月20日水曜日

GoogleReaderについて:PC430


先週の3月13日(現地時間)、米Googleは“2回目の春の大掃除”(A second spring of cleaning)と題して、八つのサービスを終了することを発表しました。

これらの中で、国内の利用者が最も影響を受けそうなのは、「Googleリーダー」の終了ですGoogleリーダーは、“RSSリーダー”と呼ばれるサービス。ブログやニュースサイトなどが、新着記事を公開したことを伝達する手段「RSSフィード」(以下、RSS)を、受け取るものです。よく見ているブログやニュースサイトのRSSを登録しておくと、Googleリーダー上で新着記事の有無を確認できる仕組みです。たくさんの記事、さまざまな形で提供されている記事を、一覧性をもたせ読みやすい形で提供してくれるのだ、さまざまな記事を効率的にチェックできるとして、人気がありました。

サービス継続を求める声も多いようですが、撤回される見込みはありません。突然の終了宣言で、戸惑っているユーザが多いようですが、もともと人気のサービス早速、米国の「Feedly」日本では「MyYahoo」ほかが代替のサービス提供に名乗りをあげていて、それぞれ短期間の間で相当な数の登録者をそれぞれ獲得したと報道されています。
私自身、Googleリーダー(図1)というサービスがあることは知っていて、時々使ってはいたが、Googleがそれをやめるからと言ってなぜそんな大騒ぎするのかよくわからないところがある。と、いうのもおそらくその本来の使い方、よく読むニュースサイトやBLOGを登録しておいて、それを定期的に継続して更新されたものを読むというスタイルに必ずこだわっていたわけでないからでしょう。

と、いうのは毎日ニュースやBLOGなどをチェックするのも、それをメディア別、BLOG別というより、時事トピックス、その時々のテーマ別で調べる、検索するということが本来の目的であるはずです。つまりどの特定サイトが何を書いているかでなく、その時々の話題、トピックスについてそれぞれのサイト(マスメディア、公式・個人BLOGなど)がそれをどのように取り上げているか見る方が意味があるということです。

つまり、これは単なる私の推測ですが、なぜGoogleがそんな人気の高いGoogleリーダーサービスをやめてしまうのかというです。それはおそらくGoogleビジネスのもっとも重要であり基本的な「検索」というサービスと重複しているからでしょう。
私自身Googleリーダを利用する場合、登録しておいたニュース、BLOGを読むというより、やはりその検索欄に検索したいトピックスのキーワードをいれるという形で出力されてきたものをチェックします。目的の記事、内容をチェックするには結局はその方が早いということです。その調べたいことの検索をGoogleホームページとリーダーのそれではどう違うか、そこまで詳細に比較したことはありませんが、たしかにリーダーの方がそのサイト対象が限定されているだけ、よりまとまった形で結果が表示されるようであるとは感じています。

それでいいのではないでしょうか。少し妙な話でもありますが、このGoogleリーダー7月まで使えるのですから、これまで以上より関連サイトの登録に心がけたり、より組織的、構造的にな使い方をすることによって、それが関連記事にあるようにGoogleリーダーの機能を引き継いでくれるというFeedlyやYahooを活用できるようになればいいのではないかと思っているところなのです。

同じキーワードで検索するのでも、Googleホームページの検索窓から検索するのとGoogleリーダーの検索窓から検索するのでは結果が全く違う。それぞれどういう論いでそれをやっているのか分からないが、こちらにとってはそのいずれも大いに役立つものがある。中にはなぜこんなものがそこに結果表示されるのかというものもあるが、それは致し方のないこと、その結果をどう利用するか、活用するかは百%どこまで行ってもユーザ側の判断、論理に任せられていることことなのだ。

tad

関係記事:

RSSとは:wikipedia
RSSとは:e-word
「Googleリーダー」の代替サービスを教えてください:yomiuri 
Google Reader サービス7月に終了、爆速の「My Yahoo!」、脅威の流入数「Feedly」:msn 

2013年3月19日火曜日

「BLOGOS」の購読


毎日このYahooBLOGを書いているが、これを書く上で、参考にするのは、いうまでもなく、マスコミ、新聞、TVのニュース記事であり、同じYahooブロガーのBLOGであり、Facebookであり、ツイッターなどだ。毎日届く知人友人からのメールと共に届く各方面からのメルマガ記事が参考になることもある。毎日の出かけるパソコン、卓球、ピアノなど趣味の会での仲間との何げない会話の中から、関心あるテーマ話題を見つけることもある。

そんな中、ソースの中で一つ抜けていたかなと気づいたのが、このネット時代重要な位置を占めているはずの世界中、日本中のBLOG記事だ。話題のテーマ、キーワードを入れてWeb検索すると、それに関係するマスコミ記事が数多くでてくるが、ところどころでそのテーマに関して書いたBLOG記事が検索されることがある。そうしたBLOG記事はマスコミの社説、論説と共通性もあるが、全くユニークな論点からの論説がなるほどそれは、そうだと合意したり、いやそれは全然違うね、と自分の意見、見解と対比が明確になることも多い。

そうしたBLOG記事の存在を総括的にチェックできる方法はないものかと常々思っていた。その一つに「BLOGOS」なるものがあることは少し知ってはいたが、これまでは実際にその内容を調べてみたことはなかった。昨日、GoogleReaderのサービスがなくなったというニュースがあり、それに代わるものにどんなものがあるのか、いろいろ調べているうちに一つ気づいたのがこの「BLOGOS」だった。

改めて内容を知り、いやこれはいい、参加登録してまずはその購読から始めることにした。毎日のマスコミニユースのチェックと共に、この「BLOGOS」では、各分野の識者がそれぞれのテーマにどんなブログを書いておられるか、その内容を知ることが大変役に立つことは必定だ。

購読のための登録は簡単である。このサイトが、Yahoo、Facebook、Twitterなどと連携しているのもいい。その中身、構成については、ここでいちいち説明するより、そのホームページに詳細な説明があるのでそれをお読みになっていただければいい。

これは要するに、全国の総括的BLOG集なのだ。どのような形で活用できるかについては今後のことだが、関心のある方は、是非登録され、無料購読を始められることに損はなかろう。

tad

関係資料:

BLOGOSとは:blogos
BLOGOSとは: sophia

2013年3月18日月曜日

文書作りはオンラインソフト(GoogleDrive)を活用しよう:PC428


3月14日のBLOGでは「文書作りはオンラインソフトを活用しよう:PC426」という内容について書いた。趣旨は文書作りにパソコンの中にMSのWordだ、フリーソフトのLibreオフィスだのに頭から頼らなくても、例えば、Evernoteなどメモ書きオンラインソフトでざっと下書きをしておき、それをパソコンのワード、Writerなどワープロソフトなどで仕上げれればいいではないかということだった。

いや、Evernoteはあくまで下書き的に使うもの、オンラインで使えるもっと本格的文書作りソフトはないのかと話である。もちろんある。そのことは先のBLOGでもすでに言及している。

文書作りはもちろん、スプレッドシート、プレゼンテーションソフトなど、そもそも最近のOfficeソフト、オフラインで使うことはもちろんだが、オンラインで使うことがますます一般的になりつつある。というのもネットの普及で、それを仕事の仲間、趣味の友人、知人などに公開したり、共有して使う機会が増えているからだろう。オンラインで作成したものを、そのまま、公開、共有の手順に入れるのは実に便利なものだ。

これまでオンラインオフィスソフトの代表的なものとして、かってBLOGでもGoogleDocとSkyDriveを代表的なものとして紹介したことがあり、重複するが、より使いやすく、機能的にも優れているものとしてGoogleDocを改めて紹介しておこう。当時のGoogleDocは現在ではGoogleDriveとして統合されているということもある。

Google、GoogleDriveのアカウントの取り方、そして使い方について詳細な説明は避けておく。MS・Office、LibreOfficeのワープロ機能
の簡略版ではあるが、基本的な機能はほぼそろっているものだ。

論より証拠、「オンラインソフト」とは何かというテーマについて、ざっとGoogleDriveオンライン文書作成ソフトで作成したものを例として提示しておく。(図1)
GoogleDriveによる文書作成:

・GooleDriveの諸機能からより文書作成を選択する
・通常ワープロソフトと同じようなツールバーを用いて、テキスト入力、コピペ、
 文字列編集、画像挿入、表の挿入などができる。
・文書が作成できたら、それをオフラインソフトと同じように印刷することができる。
・作成したファイルはDOC / ODS / PDF / HTMなどの形式でパソコンに保存できる。
・オンライン上で友人と共有したり、一般に公開したり、ブログに投稿できる。
・共有の場合、その内容、閲覧限定、編集可能などを選択することができる。(図2)

tad


関係記事:

Googleドライブ:apps 
Googleドライブで作成した
SkyDrive:skydrive
ThinkFree Online::soft




2013年3月17日日曜日

LibreOfficeとMS・Officeの互換性:PC427


2月17日のBLOGでMS(マイクロソフト)のOfficeソフトとほぼ同等の機能がある無料のLibreOffice4.0というオフィスソフトについて紹介した。MS・Office2013が発売開始になったが、なにしろ高額である。パソコンの中には是非、ワープロ、エクセル、パワーポイントなど主要アプリケーションソフトを入れておきたい。そんな時、無料のオフィス・スイート、いくつか存在するが、The DocumentFoundation が提供しているLibreOffice、4.0は機能的に非常に優れており、MS・Officeと同等に使えるものだ。

しかもMS・Officeと互換性がある。それが最大のメリットなのである。長年MS・Officeを使ってきたユーザーの使用にも十分耐える。その使用をお勧めする、というのが当日のBLOGの趣旨だった。

これを読まれた方から、LibreOfficeが機能的にMS・Officeと同等という意味は分かるとして、互換性があるということについては、疑問がある。LibreOfficeをダウンロードして使ってみたが、MS・Officeで作成したファイルが上手く読み込めない場合があった。これでは互換性があるとは言えないのではないかという質問を受けた。その個別の質問については、その実際の使い方、手順ををお聞きした上で、正しい手順、方法を説明させていただき、その読み込みが問題なくできたことは確認できた。

ただこの「互換性」ということについては、まだその内容が正しく理解されていないことが多いようなので、再度この問題についてまとめておきたい。

「互換性」とは:

・MS・Officeのワード、エクセル、パワーポイントに相当するのがLibreO fficeでは、Writer、Calc、impressである。それが相互に互換 性があるとは、ワード、エクセル パワーポイントで作成したファイルが、それぞれL ibreOfficeのWriter、Calc、Impressで読み込め、再編集 した上で、それをLibreOffice独自の形式、拡張子で保存した上、さらにワ ード、エクセル、パワーポイントでも読める形で保存できるということである。

・結論的にいうとそれは間違いなくできる。つまり互換性は間違いなくあるということ

・LibreOffice4.0は新しく誕生したものだが、その前身であるOpenO fficeはすでに5年以上以前から、MS・Officeと並行して使ってきたもの で、その互換性について問題を経験したことは一度もない。ほぼ問題なく両者を相互に 使い分けてきているのが実情だ。

・ほぼという意味、なにかやはり問題があるのではないかという指摘を受けそうだ。いや 受けていい。問題はその内容である。

・例えばワードで作成した写真・画像入りの文書を、LibreOfficeのWriterで再現した場合、画像の位置が少々ずれて表示される場合がある。画像そのものが 表示されないようなことなら困るが、それくらいのことなら実際の使用上なんら困るこ とはない。それはLibreOffice上でわずかの修正、調整を加えればすむ話だ 。

