2013年5月31日金曜日

タブレット型PC「Surface Pro」発売の波紋:PC468

「日本マイクロソフトは、10.6インチのフルHDディスプレイ、Windows 8 Proを搭載したタブレット型PC「Surface Pro」を6月7日に発売する。 参考価格は、128GBモデルが9万9800円、256GBモデルが11万9800円。

「Surface」シリーズは、Windows 8/RTを搭載した自社製タブレット端末。3月15日に、OSにWindows RTを搭載した「Surface RT」の国内販売を開始。これに加えて、Windows 8の最上位エディションであるWindows 8 Pro(64ビット)を搭載し、Windows 8アプリや従来のデスクトップアプリケーションが使用できる「Surface Pro」を追加する。

10点マルチタッチに対応する解像度1920×1080ピクセル、10.6インチの液晶ディスプレイ、第3世代 Intel Core i5、4GBのメモリ、720p対応HDカメラ(前面/背面)、IEEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0などを搭載。日本市場向けモデルは、SSD容量を海外で販売している64GB/128GBではなく、より大容量の128GB/256GBに強化し、統合オフィスソフトのOffice Home and Business 2013(Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook)をプリインストールした。256GBモデルは他国に先駆けての販売となる。」読売新聞 5月30日 

パソコン市場ではこうした製品の登場を待ちかねWindows8の特性をフルに活かした製品であるかの如く喧伝されていて、すでに予約も始まっているようだ。すでにWindows8パソコンを購入したり、Windows8をフルに活用している身として、一体このことをどう捉えるか、捉えているかコメントしておきたい。

私のコメント:

・発売に先立ち、樋口MSジャパン社長は「先に発売のSurfaceRTはPC、SurfaceProはタブレット」などと説明している。しかしながら、その意味内容、そんな説明をする意図については全く不明だ。RTとPro、ハードしての機構はほぼ同じ、従来型PCとして使う、タブレットとして併用的に使うという点では全く同じはず。使えるソフトもその主要アプリがMSオフィスということも同じなのだ。RTがPC的で、Proがタブレット的? 一体なんのことか。

・Office以外のアプリソフトについては、RTはMSストアで発売のものしか使えないのに対し、Proの方は一番肝心重要なブラウザーを含めて、従来のWindowsアプリソフトが全面的に使える。MSオフィスは双方にプレイントールされている。

・Windows系パソコンの最大の財産は、広範囲、豊富に存在するアプリソフト、そしてChome、 Firefoxなど使い勝手のいいブラウザーの存在だ。そうしたものをわざわざ使用不能にしたSurfaceRT先行発売の意味は一体どこにあるのか、あったのか。

・どうもそれは、Officeソフトでは圧倒的なシエアを持つMSがその立場を失いたくない、そのための戦略だということはうがちすぎか。

・「SurfacePro」のハード性能がRTに較べて相当高級であることは分かるし、それが 価格差となっていることも分かる。ただMS(マイクロソフト)は、SurfaceProが、Windows8タブレット端末の決め手であるかの如き言い分で今回市場に登場させるわけだ。その場合、では日本、世界のWindowsパソコンメーカが昨年秋Windows8登場以来発売してきた8対応のパソコンとは一体なんであったのかという疑問を生じさせる。

・そのことはWindowsパソコン普及に貢献してきたパソコンメーカには随分失礼というか、ある意味ひどい仕打ちではないのか。Windows8の普及に関しても各社さまざまな形でその対応製品を開発、販売努力を重ねてきたはずだ。

・それはともかく今回MSがProと称するもののスペックについてはWondowsパソコンメーカにとっては当然予測されたものであったはずだ。それがどうして、それに対抗するスペックの製品を日本、世界中のWindowsパソコンメーカがただSurfaceProの登場を指を食わえてを見ているのだろうか。どうしてそれに対抗するものを同じこの時期に出さないのか出す計画がないのか。

・いや、もちろんSurfaceProに対抗する製品登場は、このSurfaceProの登場をきっかけとしてこれから本格化するかもしれない。Windowsユーザーとしては是非それを期待したい。SurfaceProの製造元は多分台湾のPCメーカーだろう。台湾を含めた、各国メーカから同なスペック、それ以上のタブレット提供が待たれるところだ。

・性能的、価格的にSurfaceProに対抗できるものとしては、オンラインストレージ、オンラインソフトが普及し、さらにそれが本格化する中にあって、そのメリットを最大限活かす製品になることは間違いない。すなわちMSオフィスがあたかもオフィス向けPC、タブレットの必需品であるかのごとく主導するSurfaceProに対抗してMSオフィスソフト抜きの製品、またそのオプションが可能になるタブレット端末も登場するだろう。

・Googleドライブ他オンラインオフィスソフトの存在もさることながら、パソコンユーザはLibreオフィスなど、MSオフィス互換のソフトの存在をもっと正当に評価すべきだ。

・MSオフィス抜きのPC・タブレットとなるとそれだけで3万円前後の価格差が可能となる。すなわち、今回の10万円前後のSurfaceProに対抗して、7万円前後のハイスペックタブレットの登場を期待したいのだ。

・こうした情勢を踏まえれば6月初旬登場のSurfaceProの予約販売については、もうしばらく様子見でいいのではないか。この際Windows8のPC、タブレット製造販売している世界のメーカの動向をじっくり眺めるべき時期のようだ。

tad

関係記事:
Surface Pro」発売:yomiuri  5月30日
SurfaceProについて:ms

2013年5月30日木曜日

ポータルサイトのニュースサイトを見直す:PC467

Gunosyなる情報提供サービスの評価記事第三弾だ。昨日のBLOGで、初めて配信されてきた25のニュースを見て、うん、まあこれ使える、総合評価は65点だと書いたわけだ。さまざまな自分の関心事について、さまざまなニュースソースからバランスよく配信されているようだ、という意味だ。

それは毎日朝一番にメールで配信してくるところがいい。重要なものを見落とすことが少なくなる。ただ初日配信ニュースに関して、自分にとっては最大の関心事、IT、ネット関連ニュースがやや少ないかなとも書いたわけだ。

Gunosyからの二日目の配信ニュースを一時間ほど前に見たのだが、驚いた、なんと初日ちょっと不満だったと書いた、IT関連ニュースが抜群に増えていたからだ。しかもそれぞれが、かなり多岐のテーマに関わるものであった。それがどんなものであったかその内容は公開しておくが、大切なポイントはそのニュースそのもののことでない。それぞれのニュースの発信元のサイトを見ると、そもそもそこはそれぞれの分野でのIT専門サイト、もちろんGunosy提供のニュースは載っているほか、それ以外にそのサイトが選んだ最新のニュースが提供されている。

それをまさに芋づる式に読むことで、さまざまなニュース、情報を入手出来る。いや、その筈だし、それでいいのだ。それがこのGunosy本来の使い方のはずだ。

そんなつもりでm今朝のGunosy配信記事をざっと眺めクリックしているうちに「ニュースまとめ読み - @niftyニュース、@nifty社によるニュース配信を読むためのアプリ。Niftyは80社以上からのニュースを配信しています。」という記事に着目した。

さまざまなネットサイトのニュース配信を読むためのタブレットやスマホアプリのアプリそのものにも興味はあり、それはいずれ実際に試してみるとして、ニュースを読むために主にPCを使っている私などは、Niftyのサイトにアクセスして読めばいい話なのだ。

それで今更ながら、Niftyのホームページ、「ニュース」にアクセスしてそれをざっと読んでみたわけだ。そしてその中味のまとめ方のすばらしさを再認識したわけである。上記記事にあるようにこのNiftyのニュース80ばかりのニュース提供先からのニュースをさまざまなジャンル別に、注目、政治、経済、社会、IT、スポーツエンタメなどに分類し、それぞれ直近のニュースを提供しているのだ。読者としてはその中から自分の関心あるジャンルのものを選んで読めばいいのである。

いや、実はそうしたものはYahooほかポータルサイトのニュース提供はそれぞれすでに実施していることだ。Yahooのニュースサイトの構成もNiftyとほぼ同じである。まあどっちが先進なのかどうかわからないが、実はそうしたポータルサイトとしてのニュース提供に関しては、Niftyの方が歴史的には先輩なのであろう。

実は私自身のNiftyとの関わり合いは、Yahooだ、Googleなどよりもっともっと以前の話なのである。インターネットなどよりもう一世代前、「パソコン通信」の時代、20年、25年前からの付き合いなのである。実は私、Niftyを重点的に個人的、ビジネスで使っていた時代があり、それをそのビジネスでどう使うかについて、本を書いた経験がある。

いや、今回そんなことを言うためにNiftyのことを取り上げたわけでない。Niftyの「ニュース」がYahooのニュースと並んで使いやすい、読みやすいのは、そのネットの歴史から言って当たり前のことなのだ。そして私自身改めてそのことを認識したということであった。

世の中なんでも試行錯誤を繰り返すなから、少しづつ一番いい手段方法に近づいていくものだ。そういうこともあって、私自身今でもNiftyをメインのプロバイダーとして使い、メールについてはGmaillほかいくつか補足的には使っているが、Niftyのメールを25年来使っていて、今日に及んでいるのだ。

話は本題からずれてしまった。問題はネットに存在するまさに山ほどある大量のニュースを如何に自分の目的に合せて効率的に読むかということであった。まずはGunosyが使えるということはわかった。それをチェックしながら特にその日関心事項を中心に関連サイトから関連ニュースを読み出していけばいいのだ。その中で今更ながら改めて、Nifty提供の「ニュース」、Yahooのそれに再着目した、それを一つ中心に読んでみようということであった。

同じポータルサイトでも、Nifty、Yahooのニュース提供のスタイル、方法ととGoogleのそれではそのやり方は全然違う。なんのかんの言ってもNifty、Yahooy他のポータルサイトのニュースはジャンル別に分類されて出てくるところがいいのである。そして自分の関心あるジャンルのものを重点的に読んでいけばいいのである。

Gunosy関連のトピックスのおかげで改めて、NiftyそしてYahooなどの「ニュース」提供に再着目できたのである。

tad

関連記事:

Gunosy5月29日配信ニュース:gunosy
Niftyニュース:nifty
Yahooニュース:yahoo

2013年5月29日水曜日

Gunosyから選別・配信されたニュースの満足度は60点:PC466

昨日BLOGの続編である。

サービスの概要:

・個々の読者それぞれの問題意識、関心度の高いテーマについて、その個人読者が参加しているTwitt erやFacebookへの過去の書きこみ記事、コメントの内容を総合的にチェック、分析する。
・その結果に基づき、当該ユーザーのニーズに適ったものを毎日のネット上に配信されるまさにごマ ンとあるニュースの中から、最もそのニーズに適ったもの25件を選び出し、毎朝メールでそれを URL付きで届けてくれる。

初回選択し送付されてきたニュースについての満足度は60点でまずは合格だ。

・予告通り、朝の8時半にはメールで配信されてきた。登録後まさに数時間後のことである。
 それ自体にはまず大満足だ。

・もちろんそれはすべてコンピュータで自動処理されることだから、当然と言えば当然だが、それに しても「選別・ 選択」のための、ロジックとその手続きに改めて大きな関心が湧いた。

・政治、経済、経営、国際、教育などなど関心があるというか、それぞれ大きな範疇に及ぶものだか ら、どれがどう選ばれてきても、それが大外れということはない。しかしそれにしても、全く的外 れというか、そう感じさせるようなものが、殆どなかったことは事実だ。

・例えば同じ政治問題だとしても、同じ内容のものが、もっと重複してもおかしくないところだが、 そうした重複は一、ニ件あっただけ。それ自体たいしたものだ。

・提供先が重複していることは当然あったが、それもむしろ限定的。内外の主要新聞メディアほか、 雑誌、個人BLOGなどバラエティに富む取材先があったことには感心し、満足もした。これまで
 あまり出会ったこともないサイトもあった。

・国内、国際問題、外電関係メディアからの取材が想像以上に多かったこともプラス評価の要因であ る。

・同じ日本のマスコミ紙でも産経と朝日・日経となると産経の方からの取材が多くなるのはやむをえ ない。というのも朝日、日経はそのデジタル版を有料にしている比率が高いからだ。関心あるニュ ース記事を読み出したとたん、「ここから先は有料です」となるのにはしらけてしまう。

・有料であることを要求する日経や朝日の記事について、同じ事実関係を報じるものについては他の 有力紙からは容易に得られるものが殆どなのだ。激しい情報提供合戦の中で、そうした朝日、日経 の戦略は間違っているのではないか。

・個人的には、毎日一番欲しいニューストピックスはIT、ネット関連である。初日のものには
 それがなかった。これからそれが増えていくようにするためには、こちらが、BLOG、Twitter、SN Sなどで一体どういうメッセージをどのように送り続けたら、それがこのニュース配信に反映される のか、されないのか。これからの注目点の一つである。

・いずれにせよ、このニュース配信、仮にこれを有料のものにグレードアップしたところで情報収集 のニーズが全て満たされることなどありえないだろう。ただ、これで一つまたそのニーズに応える ための有力手段が一つ増えたことは間違いのないことだ。その意味ではその満足度あと5ポイント位 高くてもいいかもしれない。

tad

関係記事:

昨日のGunosy記事:gunosy

2013年5月28日火曜日

新情報収集サービス「Gunosy(グノシー)」を登録してみた:PC465

「Gunosyは、ユーザーが何気なくチェックしている記事から自分好みの記事を推薦してくれる賢いニュースアプリです。そのGunosyがアップデートされました!

白を基調にするデザインに変わり、画像が大きく表示され、より見やすくなりました。そして、Twitter・Facebookアカウントが無くても利用できるようになりました。」appbank

「Gunosyはあなたの情報収集を効率的にする話題のニュースサービスです。あなたのTwitterアカウントやFacebookアカウント、はてなアカウントからあなたの興味を分析し、興味にあったニュース・記事を推薦するスマートなパーソナルマガジンです。おかげ様でユーザー数10万人突破!!
朝日新聞、産経新聞、週刊アスキーなど大手メディアに多数掲載!!」GooglePlay

「記事の選択ありがとうございます。現在、ご登録いただいたアカウントを解析中です。
この作業には2、3時間かかる場合があります。Gunosyは1週間ほどであなたの好みをより理解します。まずは1週間利用し、その成長を感じてみて下さい。

※夜間のご登録の場合は、最初のパーソナルマガジンの完成が翌朝までかかる場合があります。
アプリでもGunosyを使おう!Gunosyには、無料のiPhoneアプリ、Androidアプリがあります。」
Gunosy登録ページ 

毎朝、BLOGを書くが、さてどんなテーマについて書くか、早朝起きだしてからネットで読むニュース記事から取材することが多い。私の場合、パソコン、パソコンクラブなるものが一つの柱になって、IT、パソコン、モーバイル機器などのこと、世のネット化にまつわること、そして政治・経済のこと、趣味のスポーツのこと、音楽のことなどその範囲は広い。そうしたことにまつわるニュース記事を特に意識しながら、ネットニュース、記事から拾い読みするのだが、よしこれだ、とぴったりくるものがなかなかないのが普通だ。

しかし新聞にニュース、コラム、さまざまな話題の記事、TVのニュース、解説、その他番組など
読んだり、見たりしていて、関心あるテーマに関係があるもの、無関係のもの、何であっても、案外偶然出会ったとか、たまたまそれを知ったというものの方が面白いというか、それについて書いてみようというものが多いことも事実である。それはそのはずであり、それでいいのである。

そもそもこの「Gunosy」なるものの本来の存在意義、存在目的は分からないわけではない。しかし、実際には、果たしてそんなにうまく、効率よく関連テーマに関するニュースや新事実をそうした手段で発見できるかどうか、少々疑問というか、疑いを持っているのである。

いや、もっと極論すれば、まさに山ほど存在するニュースの中から、「うんこれだ」とある意味偶然見つけたり、出会ったりするところにその面白さ、楽しさがあるのだろうと思うのである。だからこそ、まさにそういうネットサーフィン的作業を行うこと自体が苦痛であり、面白くもないことでもないのだ。

もっともそうは言いながら、もし、そうした情報の検索、収穫、集約作業がより効率的に行われるならば、それはそれでいいことには違いない。それでこの「Gunosy」、早速登録し試してみようと、なった。

その手順、アルゴリズム、開始に当たっては初歩的、一般的なアンケートもあるが、それはそれによって本人の好みの割り出しを本格的に行うためのものなく、むしろ、これからのSNSやTwitterなどへの投稿の中身を分析して、本人の好み、関心の傾向を探し、その結果本人の関心あるテーマを集約しようということが主眼になっているようだ。それが一般的により理に適っているだろうことは想像できる。

今朝3時頃その登録申し込みをやったがその解析に2,3時間掛るとあった。さらにその精度というか的中率というか、それを上げるためには、使用開始後時間が経過すればするほど上がるという解説には納得した。

