2013年3月2日土曜日

マイクロソフト・タブレット「サーフェスRT」発売に

「日本マイクロソフトは3月1日、同社製のタブレット「サーフェスRT」を3月15日に発売すると発表した。直販サイト「マイクロソフトストア」のほか、ヤマダ電機やヨドバシカメラ、ビックカメラなど大手量販店を含め、合計1000店舗以上で販売を予定。米エヌビディアのCPU(中央演算処理装置)「テグラ3」を搭載し、OS(基本ソフト)は「ウィンドウズRT」。ストレージ容量や、キーボードを兼ねた「タッチカバー」の有無で4機種を用意する。 ストレージが32ギガバイトの最下位モデルの予想実勢価格は4万9800円。第3世代(3G)や「WiMAX(ワイマックス)」「LTE」といった携帯通信回線には対応しない。」

ただしウィンドウズRTとウィンドウズ8では、アプリやハードウエアの互換性に違いがある。アプリストア「ウィンドウズストア」からダウンロードできる「ウィンドウズストアアプリ」は、ウィンドウズ8や同プロ上で購入したものがそのまま動作する。しかしウィンドウズ7までで利用してきたアプリはウィンドウズRTでは動作せず、ハードウエアもウィンドウズRTが駆動ソフトを用意していないものは流用できない。」日経新聞  3月1日

 Windows8なるものが登場し、それとも関連してさまざまなパソコン、タブレット端末の登場が登場する中、何をどう選んだらいいのか、迷っておられる方も多いだろう。2013年冬春ものが終わり、そろそろ春夏ものの登場かという中、このマイクロソフト社の「サーフェスRT」なるものが出てきた。 一般論だが、Windows8とか、タブレットとかのキーワード、しかも価格が5万円弱となるとすでに既存のWindows8パソコン、タブレット端末に比べると随分割安ではないかとこれに飛びつくことは止めておかれた方がいい。それには慎重なる検討が必要だと書いておきたい。そういう意味ではこ冒頭日経新聞記事も注意深く読まれた方がいいというのが今朝のBLOGの趣旨である。

 その注意点、問題点をまとめておこう。

 ・基本的モーバイル通信機能に対応していない  なぜ、通常のノートパソコンでなくタブレット端末にするかという理由の一つが、タブ レットの方がよりモーバイル目的、外出先で使える、使いやすいということのはずであ る。それなのになぜ3Gとか、Wimax、LTEなど最新の通信モーバイル通信機器 に対応していないのか。もちろんWiFiは使えるのだろうが、それではモーバイル使 用には不十分であることは明白だ。どうしてそうなのか、これがまず分からない。 

・アプリやハードウエアの互換性は低い これこそ最大の問題。Windows8では、従来Windowsが培ってきた多様な  周辺機器、ハード、それに豊富なアプリケーションソフト(画像処理、お絵かき、動  画関連、音楽関連など)はRTでは使えない。  WindowsXp、Vista、7などWindowsの数多いユーザが培ってきた ソフト、ハードの資産が使えないというのだ。どうしてそうなのか。それはそうしたも のの代替品は現在拡充中のWindowsアプリストアの中で見つけられるはずだとい うのだ。今まで使い慣れてきたものはそのまま、新しいものは新設のWindowsストアでどうぞ、ではないのだ。全部新しい店で見つけなおせというのである。 

 これがWindows8、Proユーザなら、従来のハード機器、ソフトは殆どそのま ま使えるのである。私個人は8の前、Windows7を使っていたが、昨年8が発売 されると同時に8を導入、殆どなんの問題もなくあらゆる既存のプリンター、ハードデ イスクなど周辺機器、さらに豊富なアプリケーションソフトはそのまま使っているので ある。そのメリットの大きさは計り知れない。  それをどうしてそうした環境、資産を、RTなるものを導入を導入して、わざわざ使え なくするのだろうか。とてもユーザ側に立った発想とはいえない。

 ・拡張性の高い優秀なブラウザー、ChromeやFirefoxが使えない  日経記事の中でRTの問題点指摘で欠落している最大のポイントがこのこれである。今 や、ブラウザーは単なるインターネット閲覧ソフトではない。それは今日パソコンのO Sとも位置づけられるべきものになりつつある。パソコン界ではこれを 見据え、Ch romeOSが登場しつつあるというBLOG記事http://blogs.yahoo.co.jp/tadhaya se/62100633.htmlを2月24日に書いた。  

このChromeやFirefoxもWindows8では問題なく使えている。今の ところ私の場合Windows8とChromeという組み合わせでパソコンを満足し てで使っているのだ。それが確認はできていないのだがが、ChromeやFiref oxはRTでは使えないらしい。日経の評論記者はこのことを全く指摘していないが、 これは私に言わせるとRTの最大の致命的な欠陥と言わざるをえない。いやメーカ側は そうは考えていないだろうが、それはあまりにもユーザー側のニーズに疎い仕打ちと言 わざるをえない。 

・そもそもオフイス2013など不用である  RTを使うメリットとして、日経解説記事では冒頭最新のマイクロソフトオフィス20 13がプレインストールされていることをいかにも大きなメリットであるかのごとく書 いている。果たしてそうか。  このことについても当BLOGではすでに、それにhttp://blogs.yahoo.co.jp/tadhaya se/62084138.html代わるLibreオフィス

http://blogs.yahoo.co.jp/tadhayase/620 87892.html4.0という優れたフリーソフトが存在することを指摘している。  そもそもマイクロソフトオフィス、単体で買うとアプリの組合合わせにもよるが2万円 、3万円するものなのだ。ちょっと聞いてみたいのは、では、それがプレインストール されていないもRTなら一体いくらの価格をつけるおつもりですかということになる。 要するにこれはRTというより、とにかくオフィス2013を売りたい、使わせたい  一心の戦術かと勘ぐらざるをえない。    
オフィスソフトそのもののソフトとしての価値を否定するつもりなどさらさらない。た だそれが絶対的なもの、それに代わるものがないかのごとき記述は少々おかしい。  Windows8で、オフイス互換のソフトを含むあらゆる従来のWindowsアプ リ、ブラウザーが使用可能のパソコンタブレット端末はすでに存在するし、価格もどん どんこのRT機に近いものになっていくことは必然であろう。そうなった場合、このR T機なるものの存在意義とは一体何なのだろうか。

  マイクロソフト社に希望したいのは、すでに外国では販売を始めたとか検討しているというRTでない、Windows8のタブレット、「サーフェスPro」をより早く市 場に投入してもらいたいのだ。それにはオフィスを含めたあらゆるソフトのプレイン  ストなど一切不用なのである。マイクロソフトが世に創りだした膨大なソフト、ハード 資産が存在するのである。  どうしてそれができないのか、しないのか。いや、もちろんそれはマイクロソフト以外 のパソコンメーカがすでにやっている、やってくれるだろうことはそうなのだが。そう したものはこの5万円近いRT機に近い価格になっていくはずだし、仮にそれがRT機 より1万、2万円高くてもそのコストパーフォマンスRT機などよりはるかに高いこと は明白なのである。

 tad

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