・もう一つの事例。例えばパワーポイントで作成したスライドのアニメーションがあった とする。スライドそのものはLibreOfficeのImpressで再現できるが アニメーションは、同じように再現できないことがある。ただそのことをもって一体何 が困るのかである。スライドそのものが再現できれば、アニメーション機能は別途Li breOfficeのアニメーション機能を使って付け直せばいいことではないのか。
・もう一つ互換性がないという言い分の事例。これも同じくプレゼンソフト、パワーポイ ントとImpressの機能に関わることだ。出来たスライドショーはそれぞれ、公開 のためにPD に変換したり、HTMLに変換し、提示することがある。PDF変換は ほぼ同じようにできるが、HTMLへの変換はかなり違うものが作成される。スライド ショーそのものはほぼ同じように再現できるが、HTMLへの変換についてはLibr eOfficeのImpressでは、それ自体のものはできるがパワーポイントと同 じようなものにならないということだ。HTML変換機能がないなら困るが、それは
 もちろんできるのだ。

・完全互換性がない事例としてそんなことを挙げるソフト評論家もいるようだが、それは おかしいのではないか。LibreOfficeとしてそうした公開のためのPDF、 HTML変換はちゃんとできるのである。結果どちらが優れているかの評価はそれぞれ のユーザーがしたらいいことだ。

・互換性があるとかないとか言うなら、同じMSOffice同士でも、Office2 007以降のオフィスで作成したファイルは、以前のOffice2003などでは読 めないという問題がある。例えばワード2007、2010で作成したファイルの拡張 子は”XXXX.docx”だが、ワード2003では”XXX.doc”である。Office200 7や2010ではそれ以前ののバージョン(2003など)のファイルは読めるが、そ の逆、すなわちOffice2003では、Office2007、2010で作成し たそれ用のファイルは読めないのである。これは「上位互換」という問題、パソコンを 少しやった人なら、むしろ常識に属する範疇の問題である。

・これに関して言いたいのは、要するにそれがMS・Officeであれなんであれ、
 そのバージョンのソフトで作成したファイルを保存する場合、他の互換性あるソフト  の拡張子の存在について配慮したり、同じソフトでもそのバージョン独自の形に加えて 旧バージョンの拡張子を念頭においた形で保存しておくという配慮をすることは当然の ことなのだ。

・そうした配慮、考慮をどれだけしているか、いないか、つまり互換性についての配慮程 度こそがまさにそのアプリソフトの価値を決めると言っていいだろう。

・その価値、使いやすさという点から言うと、LibreOffice4.0の保存形式 の一覧を見ていただければそのことは一目瞭然だ。それぞれ独自の保存形式のほか、M S・Officeの歴代バージョン、2000、2003、2007、2010、さら に最新の2013の拡張子に対応する形で保存できるようになっている。そういう点の 互換性の良さを評価しているのである。

・同じことは、MS・Office側にも言える。私自身のパソコンには最早Offic e2013など入っていないが、そのお試し版を使っている時、2013で保存する形 式はもちろんありとあらゆる形式、さらにLibreOfficeオフィスを含めたO penOfficeソフトの形式で保存できるようになっていたことを確認している。
・そのこと自体、マイクロソフト社とて、そうしたオープンソースのオフィスソフトユー ザーの便宜にも配慮しているという証拠であって、そうしないと、それがそのソフト自 体の使い勝手の良し悪しに影響するからだ。

以上書いたこと、結構ややこしいことが多い。ただその理解のために実際にLibreOfficeOffice4.0をダウンロード、インストし、それで作成したワープロ、表計算、プレゼンテーションなどファイルをさまざまな形で保存してみられることだ。

現在どんなパソコンを使っておられるかにもよるが、もしMS・Office、2003、2007、2010などお持ちの方なら、LibreOfficeとの相互互換性についてさまざま確認されてみられるといい。

第一互換性もなにも、そうした操作、どんな形式で保存するか、それをどう使い分けるかを学ぶこと、それについて習熟すること自体が、MS・Officeを使うにせよ、LibreOfficeを使うにせよ、さまざまなアプリケーションソフトを使う上で大切なこと、大切なポイントであることを改めて指摘しておきたい。

tad

関係記事:

互換性【compatibility】(コンパチビリティ):e-word
LibreOffice:wikipedia 

2013年3月16日土曜日

ネット時代祖父母の役割


今朝たままた巡りあったネット記事です。おもしろいと言えば、つまらないと言えば、まことにつまらない記事です。いずれにせよまず全文にざっと目を通してください。

この記事要するに、パソコン、ネットの普及によって、世の中のことはなんでもパソコンで知ることができるようになってきた。家庭でも子供はどんどんあらゆる知識をネットで調べるので、忙しい両親に代わっていろいろな知識を教える立場にあった祖父母、それが楽しみであった祖父母の生きがいが奪われつつあると言うのだ。なんでもイギリスでの調査結果だそうだ。

これについて、この記事、いやそんなことはない。昔もそしてこれからさらにネット化する今の時代にあっても、家庭内での祖父母が孫世代に果たす役割が変わることがないはずという反論のほんの一端が書かれている記事なのだ。

記事を読んで私の感想は、「何を馬鹿なことを書いているか」だ。実にくだらない記事ではないかということだ。

今の子ども、あらゆる知識は、パソコン・ネットで得ることができる。だから、それを教えてきた祖父母の役割がなくなる? 何を言ってるかである。もしそれが本当なら、それを敷衍すると、祖父母どころでない、両親そのもの、いや学校の先生だっていらなくなるという「論理」につながりかねない。

問題はその知識の内容である。子どもは、さまざまな知識を両親から、祖父母から、そして学校では先生から学ぶのだ。その内容、共通項もあるが、少しづつ違う、祖父母のそれが貴重であるのは、同じ事象、知識についても、若い両親、先生などと違う、長い人生の体験、人生観、価値観に基づく解釈、解説がついているからだろう。

子どもがそれをどう受け取るかは別の問題だ。時間のない両親の説明はどうしても直接的、短絡的になりがちだ。祖父母のそれは、長い人生経験に裏打ちされた総合的なものだ。いやそうあるべきなのである。少なくとも、あらゆる事象についての説明は両親や先生のそれと少々違うかもしれないところがあっていいのだ。あるべきなのだ。

子ども、幼少の孫と散歩に出かけた、両親、祖父母は、みな経験することだ。子どもは盛んに質問する。「あれ何?」「あれは蝶々だよ」「蝶々って何」「蝶々ってどうして飛べるの」・・・たわいのない会話が延々と続く。そのたわいもない会話に延々と付き合ってやれるのが祖父母であり、それが一つ重要な祖父母の役割なのである。子どもの時そのような会話、対話を体験するかしないか、どれだけそれについて、大人と付き合ってもらったか。それがその子どもの知能的成長、精神的成長、知識力、理解力、論理力、ひいては自主性、創造性などの育成に大いに関係していると思われる。問題意識のある子どもとなりうるか、どうかの境目ではないか。

私は小学校でパソコンを教えているから、そのことがよく分かる。パソコンを教えるとはおもちろんその使い方を教えることがまず基本であることはそうだろう。が、実はパソコンの使い方など、子どもはほっておいても勝手にどんどん学ぶものだ。

一番肝心なのは要するに自分のやりたいことを持っている子どもと、そうでない子どもの差は歴然としていることである。それはなんであってもいい。自分でやりたいことがある子どもはそれに向かってどんどん必要なことを自分で調べたり、集めたりする。そのやり方が分からない時は、パッと質問し、それに答えてやると、直ぐに次の目標に向かって突き進む。

その関心の中身はなんであってもいい。サッカー好きの少年は世界中プロチームにアクセスし、著名選手の選手名鑑から、写真をプリントアウトしたりする。AKBフアンの女の子も好きなタレントについて、調べたりする。理想的なのはクラスの学級新聞作成に取り掛かる子どもだ。それが最高のパソコン学習法そのものであるからだ。

ところが自分のやりたいことを持っていない子どもは、完全に指示待ちだ。ああしなさい、こうしなさいと指示があれば動きだすが、それがないと、何をやったらいいか、自主性に欠けるのである。そういう子どもに限って、先生の目をぬすんで単純な、反射神経だけを試すゲームにとりかかる。そんなものはダメだ言うと、なぜあちらはよくて、こちらはダメなのかという反発する。いや、反発し、それを口に出すのはまだいいのだが・・・。
自分の孫、小学校3年生だが、最近盛んにパソコンに触りたがるようになった。親の方はある程度自分のものを使わせたりはしているようだが、多くの場合、それをやってはいけない、あれをやってはいけないとなるようだ。自由に触らせると、それを壊したりする可能性がある。何をやるか分からないという不安がある。いちいち監視できないし、ある程度の規制をするのはわかるし、しかたがないことだ。

ただし私は違う。監視の時間は親よりは多い。パソコン自体自分自身のものだから、好きなように使わせる。そうしたらからと言ってこれまでパソコンを壊されたことなどない。メールをやりたいと言えば、メールアドレスを取ってやり、親や遠くに住んでいる叔母さんとできるようにしてやる。

最近ホームページを作りたいというので、簡単なベースを作ってやった。夢中でその中身を作ろうとやっている。それでさまざまなパソコンの使い方を覚えるし、なによりも一番いいのはそれで作文したり、お絵描きをやったりする機会が増えることだ。

いや、この話、始めると長くなる。もう5時40分になったから、この記事そろそろまとめなければならない。

要するにネット時代、子どもはどんな知識もネットで入手できるから、家庭内での祖父母の役割が少なくなったとか、なりそうだなどということは全くないということだ。いや祖父母どころでない。それを言い換えると学校の先生の役割が小さくなるということにつながりかねないのだ。

その結論は述べたつもりだが、再度書いておく。本当はその逆だ。教育教育現場のIT化、ネット化が進む時、先生の役割はむしろ総合化、高度化するはずだ。単なる知識を教えることよりも、それを使って一体なにを創造するかということ、それをどう教えるかがが問題となる。

今日の話は学校での先生の話でなく、家庭での祖父母の役割、孫世代に一体何を教えられるかということであった。ネット・パソコン時代、家庭で祖父母が孫に教えること、教えられることとは一体何かということだ。それはある程度既に書いたつもりである。

どんなことが教えられると思いますか。ご自身それを問うてみよう。それは実はパソコンがどうの、ネットがどうのそんなこと全く無関係ではないか。

tad

関係記事:

Googleがおじいさん、おばあさんを失墜させる:nikkei 

2013年3月15日金曜日

TPP参加交渉と農業改革長期戦略


安倍総理、いよいよTPP交渉参加を表明するようだ。オバマと話をつけ、自民党内反対派も説得した、必要な手続きは全部踏んだというわけだ。国会で、自民党は先の選挙で「TPP 断固反対 ブレない」やっていたことを公約違反と追求されても、そんなこと言ってましたかね、と平然たる様子。いや、だって「聖域」はちゃんと守るとオバマにいいましたよ、というわけだ。