多分今朝の8時半頃には初回選別された25件分のニュースが届くはずだ。さらにそれを使いこんでいくなかでその精度が上がっていくということだ。それがどんなロガリズムに基づくものか、よく分からないが、実際にそうなるかどうか、興味津々ではある。

と言うわけで、このBLOG記事には続編があるはずだ。それがどんな報告になるか、私自身それを楽しみにしているところである。

tad

関係記事:

注目「Gunosy」:appbbank
GooglePlayソフト登録:gunosy
GooglePlay アカウント作成/登録: gunosy

2013年5月27日月曜日

東京初条例に基づく住民投票は不成立

「東京都の道路計画を巡り、住民参加で計画を見直すかどうかを問う住民投票が26日に東京・小平市で行われましたが、投票率は成立の条件だった50%を大きく下回り、27日に予定されていた開票は行われないことになりました。

小平市の住民投票条例は、東京都が多摩地域で計画している幹線道路の建設を巡り、地元の住民グループが公園の雑木林の半分がなくなるほか、玉川上水が分断されるなどとして市に制定を求め、ことし3月に成立しました。

条例に基づく住民投票が行われたのは東京では初めてで、投票は26日午前7時から午後8時まで市内27か所で行われました。その結果、投票率は35.17%にとどまり、成立の条件となっていた50%を大きく下回りました。

このため住民投票は成立せず、27日に予定されていた開票は行われないことになりました。
これについて条例の制定を求めた住民グループの共同代表を務める水口和恵さんは、「投票率が50%に届かず残念でしたが、有権者の35%を超える人たちがこの問題を理解し、投票に結びついたことは大きな成果だと思います。開票されないのはおかしいと思うので、今後、市に対し結果の公表を求めていきたい」と話していました。」NHK 5月26日

この問題には大きな関心を持っていた。小平における道路建設計画に賛成か反対か、私自身その経緯についてはあまりよく知らない。ただそれについて、賛成反対の住民投票が行われるということについては、それが単に一地方都市の問題でなく、この国の民主主義進展のためにはいいことだた思っていた。

道路建設に賛成、反対どちらでいい。要するにそれについて住民の意思、意見を直接聞くことに意味がけある。ところがどういう法的根拠があるのか分からないが、市は投票率50%以下ならその結果を開票しないという方針を打ち出した。それはおかしい。それについては住民は反発を示し、少なくとも、投票率は軽く50%を超えるものと想像していた。ところが昨日の夕方のTVニュースを聞いてがっかりした。投票率はたった35%どまりだったからだ。

今朝起きて、ツイッターでどんな意見が出ているかチェックしてみた。せっかくの住民投票が成立することがなかったことについての問題を指摘する意見が多数あった。当然だろう。

それについてただリツイートするだけでは芸がないので、私なりのコメント付け加えた。「ご意見に賛同、結果については残念」というコメントが殆どだ。そうしたコメントを後からまとめて眺めたが、ただ残念というより、住民の問題意識の低さに落胆というニューアンスのものが殆どだった。くどいほどそれを繰り返し述べている。それでいいはずだ。

中には、「残念だが、これで一歩前進」などというツイートに関しては、そんな、まあまあ、なあなあ主義だからこの国の民主主義はいつまで経っても進歩がないのだ、とコメントした。私自身はそう思っている。それで多少は落胆の溜飲を下げた思いなのである。

tad

関係記事:

東京初の住民投票は不成立 開票されず:nhk 

2013年5月26日日曜日

朝ドラ「あまちゃん」好評の理由

「NHKが、視聴者から寄せられた意見や要望、問い合わせをまとめた「視聴者対応報告」の4月分を公表した。4月にスタートした連続テレビ小説「あまちゃん」に対する反響などをまとめている。

放送開始から寄せられた反響は1587件。2010年以降に放送された6作品と比較すると、好評意見の割合は「ゲゲゲの女房」に次いで高いという。男性からの反響が女性を上回っているほか、40代からの意見がやや多く、70代以上が少なかった。

好評意見は「今回の朝ドラは久々に毎日見なきゃ、と思える作品」といった内容。「オープニングの音楽がとても良い。歌詞はないが、あの音楽を聴くと『さぁ!きょうも頑張るぞ』と元気が出る」(50代女性)など、オープニングテーマ曲に対するものが多かった。

4月のNHKオンデマンドの総合視聴数ランキングでは、上位20番組中、17番組をあまちゃんが占めた。上位10番組全てが連続テレビ小説となったのは初めてで、「番組への関心の高さがうかがえる」とした。」Yahoo!  5月25日

今回のNHK朝ドラ「あまちゃん」、前回の「純と愛」に比べ、視聴率もコンスタントに高く評判がいいようだ。なぜ朝ドラにそんなに関心があるか、それは否応なしに、丁度朝ごはんを食べながら観るか、食べ終わった頃観るものだ。民間放送のくだらないニュースショーなで見ていると、大抵腹立たしくなるものだ。最近はかってはそれもあったが最近は滅多にニュースショーなど観ない。

観るのは、日曜日を除く、7時15分からのNHKBSの朝ドラ再放送、現在は宮崎あおいの「純情きらり」である。そして7時30分からは、「あまちゃん」、そして45分からは火野正平のの自転車旅行「こころ旅」だ。これもなかなかいい。そして8時、妻が朝ごはんに加わる。丁度地デジでのの朝ドラ放送が始まるのだ。私は否応なしにそれにつき合わされる。私は朝ドラに関しては二度それを観ることが多い。いや、二度観ても面白いのである。逆に、私に言わせると、二度観ても面白く感じるものが、視聴率も高くなる、いい朝ドラだということになる。

現在の「あまちゃん」は二度観ても面白いからその条件に適っているというわけだ。おもしろくないものなら、そこで席を立って少し早い目だが、その日の行事スタート、外出への準備のスタートに掛ることになる。

妻はよくもまあ、こんなもの二度も見るわね、と言う。しかしその妻が面白がる、それでも時間だから観たいというものなら、我が家ではもう一つその朝ドラがいいものかどうかの判定基準ともなるのである。

このドラマは楽しい。その理由、なんと言っても、要するに、日中、夜間ゴールデンタイムに放送される、サスペンスもの、重い、暗い、複雑な心理描写などがない、ある意味他愛もない明るさと健全さに満ちた人間関係、日常生活を描いてくれるからだ。さあこれから一日の仕事、行事に掛ろうかという時に、なんだかよくわけの分からない、複雑な人間関係、深刻な仕事のことなど見せつけられたら、たまったものではない。

その点、一流を自認する著名脚本家でなく、若手、宮藤官九郎氏の手になる脚本が「あまちゃん」好評の最大の要因となっていることもその評判通りなのだ。

この朝ドラの評判がいい理由、背景とは:

・脚本が明るく、単純明快、誰にも分かりやすくていい。
・ヒロインの能年玲奈、少々能天気ではないかともいえる位の邪気のなさが秀逸。
・その対照的存在のライバル足立ユイのキャラクターが、ヒロインを引き立てている。
・この二人と関わる準ヒーロー二人の存在とその描き方がおもしろい。
・若手ヒロイン、ヒーローをとりまく大人たち、祖父母、両親、コミュニティ、職場の大人たちがそ れぞれベテランであり個性派なのだ。それぞれの個性を浮き出させ、対照してみせてくれる。
・冒頭テーマ音楽は、ドラマ主題曲にあって欲しい微妙さ、繊細さには欠けるが、とにかく明るく
 て、元気の出るものだ。
・このネット社会の中で芸能界のアイドルなるものがどうやって登場してくるか、どうやってそれを 売り込むかの戦略の一端がうかがえるところが興味津々だ。
・過疎地となっている場所をどうやって観光地にしていくか、そのための戦略、そのホームページ作 りの事なども興味深い。観光協会職員扮する足立洋が作ったという、ホームページそれはバーチャ ルのものなのだが、これが大変よくできていてパソコンクラブでのホームページ作りの講習に使わ せていただこうと思案しているところだ。
・あまちゃんに限らず、最近はドラマの最後に挿入する一般の聴取者から人物写真や風景の写真を
 募集するのは、視聴者の参加で番組を盛り上げるための常套手段となっているようだ。しかし、そ れはいかにもドラマを含めたネット時代におけるエンタメ番組のあり方なのだ。
・これからこのドラマどのように展開していくのかよく知らない。ただ9月までの放送、安心して楽 しめそうである。

tad

関係記事:
朝ドラ「あまちゃん」、4月のNHKオンデマンド視聴数トップ10を独占:nhk 
「あまちゃん」概要、オープニングテーマ曲:nhk
観光宣伝・バーチャルホームページ:nhk
キャスト紹介:naver
宮藤官九郎インタビュー:nhk 
“あまちゃん”の写真を大募集!:nhk


2013年5月25日土曜日

マイナンバー法成立の意味:PC465


「国民一人一人に番号を割り振って所得や納税実績、社会保障に関する個人情報を1つの番号で管理する共通番号「マイナンバー」制度の関連法が、24日の参院本会議で可決、成立した。平成28年1月から番号の利用がスタートする。

27年秋ごろに市区町村が国民全員にマイナンバーが記載された「通知カード」を郵送。希望者には氏名、住所、顔写真などを記載したICチップ入りの「個人番号カード」が配られる。

行政機関は現在、国民の個人情報をばらばらに管理しているが、マイナンバーで年金、医療、介護、税務などの情報を結びつける。この結果、行政コストが削減できるほか、個人の所得状況や社会保障の受給実態を正確に把握しやすくなり、公平で効率的な社会保障給付につながる。「税逃れ」の防止にも役立つ。

利用者にとっても、年金などの社会保障給付の手続きや税金の確定申告で、住民票や納税証明書といった添付書類が不要になり、手続きが大幅に簡素化される見通しだ。

ただ、自営業者が経費を過大請求して税金を過少申告するケースは従来の税務調査でしか分からないなど限界もある。個人情報漏洩(ろうえい)や番号の不正取得による悪用への懸念も消えない。

政府は情報の取り扱いを監視する第三者委員会を設置。漏洩に関わった職員に4年以下の懲役、または200万円以下の罰金を科す。法施行から3年後をめどに利用範囲の拡大も検討する。」産経新聞 5月24日

懸案のマイナンバー法が衆参両院で可決成立した。私は過去何度かこの法律の早期成立の必要性を主張してきた。最近では2月4日のBLOGで「マイナンバー法案は最優先課題だ」と題して書いている。それがやっと衆参両院、参院では民主党など野党の賛成を得て可決成立したことは、我が意を得た感じである。他のこととは違う。これは情報化する社会、世界で国家として生き残っていくための基本的社会インフラ整備の一環として必要なことなのだ。

法案成立に関し、名古屋の河村市長は、「マイナンバー法は時代錯誤」と批判しているが、その意味よく分からない。

この法案がなんのために必要かについては、冒頭産経新聞の冒頭引用記事と、3月8日付けの「主張」に述べられているが、その論旨について異論はない。また読売新聞が5月25日社説http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130524-OYT1T01417.htmで「国民通番号法成立は公正な社会保障へ大きな一歩」という趣旨の論説を展開していることについても、評価しておきたい。

この法律が成立したことのメリット・デメリットにまとめたのが添付の図1だが、それは一連の産経新聞の記事の図をほぼそのまま引用させてもらったことをお断りしておく。

要するにこの法案ができたことによるメリットなど、誰も否定しようがないことばかりだ。これが結果的にこれまで多発してきた社会保障サービス年金、医療など提供に関する膨大な不正確な事務手続き、行政コストの無駄をなくすこと、納税に関わる不正な手続き、脱税を防ぐなどのために必要な手段であることは明白である。この法案の成立で、トータルの行政コストが大幅に削減、合理化されることも明白ではないか。

この法案に反対する立場は要するに図1のデメリットにあげた点に集約されよう。要するに、これで個人情報が冒されたり、それが不正、不当に使用される危険性が増えることだ。この制度を悪用する行政、流失した個人情報を不当な営利目的に使う民間レベルの輩が数多く出てくる可能性があることだ。その懸念はもちろんある。

しかし、それをデメリットとして挙げること自体おかしな話ではないか。そうした行為を起こすこと自体は犯罪なのだ。この法律もそれを防ぐために罰則を設けているのもそのためである。ただこの法案を効果あらしめることが何より大切なのだ。またそれは情報化社会の基本的インフラを整備するために必要なものなのだ。そのためにはそうした違法行為は絶対に防止が必要なのである。そのためには、その罰則、今後の法改正の中でさらなる強化する必要性が生まれてくるだろう。2倍、3倍の罰則強化が必要なのかもしれないし、そういう方向で進むべきだろう。

再度言うが、そもそも犯罪行為が出てくることを想定して、だからそれがデメリットだなどいう発想自体おかしいのだ。脱税、不正申告、個人情報の悪用などという不正行為、犯罪に対して、どうもこの国の法律は甘すぎるのではないか。

社会全体の情報化、IT化のために多大のIT投資が必要であることは当然のことだ。しかしこれこそ
道路だ、鉄道だなどという従来型、コンクリート中心の公共投資に代わる、社会の情報化そのインフラ整備という成長分野における公共投資ではないか。それは成長戦略の最重要分野の一つとして位置づけられてしかるべきものだ。そうした分野への投資がデメリットと捉えること自体、本末転倒的発想ではないか。

マイナンバー法の成立で国民一人一人が、社会の情報化インフラ整備という大きな波により直接的に直面せざるをえないことになってくる。具体的にはパソコンや、スマホと言ったIT機器を自ら操作する機会も増えるだろう。増えざるをえないのだ。そのことは大変なことだが、いずれにせよ、一度は通り抜けなければならない道なのだ。

今の40代、30代さらに若い若者世代についてはなんの懸念もない。問題はそれ以上の熟年世代だが、彼らには、時間があり、場合によっては若者世代以上にパソコンを買ったり、スマホを使ってみたり、それについて学ぶ時間的余裕、金銭的余裕もあるのではないか。

この法案成立で、これからの来るべき情報化社会とは何か、その中でパソコン、タブレット端末、スマホなるものは一体なんのために使うのか、それを使って何をどう楽しんだらいいのか、など改めて考えるきっかけともなるのではないかと私は期待している。

このトピックスをPC関連の話題の一つとした狙いもそこにある。

tad

関係記事:

マイナンバー法成立、平成28年1月から利用開始:sankei 
マイナンバーメリット・デメリット:sankei
マイナンバー 使いやすい制度に工夫を[主張]:sankei
共通番号法成立 公正な社会保障へ大きな一歩「社説」:yomiuri 
【マイナンバー】個人情報流出の懸念・保護制度の確立急務:sankei 
【マイナンバー】特需1兆円超? IT企業 はや争奪戦 :sankei 

2013年5月24日金曜日

韓国紙「原爆投下は神の罰」に断固反論し、抗議しない日本のマスコミ


「【ソウル=加藤達也】韓国の中央日報が日本への原爆投下を「(神の)懲罰だ」とする記事を掲載し、在韓国日本大使館は22日、同紙に抗議した。

問題の記事は20日付で、安倍晋三首相が東日本大震災の被災地視察で航空自衛隊松島基地を訪問した際、操縦席に座った空自機の番号が「731」だったことを取り上げ、細菌兵器を研究したとされる旧日本陸軍の部隊名称と同一だとして非難し、日本の反省が足りないと主張する内容だ。

さらに、大規模空襲や原爆投下を神による「過酷な刑罰」としたうえで、第二次大戦末期のドイツ・ドレスデンへの空襲を「ユダヤ人の復讐(ふくしゅう)だ」、広島、長崎への原爆投下については「日本軍国主義へのアジア人の復讐だった」と主張。非戦闘員への無警告、無差別の大規模殺傷という事実も「国家を改造して歴史を変えた」と支持している。

記事は、「日本に対する火雷(爆撃)が足りないと判断するのも神の自由だ」と日本への軍事攻撃を肯定する主張で締めくくられている。

執筆した同紙の金(キム)●(ジン)論説委員(53)は過去に「大韓言論賞」の受賞歴もあり、韓国では優れたジャーナリストの一人とされている。」産経新聞  5月22日

なんともまあ酷いことをいう韓国の論説員か。昨日のTV新聞はことのことを一斉に報じていた。TVのただ無難な一般論を述べる評論家どもは、一様にそれを批判し、抗議したりするが、その事の本質論を述べたりしないし、強烈な抗議のメッセージなど発することはない。出来ないのである。

どんな問題でもそうなのだが、その点ではツイッターなどでは、まさに強烈な、最近流行りのことば
でいうヘイトスピーチがじゃんじゃん飛び交っている。こんなことを言われるのなら、もうこんな国とは断交すべきだだ、などという極端な嘆きもある。私もTVを見ていて、思わずそう思った瞬間もある。一人位それを言う評論家の一人や二人いてもおかしくないし、政治家だっていてもいい。

ところが日本ではそれをやると、閣僚なら辞任、一般政治家なら大非難を受ける。TVコメンテータならそんな危険なと言うか、極論の評論家はもうTVに出してもらえなくなる。

