2013年3月13日水曜日

人間性欠如のお隣さん


「菅義偉官房長官は12日の記者会見で、政府主催の東日本大震災二周年追悼式に中国の韓志強(かん・しきょう)駐日臨時代理大使が台湾の「指名献花」を理由に欠席したことについて「台湾の支援に日本政府が感謝を伝えることを否定的にとらえたものであり、残念に思う」と不快感を示した。

菅氏は、式典前に中国側に対して式典の趣旨や台湾に関する日本の立場を変更するものではないと伝えていたことなどを説明。「中国側がこれを理解せず、式典に欠席したことは極めて遺憾だ」とも語った。

岸田文雄外相も「台湾の扱いを理由として欠席する旨の連絡が事前にあった。極めて残念なことだ」と強調。指名献花に台湾を加えた理由について「(震災で)破格の支援を受け、相応の対応をする必要があった」と述べた。

一方、中国と同様に式典に欠席した韓国の申秀(シン・カクス)駐日大使は11日夜、外務省の河相周夫事務次官に対して「欠席する意図はまったくなかった。事務的なミスによるものだ」と説明した。」 産経新聞

一作日の震災式典の様、TVでも放映され、丁度それを見ていた。冒頭の黙祷にも目を閉じ、さまざまな思いを込めて参加した。日本人の一人として、というか、人間としてそういう気持ちになるのは極めて自然なことではないか。

冒頭のニュースを知ったのは昨日のことだった。なんだ、中国ってやはり、なにか人間性の欠如、感性欠如の国だな、というのが第一印象だった。菅官房長官がこのことについて記者会見でわざわざ不快感を表明したのは当然のことだ。日本が中国に対し事前に台湾を指名献花国に加えたことを説明しているのに、それがけしからんと式典をボイコットしたのである。

外交儀礼は尽くしているはずだ。たしかにそれは日本国家としての行事には違いないが、他のことと違う。屁理屈をいうなら、台湾が中国の一部という主張なら、その台湾がそのような扱いを受けたことについてむしろ好意的に捉えるべきではないのか。むしろそうすることがまさに大国の寛容性というものではないのか。

それを外交的、形式的論理を持ち出してそれを理由に式典をボイコットするなどというのはまことにちゃちな国柄ではないか。

式典には韓国も欠席したらしいが、その理由が「単なる事務的ミス」とは恐れ入る。これも明らかに、最近の領土問題や、歴史問題が尾をひいての行動であることは明白である。親族家族の絆を日本人以上に大切にする韓国の民族性、文化はどこへ行ったのか。なにが韓流ドラマか、と言いたくなる。

いや、領土問題、歴史問題についてそれぞれの主張があり譲れないことがあるのは分かる。しかしお互い隣国同士、これからも何があろうと、共生していかなければならないのである。そんな時、一番大切なのは経済関係、外交関係とか、外交の駆け引きとかいうことのようだが、そのベースにになるのはなんと言っても、互に人間としての信頼関係、隣人としての友愛の情ではないのか。今回のそうした行動をとった時の政府関係者であってそれが、すべての中国人や韓国人の心情ではないだろう。またそう思うべきでないことは心しておくべきだろう。

おなじ外国でもこれもニュースにあったように、インドネシアやアメリカのニューヨークなどで現地の人たちが震災鎮魂記念行事をやっている。米のケリー国務長官は、震災について日本、日本国民評価のメッセージを寄せてくれている。そのようなニュースを聞いて、うれしく思い、そうした相手に親近感を覚えたりするのである。それがよりよい外交関係につながっていくのも自然なことなのだ。

私が言いたいのは、そんな韓国中国、ましてやそうした国の人々に反感を持とうなどというのではない。人のふりみて我がふり直せ、心しようである。その相手が誰であれ、ましてやそれが隣人であるなら、なおさら、震災の時、なにか困っている時、なにをおいてもまずは助けの手を差し出す精神を忘れないようにしようということだ。

tad

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