安倍総理、一旦参加交渉が始まれば、東京新聞のスクープもあったように、後発参加国のいかなる言い分も無視される可能性が高いことも分かっていての参加表明なのだろう。公約違反だの、アメリカのいいなりだの言われても、それ自体はまさに国家の存亡をかけた高度な政治判断、それこそがが長い目で見て国益に適うことだという信念をお持ちなのだろう。

それもこれも、世論は安倍政権誕生後のさまざまな政策、政治を大々的に支持してくれているという自信がその判断を支えているようだ。世論はTPP交渉参加の是非についてもほぼ半数、50%が安倍政権の姿勢を支持しているのだ。

それを見ていると日本の国民、、本当にTPP参加ということの意味、その長期的、短期的なメリット、デメリットを考えた上で総合的判断をし、その上での賛同なのかどうか大いなる疑問があると言わざるをえない。それが巷言われるように、それで日本の農業が壊滅的打撃を受け、自分たちの生活そのものが危機に瀕するようなことになりかねないといと懸念や心配もしていないようなのだ。そもそも結構楽観的、達観的なところがあるのは相変わらずである。まあここはとりあえず安倍政権にまかせておけばいい、そんな判断らしい。

マスコミは総じて、TPP推進支持で、そうした自民党の選挙公約違反行為にも実に寛大だ。大荒れしそうだった自民党内もなんだが丸く収まってしまったのも、世論の支持やそうしたマスコミの報道姿勢が無関係ではないようだ。

安倍総理の決意、それを支持する世論、それが現実だとすれば今はもう、参加交渉自体が一体どのように推移していくのか身守るしかない。日本の農業は聖域で、それは守ると宣言した安倍政権のことだ。米国を中心の交渉相手が日本の言い分を一切認めない、妥協しないということなら離脱もありうる、それを信じていたい。

疑心暗鬼になるのはそうした交渉内容、経過が一定機関一切秘密で公開されないということだ。なぜそれが秘密なのか、それを刻々明らかにしていると、交渉そのものができなくなるというは分かる。いずれにしても、その安倍政権、巷言われるようにその交渉でアメリカのいいなりになったり、日本の国益が大きく損なわれるような交渉で妥結することは断じてないと信じているほかない。

参考交渉で安倍政権が国民の信頼を大きく損なうような事態になれば、国民は今度こそ選挙で自民党政治に断固ノーをつきつけるチャンスは残っている。今はそれしかない。

今TPP参加することの是非とも直接関係するが、長期的には日本農業ただただ守るというより、むしろ攻めの姿勢に転じることこそが必要だという安倍政権の主張には全面的に賛成だ。TPPに参加するか、しないかでなく、なにがどうころんでも、日本の食料自給率を上げ、食の安全保障のためには、日本の農業改革こそが本来の国家戦略そのものなのである。

そのことにいかに真剣に取り組むか、そのためにもTPPへの参加によって待ったなしの状況を作りだすことが必要であり、それが大改革のためのきっかけになるという考えには、私自身大いに賛成だ。いや、それがいいかの悪いか、そうした性向は日本人の特性であり、いいところかもしれない。

日本は世界に冠たる災害大国、そのおかげで、世界一地震に強い国になった。あの東日本地震に対応した日本、日本人の打たれ強さは世界から賞賛された。日本という国、日本人はピンチに追い込まれたら必死で働き、頭を使う人間なのだ。まさにピンチをチャンスに変える強さを持ち合わせるのが日本という国であり日本人なのだ。

まさに遅ればせながら、日本農業を守りから攻めに転じるとか、農業を第6次産業化するなどと言うことの中身が大いに論じられるべき時がきたようだ。論争だけで終わる暇はない。そうして施策の一つ一つの展開こそが今一番求められていることなのだ。

TPP参加交渉など、まさに交渉ごと、日本の交渉力のなさ、弱さは現実あるかもしれない。但し今回こそは、日本という国家、政府、その交渉の中で日本の食の安全が危機に瀕するような条件を突きつけられたなら断固それを否定し、席を立って拒否する強さを持ち合わせているものと信じたい。

さらに私は今一番大切なこと、もっと国会で議論すべきは、これから日本の農業のどこをどう変えていくのか、いかないのかという長期の戦略、その具体的政策、施策を論じることであろう。そして来るべき参議院選挙ではその施策の実行の是非が最大の争点になっているべきだと思うのである。

tad

関係記事:

TPP拡大交渉会議 日本の「聖域」に懐疑的な発言相次ぐ:iza
TPP交渉 自民総会了承 議論2時間「あっけなかった」: iza
攻めの農業 首相は本気で抜本改革を:「主張
第六次産業:wikipedia
疑問だらけのTPP反対論「参加すれば日本農業が全滅する」はホントか:iza 

2013年3月14日木曜日

文書作りはオンラインソフトを活用しよう:PC426


既に文書作成のためのオンラインソフト、Googleドキュメント、SkyDriveなどさまざま存在するが、一番わかりやすく使いやすいものとしてEvernote(新規ノート作成)がある。Evernoteは、本来まさにメモ帳、雑記帳として使うものだろうが、その「新規メモ作成機能」を使えば、ワープロによる文書作りの下書きとして十分使えるものだ。

いや、Evernoteでも、より丁寧にやれば、BLOG、SNS、ツイッターなどへの投稿用として十分使えるだろう。

まず下書きをざっと作り、それをより丁寧に編集していけばEvernote新規メモ作成機能だけでも十分公開、共有用の文書作りができるはずだ。さらにそれを紙文書、ペーパー印刷用文書にしたければ、それを、ワード、LibreOffice・Writerなどにコピペして、より詳細な編集を行えばいいのである。

なによりもEvernoteによる文書作成のメリットはそれがオンラインソフトであることだ。その文書、間違いなく完全保存されるし、自動的に同期されるので、どこからでもPC、スマホ、タブレットなどによってアクセスし、編集が可能だということだ。

オンラインソフトであるから、作成したものはそのまま、公開、共有が可能なのである。今朝このテーマでBLOGを書くためにEvernoteを使い下書きを始めたのだが、その過程をお知らせするためにも、敢えてその下書きをそのままお見せすることにしたわけである。

なにせこれ自体今朝初めてやってみたこと。使い慣れるにつれ、Web文書作成の下書き用、完成形としての使い方に慣れてくるだろう。さらに文書作成という意味では何もEvernoteにこだわることはない。Google、マイクロソフトのストアなどにオンライン文書作成のためのソフトがさまざま存在するはずだ。

すでにそうしたものをお使いのみなさま、もしさらにいいものをご存知でしたらお教え願えれば幸いです。

tad

参考資料:

Evernoteで作成した下書き文書:test 
Evernote:homepage 
Evernote:wikipedia

2013年3月13日水曜日

人間性欠如のお隣さん


「菅義偉官房長官は12日の記者会見で、政府主催の東日本大震災二周年追悼式に中国の韓志強(かん・しきょう)駐日臨時代理大使が台湾の「指名献花」を理由に欠席したことについて「台湾の支援に日本政府が感謝を伝えることを否定的にとらえたものであり、残念に思う」と不快感を示した。

菅氏は、式典前に中国側に対して式典の趣旨や台湾に関する日本の立場を変更するものではないと伝えていたことなどを説明。「中国側がこれを理解せず、式典に欠席したことは極めて遺憾だ」とも語った。

岸田文雄外相も「台湾の扱いを理由として欠席する旨の連絡が事前にあった。極めて残念なことだ」と強調。指名献花に台湾を加えた理由について「(震災で)破格の支援を受け、相応の対応をする必要があった」と述べた。

一方、中国と同様に式典に欠席した韓国の申秀(シン・カクス)駐日大使は11日夜、外務省の河相周夫事務次官に対して「欠席する意図はまったくなかった。事務的なミスによるものだ」と説明した。」 産経新聞

一作日の震災式典の様、TVでも放映され、丁度それを見ていた。冒頭の黙祷にも目を閉じ、さまざまな思いを込めて参加した。日本人の一人として、というか、人間としてそういう気持ちになるのは極めて自然なことではないか。

冒頭のニュースを知ったのは昨日のことだった。なんだ、中国ってやはり、なにか人間性の欠如、感性欠如の国だな、というのが第一印象だった。菅官房長官がこのことについて記者会見でわざわざ不快感を表明したのは当然のことだ。日本が中国に対し事前に台湾を指名献花国に加えたことを説明しているのに、それがけしからんと式典をボイコットしたのである。

外交儀礼は尽くしているはずだ。たしかにそれは日本国家としての行事には違いないが、他のことと違う。屁理屈をいうなら、台湾が中国の一部という主張なら、その台湾がそのような扱いを受けたことについてむしろ好意的に捉えるべきではないのか。むしろそうすることがまさに大国の寛容性というものではないのか。

それを外交的、形式的論理を持ち出してそれを理由に式典をボイコットするなどというのはまことにちゃちな国柄ではないか。

式典には韓国も欠席したらしいが、その理由が「単なる事務的ミス」とは恐れ入る。これも明らかに、最近の領土問題や、歴史問題が尾をひいての行動であることは明白である。親族家族の絆を日本人以上に大切にする韓国の民族性、文化はどこへ行ったのか。なにが韓流ドラマか、と言いたくなる。

いや、領土問題、歴史問題についてそれぞれの主張があり譲れないことがあるのは分かる。しかしお互い隣国同士、これからも何があろうと、共生していかなければならないのである。そんな時、一番大切なのは経済関係、外交関係とか、外交の駆け引きとかいうことのようだが、そのベースにになるのはなんと言っても、互に人間としての信頼関係、隣人としての友愛の情ではないのか。今回のそうした行動をとった時の政府関係者であってそれが、すべての中国人や韓国人の心情ではないだろう。またそう思うべきでないことは心しておくべきだろう。

おなじ外国でもこれもニュースにあったように、インドネシアやアメリカのニューヨークなどで現地の人たちが震災鎮魂記念行事をやっている。米のケリー国務長官は、震災について日本、日本国民評価のメッセージを寄せてくれている。そのようなニュースを聞いて、うれしく思い、そうした相手に親近感を覚えたりするのである。それがよりよい外交関係につながっていくのも自然なことなのだ。

私が言いたいのは、そんな韓国中国、ましてやそうした国の人々に反感を持とうなどというのではない。人のふりみて我がふり直せ、心しようである。その相手が誰であれ、ましてやそれが隣人であるなら、なおさら、震災の時、なにか困っている時、なにをおいてもまずは助けの手を差し出す精神を忘れないようにしようということだ。

tad

関係記事:

震災式典欠席、中国へ不快感「極めて残念」 韓国は「事務的ミス」:sankei
中国が追悼式ボイコット 台湾の「指名献花」に反発:sankei 
ニューヨークでも追悼式典 同時テロの遺族らも参加: sankei 
スマトラ被災地でも追悼式典 インドネシア・アチェ州 :nikkei 
米国務長官、日米同盟の重要性を指摘 震災2年を前に声明 :nikkei 

2013年3月12日火曜日

通信スピードを測定してみよう:PC425


パソコンを使って何をやるか、何を効率よく生み出すか、作り出すかについて、一つにはパソコンのハード・ソフトの性能が優秀であればあるほどいいことは間違いない、それを測る方法の一つとしてπの計算をやることで、それを物理的に測定してみようというのが昨日のBLOGの話題でした。