何もヘイトスピーチにはヘイトスピーチで応えと言うのではない。それを避け、何事についても良識で対応すべきであることなど言うまでもない。そうあるべきなのだ。その点では日本は民度が高く、あの国は民度が低いから仕方ないという納得の仕方でいいし、現状ではそれしかないのである。

ただ物事にはどんな事でも言っていいこと、その程度について限度というものがある。社会的に影響力のあるTV、新聞などマスコミはもちろん、直接政治に関わっている政治家、官僚がよりその発言について慎重であるべきことなど言うまでもないことだ。市民が好き勝手に言っていい、ツイッターとはわけが違うことはそうだ。

そういう意味でも、今回のこの韓国紙の「原爆投下は神の罰」発言が、そもそもそれは狂気の沙汰であることについて、日本の国民はもっとその怒りを露わにし、政治家、マスコミはもっと強烈な抗議の声や非難の声をあげていい。挙げるべきなのだ。

TVはともかく日本のマスコミ紙一紙位、この韓国紙の論説に頭から反論し、それを批判し、非難する社説を掲げてもよさそうだが、どうもそれがないのだ。

時あたかも朝日新聞、23日の社説で韓国人に対する一部右翼的グループによる「ヘイトスピーチ」行動を批判する記事を掲げている。それはそれでいい。ところが、時を同じくしてこのとんでもない、韓国主要マスコミ紙による論説になんら批判を展開しないのはいかにもおかしい、情けなさを感じるのは私だけだろうか。

そもそもその原爆を投下したのば米国である。それは大量の非戦闘員、一般市民殺戮のために投下されたものだ。それを「神罰」の一言で片付けるとは一体なにごとなのか。アメリカが、神に代わってそれをなしたとでも言うのか。

韓国と北朝鮮で戦争が始まったら、当然核戦争にも発展する可能性がある。仮に韓国がそれで火の海に晒されたら、今度はこちらが「天罰」の一言で片付けてやろうかという気にすらなるのが人情というものだ。逆にその対抗のため米軍が北朝鮮に原爆を投下したら、それも「神罰」の一言で片付けるつもりなのか。愚かものめ。これ位は言っても許されよう。

実におそろしいものの考え方だ。こんなとんでもない論理を振りかざす韓国紙に日本のマスコミがなんらまともな反論ができないのはしかたない。ではアメリカのマスコミはどうだと言いたくなる。この韓国紙の言い分についてまさかそうだ、そうだと言わないし、言えるわけがない。かと言って、そんな言い分が正しいわけがないとたしなめるところが一紙位あってもいいはずだ。ところがそんなものがあるはずもないのだ。

従軍慰安婦の問題で日本軍がやったことはひどいという論説を掲げる米紙があっても、かって自分たちの国が、広島、長崎に原爆を投下したことが如何に非人道的なことであったかという論説がアメリカのマスコミ紙には存在するのかしないのか。

それを検証する日本のマスコミ紙など私は見た事も聞いたこともない。その一方でツイッターにはそういう意見、見解が出てくるのである。多分BLOG、SNSにもそれは存在するだろう。

私など、それでも物事の考え方についてより客観的であろうとしたり、平静を保てたり、そうした立場でものの見方ができるのは、そうしたネット世論存在のおかげなのだ。そのことを改めて述べておきたい。

tad

関係記事:

「原爆投下は神の罰」:sankei

2013年5月23日木曜日

小学英語、教科化賛成


「政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は22日、国際化社会における人材育成と大学改革について議論し、小学校で英語を正式教科とすることを柱とした提言案を大筋で了承した。来週にも安倍晋三首相に報告する。

提言の素案は、小学校英語の拡充を掲げ、現在は小学5、6年で週1回の「外国語活動」として実施している授業を、正式な教科に格上げすることを提唱。授業時間の増加、英語専門教員の配置や、4年生以下に英語を教えることも求めた。

 下村博文文部科学相は会議後の記者会見で「(教科化は)目安として4年生からと思うが、専門家が議論する必要がある」と発言。今後、中教審で英語教育を始める学年や学習指導要領改定の前倒しを検討する。

 鎌田座長は「日本語を体系的に学んでから英語を習った方がいいという考え方もあるだろうが、会議で反対はなかった」と述べた。」産経新聞   5月22日

中途半端な位置づけになっていた小学校における英語教育が教科化することになった。安倍首相自らその必要性を述べていたから、来年度辺りから実施の方向なのだろう。私はそれに賛成である。

国際化する社会の中で、日本が生きていくために、日本人が国際社会で世界の人々と交わり、産業界ビジネスの中で仕事をこなしていく中で英語が絶対必要であることなど一体誰が否定するのだろうか。そのこと自体は誰も否定しない、否定しようがないのだが、日本では、この問題、本質論でなくその方法論ばかりが批判の対象になっている。やれ、受験英語では話すことができるようにならない。実際の役に立たない、文法などどうでもいいから、とにかく話せるような教育をせよなどなど相変わらずそんな議論ばかりやっている。

大阪の橋下市長、そうした日本の英語教育を主導してきた文部科学省の指導要領を批判し、そんなものを無視してよいから英語を話せるような指導をせよと市の教育担当者に指示したとかしないとかのニュースもあった。それに下村文部科学相が反論。橋下市長も市長、文科相も文科相だ。一体いつまでそんな議論をやっているのか。英語教育強化の必要性について一致しているのなら、後は何をどうやるかの実践論だけではないか。

方法論などがどうでもいいとは言わぬ。しかしまず国家として英語は完全に義務教育の中で教科として学ぶべきものと明確に宣言することが先決なのだ。今回はその方向で動きだした。それでいい。後は学校の現場、英語塾、家庭などで、子どもにどう英語を教えるかの方法論をめぐって、議論が活発になり、そしてその競争が激化する。その過程で一体何が、どんな方法が成果をあげるか、その成果が今度こそ明確に評価される。そしてその方法具体論も段々固まっていくはずだ。

そうした環境の中で学校、先生たちはいろいろ悩むだろう。それが大変だという同情論なども出てくるが、それが教師たるものの務めだ。大いに悩んだらいい。私は必ずしもそれが必然の方向だと思わないが、これでいわゆるネイティブの外国人の先生も増えるだろう。それ自体もいいことだ。

一番いいことは担当の先生自体が努力を重ね、よりよい英語の授業を行なおうとするだろう。昨日もTVを見ていたら、DVDなど教材を活用して英語授業をやっている先生の姿があった。いいではないか。一番大切なことは、親、子どもの英語学習へのインセンティブが高まることだ。

これまで英語の教科化が必要であることが言われながらその障害になってきたのは、国語教育のためにそれが邪魔になるという見方だ。国語能力が固まっていない中で、英語を教えることは悪影響を与えるという考えを持つ教育家、学者、評論家が多い。なぜそういう議論が出てくるのか私にはっぱり分からない。そういう学者、評論家こそ国語教育のなんたるか分かっていないのではないか。

私はむしろ話は逆だと思う。国語を学ばせること、英語を学ばせること、互いにその本来の目的をその相互作用で増幅することがあっても、それが互いに邪魔をすることなど全くないとと思う。

日常会話なんてものは大したことでない。グローバル化する社会にあって、これから日本人にとって必要な教育は総合的なコミュニケーション能力の向上である。さらによく言われる情報発信能力の向上なのだ。ただ会話が出来ない出来ないの問題ではない。

算数、国語、理科、社会そして英語、そうした教科は互いに密接に関連し、相互作用が働いて子ども達の教養向上、人格形成、コミュニケーション能力の向上につながっていくのだ。あらゆる意味で英語を学ぶこと自体、むしろ国語能力のアップにつながるはずだ。英語という次元の違う言葉を習うことで、異文化に触れる機会が増える。日本的発想、日本語的発想とことなる発想の発見もあるだろう。そのことが自体が英語を学ぶ最大の意味なのだ。それがグローバル化する社会の中でのコミュニケーション能力向上が必要であるという意味である。

私はそうしたことを単なる抽象論として述べるつもりはない。それはあらゆる意味で自ら受けた日本という国での教育、そしてアメリカでの教育、そして日本のビジネスの社会、アメリカのビジネス社会において得た経験基くものである。

英語を学ぶ、学ばせるために国語の時間を削ったり、また他の算数など重要科目の時間を削減したりすることには反対だ。それはそれ、それにプラスして週二時間程度の英語の授業時間を設けることがそんなに大変なのかということだ。いや、現実今だってそれくらいの時間を取ってやっている学校も
あるはずだ。

最大のポイントはそれを明確に教科化することだ。他の教科と並んで、いうまでもなく英語も学習成果評価の対象としたらいいのである。それで親も改めて英語教育の必要性を再認識するだろう。家庭でも、学校の先生とともに、子どもをそのように指導するだろう。。今でも親によっては、子どもを英語塾に通わせたり、英会話教室に行かせたりしていることが多いようだ。それが教科化されれば、そうした傾向はさらに増えるだろう。それでいいではないか。

小学4年生のの孫がいる私、果たしてそういう面で一体どのような援助をしてやれるのかどうか、思案が始まったところだ。

tad

参考記事:

小学英語、教科化で一致 政府の教育会議提言:sankei 
英語教育「日本語ゼロ」が基本に? 急激変化に戸惑う現場:sankei 
英語教育は柔軟に対応」 下村文科相、橋下市長に反論:sankei
文科省の指導要領なんか無視していい」 橋下市長、英語教育批判: sankei 

2013年5月22日水曜日

夏スマホ、サービス重点競争激化:PC464


やはりクラウドサービスがその本命ではないか。

「携帯大手3社の夏商戦向け携帯電話の新商品が20日、出そろった。

従来型の携帯電話はわずかで、ほぼスマートフォン(高機能携帯電話)一色となった。機械としての機能に違いを出しにくくなっていることから、使い方を説明したり、健康を管理したりと、各社ともサービスに重点を移したのが特徴だ。

NTTドコモは、顔の傾きを検知して動画の再生を自動停止する機能を設けたスマホなど11機種をそろえた。KDDI(au)は高度なカメラ機能を持つスマホを含む4機種を発売する。ソフトバンクモバイルは、スマホで初となる、ワンセグ放送よりも画質が良い「フルセグ」対応モデルなど9機種を用意した。

ただ、スマホの開発が進み、機能だけで他社との競争を制するのは難しくなってきた。このため、各社とも端末の機能よりも、サービスを前面に押し出した。

KDDIは初めてスマホを使う人向けに、専門のスタッフが24時間365日体制で契約者の自宅に出向き、設定方法や使い方を説明するサービスを始める。田中孝司社長は20日の新商品発表会で「スマホが生活とつながっていくことをサポートしたい」と話した。

ドコモはLINEと提携し、簡単な操作でメッセージが交換できる新しいアプリを共同開発する。

 ソフトバンクは専用リストバンドを使った健康サービスを提供。消費カロリーや睡眠時間などをリストバンドからスマホに送って管理し、希望すれば医師などの電話相談が受けられる。」読売新聞
5月21日

昨日午後近くの電機店を2箇所ほど回って、いろいろ見て歩いたのだが、パソコンが丁度春モデルから夏モデルへの移行期ということもあって、春モデル在庫処分品が結構安く、これは買いだと思わせるものがいくつかあった。私自身についてはパソコンは方はもう間に合っている。興味の中心はこの冒頭ニュースにあるスマホ夏モデルのことだった。

いや、スマホについても実はもう私自身間に合っているのだ。昨年1月に買ったDocomoのLGスマホがまだまだ十分使える。第一機能的に非常に極めて優れてはいるが、あまり使いこなしていない。

というのも私の場合、それは誰しも同じなのだろうが、要するにスマホ単体というより、パソコン、さらにタブレット端末とどう組み合わせて使うかということが肝心なことなのだ。その点では、5月1日のBLOGで書いたように、LGのスマホ・アンドロイドバージョンが2.0であったのを、4.0にバージョンアップすることで、Chromeが使えるようになったことは画期的だった。そのおかげで、パソコンのブックマーク(お気に入り)や履歴がスマホと同期するようになり、情報閲覧という点では、スマホの使い勝手が抜群によくなったのである。

この冒頭引用記事にあるように、スマホメーカーの競争が機能の高さということではある意味限界に達し、それよりも、さまざまなサービス面の競争に移行しつつあるというのは当然の話なのである。私が考えるに、スマホメーカーどうしてもっとそのことに留意しないのか、スマホに関し、ユーザが求めているもの、ニーズが何なのか、まだまだよく分かっていないように見えるのである。

ただスマホを毎日眺め、ただひたすら様々な情報を閲覧し、エンターティンメントの動画やTVを観たり、ゲームをやっているだけのユーザも大勢いるだろう。しかし、同時に、多くのパソコンビジネスユーザー、個人用だがパソコンを主に使っている私などのようなユーザーにとっては、事情は異なる。そうしたユーザーにとっては、やはりパソコン、タブレット、スマホをどう同期させたり、互いの連携、使い分けがうまくできるような環境を整えていくかが最大の関心事なのだ。

その意味でも、サービス面での強化という点に関して、各社が打ち出したという各施策、この読売の記事を読む限りでは、なんじゃこれというものが多い。私などから言わせると的はずれもいいとことではないか。

ただ一つ、この記事には書かれてはないが、Docomoが打ち出した付加有料サービスの中で、クラウドサービス強化があることについては大いに納得している。21日の朝日新聞に大々的な広告が出ていた。その中にスマホ生活をより便利にするためにクラウド容量50Gを月額420円にするというものだ。スゴ得コンテンツ399円、iコンシエル105円などと組み合わせたおすすめパックだとそれが月525円というものである。

その価格が高い、安い、その組み合せの是非はとりあえず横においておく。Docomoが競争他社より、クラウドサービス強化を打ち出したこと自体は正解ではないかと思うのでる。Docomoはクラウドサービス強化という点では競争相手二社より明確に今後の取組を明確にしているようだ。(ドコモクラウドが実現する世界:)

クラウドサービスが今流行りだからいうことではない。パソコン、タブレット、スマホという各種端末をいかにうまく使い分けていくか、それを同期させたり、それぞれの機種の違い、OSの違い、バージョンの違い、使っているアプリの違いを超えて、情報公開、共有、共有編集などをどう実践していくかとなると、それはやはりクラウドサービス、実際的にはDropBox、Googleドライブ、Skyドライブと言ったクラウドサービスのの使い方が大きなポイントになることは間違いないのである。

その意味で、私はDocomoのこの50G、月額420円というサービスについて着目したところである。その詳細はまだよく調べていないが、いずれ実際に使用した結果の報告があろうかと考えているところである。

今朝のBLOGタイトルの副題を「やはりクラウドサービスがその本命ではないか」とした理由である。
tad

夏スマホ、サービス重点競争激化:yomiuri  5月21日
ドコモクラウドが実現する世界:docomo


2013年5月21日火曜日

「懐かしの音楽」モーツアルトピアノ協奏曲20番第二楽章:(その24)



私はピアノ曲では、高級なというか、高度な演奏ぶりを誇るような数々の名曲より、ソナタ、ソナチネが好きで、その22,その23とクレメンティのソナチネをとりあげた。ソナタというと、クレメンティのほか、クーラウ、ハイドン、モーツアルトベートベンなど名曲が山ほどあって、これについてはこれからもその話題、ネタがつきることなどないだろう。

今回は数あるモーツアルトのソナタの中でも有名なものの一つK545くらいを取り上げようかと思っていたが、その関係のものでYouTubeにあるものをいろいろチェックしていたわけだ。ところが同じピアノ曲でも交響楽団と共に演奏されるピアノ協奏曲の中でも私がもっとも好きなものの一つであるモーツアルトのピアノ協奏曲20番というのがYouTubeに沢山アップされているのを発見、思わずそれに聞き惚れてしまった。あっという間に時間が経ち、よし今日はこれで行こうとなったのだった。

このピアノ協奏曲、三楽章あるが、一番好きなのは言うまでもなく、第二楽章(副題、ロマンス)である。これは多分モーツアルト自身がつけたものではなかろう。どなたか知らないが、著名な音楽家がつけたものだろう。同じくロマンスと名がつくクラッシック曲は数多くあるが、まさにこれほどにロマンティックな曲が他にあろうかというものだ。

繰り返し、繰り返し登場する主題のフレーズ何度聴いても飽きることはない。

この超有名曲のことだから、世界の著名交響楽団と著名ピアニスト演奏のものがYouTubeに沢山アップされているだろうと思い、チェックしたのだった。もちろんそれはゆっくり探せばいくらでもあろう。が、とりあえず目についたのは、四人の日本の女性ピアニストのもの、中でも意外だったのは、2,3年前NHK朝ドラ「げげの女房」に登場した松下奈緒さんのものだった。いずれにせよいずれもプロには違いない、上手には違いないが、松下奈緒さんのものが一番ある意味もっともやさしく、穏やかな雰囲気に満ちていた。

この曲他のピアノ協奏曲とちがって、劇的な盛り上がりパートなど殆どなく、要するにあくまで優しく、静かで、ロマンティックなのだ。交響曲にせよ、ピアノパートにせよ、プロ演奏集団には少々弾きがいの小さいところがあるのかもしれない。だから案外、公演で演奏の機会が少ないのかも知れない、とそんな風に思い直したのだ。

そんなこともあってあの無名マンガ家の下積女房役を演じた松下奈緒さんのある意味控え目の演奏が一番印象に残ったのかもしれない。

tad

関係資料:

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466松下奈緒:you tube 
 モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466第二楽章 鈴木杏莉:you tube
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 第2楽章,K.466/前山仁美:you tube
ピアノ協奏曲第20番 (モーツァルト):Wikipedia 

2013年5月20日月曜日

一日40分動けば達者になる?