パソコン、インターネットを効率よく利用するための第二の条件は、インターネット接続通信速度です。インターネットからあらゆる情報を入手すること、ダウンロードするにしても、情報を発信すること、アップロードするにしても、そのための通信速度が早いことが重要な決め手であることはいうまでもないことです。インターネットから情報を入手すること、ダウンロ-ドすることを「下り」、逆に情報を発信すること、アップロードすることを「上り」などと称していますが、今回は主に、「下り」の方の通信速度を中心に話をしておきます。インターネット利用ということに関してはそのことの方が圧倒的に大切です。

性能の高いパソコンを使いながら、通信回線としては、未だ10Mbps程度のADSLを使っておられる方がいらっしゃるものです。回線スピードがそんなに遅くては、インターネットにつないでも、なかなか目的のホームページが閲覧できずイライラされるケースがあるでしょう。またケーブルテレビ会社と契約し、結構高額の月額インターネット接続使用料金を払いながら、その回線スピードの遅さに不満を示される方がいらっしゃいます。

その一方では、光回線が早いと聞いて、ADSLからそれに切り替えたものの、たいした改善が見られずがっかりされている方もいらっしゃる。あちこちでそうした事態を見かけます。ADSLといい、CATVといい、光回線といい、その中身、契約内容、通信環境、条件の組み合わせはまさに千差万別、どれがいいとか悪いとか、そう簡単に言えることではないのです。もちろん少々単純、大雑把に言えば、光が100Mbpsなら、CATVはその1/3、ADSLは、その1/4程度のスピードとなるのでしょうか。

仮にインターネット利用のためには、やはり光が一番だろうとそれを選ぶにしても、それをただインターネットだけで使うわけでなく、それに加えて、TV視聴、IP電話利用などとも関連して、そのトータルの組み合わせ、トータルの費用でどうなるかを検討した方がいいということです。ところが実際にはそれをばらばらに検討し、実際ばらばらにお使いの方が結構多く、それが大きな無駄になっているケースを散見します。

例えばCATVを契約されながら、TV自体ははアンテナを張ってご覧になり、CATV回線はインターネットだけに利用されているという方が結構いらっしゃる。それならTVはそのままアンテナで観るとして、インターネットの方は光でやられる方がはるかに費用的にも回線スピードの点でもいいはずなのです。

もとも今朝はそんな話をしようということでなく、いかにより早い回線でインターネットができるか検討しようということ、そしてそれなら、まだそれを使っておられない方については一度光回線を一度検討してみられたらいかがという提案をさせていただきます。そのためには、NTTなり、Auに電話で相談してみることです。現状なにをどうしているかの状況を伝えれば、ではどういう組み合わせで、それぞれの関連の工事をどう行ったらいいかについてトータル提案と計算をしてくれるはずです。

私の場合は、NTT光フレッツでインターネット、TV視聴、IP電話のすべてをまかなっています。私の場合、二世帯住宅というメリットもあって、一世帯月額3000円から3500円程度でその全てをまかなっています。それは特殊なケースとしても、今や単独世帯でやったとしても、総額7千円前後で、上記の3つをまかなえるのではないでしょうか。

最後に今日のメインテーマに話を戻します。

現在どんな回線を使っておられようと、それに不満をお持ちの方は、その回線スピードを一度測定してみられることです。回線スピードに関しては光回線業者、CATV業者などそれぞれその売り込みに当たっては、ベストエフォート、すなわち最善のケースを言うケースが殆どです。さまざまな環境の違い、通信条件の違いがあって、実際の回線スピードはそれよりかなり遅い、30%から50%遅いなどというのはむしろ当たり前なのです。そのことに注意したいものです。

そのためにも、実際今自分が今どんな程度のスピードでインターネットをやっているか実際に測定してみることです。測定自体は簡単で、ネットサービスとして提供されているものがいくつかあります。

そこにアクセスし、その時点での接続スピードを測定できます。ここには二つばかり試したものとその結果を図1、と図2で紹介しておきます。それぞれご自身でお試しになってみられたらいかがでしょうか。

私の場合は、現在NTT東日本のBフレッツを利用していますが、測定の結果(図2)では極めて満足すべき内容となっています。なにしろ上記ベストエフォート数値に近いもの、それ以上のものが出ています。

もっとも同じ通信環境でもいわゆる通信トラフィック。混み具合ということもあるようです。私の場合極めていい結果(100Mbp以上)が出ているのも、その測定時間帯がいいということもあるかもしれません。

tad

関係資料:

BNR通信スピードテスト:musen
速度.jp スピードテスト 高機能版 回線速度測定:sokudo



2013年3月11日月曜日

パソコンでπの計算をやってみよう:PC424


昨日のBLOGでは、「パソコンとはさみは使いよう」と題して、パソコンのハード性能について書いた。本当は「馬鹿とパソコンは使いよう」というタイトルにしたかったのだが、いろいろ誤解されるだろうからやめた。ものすごい速度で計算をするパソコン、それしか出来ないパソコンはある意味で「馬鹿」なのだが、しかしその高速計算ということ自体に大きな意味があることも事実なのだ。

それについては、3年前民主党政権時代、事業仕分けで話題になったスーパーコンピューター「京」のことを思い出す。スーパーコンピュータが一体なんのために必要かの議論はとりあえず横に置くとして、それが世界一かどうか、世界で一番高速かどうか測定はπ(パイ)の計算で決めていることはご存知だろう。

一秒間で一体何桁計算できるかだ。その桁数が大きければ大きいほど、コンピュータとしての価値が高いということなのだ。その「京」当時計算速度で一位となって面目を保ったが、直近の昨年11月には世界三位となったことが報道されていた。首位は、米オークリッジ国立研究所の「タイタン」。タイタンは1秒間に1京7590兆回(1京は1兆の1万倍)の計算速度を記録。「京」は1京510兆回で三位。2位は前回首位だった米ローレンス・リバモア国立研究所の「セコイア」で、同1京6325兆回だったそうだ。

「京」という名前そもそもその計算スピードからきたものだろう。スーパーコンピュータの命は計算速度だが、パソコンとて、それは同じ、ハード性能として計算速度が早ければ早いほど、馬鹿どころか「優秀」であることは同じなのだ。

このπの計算、実は、パソコンで簡単にできるソフトがあることをご存知だろうか。パソコンなるものが登場して以来、それに類するものは数多くあって、Windows98、Xpの時代からそうしたソフトを使って、πの計算をやったものだ。その計算ソフトいろいろあるが、中でも有名なのは「スーパーπ」である。Windows95、98、Xp、Vista、7などで動作することは確認されているが、昨日それを思い出し、Windows8でもやったみたら、問題なく作動した。

パソコンのハード性能を探るためさまざまな観点から測定する、ベンチマークテストのフリーソフト、これまたさまざまな存在するようだ。しかしとにかくそれを分かりやすく、総合的な意味でやってみれるのが、このπ計算のための「スーパー π」である。

ソフトのダウンロード、そして実際のテストも簡単にできるので興味のある方はトライされたらいかがだろうか。手持ちの機種、そのOSがなんであれ、簡単にやってみることができる。

私はその比較のため、現在使っているデスクトップとノートパソコンの二つを使ってやってみた。以下その結果である。

計算テストの手順:

・「スーパーπ」のダウロードイ ンスト
・計算画面は極めて簡単明瞭、計算する桁数を選んで、計算実行を始める。(図1)
・CPU性能の似た二つのパソコンでやってみた結果は以下の通り。
 計算桁 1677万桁:

 デスクトップパソコン(自作)   計算に掛かった時間 5分45秒
 ノートパソコン   (FRONTIER)            4分59秒       
  注:パソコン性能比較        

  デスクトップパソコン(CPU IntelCore i7-860  2.8GHz core 4 memory 4G)
  一秒当たりの計算速度評価:7.5
   ノートパソコン   (CPU IntelCore i7-3632QM 2.2GHz core 4 memory 8G)
    一秒当たりの計算速度評価:7.7  (図3)
   同じIntel のCPUだが上記は4年前のもの後者は最新のもの)

この計算、やったのは初めてではない。以前98だったか、Xpのパソコンの時代にも一、二度やったことがある。同じ1677万桁の計算にどれだけ時間がかかったものか覚えてもいないし記録も残っていない。最新のノートパソコンのCPUでは4分59秒かかっているが、おそらくその時代にはその倍、3倍かかったに違いない。

昔、π、円周率の計算をするのに一生を賭けた数学者がいたという話は有名だ。たしか二千桁の計算に一生かかった。しかもその何桁目かの計算が間違っていたそうだ。

一方いつかTVを観ていたら、πの数字を百桁だか二百桁だか記憶し、それを暗唱する人が出ていた。いや、すごいものだ。

かと思ったら、TVニュースで上記スパコンの計算能力に対抗し、自宅のパソコンで何百時間ももかけて、兆桁計算に挑戦する人の話を観たことがある。これも実におもしろい。
一体そんなことをやって一体なんのためになるのか、などと言うなかれ。それは「馬鹿」なことだろうか。ある意味まさにドンキホーテ的な行動とも見えるが、私自身はそうは思わない。思いたくない。人類の歴史における人々のそうした苦労、苦闘の意味をもっと理解したい、すべきだと思うのだ。

私などそんなこだわりも、関心も持ち合わせない。もっとある意味低レベルの計算しかしない。たかだか、目の前の6万円で買ったノートパソコンが、1677万桁の計算を5分でやってみせてくれることに納得し、満足する程度なのである。

そう、「あの二位じゃいけないのですか」という発言が物議をかもしたが、あれは大変意味のある論議であったのだ。再度言っておく。スパコンにしろ、パソコンにしろ、そのハード性能が高ければ高いほどいいに決まっている。ただ、それで話がおしまいとなるわけでない。

一番大切なのは、それを使って一体何をやるか、何がやれるのかなのだ。

tad

関係資料:

「スーパーπ」:pi lのダウロードイ ンスト
京は世界三位:asahi 
円周率:wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86%E5%91%A8%E7%8E%87
コンピュータにおけるベンチマーク: benchmark

2013年3月10日日曜日

「パソコンとはさみは使いよう」:PC423


今朝のBLOGの主題である。これは明らかに、「馬鹿とはさみは使いよう」ということわざを私が勝手にもじったものだ。えっ? 最高の知的生産の道具であるはずのパソコンを馬鹿というのか、と言われたら、まさにそうだ、そのようにしか使わなければ、どんなにすごい性能のパソコンであっても、馬鹿としか使わなければ結果なんの役にも立たないし、逆にそれがどんなに性能の低いパソコンでも、使う側の使用能力、応用能力が優れていれば、その使い方次第ですばらしい結果、成果を生むだろうということだ。

これが今朝のテーマについて言いたい事の全てである。

このテーマが出てきたきっかけは、パソコンの性能のいい悪いについて論じる時によく使う「コストパーフォマンス」と言葉だった。私自身盛んにそれを使う。ある時それについて質問を受けた。それはどういう意味か、と。私は答えた。

分かりやすく言うならこうなる。二人の人が同じカネ、10万円なら10万円を払ってそれぞれ別のパソコンを買ったとする。仮にそれぞれのパソコンに入っているソフトが全く同じだとして、その二台のパソコンのハード性能自体は極めて簡単明瞭に比較できる。

例えばCPUの性能、メモリ-数グラフィック処理能力、ハードデイスク容量、転送スピードなどについてだ。Windows7や8などパソコンではそうしたハード性能はコントロールパネルを使い、簡単に表示することができるようになっている。それぞれの項目について最高が9.9として相対的にどれくらいの数値かということが評価されるようになっているのだ。その一覧表が(図1)である。