「1日に40分ほど体を動かす高齢者は10~15分程度の人より、がんや生活習慣病や関節痛、認知症になるリスクが平均21%低いことが、厚生労働省研究班の研究でわかった。結果から厚労省は、65歳以上の高齢者について「1日合計40分体を動かすこと」とする健康づくりの活動基準をまとめた。朝日新聞 5月19日

冒頭朝日新聞記事は今年も厚生労働省が国民のためにまとめた健康ガイドラインの中身を紹介しているものだ。私は朝日の読者なので全文読んでいるが、この電子版記事ではその一部しか読めない。そもそもこの厚労省の報告書など、国民の誰もがいかようにも、引用していいものだ。それをこの電子版、頭だけ出し、後は有料ですとくるから、なんとまあという思いがある。

いや、今朝はそのことでなく、この厚労省報告書の中身、その質そのもののことについて書いておきたい。

いずれにせよ、その全容は「健康づくりのための身体活動基準2013」及び「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」についてと題する厚生労働省の報告書にあり、ざっと目を通されるといい。図1,図2参照。

そう言えば、数日前、市の高齢者健康担当課から、健康診断調査、30項目ほどの内容について質問に答えるアンケート表が送られてきた。「一人で立ち上がれますか、毎日外に出かけますか、買い物に一人で行けますか、人と会う機会がありますか・・・」それにこたえるのに2分掛らない。それを調べて、否定的な答えが数多くあったら、さらに調査して、高齢者医療ケアの対策を立てるのだろう。実際この調査表をどう使うのか詳しいことは、それから先の経験がないのでよく分からない。

こちらとしては、まだそのお世話になる必要は全くないから、それはそれでお終いなのだ。ただそれで、なんとまあこの国の医療制度、社会保障制度ってたいしたものだ、ここまで一人一人心配して面倒を見てくれるのかと改めて感心するやら、いや有難いことです、結構なことだと、感じいるのだ。
国民の多くがTPP参加に反対するのは、これとは直接関係ないが、国民皆保険制度なるものを守りたいということなのだ。

しかし、しかしである。その一方で、こんな基本的な個人個人の体力作り、健康作りのことまで、こと細かく、国だの自治体が関与するものか、しなければならないものか、と少々疑問が沸いてくるのである。個人々々の体力作りのことなど百%個人責任です、とやっていい部分ももっとあっていいのではないかということだ。

これも数年前、このアンケートの際、健康作りのことで医療専門家の相談が受けられるので、受けたいですかという設問があったので、うっかり○をつけたことがある。そのことは忘れてしまっていたのだが、そのご突然電話が掛ってきて、近くの病院で健康指導をするから、面接に来てくださいという呼び出しがあった。それでしかたなく、出かけたのだが、その面接指導、なんのことはない、どんな資格の人か分からないが、看護婦らしき人が極めて基本的な、食事のこと、体力作りのことなど一方的に「ああしなさい、こうしなさい、こういう目標を立てて実践しましよう」とやられたわけだ。それにいちいち反論したりしてもしかたがないから、はいはいそうしますと答えて早々に帰ってきたものだった。

いや、別にそこで語られていること間違ってはいないけれど、こちらはそんなことは分かってやっていることばかりだ。いやその他その二倍も三倍、いや十倍かないろいろやっているのだ。しかもそれを十分楽しみながらやっているのだ。それが主であって結果的に体力作りにもなっているということなのだ。

いや、その内容がいいとか悪いとか、間違っているとか、そうでないとか言うつもりはない。これを読んだ時の印象は、「ええっ? 一日40分すら体を動かさない人っているの?」ということである。まあ高齢者については、一日最低40分位は体を動かしてくれ、そうすれば健康は維持できるということを言ってるのだが、こちらに言わせるとなんじゃそれ、と言いたくなる。

私の場合、毎朝ラジオ体操に出かけるが。そこではラジオ体操の前に6分ほど、ストレッチ体操が
ある。会場の公園まで歩いてやはり往復5分はあるからそれだけでもう30分前後は体を動かしたことになる。買い物ほか外出はもちろん、私の場合はスポーツとしての卓球を週二回二回二時間ほど、その他趣味のパソコンクラブ、音楽関係の習い事、ボランティア活動などで毎日の活動プログラムは目一杯入っている。どう低く見積もっても、平均して一日の4時間は体を動かし、頭を動かしているはずだ。

この厚労省の報告は体を動かすことだけ求めているが、体を動かすとは、ただ肉体的なことだけでなく、精神面のこと、知的なことも同時に関わってのことである筈だしそうあるべきではないのか。「健全な肉体に健全な精神が宿る」というが、その逆もまた真である。真の健康を得るためにはただ体力というだけでなく、精神的な面、知的な面も同時に鍛える必要があることなど言うまでもないことだろう。そういう意味でも厚労省の報告のこの報告書のアプローチ自体少々おかしいのではないか。

この厚労省の体力作りのガイドラインに「プラス10」という項目があった。誰にも共通する一般的体力作りに加えて、それぞれ個人が毎日一体どういうプラス10分の健康作りのためになることがあるか、考え、実践してみようということだ。うん、これはいい。

私は単に体力作りというより、肉体的精神的にバランスの取れた健康作りが必要だと考える。そのためになにがどう役立っているか、毎日実践していること、プラス10でなく場合によってはプラス100のことをいくつかあげまとめたがのが図3である。

tad

関係記事:
1日40分、動けば達者に 65歳以上、がんや認知症リスク2割減: asahi
「健康づくりのための身体活動基準2013」及び「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」について: 厚労省
健康づくりのための身体活動基準 2013 (概要):厚労省









2013年5月19日日曜日

政府IT総合戦略についての意見


5月17日安倍首相が「日本アカデミア」の招きを受けて「成長戦略第2弾」のスピーチを行なっていたが、なかなか中身があると感じた。中でも、これからの日本経済成長、国家社会の成長のためには、それを担う人材の育成、具体的には今の日本の若者、大学生がより世界の大学で学んだりまた逆に外国からの留学生を数多く受けるようにして、日本の大学のレベルアップが必要だという趣旨を述べられていたがまことにその通りだと思った。

戦略などという言葉などいくら使ってもそれを行動に移さない限りなんにもならない。そしてその行動を起こすためには、結局それに関わり、その趣旨を理解し、それを実行できる人材がいるかいないかでことが決まる。

現代社会の特色を二つの言葉で表現するなら、一つはグローバル化ということであり、もう一つはネットワーク化ということであろう。その二つに対応できる人材でない限り、成長戦略もなにもあったものでない。安倍首相が日本の若者の外国留学を推進しようというのは、その語学力、英語力をアップし、グローバリゼーションに対応するためであることなど説明の要もないことことだ。そのことになんの異論があろうか。

成長戦略推進のための第二のキーワードはネットワーク化ということだ。安倍内閣はその経済成長戦略をさまざまな産業分野の中でその展開を図ろうとしている。その数々ある成長戦略の一つとして取り上げられているIT戦略については、いまいち明確なというか、強力なスポットライトがあてられていないような感想、印象を持つのは私だけだろうか。いやたしかに、それは総合的IT戦略として取り上げられてはいる。ただそれは成長戦略の一環という感じなのでは、そうではないはずだ。

安倍内閣が展開しようとしているさまざまな成長戦略はそれぞれ正しいものだと考える。それと並んで産業、社会におけるIT推進、ネットワーク化推進が、産業政策、社会構造改革、教育、観光などあらゆる成長戦略と並んで論じられていること自体が間違いではないかと考えるのだ。そうではなくことIT戦略に関しては、むしろそれら全ての戦略の中心的存在、個々の産業分野の成長戦略推進のインフラ的存在として位置づけられるべきものではないのか。

安倍首相は行動なくして戦略なし、紙にいくら戦略を書いてもそれを行動に移さなれば意味はないという趣旨のこと講演の中でおっしゃっているが、まことにその通りではないか。そしてその場合あらゆる戦略を推進する中心、大黒柱ともなるべきものが、総合的なIT戦略だと位置づけるべきなのだ。

そうした内容が、政府が推進しているIT戦略の会議資料の中でもさまざまな形で述べれていて、その中身について一つづつ言及することは出来ない。しかし、ほぼ全体的には重要なポイントはカバーされているようには感じる。

ただその中でも一つ大切なことが欠けていると思われることがある。それはそうしたIT戦略を実行に移すために必要なリーダーと現場担当者の存在である。それがどんなものであれ、その戦略実践のためには、あらゆる階層において専門的知識と理念を持ちわせたリーダーが必要であり、その育成が必要なのだ。もちろんそれに加えてそれぞれの現場担当者のIT技能教育、コンピューターリテラシイの向上が何より必要条件となるのである。

グローバリゼーションの波の中、安倍首相が大学の教育現場で大学生の語学力、英語力アップのための留学制度を推進を言われたことは大切なことだが、もう一つ今の大学に限らず学校教育現場で欠けているのは、英語教育と共に、IT教育だと思われる。そのための小学校、中学校での初等教育、高校での中等教育、そして大学での高等教育課程の中で、パソコン教育、IT関連教育のカリキュラムが非常に貧困、実際には殆存在しない現状ではないのか。仮に形ばかりあっても、それが大学受験対策のため非常におろそかにされているような現状であると思われるのである。

筆者は地元小学校で課外活動として行われているパソコンクラブでパソコンの指導をボランティアを行ったり、中学でパソコン授業を臨時講師として実践した体験に基づくものである。たしかに小学校、中学校、全校どこにも必ずパソコンが設置された教室は存在する。しかしそれをフルに活用するようなIT教育、パソコン教育が一体どれだけ総合的、統合的に行われているかというと、現状ではほぼないのではないかという感想なのである。

政府が推進しているIT推進総合戦略を関連ホームページであれこれ読んでみても、小学、中学、高校、そして大学それぞれのレベルで、これからその実践のためにIT産業、社会が求めるIT教育、具体的にはパソコン、ネットワークについてのリテラシィアップのための教育をどう具体的に実践していくかについての言及が殆どないように感じるのである。

何事も行動が第一、その行動のためにはそれを起こせる知識と技能を備えた人材の育成が何より必要であるはずである。

そのためのアクション、施策こそが今必要ではないのか。そのことについて、このIT戦略会議は今後の会議の中で是非言及し、そのことを実践に移すための具体的提案を行うべきだと考えます。

tad

Yahoo BLOG 5月19日より







2013年5月18日土曜日

マイクロソフト、最新OS改良版「ウィンドウズ8.1」を提供:PC 463




「米マイクロソフトのウィンドウズ部門共同責任者タミ・レラー氏は14日、昨年10月に発売した最新の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」の改良版の名称を「ウィンドウズ8.1」とすることを明らかにした。

「ウィンドウズ8」の既存ユーザーに年内に無償で提供するとした。

マイクロソフトは「ウィンドウズ・ブルー」のコード名の下で改良版の開発を進めてきた。」Yahoo  5月15日

ウィンドウズ8は昨年10月に発売。ライセンス販売数は1億本を超え、順調に増えているようだ。
ただ、最近パソコン全体の伸びは、タブレット(多機能携帯端末)やスマートフォン(スマホ)などとの競争に押されて需要の伸びが鈍化。MSは改良版の投入で販売をてこ入れしたい考えのようだ。

Windows8自体については、その発表以来、ユーザーからその使い勝手の悪さをあれこれ指摘され、いまいち評判がよくないところがあったことは事実だ。例えば4月26日のBLOGでもとりあげたような問題がある。Windows8があのタイル画面と並んでWindows7のデスクトップ画面を採用したことはよかったが、Windowsに伝統的なスタートボタンをはずしてしまったことが不評を買った。それでそのスタートボタンをわざわざつけるフリーソフトが出て、それが人気を呼んだした。

昨年3月、Windows8のお試し版が出た時からそれをダウンロードし使ってきた筆者などは
特にその使い勝手の悪さを感じることはない。あのタイルスタート画面に慣れてしまえば、それはそれで非常に便利、それがなぜ今更、デスクトップ画面なのかよく分からない。ましてやあのスタートボタンだにこだわることなど何もないはずである。

私自身あえてデスクトップ画面から立ち上げることは確かにある。今やほぼブラウザーはChromeを使っているのだが、稀に、IEで立ち上げないと所定の仕事ができないことがある場合がある。その場合デスクトップ画面からIEを立ち上げることで、フル画面表示のIEでなく、クラッシックメニュー付IEを立ち上げられるという場面で、IE本来の機能を使うというケースがある。

もちろんそのIEについても、それがクラシック表示のIEとなるようデフォルトで設定してしまうこともできるし、そもそもその点でも何も困ることはない。その方法論についても4月21日のBLOGで書いているから参照されたい。

Windows8に関してはもちろんそうしたスタート、終了に至る操作面の良し悪しのこともあるが、総じてセキュリティ対策が強化されていること、パソコンのリフレッシュ、復元などの操作がより簡単にできるようになったこと、それになりより、立ち上げ、終了に要する時間が短縮されたことなどをメリットとして実感しているところだ。

だから8について、改良、改訂が行われると聞いても具体的にそれが一体どのようなものか想像もできないところはある。ただ改良という限り、さまざまな操作面、特に全体の操作、動作のスピードが
改善されるのだろう。そのことについて、一ユーザーとして大歓迎であることには変わりはない。

tad

関係記事:

マイクロソフト、最新OS改良版「ウィンドウズ8.1」を年内提供:yahoo
ウィンドウズ8利用者に改良版無償配布 米マイクロソフト:nikkei



2013年5月17日金曜日

GoldenYearsの快適生活


以前にもとりあげたことがあるが、英語の勉強のために時々みているNHKの番組にABCニュースシャワーというのがある。昨日、5月16日のそれは「GoldenYears、外国で暮らす老後」であった。内容はクリックしてご覧いただきたい。

老後をアメリカ各都市から脱出して、海外、この場合エクアドルのクエンカという町に住むアメリカ人たちの話だ。この街だけでも、4000人にもアメリカ人が移住し、快適な生活を行っているということだ。なにしろ年間生活費、ラスベガスでは、8、000ドルであったのが、クエンカでは1、800ドル、財産税が10、000ドルだったのが、クエンカではたったの72ドルだという。そう
おカネの面ではまさに絶好の条件が整っている。

クエンカのきれいな風景、街中を夫婦手をつないで闊歩する画像をみせつけられると、おう、なるほど、なるほどと、誰しも、自分もちょっと考えてみようかとその気になるだろう。

いや、これは何もアメリカの話だけでなく、日本でも昔から結構老後を海外で過ごそう、海外で永住しようとする人がいてそれを実践する人もいる。私などもかって、そんなことを想像したり、いろいろ調べたりしたことはあるが、結論的にはまず今後ともそれを実行に移すことはないだろうということなのだ。

このABCニュースシャワーのストリー自体が楽観に満ちている。それはまさにGoldenYears、黄金の日々の話なのだ。現実的にはどうなのか、生活費が安い、税金が安い、そんないいことばかりでないだろう。毎日の生活の中ではそれでなくてもいやなこと、大変なこといろいろある。中でも老後というと当然、医療のこと、介護のことなど、その医療体制がどうか、医療費はどうなっているか、という問題を避けて通れない。それになにより、そうしたコミュニティに自分がどう適応できるのかどうかということが一番の問題だ。

このニュースシャワーの画面ではそんなことは一切出てこない。アメリカ人でも日本人でも老後の海外移住など考えたり、計画したり、実際にそれを実践したりする人は、その点では極めて人生の楽天派の人たちなのだろう。いや、そういう人たちのライフスタイルを揶揄したり、批判したりするつもりなどさらさらない。しかし、問題は自分はどうなのかだ。

老後の毎日ができる限りGolden、黄金の日々、楽しさと、豊さと、余裕にあふれる日々であることを願うことは人並みである。しかし、自分自身はそれでなくても、あらゆることに慎重であり、少々悲観的であり、ただひたすら楽を求めることについてには極めて自制的なのである。

問題は自分自身がそうである以上に、パートナ~の妻が、それに輪をかけたような性格であることからすると、そもそもそんな楽しさばかりあふれた黄金の日々などありようがない、それをばかりをひたすら求めない方がいいというのが結論なのである。

GoldenYearsというのは、要するに単純に最高齢の年月というのが本来の意味であろうことを承知の上で申し上げておく。

そういう意味でもこういう映像を見ていると何か、なにかその現実をごまかしているのではないかと思うのだ。GoldenYearsというより、むしろSilverYears(そんな言葉などはないが)とでも表現し、その日々とは一体なんだろうかと考えることだ。もちろん楽しいはいろいろあろう。しかし好むと好まざるに関わらず、不幸なこと、厭なことも数多く出てくる。それをどう満喫したり、克服したりするか、それをどう実践するかを考え、行動するのが、まさにその世代を生きる意味だろうとと改めて思うだ。

tad

関係記事:
GoldenYearsの快適生活:nhk 5月16日

2013年5月16日木曜日

ソニー、A4電子ペーパー開発、3大学導入実験:PC462


「ソニーは5月13日、A4サイズの電子ペーパー端末を開発したと発表した。紙文書と同じような文字サイズやレイアウトで文書を読んだり書き込んだりでき、ネットを介したファイル配信にも対応。新たな学習・ワークスタイルを提案するとしている。2013年度内の商品化を目指している。

 E Inkのフレキシブル電子ペーパー「E Ink Mobius」と、プラスチック基板上にTFTを高精度に形成するソニーの独自技術を採用。A4相当・13.3インチの画面に1200×1600ピクセルでモノクロ表示(16階調グレースケール)できる。紙文書と同じような文字サイズとレイアウトで、細かい文字もくっきりと読みやすいという。

 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)に対応。ネットを介してファイルを共有するアプリに対応する予定だ。タッチパネルは光学式と電磁誘導方式を採用。画面に指で触れて操作できるほか、付属のペンで紙のようになめらかに書くこともできるという。対応フォーマットはPDF(PDF1.7)。手書きやハイライト、ふせんメモを文書とともに保存する機能も備えた。

 サイズは233(幅)×310(高さ)×6.8(厚さ)ミリ、重さは358グラム。メモリは4Gバイト内蔵し、microSDメモリーカードスロットを搭載した。内蔵リチウム充電池で最長3週間(無線LAN機能オフ時)利用できるとしている。

 早稲田大学、立命館大学、法政大学とともに、13年度後期から順次、同端末を講義で活用する実証実験を行う。紙のテキストや教材を電子ペーパー端末に置き換えるなどし、講義プロセスの効率化と学習効果の向上を狙う。」itmedia  5月15日

以前からさまざまな形で取沙汰されていた電子ペーパーなるものがついに登場する。電子ペーパーと言ってもさまざまなものがあり、まさに紙のように薄く、しかも折り曲げも可能なようなタイプのものから、名前は電子ペーパーだが、実際には、要するに超薄型のタブレット・デイスプレーというものいろいろある。

このニュースにあるソニーのものは後者のタイプ、電子ぺーパーと称しているが、そもそも紙のようなイメージでない。薄いと言っても6.8ミリもある。要するに通常のタブレット端末デイスプレーの超薄型のものだ。なんだ、そんなものかとおっしゃるなかれ、将来はさらに薄く、今回のようなモノクロでなく、カラーのまさに紙のようなデイスプレー、電子ペーパーが登場してくるだろう。今回のこれは、まずそうしたもののさきがけ第一弾だと思えばいい。

その使い道はどんなところにあるのだろう。そんなにもないとも思われるが、これを開発したソニーは記事にあるように大学、学生に提供し、それを使ってもらうことでその使い勝手について実証実験をやってみようということになった。

私自身はもちろんこれはその価格にもよるが、別に大学に限らず、ビジネスの世界、一般のPC、タブレット、スマホのユーザーにもさまざまな使い道があることは十分想像出来る。その使い方については記事の説明通りだが、私なりにそれを別途まとめてみた。

このソニーの電子ペーパーについて:

itmedia他参照記事ではいまいちその中身の全容が分からない。機器の詳細は十分よく分からないが、参照記事の内容から想像するにこういうものだろうとして想像して描いたのが図1である。その中身どれだけ正確かどうか不明な点もあるが、概要理解のためのものであることをご理解いただきたい。

・要するにこれはPC・タブレット端末の外付け超薄型デイスプレーである
・高さ310mm×幅233mm×奥行き6.8mm、A4サイズで実用的
・358g タブレット端末の半分、三分の一程度の軽さであり、扱いやすい
・PC、タブレット、スマホと無線LAN接続ができるので、デイスプレーとしての扱いは簡単
・ミニUSBを備えていて、PCほか端末と簡単に接続出来る
・ミニSDカードに保存したフアイルを読め、電子書籍として使い方が簡単便利だ
・PC、タブレット、スマホを介することであらゆる情報、ファイルデータを表示できる
・モノクロだがPDFファイルが標準なのでPC他IT機器のフアイルを読める
・付属電子ぺんで書き込みができるのは便利、報告、テストなどの目的に使える
・滑らかな精度の高い手書き表示が可能
・一回の充電で三週間使用できるので実用的だ
・三大学に提供し実際の使用実験を行うようだが、その使用体験はどこの世界でも共通のものと
 なろう
・これが本来のペーパーレスの先兵となるか、紙文化社会を変える一里塚となりうるか
・用途はまさに無限にあるのではないか
・私が期待しているアプリ具体例の一つは、音楽の楽譜としての利用
・問題は価格、もし上記のような想定に適うものであり、5000円以下なら即購入する

実際に登場するのはおそらく半年先、いや一年先かもしれないが、同種のもので他メーカのものも
さまざま登場してくることを期待したい。

楽しみなことである。

tad

関係記事:

ソニー、A4電子ペーパー開発、3大学導入実験:itmedia
ソニー、A4電子ペーパー開発:asahi.com  

2013年5月15日水曜日

橋下さん、それを言っちゃお終いです!


従軍慰安婦は軍隊というものにとって必要なものだ、という橋下発言には心底驚いた。それとセットになっているが、橋下氏が米軍司令官に対して、沖縄で多発する米軍海兵隊兵士の暴力事件を防止するためにも、現地風俗店の活用を推進すべしと進言したという報道、まさに驚天動地である。

もう一年前の話、私はあの桜宮高校の事件で、橋本氏が断固、問題の「体育科」の入試試験を認めなかった措置について、それを評価する記事をBLOGで書いたことを思い出した。世間の慣れ合い的、妥協的なものの考え方に、断固反対し、事の筋を通したことは、市行政府長として正しい判断であるという趣旨のことを書いたのだった。毀誉褒貶いろいろあるが、そういう判断が出来る人だと思っていた。

ところが今回の従軍慰安婦、買春行為、それが命をかけた軍兵士のためには必要なものだ、それは別に、日本軍だけでなく世界中の軍隊についても同じこと、それがどうして日本だけがそれをやったからと、非難されるのかという意味開き直り発言だったのだ。しかも、その発言の一方では、日本軍が慰安婦としての扱いを強制したという事実については、それを否定するというスタンスのなのだ。ひょっとすると、そういう目に遭ったかもしれない慰安婦の心情には、最大限の配慮、思いやりを持って接するべきだとも発言いるのである。一体なによ、それと言いたくなる。

もしそうした慰安婦の行為が、なんら強制的なものでなく、自主的なものだったのなら、それに対してどうして、思いやりの気持ちなど持つ必要があるのだろうか。そのことについて、この人一体なにを言ってるのかさっぱり分からないのである。

米軍司令官に沖縄風俗店の積極利用を勧めたという話はまさにとんちんかんだ。「風俗」の内容は必ず明白でないが、それが、買春行為を含むことであることなども明白ではないか。米軍兵士が仮にそうした行為をしたことが明白になったなら、軍法会議で罰せられることになることなど、橋下氏はご存じのはずなのである。

昔、日本が米軍占領支配下にあった時がそうだった。いわゆる日本各地に「パンパン」が数多くいたことは事実だった。しかし同時にMPが定期的にその手入れを行って、それを摘発していた場面を日本人ならみなよく知っている。もちろん多分に、それは、まさに、米軍占領軍の建て前であって、本音ではなかったかもしれないのだ。いやそうだろう。しかし米軍としては、それがそれがやはり軍としてのルール、「法」であることを知らしめておく必要があった。だからこそそうしたのだ。

法律家の橋下氏に、風俗店は合法的なものだから、それを活用せよと言われた司令官、一体それにどう答えたのだろう。そもそもそれは、まさにそのその内容にもよるが、買春行為が含まれる、その可能性が高いことが明白なのだ。そのこと自体、それは法と言うより一つ上の「汝、姦淫することなかれ」というキリスト教、宗教的律法に反することだと反論したかも知れない。

いや、米軍司令官がそんな高度な(?)反論をするわけもない。ただ苦笑いをしながら、「いや風俗店の活用などしないし、する由もありません」と答えに違いないのだ。実際国務省筋は「馬鹿げている」の一言で片づけている。

このわけの分からぬ橋下発言に共同代表の石原氏は「軍に売春はつきもの」とこれを肯定、松井幹事長は「本音をぶつける彼らしい発言」などと肯定的発言をしている。そうせざるをえないのだろうが、そもそもこの問題についてもともと大きな問題という問題意識も持ち合わせていないようだ。

維新の国会議員は参議院選挙のこともあってさまざま危惧が上がったり、安倍内閣の閣僚からはさまざま批判が出ているが、私はこの問題については、安倍首相ご本人のコメント、それから維新の会のもう一人の有力議員である平沼赳夫氏の見解をそれを聞きたいと思っている。

このお二人の共通点はおわかりであろう。先の戦争を日本の「侵略戦争」と認めないという、スタンス、歴史感では一致している。さらに二人は、この従軍慰安婦問題では2007年6月、米国のワシントンポスト紙に日本軍が慰安婦を強制的に従軍させたという事実を否定する意見広告を出した超党派国会議員の中に名を連ねている。平沼氏その総まとめ的立場にあった人だ。このお二人、あの橋下発言は困ったものだと考えていることは違いないが、ただ橋下氏が軍が組織的にそれに関わったことは否定しているからそれでいいのだと考え、なにも言わないのかもしれない。

しかしそれではだめだ。私自身はあの意見広告については、日本が国際社会に向かって日本国家の国益という点から見て、正々堂々その主張を述べた初めての試みだったと評価している。その事実関係、歴史的評価はとりあえず横に置くとして、国益を守るという点では超党派で行った行為としては評価すべきだと当時思ったものだ。

ことこういう問題になると米国ほか、西欧先進諸国、中国、韓国など挙国一致してその言い分、主張をまとめ、そのように行動するのが普通だ。日本は違う。トータルの国益のことなどどうでもよく
てんでばらばらその主張を展開するのだ。この従軍慰安婦問題もその典型である。

軍隊に慰安婦がつきものなど、世界の戦争の歴史を見るまでもなく、明らかなことであることなど橋下解説など待つまでもないことだ。しかしそれを政治家、単なる一地方の都市の行政府の長とは言え、将来の首相候補の一人と言われる橋下氏などが絶対言ってはならぬことなのだ。その建て前を語らずその本音など絶対言ってはならないのだ。それを容認する松井幹事長など話にならない。

さすが安倍首相はその点はさすがにわきまえておられるようだ。安倍首相、その意味でも、日本が
そうしたことにいい加減な国、まさかとは思うが日本ではレイプが公認されるような国であるような誤解を国際社会から受けないようにするためにも、断固あんな馬鹿げた橋本発言、石原発言を否定する談話を発するべきではないのか。

あのどなたかの有名なセリフをまとめとしておく。「橋下さん、それを言っちゃお終いです。」

tad

関係記事:

橋下氏慰安婦発言:「軍と買春はつきもの」石原氏が擁護:mainichi
橋下氏慰安婦発言】「本音ぶつける彼らしい発言」松井幹事長:sankei 
慰安婦 必要だった」 橋下氏、記者団に持論展開:tokyo
米軍の司令官に風俗店活用を:asahi 


2013年5月14日火曜日

Googleドライブで文書作り:PC461


一作日のBLOGでは、オフライン文書ソフト、MS・WordやLibre・Writerなどで文書を作り、それをどうGoogleドライブなどを使い、オンライン文書をどう作るか、そのための連携をどうはかるかという話をした。MS・Wordにせよ、Libre・Writerにせよ、まずはそうしたパソコン用のソフトは使い慣れているし、それで作成したものを必要に応じて、Googleドライブなどの文書として転用するようにするのがとりあえず基本だろうという趣旨だった。

いや、もちろん基本的にはそれでいいが、しかし私は、実際にそれをやっているうちに、いずれにせよそうして作成する「文書」は公開したり、共有したりするのだから、それなら最初からGoogleドライブの「文書」作成機能を使って、最初からオンラインドライブ上でそれを作ってしまった方がいいのではないかと考え直したわけだ。

その方がかえってメリットが大きいかもしれないとその要点をまとめてみたのが、今朝のGoogleドライブによる「」である。それを作ること自体がその実践となっている。

この文書そのものに、その方がいいかもしれないと思われるメリットをまとめてあるので是非それをご覧いただければと思う。

たしかに印刷配布用の文書など作るには、今主に使っているLibreオフィスWriterで作成するのがいいかもしれない。しかしその文書自体を主にネットで使うもの、たとえばパソコンクラブ、小学校のパソコンクラブ、そしてSNSやBLOGなどで使うのなら最初から、リンクほかネット利用に適したものを作成する方がいいようだ。

数年前、Googleドキュメントなるものが登場してそれを使い始めたのだが、それはあくまで試験的なもので実用に耐えなかった。というのも、それによる文書作成ソフト自体、現在のようなものでなく使いにくいものであった。それになによりもパソコンハードの性能、通信スピードの問題があって、それがすいすい操作できるようなものでなかったわけだ。

ところが、最近のGoogleドライブ、先にやったスプレッドシートにせよ、文書にせよ、あらゆる意味で十分その実用に耐えるレベルになったようだ。文章の打ち込み一つとっても、オンラインでの作業もテキスト・ライターを使用し打ち込んでいるのとなんら遜色のない動作の軽さである。

一作日はコピペの操作のことを書いたのだが、そうした操作もすいすいできる。たしかにオンライン文書のメニューの豊富さは、PC用ソフトに比べて劣ることはあるが、実際の使用に十分の機能はそろっている。

そのメリットについて、今朝作成したオンライン文書にまとめてあるので、そのことについてもみなさんも是非お試しの上、ご感想をお聞かせいただければ幸いです。もちろんそれぞれパソコンのハード、ソフト、通信環境によってその動作の違いがあろうかとは想像する。

先にEvernoteの利用のことも何度か書いた。それとの関連、連携を含めて、私自身は今後パソコンクラブ資料作り、SNS、BLOGなどの記事作成については、オンラインでの文書作り、スプレッドシート作り、プレゼンテーション作りを中心に進めていこうと思っているところである。

tad

関係資料:

オンライン文書:google

2013年5月13日月曜日

エネルギーの未来、大統領に提言せよ:バークレー白熱教室


このNHKEテレの白熱教室シリーズが初めてみたのは、2年位前のハーバード大学のマイケル・サンダースの「正義」に関する講義だった。いわゆる講義というものの、米大学の教授は一方的に講義するのでなく、むしろそれぞれの主題について、教授が100人、200人の大教室であっても、学生相手に質問を投げかけ、学生がそれに答える形式が基本的な流れなのだ。教授、講師は、学生の質問、コメントに補足的なコメント付け加えたり、さらなる質問を付け加えたりしながら、本題テーマをまとめあげていくということである。

いや、その内容、方法見聞いていて、実に興味深い。その中身、仮にその半分、三分の一しか分からなくてもじっくり聞くに値する。サンダース教授の講義の様子を見ていると、私たちが大学生だった頃。教室で聞いた講義の様子とは全く違う。

その頃の日本の大学の講義、教室となると、教授がうやうやしく持参したノートを読み上げ、学生は必死でそれををノートに書き写すというのが基本パターンだった。講義内容について教授・講師側から学生に質問を促すことなど殆どなかったし、仮にあったとしても、学生たちが質問することなどめったになかった。私自身学生4年間の間、その質問なるものを発することがあったか、なかったか、いやその記憶がないのである。

大学なんてそんなものだと思っていたし、日本の大学のそれはまさにそうなのであった。最近の日本の大学の教室も多少はその点では米国の大学のようになったのかなっていないのかよく分からない。基本的にはその点ではあまり変わりないのだろうという推測しているのだ。

実は私自身その二つの大きな違いの実体験者なのである。日本の大学学部を卒業し、一度就職してから数年後、今度は米国の大学ビジネススクール大学院で学んだ経験があるのだ。学部と大学院という違いはあるかもしれないが、とにかくその教室の雰囲気、あり方は基本的には同じ、あまりの違いの大きさに戸惑ったものだ。