同じパソコンを購入するなら、そうした各項目の評価数値が高ければ高いほどいいということ、それがコストパーフォマンスの意味であること、そのこと自体は誰も否定しようがないことはご理解いただけよう。

但しだからと言って、それだけでそのパソコンを購入するかどうかどうかを決めていいわけでない。それに入っているソフト、OS(オペレーティング・システム)がなんであるか、どんなアプリケーションソフトが入っているか、どんなソフトが使えるのかが大切であることなど言うまでもなかろう。

さらに、パソコンはそれ単体(スタンドアローン)で使うわけでなく、必ずインターネットにつないで使うのだ。いくらパソコン自体の動作が早くても、インターネットの閲覧、利用がスムースにスピーディにできなければ本来の仕事自体が効率よくできないことになる。

実際そういう使い方をしている方が時々いらっしゃる。パソコンの性能自体、極めて高いのに、通信がADSLであったりするのだ。私はよく、それは新幹線の高性能の列車を従来の狭軌鉄道線路の上に走らせているようなものだと説明する。その逆のこと、弁慶号を新幹線線路の上で走らせていらっしゃる方を見かけるのだ。通信は光回線を使い、パソコンの方は極端なことを実例ではないがわざとあげればWindowsMEであったりするのだ。

いくらパソコン自体の性能が高くても、インターネット回線が遅くてはさまざまなパソコン・ワークがスムースにいくわけがない。要はそのバランスが大切なのである。両方好条件が整っていれば文句はない。

さて、問題はそれでお終いではない。その二つの条件、パソコンのハード・ソフトの性能、通信環境が揃ったとして、それでパソコン・ワークの成果が上がるかどうかである。それは、そうしたパソコン環境の中でどんな仕事をするか、それをなんのために使うかにもよるが、何をやるにしても、そこから先は、それをどう使いこなすか、使いこなしてどういう結果、成果をあげるかについては、百%それを使う人、その人のセンスと能力次第、よく使う言葉でいうと「パソコンリテラシー」次第だということである。

もっともその個々の人についてそのリテラシーをどうだこうだと評価することなどやめておいた方がいい。というのも、パソコンで何をやるかとなると、それは人によってその目的、内容はまさに千差万別だからだ。要するにこの際何をやるにしても、それを上手くできるかどうかは、パソコンのハード・ソフトの性能が良い悪い、通信環境の良し悪しもあろうが、基本的にはそれを使いこなす能力にかかっているという一般論だけ述べておこう。

こうした道具論、本質的な技術論はパソコンのことに限らない。それはどんな趣味の世界、スポーツの世界にもあることで、技術論そっちのけで、道具論が好きな人、その逆、いろいろあっていいのである。

パソコンということについて個人的なことを言うなら、私自身、道具論はおそらく好きな部類に入るだろう。海外旅行と新しいパソコン購入のどちらを選ぶかと言われたら間違いなく後者だ。

ただだからと言って、今使っているデスクトップパソコンのグラフィック機能評価が3.7と表示されても、これを改善するために一円もかけるつもりなどないのである。というのも今自分がやりたいことができる出来ないかは、パソコン性能などと全く無関係。

それどころか、今のパソコン性能ならば、今やりたいと願っている、計画していることなど今のパソコン性能でまさに十分。それが出来るかどうか、後は百%%自分自身の頭の使い方に掛かっていること位は分かっているつもりなのだ。

それでも使いもしない、使えもしない高級魚釣道具を見かけたらやたら欲しくなる心情もおわかりいただきたいのである。

tad

関係資料:

パソコンスペック(性能)の調べ方:pcspec
パソコンの性能の確認方法:nifty

2013年3月9日土曜日

ネット選挙解禁法案、なぜメールを除くのか


「メール除くネット選挙解禁法案、自公と維新が共同提出へ

インターネットによる選挙運動について、自民、公明、日本維新の会は5日、メールを除いて夏の参院選から原則解禁する公職選挙法改正案を来週に共同提出することで合意した。社民党も共同提出に加わることを検討している。民主党とみんなの党が提出した、ネットを全面解禁する法案との修正協議に入り、今国会で成立する見通しだ。

与野党の実務者がこの日、国会内で協議。自民、公明両党が、メールを使った選挙運動は政党と候補者に限定する改正案の共同提出を呼びかけ、維新が賛同した。社民党は週内に結論を出すとした。

共産党と生活の党は、国会での審議を通じて賛否を判断する考えを表明した。」朝日新聞3月5日

重要なポイントと疑問点:

・ここ数年社会の情報ネット化が進む中、ネット選挙解禁の必要性が叫ばれ、国会でもさ んざん議論されてきたが、残念ながら実現に至っていない。それがやっとこの夏の参院 選から解禁になるようだ。それは日本の政治文化の改革、民主主義進展のための第一歩 であると位置づけていいのだろう。

・今日本で議論されていることが、先進欧米民主主義諸国とどう共通しているのか、違い があるのかについてもっと知りたいものだ・

・ホームページ、SNSなどは解禁するが、メールは政党、候補者のそれは認めるが有権 者個人については解禁しないという。なぜか。有権者個人のメールによる選挙活動を認 めるとなりすましなど組織的な悪用が多発する可能性が高いということらしい。

・自公両党、とりわけ公明党が個人メールの解禁に反対なのはなんとなく分かる。しかし 維新がこれに反対するのはどういうわけだろうか。維新といっても橋下共同代表など純 維新派と、石原共同代表など古株維新派ではそもそもネット選挙解禁そのものに根本的 な考え方の違い、差があるのではないか。なにせ維新お年寄り議員は、メールは困る。 連絡はFAXで頼むというセンスなのだ。

・民主党やみんなの党はメールを含めた全面的解禁を主張し、別途解禁法を出すようだ。 個人的には全面解禁案を支持したい。選挙は一般有権者のためにするのであって、自公 のように既存、「特殊」な政治政党グループが得意とする組織がらみの選挙活動を展開 することより、一般市民がメールという手段を用いて選挙活動に直接参加することの方 がよほど民主主義政治確立のための意味は大きいのはないか。

・政党や候補者のメール利用は認めるが、受信者への事前通知、了解が必要だという趣旨 もおかしい。今選挙中悩まされるのがあの電話作戦である。電話ならその了解が必要で なく、メールの場合はそれが必要だという根拠は一体なんなのか。その迷惑加減はメー ルより電話の方がよほど大きい。

・SNSやツイッターは解禁のようだが、それとメールの違いは一体どうなのだろうか。 ただ一方的な情報伝達でなく、オープンに情報伝達が双方向的に行われるところが重要 だとすると、メールよりむしろSNSやツイッターの方が選挙戦のためには利用価値が 高いのではないだろうか。

・そもそもFacebookなど最近のSNSが栄えるのはその参加登録がすべて実名主 義であることによる。政治問題を含めてそこに記載されたり、論じられたりすることが なんであれ、その発言者が特定できるということが大切なのである。そうした場でもし 公序良俗に反することや、選挙法上、違法な発言があれば、その個人の責任を特定でき るのである。そのことが重要なのだ。 

・SNSはいいが、メールはダメという理由の一つはメールの方がなりすましなどによる 悪用が予想されるかららしい。そもそもそのこと自体がすでに犯罪であるはずで、それ に厳罰を課すべきことなど改めて議論の必要もないはずだ。もちろん選挙活動のついて 予想される悪用禁止内容をきちんと規定しておくことになんの反対もない。

・そのような意味においても、ホームページやSNSは解禁だが、メールがダメという理 由、根拠がよくわからないのである。

・今後国会でこうしたことをめぐっての議論が展開されるようだが、いずれにせよ、それ がどのような形になるにせよ、もはやネット選挙解禁は避けられないことだ。それによ って有権者国民の政治意識が高まること、政治そのものへの参加意識が高まること、そ れによってよりよい政治、民主主義が制度として確立していくことこそが一番大切なこ とである。

・そのためにも、メールがどうの、SNSがどうのということより、より多くの有権者国 民が、メールを使ったり、SNSやツイッターに参加したりできるようになること、「 情報リテラシィ」を向上させることこそが大切なのだろう。

tad

関係記事:

ネット選挙解禁法案:asahi 
ネット選挙解禁法案の各党協議の交渉状況報告のムービ:twitter 

2013年3月8日金曜日

世界でネット授業普及、激震の日本の大学


まずこちらのネット記事をざっとお読み下さい。

名門大の授業、無料配信 米で450万人超が受講:asahi  3月6日
米名門5大学が無料のオンライン授業、質問も可能な双方向型:reuters 2012年4月15日


一月のセンター試験が終わり、一次二次の国公立大学、有名私立大学の試験もそろそろ終わりに近づきつつある。最近はさほどでもなくなったが、毎年この時期、週刊誌が、どの大学に、どの高校から、どれだけの数の学生が入学したか報道する。大学、高校、受験生そして受験塾が、これを一つの基準として、それぞれ一喜一憂し、そしてその行動を決める参考とする。企業もそうだ。学生の採用に当っては、そもそも応募の学生が本来どんな能力を持っているか、資質を備えているかなどより、どの大学を卒業してきたかがまず絶対的な基準としているのだ。

就職難の時代、大学生は難関の入試までは死に物狂いの勉強はするが、目的の大学に入ったとたん大学の授業、その中身などどうでもよく、最近のBLOGでも書いたようにろくろく勉強もせず、次の目標、とにかく有名企業企業に就職することを目指す、いわゆる就活に全力をあげる。

こんな馬鹿なことを繰り返しやっている大学、大学生、企業、そして日本の制度がネット化、グローバル化する世界の中で本当に生き残って行けるのかという疑問、懸念をどうしてもっと持たないだろうか。

そうした懸念のいくつかをさまざまな形でこのBLOGでも書いてきたつもりだ。TPP交渉参加を決めた安倍内閣だが、それについては「聖域」を守るかどうかが、その是非についてののキーワードになっていた。私自身は、「コメ」はその聖域の一つであること、「国民皆保険制度」も、それであっていいことは、認める方の立場ではある。しかし、その名、「聖域」の名の下に、もっと開かれてしかるべき機関、業界、制度、仕組みが温存され、そのため日本という国家が大きく世界のネット化の潮流から取り残されることになってしまいかねないことがところあるのではないのか。

日本の大学などその典型の一つではないか。今朝冒頭にあげた二つのネットニュース記事がそのことを示唆している。それぞれその全文をお読みいただければその中身はお分かりいただけるだろう。

この二つの記事の中で登場する米国の大学、マサチューセッツ工科大(MIT)、ハーバード大、スタンフォード大、プリンストン大、カリフォルニア大バークレー校、ペンシルバニア大、ミシガン大などと、日本の一流とされる東大、京大、慶応、早稲田などなどとどんな学問レベルの違いがあるか、ざっと考えてみられるといい。

そうしたことについて具体的に踏み込んで書いた記事など読んだこともないから、一言で比較しようもない。が、一つわかりやすい例として、そのレベルの違いを見るためには、ノーベル賞受賞者の数を比較すれば一目瞭然だろう。それについて、日米両国のトップテンの大学を選び、歴代ノーベル賞受賞者の数を比較してみるといい。そんな数について調べたものもは当然どこかにあるだろうか、今此処で今示すことはできない。しかしそんな数字など比較して見るまでもない。まさに月とすっぽん、雲泥の差なのである。