その日米大学の違いどんな学部、講義、科目であろうと関係ない。米国の場合、教授が教室にやってきたら、教室は始まるが、それが教授、助教授、講師、なんであれ、彼らからの一方的な講義などほぼ皆無である。殆どがあのサンダース教室のパターン、質疑応答が基本である。もちろん教授はその時点、時点で問題点の整理をしたり、最後にまとめ的コメントをしたりするが、あくまで学生の授業への全員参加が基本なのだ。

学生側にとってはその瞬間々々が勝負で、その講義過程をパスできるかどうかは最終筆記試験だけでなく、むしろ常日頃の質疑応答における参加程度の中身による。もちろんその質問、コメントの中身も問われようが、要するにまず講義に参加しているかどうかが最大の焦点なのである。番組をご覧になった方はお分かりになるだろうが、昼寝をしたり、こそこそ雑談したりすることなど百%ないのだ。

ここまでは前置き、最近パソコンクラブのMTさんら数人の友人とランチを共にした時、MTさんから、このNHKEテレの番組のことについて、質問が出た。4月から始まったバークレー白熱教室という世界のエネルギー問題をとりあげた教室のことであった。

MTさん、5月3日放送分のものについて「難しい問題だが、聞いていてわかりやすかったし、興味深かったですね。先生もすごいが、学生がすごい。あの大学たしか、あなたも学ばれたことがあると聞いた、サンフランシスコ対岸のバークレー校のことですよね。大変勉強になりました。あの番組ご覧になりましたか。」と聞かれたわけだ。

私、このNHKのシリーズ番組のことは知っていたし、時折見たこともあるが、直近のその番組のことは全く見ていなかったのである。ああそうか、とその数日後そのことを思い出し、放送済のものをオンデマンド、単品210円を支払って見たのだった。いやたしかにその内容大変よかった。

以前にも書いたかどうか記憶にはないが、このの番組m世界の一流大学での一番人気のある講義を、ただで視聴できるのだからこんなすばらしいことはない。その場にいるだけでも大変なおカネが掛るところ、それを無料で好きなようにみれるのだ。見落としたものを210円で見れればそれは超お得というしかないんだ。

オンデマンドなどでなく、それを毎回録画しておけばいいのである。今回はついついそれを見落としてしまったのだが、改めて今後のものはすべて録画しておこうと思い直した次第だ。みなさまにも是非にとおすすめする。これまでのシリーズ、これからのシリーズさまざまな人類社会の基本的問題について、シリーズ集がある。

そもそもこの番組で取り上げる基準がなんでなるかだ。米の場合大学でどんな講座が評価されるか、それも学生の投票で決まったりするところがおもしろい。閉鎖的な日本の大学では考えられないことである。

このバークレー校での 教授の講義を見ていて、教授の話のリードの素晴らしさはもちろんのことだが、学生たちの質問、コメントのレベルの高さには驚かされるはずだ。いや、まさに当意即妙である。いや、それは常日頃の学生達の問題についての勉強の成果であるには違いないが、実はそれだけではない。

米国の大学の場合、講座のスタートに当たって、先生は参加、登録の学生たちに、その講座中読んでおくべき本、調べておくべき資料などについて、リーディング・アサインメント(宿題)を課すのだ。そうした本は大学の総合図書館、各学部の図書館にあり、学生達は競って講義前にそれを読んでおかなければならない。事前の資料チェックも必要なのだ。

かってはそうしたリーディングアサインメントは書籍本、印刷物資料に限られていた。が今の時代、おそらくあらゆるネット上の電子書籍、資料がその対象になっているのだろう。さらに講義についての質疑応答、論文報告書の提出などもネットをフルに活用したものになっているに違いない。

だからこそ、そうした質疑応答がスムースに、そしてそのレベルの高さを維持できているのだ。

米国の大学生、留学生が日本の大学生と比べものにならないほど勉強するのはそのためなのである。5月3日のバークレー校での講義のみならず、その他大学での講義の内容中身その運営がほぼ共通してレベルが高いのはそうした背景があることを蛇足ながら付け加えておきたいのである。

tad

関係資料:

NHK(Eテレ)白熱教室シリーズ:nhk 
白熱教室シリーズ: nhk
バークレー白熱教室:nhk 
バークレー白熱教室講義一覧:nhk
大統領をめざす君のためのサイエンス:nhk
NHKオンデマンド:nhk 

2013年5月12日日曜日

「ウエブクリップボード」の使い方:PC460




昨日のBLOGでは、Googleドライブで「文書」作りをする上で、スプレッドシートの場合との違いについて書きました。スプレッドシートの場合、Googleドライブ上で独自に作成できますが、オフラインのスプレッドシートソフト、LibreオフィスのCalcや、MSオフィスのエクセルなどで作成したものを直接Googleドライブにインポートして、それを共有・共有編集した方が効率的でしょうか。。

逆にそうしてGoogleドライブ上でできたスプレッドシートは、ローカルのパソコンのさまざまなスプレッドシートソフト、LibreオフィスのCalcやMSエクセルにエキスポート・ダウンロードすることが出来ます。

ところがGoogleドライブの文書については、ローカルのパソコンソフトにダウンロードは出来るが、ローカルのパソコンからフアイルをアップロード、インポートで出来ないのです。インポートという機能が付加されていない。で、そうしたい場合、どうするか。

Googleドライブ文書の場合は、ローカルパソコン内にあるそれぞれのソフトで出来た文書のうち、テキスト文と画像(写真、イラスト、グラフなど)はそれぞれ分けてコピー、ぺーストし、画像は位置を自由に再配置すれば簡単にGoogleドライブ文書を完成させることが出来ます。それが昨日BLOGの趣旨でした。

ローカルパソコンではあらゆる文書作りのソフトではそうしたコピペの機能をフルに活用する場面が多いのですが、実はGoogleドライブでのオンライン文書作成にもそのコピペ機能がほぼオフライン・パソコンとほぼ同じ感覚で使えるところがいいのです。

従来存在したオンラインソフトではテキスト文、画像などデータのコピペ機能が必ずしも使いやすいものではなかったのですが、最近のGoogleドライブの各種アプリに関してはこのコピペ機能がフルに活用できるようになってきています。

その代表的な使い方を二つ紹介しておきましょう。

1)一般的なコピペ機能

Googleドライブの使い方について「ヘルプ」の中にその使い方が詳しく書かれているので、お読みください。

要するに普通のパソコンでの作業とほぼ同じ感覚でコピペ機能が使えるので、Googleドライブ各種アプリ間で、さらにローカルパソコンとGoogleドライブ間でのコピペのやり取りをいろいろ実際に試してみることです。図1

2)「ウエブクリップボード」メニュー

コピーと貼り付けに際しては [ウェブ クリップボード] メニューを使用した方がよい場合があります。[ウェブ クリップボード] メニューを使用すると、複数の選択範囲をコピーした後で、貼り付けるアイテムを選択できます。あるパソコンでコピーしたアイテムを、別のパソコンで貼り付けることも出来るのです。

要するに「ウエブクリップボード」を使うとコピペしたいものを複数、同時に、しかも
30日間もこの「ウエブクリップボード」に保存出来るのです。ということは、他のパソコンからもこのボードにアクセスして、すでに保存してあるデータを選択しペーストとやるだけで、そのデータを利用活用できるわけです。

いや、実際にそれを使う場面はそんなにないかもしれませんが、こうした「ウエブクリップボード」はオンラインネット作業ならではの機能だと言えるでしょう。実際に試してみることです。図2

tad

関係記事:

Googleドライブの使い方について「ヘルプ」:google





2013年5月11日土曜日

オンライン文書作成ソフトの利用法(Googleドライブの場合):PC459


昨日のBLOGではGoogleドライブのオンラインスプレッドシートの使い方について述べた。それをオフラインのLibreスプレッドシートと連携して使う方法が中心テーマであった。まずはLibreオフィス、スプレッドシートで作ったものを、Googleドライブにインポート(アップロード)して使う。逆にGoogleドライブ・スプレッドシートで作成したものをLibreオフィススプレッドシートにエキスポート(ダウンロード)して使う。これが相互にできればいいわけだ。

そうした使い方はフアイルの共有、編集という観点から非常に有用、有効な使い方ができる。例えば、クラブや同窓会会員の住所録を共有・編集で作成するという例を挙げて説明したわけだ。個人で作るあらゆるスプレッドシートもこうしたオンライン、オフラインのソフトを上手く使い分けできるシーンが多いはずである。

オフィスソフトについて、まずスプレッドシートは終わった。今朝は次はMS・WordやLibreオフィスのWriterの相当する「文書」ソフトの使い方について書いておく。今回はGoogleドライブの「文書」ソフトの使い方が中心テーマである。

スプレッドシートでも文書ソフトでも、今はあえてMSのオンライン、SkyDriveのサービスについて触れないことことにしている。

SkyDriveももちろんGoogleドライブと同じように、MSオフィスソフトに相当するワード、エクセル、パワーポイントのクラウド版が無償で使えるようになっている。今それに目を向けないのは、Googleドライブの方は、MSのオフィスとも、Libreオフィスとも連携して使えるようになっているのに。SkyDriveの場合はなにかにつけて、MSオフィス2013との連携に作業の重点を置いているからだ。当然のことだし、別にそれが悪いとは言わぬ。ただ、MSオフィスを持っていないユーザにとっては、それはなんの役にも立たない。その意味ではいずれも無償のGoogleドライブとLibreオフィスの方が使いやすいことは間違いない。

さてGooleドライブの「文書」作成機能だ。これとLibreオフィスのWriterをどう連携して使うかである。

これについては私は「文書」作成についても、スプレッドシートと同じように、インポート、エキスポートという形で連携できると考えていたのだが、文書作りを実際にやってみて気がついた。

Googleドライブの「文書」機能、それで出来たものを、共有・公開したり、共有編集できるところ、さらにそれを、MSオフィスの文書(ワード)やLibreオフィスの文書(Writer)の形式にダウンロード出来ることはスプレッドシートと同じだが、その逆、WordやWriterからのインポート、アップロードという機能がないのである。どうしてなのか理由は必ずしも明らかでない。いや、多分文書の場合のテキスト文、それに配置されている写真や画像のレイアウト配置をきっちり移すことが難しいのではないからだろうと想像できる。

それは困る。その場合、では、LibreオフィスWriterやMS・Wordで作成した文書を、Googleドライブにインポートできないのか、ということだ。いや、インポートという機能がない以上それは直接的には出来ないのだが、私は以下の方法でそれに近いことをやってみた。それでほぼインポートに近い作業ができるということである。
その方法:(LibreオフィスWriterからGoogleドライブ文書への移動)
・LibreオフィスWriterで作成した文書のテキスト部分を右クリック、コピーし、Googleドライブ文書上にペーストする。ほぼWriterのテキスト文の基 本的配置を維持し、Googleドライブ文書上ににペースト出来る。図1

・LibreWriter上にある、移動出来なかった写真、画像などについては、それ を一つづつ選択コピーし、Googleドライブ文書上にペーストする。

・Googleドライブ文書上にペーストされた画像は必ずしも適切な位置にペーストさ れないが、一つ一つ自由に動かせるように措置(固定配置ボタンを押す)した上で、元 のWriter文書と同じレイアウトになるよう適当な位置に再配置する。図2

・こういう方法でオフラインオフィスソフトで作成した文書があればそれをGoogle ドライブ上に簡単に移動することが出来る。そうしてGoogleドライブ上に出来た 文書についてはを「共有」「共有・編集」などができることは 先のスプレッドシート と全く同じである。

・オンラインの「文書」を作成することなど、あまり意味がないように見えるが、共有、 共有編集という目的に適うほか、ハイパーリンクなどをつけることで、それをネット上 に作成する意味が付加されるのではないか。

それぞれ簡単な文書でいいから、こうしたそれぞれの機能を試してみられることをお勧めする。

Googleドライブにできた文書はパソコン内のLibreオフィスやMSオフィスにダウンロードし、印刷物資料の作成配布などに供することができる。

ただ、ダウンロード形式としては、Libreオフィス、MSオフィス、PDFなどの形式でダウンロード保存できるという説明になっているが、Libreオフィス形式への
ダウンロードは必ずし上手くいっていない。MSオフィスの最新版、docx形式での保存が一番上手くいくようだ。その形式ならば、MSオフィスWordはもちろん、Libreオフィス、Writerでもちゃんと再現できることは確認済である。

tad

参考資料:

・Libreオフィスで作成した文書(ピアノ発表会プログラム)PDF

・上記Writer形式のものをGoogleドライブ上に移行:Googleドライブ文書形式
 

2013年5月10日金曜日

オンライン・スプレッドシートの利用法(Googleドライブの場合):PC458


4月に新しく始まったパソコンクラブ、主として、表計算(スプレッドシート)の使い方について勉強している。

一般的なパソコン学習としては、世のスプレッドシートの最も標準と思われる「エクセル」が使われるのが普通だが、私nクラブでは、フリーソフトのLibreオフィス4.2のスプレッドシートCalcを使って、スプレッドシートの基本を学んでいる。これはエクセルの2003他エクセル・クラッシックバージョンはもちろん最新2013オフィスのバージョンとも互換性があるものだ。スプレッドシートの基本を学ぶため、実用のためには十二分にその役割を果たしてくれる。

ワープロ、スプレッドシートと言ったオフィスソフトに限らないのだが、最近はパソコンデスクトップ上で使うアプリソフトに並んでネット上、クラウド上で使うオンラインソフトが段々一般的になりつつある。オンラインソフトの殆ど基本的に無料、パソコンにダウンロードインストールなどしないでネット上で使い、その結果を共有したり、共同編集したりできるのが大きなメリットなのである。

例えばパソコン4月のスプレッドシート学習ではそのオンライン版としてGoogleドライブのそれを使い、会員のクラブアンケート集計や、会員名簿・住所録作成に当たり会員それぞれがスプレッドシートを使っての会員名簿作成に直接参加し、管理責任者、幹事ががそれをまとめるという方式をとっている。

さらに会員はオンライン上で完成したものをそれぞれ自分のパソコンにあるLibreオフィス、Calcにダウンロードして、それをそれぞれ自分用の住所録を作成するということをやっているわけだ。

いわばそれを通じて、実際に名簿作りを学ぶこと、オフラインソフトのCalcと、Googleオンラインのスプレッドシートソフトをうまく使い分けるということ、そのこつ、使い分けのメリットを学ぶのである。

そうしたことはもちろんMSのSkyドライブほかリモートストレージサービスでも同じことができるが、オンラインソフトとしてはGoogleドライブがやはり使いやすいようだ。これは私自身同じようなオンラインサービスを提供しているMSのSkyDriveなどを使い、その比較の上での感想であることを申し上げておく。

MSのものが使いにくいのは、MSのSkyDriveは、オフラインソフトとして常に有料、結構高額のOffice2013の存在を意識せざるをえないということになるからだ。

その点Googleドライブのスプレッドシートの場合、MSオフィスソフトはもちろんLibreオフィス、PDF、HTML、テキストなどあらゆる形式でその結果を保存、さらにそうしたものからのも読み込みができるということが便利であり、使いやすさにつながっている。

Libreオフィス・スプレッドシートで作成したファイルは簡単にオンラインソフトに読み込んだり(アップロード)、オンラインでできたものをLibreオフィス用にダウンロードすることができる。そのやり取りの中で一部例えばグラフなどが移行できないことはあるが、基本データについてはほぼ完全に移行できるののが最大のメリットなのである。それができて当然と言えば当然なのだが。

このオンライン・オフラインシートを使ってどんな作業をやると便利かということの一例を説明しておこう。例えば上記で述べた会員住所録作成である。

どんなクラブ、同窓会などの幹事になると面倒なのがこの会員名簿、住所録の作成だ。
仮に同窓会などとなると会員数が200、300人に及ぶ。その名簿作り自体結構大変な作業となる。すでに基本表がエクセル他スプレッドシートでできていればいいが、それがない場合200人の会員名簿作り、幹事はそれにどう取り組むかである。

その場合、このGoogleのオンラインスプレッドシートを使ったらどうかというアイディアである。

その手順:

・幹事はGoogleのスレッドシートを使い会員に住所録、会員名簿の基本データ、氏 名、よみがな、郵便番号、住所、電話、携帯電話、電子メールアドレス、生年月日
 などの情報を入力してもらうよう基本レイアウトシートを作成する。

 自らのデータをサンプルとしてそれぞれの項目を入力してみせておくといい。

・それぞれの項目については文字の大きさなど決め、そのサイズで入力できるようにして おけばいい。会員による登録が終われば文字の大きさ、右づめ、左づめ、中央配置など 後ほど幹事が一気に編集できる。

・そうしてできた記入表は会員宛てに共有公開し、それぞれのデーター記入のための
 編集権を与える。その共有のURL(ネット上閲覧するためのアドレス)を会員に知ら せることで、会員はそれにアクセスすれば、Goolge非会員でもGoogleドラ イブにアクセスでき、その記入表に自分のデータを書き込むことができる。

・幹事はすべての会員が基本データの記入を終了したことを確認の上で、その表を最終  的に編集、ネット上で再共有、表示し、会員それぞれに項目の記入に誤りがないか確認 してもらう。そしてその最終編集を行い、その完成品を今度は編集権を与えることなく 共有、 公開の措置をとればいいのだ。それでデータの改ざんが防げる。

・幹事及び会員はそれをエクセル、それぞれ自分のパソコンに、エクセル、Libreオ フィスなどにダウンロードし、自分用に詳細な編集を行い、印刷などの必要があればそ うすればいい。幹事はそれを印刷して、同窓会などで配布すればいいのだ。

・この場合、こうした方法が成り立つ前提として、あらゆる会員がパソコンが扱えたり、 スプレッドシートのなんたるかを理解し、そうしたアンケートに答える能力があるかど うかが問題だ。しかし、それができない会員にはハガキで回答してもらい幹事が一つ一 つ入力することになるかもしれないのはしかたのないことだ。

今回はオンラインスプレッドシートの利用例。スプレッドシートに関しては、オンライン・オフラインソフトの使い方、アップロード、ダウンロードし、しかもそれをさまざまなフアイル形式間ででできるのが大変便利であった。

実際にやっていただくことが一番図1、図2にあるように同じ内容のものをLibreオフィスCalcとGoogleドライブにアップロード、ダウンロードし作成、その使い分けを試してみられることだ。

同じことが同じオフィスでソフトでもワープロ文書の場合、同じような使い方ができるかどうかである。それについての手順、方法は次回にしよう。

tad

関係資料:

LibreOffice4.2:libre 
Googleドライブ:google


2013年5月9日木曜日

ChromeとAndroido の統合




「Androidが、新しい段階を迎えている。Google内でAndroidの生みの親であるアンディ・ルービン氏がAndroid責任者のポジションから外れ、Chromeの責任者がAndroidの責任者を兼任することになった。AndroidとChromeとの統合が進みそうだ。将来的にChrome OSと統合されるとの見方もある。」ItPro 3月22日

5月1日のBLOGで、昨年買ったスマホのアンドロイドバージョンが2.0であったので、これを4.0にバージョンアップすることで、Choromeが使えるようになった。そのためもパソコンのブックマークや履歴と、スマホのそれを同期化できてスマホが大変使いやすくなったことを書いた。
ユーザーからすれば、スマホはスマホ、タブレットはタブレット、PCはPCそれぞれで使えと言われたら困る。PCを中心にして、そのモーバイル的に使用するタブレット、スマホの利用、ブックマーク、履歴などが出来る限り、互いに連携しながら、それぞれの目的に応じて効率よく使い分けできればいいに決まっている。

それが上記のようにある意味できるように大いに満足していたのである。しかしそもそも今更ながら少し疑問に思うのは、Googleの動きである。Googleは今やパソコンの世界で使われるWeb閲覧ソフトとしてのChromeをそれをIE(インターネットエキスプロラー)と並び、いやすでにそれを追い越したされるものにに育てあげた。Windowsのユーザーの一人としても、今や本家のIEより主にChromeを中心に使っている現状なのだ。

その一方でスマホ・タブレットの分野ではGoogleはAndroidを登場させAppleiPhone、iPadに対抗し、世界のマーケッではそれをれ凌駕するようなものに育てあげている。Andoroidの世界でのアプリの数の多さ、内容の豊富さときたら目を見張るものがある。

そうした中、従来どうしてGoogleはPCWebの分野ではChrome、スマホ・タブレットの分野ではアンドロイドの二本立てでいくだろうと疑問をいだいてきたのだ。
要するにどっちでもいい、ChromeないしはAndroid、名前などどちらでもいいから、それをOSとして一本化、統合してしたらいいのにと思う。そうなればパソコンはWindows、タブレットはAndroid、さらにスマホはiOSというややこしい状況がなくなるのだ。現状そうなって悩んでいる人もいうようだ。

パソコン、タブレット、スマホのOS、ブラウザーが統一されていたら、ユーザにとっては、OSにWindowsか、Chrome(またはアンドロイド)か、iOSかのいずれを選択するのかという選択になる筈であり、結果として、それは総合的な、トータルのハード・ソフトの使い勝手、コストパフォーマンス、性能の良さの競争になるはずだ。

そのユーザー、PCにせよ、タブレットにせよ、スマホにせよ、それぞれ購入する機種の選択に当って、一体その機種、に付いて、なにが使えて何が使えないのかと一つ一つチェックしたり、思い悩む必要はより少なくなるのではないか。

機種選択に当ってその総合的なアプリ選択のため、その3つのどのOS(Windows、Chrome、iOS)のどれを選ぶかの検討となり、より良い選択のための判断基準がより明確になるはずだ。

今回のGoogleのトップ人事からすると、GoogleCEOが否定しているもののどうやらGoogleは、AndroidをChromeOSへ統合する動きと業界消息通は捉えているようだ。いや、ユーザの観点からすると是非そうあって欲しいと望むところだ。

ただ私などパソコンを中心にWindows8というOSを使っているものの、ブラウザーとしてはChromeを中心に使え、しかもそれがスマホなどモーバイル機器でも使えるようになった現状に大きな不満があるわけでない。そうした便宜性をどんどん高めてくれたらいいのだ。

というのもGoogleにせよ、MSにせよ、アップルにせよ、それぞれの生き残りのためには、それぞれのOS、ブラウザー、そしてアプリの開発に当って独自性、革新性の維持とともに、相互乗り入れ、それぞれの互換性をいかに維持するかどうかがもう一つ大きなカギを握っていることなど、言うまでもないことだ。

そうした総合的な観点、戦略的観点からいうならば、Googleが他のニ社より勝っていることは明らかだ。先の例のように、パソコンのOSの違い、スマホのOSの違いにも関わらず、それぞれのパソコン、スマホに機種にChromeというOSを共通して使えるようしたことなどがそうである。

Googleはパソコンの世界では今でもNo1であるMS・Windowsのユーザーを、タブレット・スマホの分野では大量のアップルユーザーの両方を取り込んでいる。それを継続しながら、Googleフアン、ユーザーを独自に開拓していくというのが、もっとも基本的な戦略となっているようだ。

いやこの三社今後OS拡大戦争、ハード・ソフトの拡大競争でどのような動きをしていくのか、その興味はつきない。さらにそれに追随するパソコン、タブレット、スマホメーカの競争がは一体どのように展開されていくのか、興味しんしんなのである。

tad

関係記事:

新しい段階を迎えたAndroid、Chromeと統合か:itpro 
Google、Android責任者をChrome責任者が兼務へ:itpro 
AndroidとChromeの統合の流れについて:facebook 
AndroidとChromeの統合はいつか?:mdn


2013年5月8日水曜日

懐かしの音楽:クレメンティのソナチネOp.36No1(その23)


前回5月3日に掲載したのは、同じクレメンティのソナチネOp.36、No3、同じクレメンティのソナチネだがピアノ曲としてはやや高度である。今朝掲載するのは、ピアノを習ったものなら誰でも発表会などで必ず一度は弾く初心者向けのOp.36、No1である。

この曲は全音のソナチネ楽譜集の七番目、先のOp.36.No3は九番目に収録されているものだ。ピアノの同好者の間では通称ソナチネ七番、九番で通用する。ピアノのももっとも基本的な教本にバイエルというのがあるが、それを終了すると初級クラスを卒業、中級に移るが、その仕上げ的発表会などでよく演奏されるものだ。全楽章となるとさすが長くなるので発表会では一楽章と二楽章、一楽章と三楽章という組み合わせで演奏されることが多いようだ。

4年前孫娘がピアノを習い始めたがm丁度今回7月の発表会がそのバイエル終了時期だ。先生がさて、発表会ではどんな曲をお選びになりますか、と親に問うた。親はよく分からない。それで私がこのクレメンティの七番はどうだと横から口を出したものだ。先生は一発で、ああ、それなら大丈夫、本人は十分弾けるはずだし、いい曲だからの十分楽しめる、選曲がいいですねとお墨付きをいただいき大いに面目をほどこしたのだった。

上手く弾けるかどうか別にして、自分も弾いたことがある懐かしの曲の一つだ。7月の発表会が楽しみなのである。


関係資料:

クレメンティ - ハ長調ソナチネ作品36第1番:YouTube
クレメンティ:C長調Opソナチネ。36.1:YouTube
ムツィオ・クレメンティ:C、オペアンプでソナチネ。36第1号:YouTube  指使い練習用
クレメンティ:ソナチネ作品36第1号(第5版)クラシックピアノ:YouTube クラシックピアノ(?)による演奏
全音ソナチネ楽譜:amazon

2013年5月7日火曜日

「脱原発」はもうやめか


あの民主党野田内閣末期の首相官邸前の「原発反対」の大デモの熱気、一体どこに消えてしまったのか。民主党政権が傾いたのはもちろん消費税のこと、社会保障制度のこと、防衛問題などなどがあってのことだった、が、福島原発事故に関連して、これからの原発政策がいまいち明確なところがなかったことに不信感が増大したこともあったはずだ。

それでも、あのデモの熱気、脱原発へ大きな世論のうねりもあって、野田政権も長期的には脱原発に向かうという方向ではあったと理解している。

ところが、ところがである。あの12月の総選挙ではその原発問題など殆ど争点にならなかった。脱原発を最大の争点にしようとした未来の党、共産党、社民党などいずれも敗退した。自民党の本音はもちろん脱原発ではなかったが、あえてそれを争点にしなかったし、する必要もなかった。有権者国民自体が、原発問題などにはもはや殆ど関心を失っていたのである。その結果はご承知の通りである。

福島原発は相変わらずさまざまな問題が起こっているがもはや大した関心を呼ばない。原発が安全に廃炉するにしてもそれに30年、40年掛るというようなやっかいなものなのだ。

安倍首相の今回の外遊、ロシア訪問はたいした成果はを挙げなかったが、トルコで原発輸出第一号の成果を挙げた。そして内外にその成功ぶりをアッピールした。その後の中東諸国への訪問でも原発売り込みを盛んにやってみせたものだ。

その原発売り込みの言い分がいい。日本の原発技術は優れている。それに福島での事故の経験、知見も加わって、問題対処能力にはさらに磨きをかけている。正確でないかもしれないが、そういう趣旨の発言で今回の売り込み成功に胸をはっているのだ。

ええっ? とうなってみる疑っている人は殆どいないらしい。福島原発での事故の問題はすべて本当に解決したのか。一体どんな知見、経験を得たというのか。要するに、今回の結果はむしろ幸運に属することで、ほんのわずかでも事態がずれていたら、もっと深刻な事態になったというのが、その一番の経験ではなかったのか。

さまざまな根本問題、福島原発事故ではとりわけ汚染水処理の問題が深刻でこの問題根本的な解決など何もない。

私が呆れたのは、こうした安倍総理の原発売り込み外交に日本のマスコミが殆どまともな批判を行っていないことだ。それどころでない、5日、6日の社説では読売、産経、日経などはこの安倍内閣のトルコへの原発売り込み成功を評価し、積極的にその意味を支持しているのだ。原発輸出は日本国家のため、経済成長戦略の一環として大いにやれ、と主張しているのである。

うーんとうなりたくなるのは私だけか。あの福島原発事故後の一定期間はもちろんそれにつながるあの大規模な反対デモの間、そんな社説、論説などなどついぞ見かけなかったはずだ。

読売、産経、日経に対し、朝日、毎日などはこの安倍内閣原発輸出振興方針に関し、今のところなんら社説などで、賛成とも、反対ともそのスタンスを明確にしていないようだ。これも不思議なこと。どうしてせめて一紙や二紙くらいまだ福島での事故が完全に収束していない今、他国にその売り込みにかかること自体おかしいという論説を掲げないのかである。

どうもそれはしたくないのだ。今の世論の空気の中でそれをやると冷たい視線を浴びかねないと恐れているのかもしれない。これは完全に皮肉だが、日本の世論もたいしたものだ。

朝日はそれでも6日の一面で、自治体の太陽光発電売電が、電力10社の太陽光発電のそれを上回るようになったという報道をしていた。それは事実関係の報道だけで、そのことのもつ意味、内容をより掘り下げた報道ぶりではなかった。どうして、これと関連して脱原発のためにもこうした太陽光発電を含めた「自然再生エネルギー」を増やすことこそが、経済成長戦略の柱の一つにになるべきだという位の論説を展開しないのか、できないのかである。

いや実はその論説あることはあるのだ。朝日は6日の社説「石炭火力―脱原発と歩み合わせよ」の中で、脱原発を力弱く(?)訴え、そのためには自然エネルギへの転換が必要なのだが、その中間的措置としてCO2を大量に排出するが、石炭火力発電もやむなしという論調なのだ。

いや、こんなところで今さら石炭火力の話が出てくるとは思わなかった。それはそれでいいし、たしかに背に腹は代えられるぬのだ。しかし、どうしてもっと真正面からこの安倍首相の積極的な原発輸出外交を手厳しく批判する論説を掲げないのかである。

実はその社説の中で、この安倍外交のことにはなんら一言も触れていないのだ。情けない話ではないか。原発より日本が積極的に売り込むべきは太陽光発電を含めた「自然再生エネルギー」技術であり、地球環境対策技術であるというのことではないのか。

もっと情けない、疑問に感じるのは、この脱原発、夏の参議院選挙の争点の一つになるどころか、安倍内閣経済外交の成果として使われることになることだ。

tad

関係記事:

トルコ原発受注 官民でインフラ輸出の加速を(社説):yomiuri 
新興国への原発輸出が問う日本の役割(社説):nikkei 
首相外遊と原発 信頼に応え世界で受注を(社説):sankei 
石炭火力―脱原発と歩み合わせよ(社説):asahi

2013年5月6日月曜日

ケーブル不要、スマホとPCを無線で簡単連携:PC456


「スマートフォン(スマホ)とパソコンでファイルを共有したいけど、「ケーブルをいちいち接続するのが面倒」と考えるユーザーは多い。「たかがケーブルでつなぐだけ」といっても、それが毎日の事になれば結構な手間になる。そこで今回は、スマホとパソコンをWi-Fi(無線LAN)で接続して、ケーブルを使わなくてもファイルを共有する方法を解説する。さらに、インターネットのクラウドサービスの活用法も紹介する。クラウド連携によって、ネット接続環境があればどこでもファイルを共有できるようになる。」日経新聞 2月22日


5月1日のBLOGでは、Android4.0にも対応するようになった閲覧ソフトChromeを使うことで、パソコンとスマホのブックマークでお気に入り(ブックマーク)や履歴を同期させることができるようになったことを書いた。そのおかげで、相対的にスマホがより使いやすくなったことを書いた。

今朝の日経新聞冒頭記事は、パソコンとスマホ間でファイル・データを共有し、それをどちら側からでもそれを編集し、結果を同期させることができれば、それぞれの使い勝手がよりよいものになるということを紹介しているのだ。パソコンを使って自宅や、オフィスでの作業と、スマホやタブレットによる外出先、旅行先での作業の連携がよりよいものとなる。その方法論を紹介しているわけだ。

要するにこの際大切なことはスマホとパソコンとのファイル・データのやり取りをどういう手段でやるかということ、しかもそれをどう同期させるかということなのだ。

その方法として3つある。ただそれはあくまでWindowsパソコンとアンドロイド・スマホの間の話に限っておきたい。

1)パソコンとスマホをUSBケーブルでつなぎ、それぞれのフォルダーとその中にある  フアイルの中身を確認しながら、コピー・貼り付けの作業をすることができる。

  この日経の記事では、それは必ずしもあまり感心しない方法、第一いちいちケーブル  でつなぐこと自体面倒なことだと書いている。さらに、それは目の前にパソコン、ス  マホが存在していることが前提である。外出先ではそういう条件が整っているとは限  らないということなのだろう。

2)パソコンとスマホはケーブルで繋がなくても、それぞれ無線LANやその他方法でオ  ンラインで繋がっていればいいのだ。「エアドロイド」というアプリソフトを使えば  その両者は無線で繋がった状況で、互いのファイル・フォルダーを認識し、それぞれ  から関連ファイルをアップロード・ダウンロードすることができる。USBケーブル  で繋いでするのと同じことができるというわけだ。

  実際に「エアロイド」をインストし、やってみたが、たしかにそのことは間違いなく  できた。但し、それは目の前にパソコンもスマホの両方があり、それぞれを操作しな  がらできることなのだ。もしスマホは手元にあっても、パソコンは離れたオフィスや  自宅にあるとすると一体それはどういう操作になるのだろうか。あれ? それを一体  どうするのという徒然の疑問がわいてくる。

  なんだ目の前にパソコンとスマホを並べておいて操作するのなら、ケーブルで繋いで  やっても同じことだ。いや、むしろその方が、結果的には操作自体も簡単なのではな  いのか。

3)そもそもフアイルの共有、同期、編集ということになってくると、要するにGoog  leライブやSkyドライブなどのリモートストレージ、クラウドストレージサービ  スを利用したらいいではないかというのが、冒頭日経記事が書いている三番目の方法  だ。
 