もっとも、今言いたいのはそのことではない。そうした超優秀な米各大学がその授業の内容をインターネットで公開し、しかもそれを流すだけでなく、受講者からの質問に答えたり、報告、リポートの提出を求め、優秀なものには受講修了証を発行するということまで始めたということである。そうした終了証を集めれば大学卒業の資格が得られるという制度にまで発展するだろうことをこの二つのニュース記事は示唆している。それはまさにすごいことである。インターネットの本質、双方向メデイアの特質を活かす当然の動きなのである。

TPP参加交渉で「聖域」を認めるの認めないのと騒いでいるが、この例のようにネットワークが普及すれば、防ぐも防がないも、外部からの情報侵入を防ぐいかなる壁も事実上なくなってしまうのである。

意図したか、しないかは別にして、今までひたすらその閉鎖性を守ってきた日本の大学がこの世界的な学問、教育のオープン化の波に抗しきれないことなど明白なことではないか。朝日記事にあるように、それは「激震」どころの話ではないのである。

いや、実はこのこと別に「大学」のことに限らない。TPP参加交渉があろうとなかろうとグローバル化、ネット化の波が、我々社会のあらゆる分野、制度にわたって、「激震」「津波」であることをひしひしと感じる、感じざるをえない時代になりつつあるということだ。

tad

関係記事:

名門大の授業、無料配信 米で450万人超が受講:asahi 3月6日
米名門5大学が無料のオンライン授業、質問も可能な双方向型:reuters 2012年4月15日


2013年3月7日木曜日

新しいホームページ:PC422


最近はかってのようにホームページというものをあまり重視しなくなりました。というのも、毎日記事を書くのはYahoo!BLOG、それを中心にFacebookやTwitterに参加という形になっているからです。

ただそうしたものに加え自分の趣味や、趣味のクラブの活動の様子、案内、クラブ活動の記録などのまとめる意味でやはりホームページというものは必要です。

20年近く前から作っていたホームページですが、少しマンネリ気味で、作り直そうといろいろやってきたのですが、日々の忙しさにまぎれどうも満足できるものができない状況がずっと続いていました。

で、昨年来作り直そうとやってきたものをとりあえず旧ページに変えて、新しいホームページを出させていただくことにしました。未完もいいとことで、お恥ずかしいかぎりですが、未完の部分については、「工事中」ということでお断りし、少しづつやっていけばよいと思い直したわけです。旧ページについてはあくまで自分自身の記録ということもあって、削除する必要もなく、旧ページとして新しいページに記載しておけばいいわけです。

ご意見、ご感想、アドバイスなどいただけましたら幸いです。

tad

新しいホームページ:tadpage
旧ページ:tadpage


2013年3月6日水曜日

「パスワード再設定のお願い」をめぐって:PC421


「3月3日、ひな祭りの日曜日に米エバーノート社から届いた「セキュリティ関連のお知らせ」に肝を冷やされた方も多いのではないか。そのお知らせは単なるアプリ更新ではなくパスワード再設定のお願いだったからだ。

エバーノートから送られた「パスワード再設定のお願い」のメール
 Evernoteは、スマートフォン(スマホ)やパソコンを購入するとあらかじめインストールされていることが多く、日本でも有名かつ代表的なオンラインストレージサービス(いわゆるクラウドサービス)の一つとなっている。同サービスのユーザーに向けた、「パスワードを変更してほしい」との依頼が世界を駆け巡った。

 ユーザーのなかには仕事上の書類のほか、写真や音声(例えば打ち合わせ時のホワイトボードの写しや会話の記録)などを保管している方がいるだろう。プライベートな写真など人に見せたくないものを格納しているユーザーもいるに違いない。

 今回は緊急特別編として、エバーノート社が公開した情報を基に、同社のユーザーはどういった対策が必要になるかを整理する。」日経新聞  3月5日
求められる5つの対応

一作日だったか、昨日だったか、いつものようにEvernoteを開き、使おうとしたら、IDとパスワードの入力を求められた。いつもなら自動ログインするのにである。それで従来のIDとパスワードをを求められたので、それを入れたがログインできず、パスワードを再設定せよとのことだった。

私にはなんのためらいも、疑いもない。それに従いなんなく新しいパスワードを再設定したのであった。Evernoteのセキュリティ対策に問題があって、Evernoteがそうしたアクションを世界的規模で取っていたなどを知ったのはむしろその後のことであった。

そういえば、昨日はいつも問題なく自動ログインしているFacebookも、改めてID、パスワードの入力を求められたが、こちらはいつも使っているそれでログインできた。私に言わせるとこんなこと日常茶飯事で、別になにも珍しいことでない。というのも、さまざまな理由、こちらがいつもと違うパソコンを使ったからそうなったとか、入力したID、パスワードが保存されているはずが、なんらかの理由で消えてしまったからとか、こちらの入力にはなんの落ち度もないが、相手側がなんらかの理由、セキュリティ管理上そうしたアクションを取っているのであろうと黙ってその指示に従うことはこれまでも多々あった。従うも従わないもない、従わざるをえないということである。今回のEvernoteのケースはまさにそれであった。セキュリティ管理に責任のなるサイト側のやることにそうした要求に応えることなど当然のことなのだ。

私自身おそらく最低10箇所、それ以上のネットサービスを利用していて、数多くのIDとパスワードを使っている。基本的には使い回しがいけないことは分かっているが、いくつか結果的にはそうなっているものもある。しかし基本的にはIDはともかく、パスワードの方はできる限り10桁以上のものを使い、少しづつそれを変え違う形で使っているのが実情だ。もちろん念のためそれを誰にも知られないような形で記録はしているものの実際には、そのノートを見ることは殆どない。

殆どそれぞれのものは記憶しているが、仮にパスワードを入れ、それは違うと言われたら、さっさとその時点で、パスワード再設定のために相手側にメールしてしまう。そうすれば、ものの5分もかからない内に、パスワードをリセットすることができることが殆どだ。そうして結果的にはある意味定期的に最初の設定のものと違うパスワードが出来ていくことになるのだ。面倒くさいことが大嫌いな私でもそれだけは我慢強くやる。それが最善のセキュリティ管理につながると思っているからだ。

毎回々々あらゆるサイトに問題なく自動ログインできるような状況こそが危ないと思うし、向こうの事情、こっちの事情でパスワードがある意味定期的に変わっていくことこそがよりベターなセキュリ対策になっているという理解である。

というのも、一つにはかってビジネスマン時代、メールというものを使い始めた頃、その会社では毎日のデータのやり取りのために、パスワードは毎日変えるということを体験していたことがその背景にある。それは実に面倒なことではあったが、その必要性も理解できたし、セキュリティ管理とはそんなものだという意識もそれでできたのだろう。

ところが、パソコンなるもの、さらにネットワーク、メールなるものを初めて使い始めた人は、そうしたセキュリティ対策の大切さがいまいちお分かりになっていない。それは無理もないところはある。IDはともかく、そもそもパスワードの存在、それは最低文字、数字、特殊文字の組み合わせで最低10桁以上が望ましいなどという意味もお分かりでないことが多い。第一そうでなくても、文字入力がいまひとつあやふやな事自体が原因で、そのパスワード自体が通らない、ログイン自体が大変という事態に直面される。それを棚上げして、「だからパソコンなんて嫌いだ、メール、インターネットなど面倒くさい」となってしまう。本末転倒なのである。

何度入れてもダメと言うが、そもそもその入力自体が間違っていることが多いのだ。大文字小文字、全角、半角、特殊文字の入力などで引っかかるのだ。点一つ違っても、それが受け入れられるわけがないのである。

もし入力自体が正しいのに受け付けてもらえないということは、そのパスワード自体が違うのだからそれはさっさと諦めて、上記のようにメールでその再設定を要求すればいいのである。それは面倒なことだがしかたがない。私自身何度もその経験があるが、それをやってパスワードを再設定できなかったことなどかって一度もないし、またそれをやることで、そうした操作、手順を自然に覚えていくものだ。。

そのメールを受け取った相手サイト側は、そこに登録された個人情報を確認の上、それが正しいというか、その情報記載内容に問題がなければ、必ず返答、求めに応じてくれるのだ。それはまさにコンピュータが全てやることで間違えようがないのである。

そうしたルーティンワークをスムースに行うためにも、ID、パスワード登録の時に記載する個人情報内容にうそ偽りを書かないことだ。姓名、住所、電話番号、年齢などである。そうした個人情報が不正行為によって外部にもれることはあるかもしれないが、だから真実と違うこと書く事はない。すべて真実を書いておくべきなのである。その個人情報管理はシステム側が責任を持ってやるべきことなど当然だが、しかし同時に相手を信用し、会員になる限り、個人情報をきちんと登録する必要があるのは当然であろう。

これは誰でも経験することだが、会員登録の時、パスワードを設定しようとすると、妙な数字を読ませるルーティンにひっかかり、にっちもさっちも進まなくなることがある。それが意地悪だと捉える人が多いが。あれはサイトシステム側が、ロボット悪用使用対策のためなのだ。セキュリティ管理の重要な方法の一つである。それを「なんだこんな面倒なことをやらせるならヤーメタ」となることがおかしいのだ。

毎日さまざまなネットサイトを利用させてもらっている。Yahoo関連、Google関連、Facebook、Twitter、Evernote、iTuneなどなどである。Webページ閲覧、メール、BLOG、SNS、ツイッター、リモートストレージ、動画、音楽関連などその内容は多岐にわたる。その殆どが無料なのである。それを金銭に換算したらどうなるか。実にすごい費用が掛かっているのである。

そんな中、それぞれすごい中身のあるすばらしい仕組みを利用させてもらっているのである。そこにログインしそれを使わせてもらうということ、その有り難さをもっと感じていいはずだ。そのコミュニティにはたしかにいい人、善良な人もいるが、とんでもない泥棒、スリ、詐偽の類もいることは避けようがないことなのである。プロフイールではさすがそれはチェックできない。

それぞれのサイト管理側がそうした悪玉の行為をどう監視し、管理するか、それがいかに大変なことであるか、ユーザーそれぞれもっとその基本的理解を深めるべきだと私自身は思っている。

冒頭の日経記事は全文お読みになることをお勧めするが、ややこしいやや技術的に偏った解説も出てなんのことだがよくわからないこともある。しかし二点そのとおりだと思うことがあった。

一つはセキュリ対策の中で、パスワード変更のことなどに応じる協力するのは当然としても、その中で一体自分は何者か、それを明確にしておくことと、そもそもどのようにプロフィールを書いているのか、なんのためのそのサイトのサービスを利用するのかの認識をきちんと持って臨むべきだという趣旨のことが書かれていた。その通りではないか。

もう一つ、このセキュリティ対策、システム管理側に期待すること大であることには変わりはないが、最終的にはその全ては自己責任という原則を忘れないことだとあった。その通りだと思う。その意味は幅広い。それについて、私自身はこう考えている。

まずネットの世界であろうと、どんな世界であろうと、社会人としての常識というか、最低限の安全意識をきちんと持つべきだということである。あれだけ大騒ぎしているのになぜあの振込詐偽事件相変わらず多発するかである。そんな詐偽をやる方が悪いに決まっている。あのような犯罪にはもっと厳罰をもって臨むべきだ。

しかし、警察や、銀行などがやっきになってもそれを防げないのは、酷なことを言うようだが結局は騙される側の不注意、認識不足がある。それを自己責任の一言で片付けていけないことはもちろんだが。

もっとも今のネット上の諸犯罪と振り込め詐偽の話はちょっと違うかもしれない。後者の被害者はまさに無防備のお年寄りなどが中心だが、ネットの場合、仮に同じお年寄りでもパソコンやインターネットを操れるいわゆるリテラシイの高い人達であるはずだ。

IDパスワードの管理位もっと注意してやれるはずだ。そのためにも、どうしてそのこと自体がそんなに大切なのか、重要なのか、一層の情報リテラレイシイ、パソコンリテラシーの向上こそが望まれているのではないだろうか。

高額のセキュリティソフトを入れて一安心、終わりではないのだ。そんなことより、日々のパソコン、ネットワークの作業の中で、ログイン、ログアウト、ソフトのダウンロード、メールへのアクセスなどについて、その一瞬々々の注意、ある意味緊張感をもって望むべきことを今一度お互い確認しておきたいものである。

tad

関係記事:

「パスワード再設定」日経新聞  3月5日

2013年3月5日火曜日

写真を縮小統一する方法:PC420


今パソコンクラブでは撮った写真をムービーメーカを使って音楽入りのスライドショーにすることをやっている。最近どんなデジカメであれ、スマホであれ、撮った写真は100万画素を超える大サイズのものが多い。それはそのまま画質を維持するために保存しておく、おきたいものだ。

ただそれをスライドショーにしてSNSやBLOGで使うとなると、サイズを統一して縮小したい場合がある。特にムービーメーカなどに写真を挿入するとサイズの違ったものを入れると表示が違って出てくる場合がある。縮小ということもあるが、要するに形を統一したいのである。縮小自体はソフトの方で自動的にやってくれるが、形の統一まではやってくれないのが普通だ。

そんな時便利なのが、WindowsXp時代からある「縮専」(縮小専用)というフリーソフトである。その使い方について解説の要望があったので改めてその使い方のポイントを説明しておく。

ダウンロード先:

Xp、Vista、7までは動作が確認されているが、Windows7用とあるものをダウンロードして、8で使ってみたが、問題なく使えるようだ。

ダウンロード先:

縮小専用:softonic 

基本的な使い方:

1)縮専の立ち上がり画面 (図0)


・赤枠部分:縮小、統一したいピクセルサイズの指定。
 例えば1280X1280サイズのものを1/3程度にしたいなら400X400
 と指定。

・黄色枠部分:オプション選択
 内容を選んで選択。

・緑枠部分:変換後ファイルの保存先フォルダー、ファイル名指定
 縮小ファイル名の頭にSを付けるか、後ろにつけるか
 縮小ファイルをまとめてResize名のフォルダーに入れるか、の選択。

・青枠部分:変換したいファイルをドラッグアンドドロップする。
 上記指定に従って縮小ファイルが自動的にできる。

2)縮小ファイル名、頭にsを付ける選択の場合 (図1)




 ・縮小と名前のフォルダー内になる写真4枚を縮小する場合
 ・ファイルサイズを400X400に指定する
 ・対象写真4枚を選択、まとめてドラッグ・ドロップすればよい。
 
3)縮小処理結果の表示 (図2)



 ・対象ファイルをまとめてドラッグ・アンド・ドロップした結果
 ・元写真のあるフォルダーを確認すると、元写真とともにそれぞれ
  それにsがついた写真ファイルが表示される。

4)変換処理されたものをResizeフォルダーにまとめて入れる選択の場合(図3)



 ・上記1)緑枠部分でResizeフォルダー作成を選択している
 ・元写真のあるフォルダー配下にResizeフォルダーが出来ていることを確認
 ・Resizeフォルダー内に縮小された対象ファイルが出来ていることを確認。

どちらがお勧めか:

縮小ファイル、縮小ファイルの名前を変えて、元のファイルと同じフォルダーに作成してしまうか、元ファイルのサブフォルダーに入れてしまうのがいいか。

そもそも縮小ファイルをまとめて利用するためにすることであるのなら、それをまとめてサブフォルダーに入れてしまうのが正解だろう。

tad

2013年3月4日月曜日

懐かしの映画音楽「フラッシュダンス」:その19


このシリーズ昨年11月1日以来途絶えていた。どういうわけか今朝2時間ほど前目覚めた時、突然1984年の映画「フラッシュダンス」てテーマ曲「ホワット・ア・フィリング」という歌のメロディが浮かんできた。この歌、映画を見て知ったわけでない。当時もう映画など殆ど見る機会はなかったが。何かの際にこの歌を聞いてすばらしい歌だと思い、CDを買って聴いた覚えがある。「フラッシュダンス」という映画自体をTVで見たのはそれよりずっと後のことだ。へえ、こんな映画だったのかと思ったものだ。その後この音楽が聴きたくて、TVで放送を見つけたらそれを見たり、ビデオを借りてきて観たものだ。

15年も前、ピアノを始めた時、大人のピアノ曲集の中にやさしくアレンジした楽譜があって、是非にと挑戦したが、そのリズム、結構難しく、今でも難渋しているものの一つである。そんなこともあって、突然この歌が夢の中で浮かんできたのだろう。

丁度今パソコンでYouTubeのことをやっている最中だし、このシリーズのことを思い出し、今朝の話題として取り上げることにした。改めてこの映画、音楽のことをWikipediaで調べてみたのだが、この音楽、すばらしいはずだ。1984年アカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞を受賞している。全米の歴代映画音楽のベスト20にも入っているそうだ。

YouTubeでどんなことが楽しめるか、楽しんでいるかの一例として次の資料をあげておこう。それぞれクリックして聴いて、観てください。

関係資料:

Flashdance What A Feeling - Irene Cara Official Video:YouTube  (一千百万のアクセス記録)
Flashdance
上記動画からMp3形式の音楽を抽出したもの(これもYouTube機能の一つ)
Flashdance - Final Dance :YouTube 
(もっとも印象的な最終審査風景・最初つまらなそうな顔の審査員が・・・)
Josy Oliveira BBB9 - tocando "Flashdance... What A Feeling:YouTube  (普通のアコースティックピアノによる演奏)
Theme from "Flashdance" played on the FX-20:YouTube (エレクトーンによる演奏)
Tyros4 Irene Cara - Flashdance:YouTube  (珍しい電子ピアノ)
フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング:Wikipedia

2013年3月3日日曜日

YouTube動画をWebページに埋め込む方法:PC418


2月のパソコンクラブでは丁度ムービーメーカを使って動画を作る方法についてやっている。、それはそれととして、出来た動画はすでに2月1日のBLOGでも取り上げたが、YouTubeにアップし、自身のために、非公開保存するなり、公開するなりするのがいいだろうと書いたわけだ。非公開の場合でも、そのままYouTube保存しておけば永久的に、YouTube上に残るからそれは後ほど必要に応じて参照すればいい。共有・公開の場合。それをWebページ上にどのように掲載するかが問題となってくる。

一番簡単なのは、YouTube上に登録した動画について、「共有する」を選択するとその動画のURLが画面上に表示される(図1)ので、それをコピーし、それをWebページ上で、リンク対象として示せばいいわけだ。読者はそのリンクをクリックすれば、それでYouTube画面が現れ、対象の動画が表示される。読者はそれをクリックすればそれが見れる。

一般的にはそれでいいし、それが一番簡単な方法だ。それなら、それがどんなWebページ(メール、BLOG、SNS、ツイッターなど)であれ、その目的が達成される。私などそれで十分だと思うのだが、その方法では、YouTubeの他の画面情報が一緒に出てくるのが、邪魔だということがある。要するにWebページにはその動画だけ出て欲しい、出るようにしたい場合どうするかである。(図2)

そのためには、YouTube上に載せた対象の動画について、「共有」するを選択すると、その動画をWebページに埋め込むための「埋め込みコード」が画面上に表記される。動画そのものだけをWebページに載せたい、埋め込みたい場合は、そのコード(HTML文)をコピーし、それをWebページ上に貼り付けてやればいいということである。(図3)

但し、Webページと言っても、それは、メール、BLOG、SNS、ツイッターなどいろいろあり、しかもそのそれぞれ静止画、動画などの表示についてどのような仕組み、システムを使っているかによっていて、ただその埋め込みコードをそこに貼り付けてやればいいということではない。例えば同じBLOGでも、YouTubeの動画を埋め込むととしても常日頃使っているYahooBLOGのそれと、Google BLOGでは違うのである。ここでは、それぞれのWebページの動画の埋め込み法の違いについては個々のケースのやり方でやって下さいとだけ述べておこう。

今回の説明では、YouTubeの動画の埋め込みコードの使い方として、GoogleBLOGの場合の例を述べておく。GoogleBLOGの場合、BLOG記事作成画面でテキストか、HTML使用かを選択するようになっているから、HTMLを選択する。それに先の埋め込みコードを貼り付けてやれば、BLOGにYouTube動画を埋め込むことができる。その例をごらんください。

動画といってもYouTubeに記載したものとは限るわけでない。自分のパソコンの中にある動画を選んで、さまざまなWebページに記載するとなるとその方法の組み合わせは実にややこしいものとなる。それぞれのケースについて、その方法をマスターされることだ。

それでは答えになっていないと言われるだろう。そこで話は元に戻る。動画はどんなに短いものでもファイルサイズは相当大きなものになりがちだ。その管理が大変。そこでそれをただ記録して自身のために保管しておきたいという場合でも、公開したり共有したいという場合でも取りあえずそれをYouTubeに載せてしまうのがいい。

次にその共有、公開法。埋め込みという方法はいかにも洒落た方法ではあるが、その方法埋め込みコードの使い方がWebページによってさまざま使い方があってややこしい。ただその対象のURLを使用してやる方法ならその対象のWebページががなんであれ、そのURLを示し、リンクするだけである。簡単であり、それが一番のお勧めの方法なのだ。

tad

動画埋め込みテスト

これならうまくいくかな。 tad

動画埋め込み

テスト tad

動画を埋め込む方法(3)

あの有名なスーザンボイルが始めて番組コンテストで歌う様子です。 世界に感動をもたらした動画でした。 tad

YouTube動画の埋め込み

YouTubeへの埋め込み


tad

2013年3月2日土曜日

マイクロソフト・タブレット「サーフェスRT」発売に

「日本マイクロソフトは3月1日、同社製のタブレット「サーフェスRT」を3月15日に発売すると発表した。直販サイト「マイクロソフトストア」のほか、ヤマダ電機やヨドバシカメラ、ビックカメラなど大手量販店を含め、合計1000店舗以上で販売を予定。米エヌビディアのCPU(中央演算処理装置)「テグラ3」を搭載し、OS(基本ソフト)は「ウィンドウズRT」。ストレージ容量や、キーボードを兼ねた「タッチカバー」の有無で4機種を用意する。 ストレージが32ギガバイトの最下位モデルの予想実勢価格は4万9800円。第3世代(3G)や「WiMAX(ワイマックス)」「LTE」といった携帯通信回線には対応しない。」

ただしウィンドウズRTとウィンドウズ8では、アプリやハードウエアの互換性に違いがある。アプリストア「ウィンドウズストア」からダウンロードできる「ウィンドウズストアアプリ」は、ウィンドウズ8や同プロ上で購入したものがそのまま動作する。しかしウィンドウズ7までで利用してきたアプリはウィンドウズRTでは動作せず、ハードウエアもウィンドウズRTが駆動ソフトを用意していないものは流用できない。」日経新聞  3月1日

 Windows8なるものが登場し、それとも関連してさまざまなパソコン、タブレット端末の登場が登場する中、何をどう選んだらいいのか、迷っておられる方も多いだろう。2013年冬春ものが終わり、そろそろ春夏ものの登場かという中、このマイクロソフト社の「サーフェスRT」なるものが出てきた。 一般論だが、Windows8とか、タブレットとかのキーワード、しかも価格が5万円弱となるとすでに既存のWindows8パソコン、タブレット端末に比べると随分割安ではないかとこれに飛びつくことは止めておかれた方がいい。それには慎重なる検討が必要だと書いておきたい。そういう意味ではこ冒頭日経新聞記事も注意深く読まれた方がいいというのが今朝のBLOGの趣旨である。

 その注意点、問題点をまとめておこう。

 ・基本的モーバイル通信機能に対応していない  なぜ、通常のノートパソコンでなくタブレット端末にするかという理由の一つが、タブ レットの方がよりモーバイル目的、外出先で使える、使いやすいということのはずであ る。それなのになぜ3Gとか、Wimax、LTEなど最新の通信モーバイル通信機器 に対応していないのか。もちろんWiFiは使えるのだろうが、それではモーバイル使 用には不十分であることは明白だ。どうしてそうなのか、これがまず分からない。 

・アプリやハードウエアの互換性は低い これこそ最大の問題。Windows8では、従来Windowsが培ってきた多様な  周辺機器、ハード、それに豊富なアプリケーションソフト(画像処理、お絵かき、動  画関連、音楽関連など)はRTでは使えない。  WindowsXp、Vista、7などWindowsの数多いユーザが培ってきた ソフト、ハードの資産が使えないというのだ。どうしてそうなのか。それはそうしたも のの代替品は現在拡充中のWindowsアプリストアの中で見つけられるはずだとい うのだ。今まで使い慣れてきたものはそのまま、新しいものは新設のWindowsストアでどうぞ、ではないのだ。全部新しい店で見つけなおせというのである。 

 これがWindows8、Proユーザなら、従来のハード機器、ソフトは殆どそのま ま使えるのである。私個人は8の前、Windows7を使っていたが、昨年8が発売 されると同時に8を導入、殆どなんの問題もなくあらゆる既存のプリンター、ハードデ イスクなど周辺機器、さらに豊富なアプリケーションソフトはそのまま使っているので ある。そのメリットの大きさは計り知れない。  それをどうしてそうした環境、資産を、RTなるものを導入を導入して、わざわざ使え なくするのだろうか。とてもユーザ側に立った発想とはいえない。

 ・拡張性の高い優秀なブラウザー、ChromeやFirefoxが使えない  日経記事の中でRTの問題点指摘で欠落している最大のポイントがこのこれである。今 や、ブラウザーは単なるインターネット閲覧ソフトではない。それは今日パソコンのO Sとも位置づけられるべきものになりつつある。パソコン界ではこれを 見据え、Ch romeOSが登場しつつあるというBLOG記事http://blogs.yahoo.co.jp/tadhaya se/62100633.htmlを2月24日に書いた。  

このChromeやFirefoxもWindows8では問題なく使えている。今の ところ私の場合Windows8とChromeという組み合わせでパソコンを満足し てで使っているのだ。それが確認はできていないのだがが、ChromeやFiref oxはRTでは使えないらしい。日経の評論記者はこのことを全く指摘していないが、 これは私に言わせるとRTの最大の致命的な欠陥と言わざるをえない。いやメーカ側は そうは考えていないだろうが、それはあまりにもユーザー側のニーズに疎い仕打ちと言 わざるをえない。 

・そもそもオフイス2013など不用である  RTを使うメリットとして、日経解説記事では冒頭最新のマイクロソフトオフィス20 13がプレインストールされていることをいかにも大きなメリットであるかのごとく書 いている。果たしてそうか。  このことについても当BLOGではすでに、それにhttp://blogs.yahoo.co.jp/tadhaya se/62084138.html代わるLibreオフィス

http://blogs.yahoo.co.jp/tadhayase/620 87892.html4.0という優れたフリーソフトが存在することを指摘している。  そもそもマイクロソフトオフィス、単体で買うとアプリの組合合わせにもよるが2万円 、3万円するものなのだ。ちょっと聞いてみたいのは、では、それがプレインストール されていないもRTなら一体いくらの価格をつけるおつもりですかということになる。 要するにこれはRTというより、とにかくオフィス2013を売りたい、使わせたい  一心の戦術かと勘ぐらざるをえない。    
オフィスソフトそのもののソフトとしての価値を否定するつもりなどさらさらない。た だそれが絶対的なもの、それに代わるものがないかのごとき記述は少々おかしい。  Windows8で、オフイス互換のソフトを含むあらゆる従来のWindowsアプ リ、ブラウザーが使用可能のパソコンタブレット端末はすでに存在するし、価格もどん どんこのRT機に近いものになっていくことは必然であろう。そうなった場合、このR T機なるものの存在意義とは一体何なのだろうか。

  マイクロソフト社に希望したいのは、すでに外国では販売を始めたとか検討しているというRTでない、Windows8のタブレット、「サーフェスPro」をより早く市 場に投入してもらいたいのだ。それにはオフィスを含めたあらゆるソフトのプレイン  ストなど一切不用なのである。マイクロソフトが世に創りだした膨大なソフト、ハード 資産が存在するのである。  どうしてそれができないのか、しないのか。いや、もちろんそれはマイクロソフト以外 のパソコンメーカがすでにやっている、やってくれるだろうことはそうなのだが。そう したものはこの5万円近いRT機に近い価格になっていくはずだし、仮にそれがRT機 より1万、2万円高くてもそのコストパーフォマンスRT機などよりはるかに高いこと は明白なのである。

 tad

2013年3月1日金曜日

test

tad

「ファブレット」が活況 スマホとタブレット兼ねる:PC416


「韓国サムスン電子の「ギャラクシーノート」の8インチ画面版

スペイン・バルセロナで開かれた世界最大の携帯電話見本市に合わせ、アジアのメーカーが28日までに、スマートフォン(多機能携帯電話)とタブレット型端末の中間に位置するような新製品を相次いで発表した。

大きめの画面で動画などを楽しめるのが特徴。こうした端末はスマートフォンとタブレットを足して「ファブレット」と呼ばれている。

携帯電話世界4位の中国の中興通訊(ZTE)は、画面の大きさが5・7インチ(約14・5センチ)のスマホ「グランドメモ」を発表。米クアルコムの最新半導体を搭載し、1300万画素のカメラを備えた。」47News 2月28日

今スマホが世界中で爆発的に伸び、使われだしているのはご承知の通りだ。タブレット端末もそうなのだ。私もタブレットは一年半ほど前、スマホは一年ほど前、購入し使ってはいる。が私自身そもそもそんなに旅行するわけでもないし、外に出かけると言っても遠出の機会がそんなに多いわけでもない。さまざまなパソコンワーク、BLOG、SNSへの記事投稿など人並みにはやっている方なのだが、そうしたことは殆ど書斎の机に座ってやるのだ。従って殆どのことは、部屋のデスクトップパソコンで事足りる。通信環境もいいからそれでいいのだ。

従ってどんなパソコンワーク、ネットワークのことをやるにしても、パソコンでやるのが一倍早いし、しかも効率よくできる。だからスマホなど持っていても、あまり使うことがない。あるとすれば、外に出た時の電話連絡位なのだ。なんのことはない。それならスマホでなくても昔の携帯電話で十分なのだった。そうすれば、よかったと毎月結構掛かっている月割スマホ代金や、通信料金などの請求書を見て、ため息をついてところなのである。まあいろいろ経験のためにはしかたがなかろうということである。

タブレットの方は家でも使う機会はないわけではないし、こちらは特価でとびきり安いものを買取ったものだ。これまた実験的な意味で買ったものだから、どうと言うことない。実際には自分が使うより、孫が持ちだして使っているから、まあそんなに無駄にはなっていない。

それも自身で触ってみて分かることだが、たしかに10インチサイズともなると、持ち歩くと言っても結構重いし、モーバイル的に使うには全く向いていない。GoogleがiPadに対抗する意味で、まず7インチサイズのものを出した意味、意図はすぐにわかった。その評判がよかったのだろう。アップルがあわてて同じように7インチサイズのもので追随した経緯はご存知のことだろう。

そうして逆に7インチ、6インチといったサイズのタブレットの方がスマホなどより、ネット閲覧、動画の閲覧などにはより向いているとなってくるにつれ、ではその小サイズのタブレットとスマホの関連がどうなるのかという話になってくるのは目に見えていたのである。

通話のためにスマホを持ち、閲覧のためにはタブレットを持つのかとなってくる。その二つを持ち歩くのはいかにも面倒、一台でその両方兼ねられないかとなるのが必然なのである。それがこのファブレットなるものなのだ。

それはサイズとしては5.5インチから7、8インチ位のタブレット。スマホ兼用のものだ。要するにタブレットの一般的機能に加え、それに通話とカメラ機能がついているというもの、それがファブレットなのである。

持ち歩くという意味ではポケットには入らないが、女性ならハンドバック、男性なら肩にかけるポーチに入れて持ち歩けるサイズのものだ。そうしたものは発売当時から結構人気が高かったのだが、それがどうやら本格的になりだしたようなのである。

店頭で7インチサイズのタブレットを見かた時、「カメラはついているのか」「通話機能があるのか」と聞いたものである。店員は、カメラはともかく、タブレットに通話機能などつくわけがないでしょという顔をしていたものだ。いや、そうした機能がついた7インチタブレットであれば購入検討の余地ありと自分でも考えたし、パソコンクラブでもそういう話をしたものであった。それで価格が4万円前後なら文句はない。

7インチだ、8インチだとと言われると、確かに持ち歩くには不便な面もあるが、それ一台でスマホ、タブレット両用目的が果たせるとなるとその面は我慢できる。そうするユーザーは多いのではないか。スマホを携帯電話として持ち歩いている私の場合、そもそもそれをポケットになど入れて持ち歩いていない。むしろ子供のゲーム機を入れる小バックに入れてもち歩いているのだ。今度はスマホの代わりに、ファブレットにして持ち歩けば、それ一台で大抵のモーバイル目的は達成できる。少々長いメールや、BLOG記事の作成テキスト文入力などはこれまた携帯のキーボードを使えばいいのである。

スマホだ、タブレットだ、パソコンだ一体なにをどういう組み合せで買ったらいいか悩んでおられる方は多いだろう。それについては、私はずっと最早中途半端なタブレット端末、パソコン両用コンパチ機などでなく、パソコンはパソコン、タブレットはタブレットで分けての購入を検討された方がいいと申し上げてきた。そしてもしタブレット端末を購入されるなら、カメラ機能、さらに通信機能付きの小サイズのタブレットが有力な選択肢ではないかとも申し上げてきたのだった。そうなると大抵の方は携帯電話をお持ちだが、それも不用になる。

あれやこれやで、この「ファブレットが活況」の記事をみてまさに我意を得た思いなのである。

tad

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