  この記事ではクラウドサービスとしてDropboxを用いた例を挙げているが、
  基本的にはそれはGoogleドライブでも、Skyドライブでも、Yahooボッ  クスでも同じことである。パソコン、スマホそれぞれなんであっても同じIDでそう  したサービスにログインすればのである。スマホであろうと、パソコンであろうと   それを閲覧したり、編集したりすることは自由自在にできるのである。

  私はDropboxでなく、パソコンで、Googleドライブ上に作成したスプレ  ッドシートに、スマホでアクセスしていた。もちろん同じものちゃんと閲覧できるし  簡単な編集もできた。その結果はもちろん同じ場所に記録され、同期しているのであ  る。

  同じことをSkyドライブでも試してみたが、同じことができるにはできたが、こち  らはスマホによる閲覧自体に時間が掛り、簡単な編集をするにしても重くて大変であ  った。やはりChromeとの相性のせいなのかどうかわからないが、Google  ドライブの方がかなり実践的かなという感想である。

まとめ:

・パソコンとスマホの連携作業をどう効率的に進めるかという趣旨で、今朝の冒頭記事を 紹介したのだが、その意味では、上記説明通り2,3の方法は必ずしも実践的でないと 感じた。スマホで閲覧自体大変だし、ましては改訂、編集などなお大変だ。

・なるほどスマホでそういうこともできるのか、ということを知っておくこと自体、ファ イル転送方法のこと、クラウドサービスの利用法など知っておくことは無駄ではない。 しかし、実際それがどれだけ実践的かとなると大いに疑問がある。なにしろその処理に 時間が掛るのである。

・というのもそうした作業をすいすい進めるためには、高性能のパソコン、スマホ、そし 通信環境という3つの条件が揃わなくては成り立たないことだ。その場合パソコンはも ちろん、スマホ、さらに通信環境がそれぞれ大きな差、違いを生むことになるのは必然 であろう。

・いずれにせよスマホでできるのはせいぜい簡単な閲覧だけ、それを使ってクラウド上に 存在するフアイルを編集したりすることなど頭から想定しない方がいい。

・そもそも私などはビジネスピープルでなく、この日経記事にあるようなスマホとパソコ ンを使った仕事をする必要性などないのだ。仮にあったとしても、こんなやり方は全く 無理だろうと感じる。

・現実的にはそうした一連の仕事をやるとしたらそれはスマホでなくやはり、パソコンし かないだろう。もちろんそれに近い高級タブレット端末ならいい。性能の高いモーバイ ルパソコンかタブレットということだ。

・航空機の中であろうと。新幹線の中であろうとビジネス・ピープルが持ち歩くのはやは りモーバイルパソコン以外にはないようだ。どこの誰がスマホがパソコンの代わりにな るなどと考えているであろうか。

tad

関係記事:
ケーブル不要、スマホとPCを無線で簡単連携:PC456:nikkei
ウェブ閲覧ソフト「エアドロイド」でスマホを管理する:yomiuri 

2013年5月5日日曜日

NHK・民放番組、専用テレビ経由、スマホ他でどこでも見れる:PC455


「NHKと在京民放5局は年内にも、テレビ放送をインターネット経由でスマートフォン(スマホ)などに無料で転送するサービスを始める。ネットにつながりさえすれば、どこにいても放送と同時に番組を視聴できる。放送と通信の融合を進め、テレビの視聴方法を広げる。ソニー、東芝、パナソニックは年内をメドに転送機能の付いた専用テレビを発売する。」日経新聞  5月5日 

こうしたものの登場は、ネットの普及でTV離れに拍車が掛かっている中、TV業界(放送局、TVメーカ)が打ち出した生き残り策の一つだと考えていいのだろう。TVなど観なくても、今やネットの世界にはあらゆる動画、画像、その他情報が溢れている。ドラマなどTV番組そのもの、映画、音楽、ゲーム、ニュースなんでもある。そうした中で見たいものものがあれば、YouTube、ニコニコ、その他ネットサイトを探せば、殆どが無料、仮に有料でも定額料金で見たいものを探しだし、好きな時に好きなだけ、好きな場所、可能な方法・手段(TV、DVD、PC、タブレット、スマホなどなど)でいくらでも見れる時代になったのだ。

TV番組に関して、最近私自身は是非見たい番組はあらかじめ録画しておくのが普通だ。それを好きな空いた時間にゆっくりじっくり見るのが普通である。外に出かけてそれを見損なうこともまずない。仮にそうなっても、後からいくらでもビデオ・オン・デマンドなでで観ることができる。日本のTV業界はオンデマンドのサービスには極めて不親切で、カネを取ったりするが、先進諸外国ではそうではないようだ。そうしたことも競争激化でどんどんユーザー向きに改善されていくことは間違いのないことだ。

今回のこのTV業界挙げての措置も、ユーザーサービスというより、ユーザー離れ阻止の対策の一つのつもりなのだが、どうもそのピントが外れているような印象が強い。

今でも自宅のTVを外から視聴したり、録画したものを観る方法があることはあるが、結構面倒なのでそこまですることはない。それに比べれば今回のこのTV業界の措置、狙いは、一見ユーザーのニーズに答えるもので、良さそうには見える。

なにしろ数万円高いが一台専用TV(いわばパソコンでいうサーバー的役割を果たすものだ)を買えば、自宅では無線LANを用いパソコン、スマホ、タブレットなどあらゆる端末で見たいTV番組が見れる。

さらにそれはインターネットに繋ながっているから、どこに居ようが、極端な例としては外国にいても、専用アプリソフトを入れることで、パソコンやスマホなどで自宅のTVを見れるのである。それはいいかもしれない。外部から録画の操作が出来たり、既に自宅のTVに録画したものが観れたりしたらもっといい。そういうものなら、通常のTVより2,3万円高くてもそうした専用TVを買ってもいいかなとも思う。

しかし、ちょっと考えてみると、基本的にどうして、そうしたことのためにわざわざ専用TVを自宅に置かなければならないのか、という疑問が出てくる。どうしてそれがTV鑑賞専用のサーバーでなければないのかということだ。

そもそもである。もしTV局がそれぞれその放送を独自にその電波で放送するのでなく、それを全てネットで流してくれたらいいことなのだ。それがネットで流れてくれば何時でもTV番組のすべてをどこであろうと、TVで、パソコンで、タブレットで、スマホで、観れることになる。自宅では勿論だし、外のどこであろうとでもだ。

どうしてそれができないのかである。もちろんそれをやったらそもそもTV放送局というものがお終いになる可能性があることは分かる。究極放送と通信の境目がなくなり、放送局というものそのものがなくなってしまう運命になるのだろう。

そのようにそもそもTVがインターネットで流れてくれば、そんな専用TVなど一切不要になる。TV自体もより安いもので済むはずだし、TV機器だけでなく、パソコン、タブレット、スマホあらゆる端末でそれが直接観れることになる。

そういう前提で言うなら家においておきたいのは、TVだけを観るためのサーバーなどでない。要するにTV放送を含めたあらゆる情報、データをを集約するコンピューター、PCサーバーなのである。それがインターネットとつながっていればいいのだ。TVがインターネットに乗って放送される限り、その自宅パソコンサーバーは別にTV番組だけでなく、あらゆる情報、データーを集約し、再配布、してくれたり、中継してくれたりするものになるはずである。クラウド・コンピューティングは大いに利用している現状だが、自宅にそうしたすべての情報を集約処理してくれるPCサーバー、それがこのTV専用機に替わってくれるものになってくれれば一番いいのである。

いや、こんな風に考えてくるとこんなただTVだけ専用にみるためのネットサーバーTVなど殆ど無意味になることは専門家ならわかるはずだ。そんな専用TVのために10万15万円も出す位なら、TVのそれを含めたあらゆるデーター処理機能を付加したPCサーバーを是非売りだして欲しいものだ。それなら、それを買う価値は十分ありそうだ。

TVをネットに乗せることなど全く不可能のことなのか。それは技術的な問題ではなく
百%業界団体の利得が絡んだ問題なのだ。考えてみればラジオはもうそうなっていることはご存知のはずである。世界中あらゆるラジオ放送は今やネットで聞ける時代なのだ。

TVはいつそうなるのであろうか。ならないのか。少なくともこの専用TVなどはそれに逆行するもののようである。

話は随分ずれてしまったが、一ユーザーの声として聞いていただけれたらと思う。

tad

関係記事:

NHK・民放番組、スマホでどこでも 専用テレビ経由:nikkei 

2013年5月4日土曜日

憲法改正をめぐって


昨日5月3日憲法の日、新聞各紙は一斉に安倍内閣がしかける憲法改正について報道していたが、その報道ぶりで、そもそも憲法改正に賛成、反対、そのどちらでもないというスタンスが垣間見えて興味深かった。ネットで各紙の報道ぶりをざっと見た限りだから正確なことは言えないどちらかというと朝日は改正には反対、産経、読売は賛成、毎日はそのいずれでもなく、世論を見極めようという姿勢のようだ。

3日の朝日新聞トップは、「首相改憲へ戦略転換、本音の9条は封印、まず入り口の96条」という見出しだった。参院選で、9条改訂を持ち出すのはまずい、それだと改正そのものに支障が出かねない。9条改定のためには、96条に定める国会での三分のニという高いハードルを、過半数をいうように改めるのが先決とう戦略に変えたということでそのような解説していた。96条改定なら、憲法改正に慎重な公明党をさしおいても維新の会や、みんなの党の賛成を得られると考えたようだ。

その他野党は総じて、そうしたアプローチには反対、朝日新聞はトップ「座標軸」や社説でも、憲法は国家を超えた存在、権力に勝手なことをさせないよう縛りをかける最高法規だといういわゆる「立憲主義」を持ちだして、そうした安倍内閣の改正への手順整備を批判していた。

はてさて、改憲に賛成、反対どちらの言い分が正しいのか、国民世論は賛成、反対、そして中立の3つ、ほぼ1/3づつに分かれているという実情である。(NHK世論調査 図1)6年前の2007年の調査では賛成、反対、どちらでもないが、28%、41%、26%でかなりの差で反対が多かった。が、直近の調査では賛成、反対が逆転し、33%、30%、どちらでもないが32%となった。これは尖閣列島、竹島など領土問題、北朝鮮の脅威などのことが影響し、9条改正賛成論が増えたようだ。

この数字をどう読むか、逆説的にいうと、あれだけの領土紛争が起こりながらそれでも、まだ平和憲法を守るべきという、日本国民の根強い世論はそんなに大きな変化はないとも言えるようだ。

解説などいい。お前の意見はどうなのかと問われたらどう答えるかだ。私も正直のところ今の状況で賛成か反対かと問われたら、そのいずれでもないと答える中の一人だ。それは決して付和雷同ではない。

私の疑問は、どうして安倍首相、改正のために先ず入り口の96条改正から始めようという発想を持つのかである。それはまさにちゃちなアプローチではないか。どうしてそんな手順論が大切なのか。最大の問題は9条の本質、その改正なくしては国家の防衛が成り立たないのかどうかというのが本質論なのだ。9条矛盾論、限界論いろいろあるがその内容を参院選で堂々徹底論戦したらいいではないか。

反対派にも一言言いたい。立憲主義などといういかにも高度な言葉を持ち出して、だから憲法改正を論議することすらやめよという論理に結びつきかねないことは止めて欲しいわけだ。

賛成派が、9条改正のために三分のニの賛成が条件というハードルは高すぎる。だからそれを過半数にしよう、それが民主主義の原点だというごとき論理を展開することに反対派としていうべきことがあるはずだ。もし96条を国会三分のニの賛成が必要ということに反対であるなら、その賛否の決着は、国会議員でなく国民投票の過半数で決めようと提案すべきではないか。それこそが本来の民主主義の原点ではないのか。立憲主義なるものの原点ではないのか。立憲主義とは国民の意志の直接的反映、絶対的反映という意味ではないのか。

少なくとも、直近では過半数に近い国民は改正そのものに賛成している状況なのである。にも関わらず、「立憲主義」なる御旗を持ちだして、改正に頭から反対するようなスタンスこそが矛盾ではないのか。

私に言わせると、国民の直接投票こそがことを決める最後の手段であることなど明白なことだ。そうした手段を取るべきだという意見、制度論もないわけでないが、この際どうしてそれがもっと主流意見にならないのか、私は不思議でならないのである。

tad

関係記事:

96条改正で維新・みんなに協力要請へ:nhk
憲法改正議論:nhk
自民、維新、みんなは96条改正で一致:sankei
与野党の党首憲法改正の要件を定めた96条の改正を巡り、論戦:yomiuri 
首相、改憲へ本音封印 96条を突破口に:asahi 




2013年5月3日金曜日

懐かしの音楽:クレメンティのソナチネ(その22)



この音楽シリーズも始めて以来、22番目のものになるが、「懐かしの」というタイトルにこだわると何かその選択範囲が狭くなってしまう。そういうニューアンスでは当然映画音楽などが主となり、これまでもそうなってきた。が、こと音楽となると、60歳になってから始めたピアノの練習曲、その関連で一年に一度位ある発表会などで演奏したものの曲の思い出となると話は俄然なんだか生々しくなってくるのである。

「大人のピアノ」の場合その発表会というのはある種の鬼門で、私を含めて多くのピアノ練習生にとっては苦い思い出がつながることが多い。というのも、子どもと違って大人になってピアノの始めたレッスン生が、演奏会となると大抵いつもの実力の7割も出せたら上出来という状況になるからだ。子どもの場合、平生の練習の最悪でも90%位の出来が出せるのに、大人はそうはいかないのだ。まあ70%位行ければ上等というところか。それもこれも、大人は子どもより、失敗を極度の恐れるからそういう結果になりがちなのだ。

大人の場合、演奏を始めたのはいいが、どこか一箇所で間違えたり、詰まったりすると、それがきっかけで頭が真っ白になってしまい、にっちもさっちもいかなくなる。立ち往生である。中にはそれでしかたなく演奏中止、頭を下げて舞台から去らなければならなくなってしまう。それはそれで仕方ないと割りきってしまえばいいのだが、それがきっかけでピアノを習うこと自体を止めたり、二度と演奏会に出ないことにする人が結構多いのである。

大人のピアノの発表会など誰もすばらしい演奏を聴きにくるわけでない。まあシルバー世代の大人が、ようそんなことで頑張っているではないか、感心々々という程度のことで済ましておけばいいのだ。私自身はそのように考え、それで性懲りもなく今でも発表会があると、一度は断るものの、先生に勧められると少々の無理をしてもそれに挑戦することが多い現状なのだ。

話は違う方に行ってしまったが、今朝の話題のクレメンティのソナチネ(Op.36.No3)はそうした思い出の曲の一つである。2年ほど前の大人のピアノ発表会で、その全楽章を弾いたことがある。当然上がってしまった。それでもレッスン場での70%程度の出来であったと思ったが、先生は、よかったよかったとお世辞を言ってくれたものだった。だからこの曲にはそう悪い思い出はない。そういう曲の一つなのである。中にはクラシック曲とは限らないが、POP曲などでもう二度と弾きたくないというものもある。

寄り道してしまったが、そういう経緯もあって、それで今朝はこの曲を取り上げた次第。そんな他人の思い出なくどうでもよく、皆様にはピアノ曲の名曲の一つとしてYouTubeの演奏のいくつかを聴いていただければと思うのである。いや、当時はまだYouTubeの有効活用にも慣れていなかった。私自身その発表会の前にこうした模範演奏曲のようなものをもっと参考にすればよかったかと思うのである。

クレメンティどちらかと言うとと、ピアノ曲としては、初心者、せいぜい中級者向けの曲ではあろうが、改めて聴いてみると本当にいい曲だと思うのだ。いや、実は私はピアノを始めるまではクレメンティという名すら知らなかったのだ。それでもソナチネのいくつかを練習するようになって、その多分、ニ番目か三番目に、先生がこれを弾いてみたらと推めてくれたものだった。

ソネチネ、ソナタといえばモーツアルト、ベートベンの名しか知らなかった。クレメンティには百曲以上のソナチネ、ソナタがあるそうで、この他にもいいものが沢山あるようだ。それを一つづつ聴いてみて、いいものにはまた挑戦してみたいと思っているところなのである。

tad

関係資料:

クレメンティ - ハ長調ソナチネ作品36第3番:YouTube
ムツィオ・クレメンティ:C、オペアンプでソナチネ:YouTube
クレメンティ:C長調Opソナチネ。36/コーリー・ホール:You Tube 指使いなどが全面見れて参考になる
クレメンティのソナチネ36、スロー3号スピリトーゾのチュートリ:YouTube  初めてこの曲を弾く人の練習用にいい
Clementi Sonatina Op. 36 No. 3 Piano Concerto:YouTube  室内楽との協奏がいい
ムツィオ・クレメンティ:wikipedia
ロンドン楽壇の大御所:モーツアルトとクレメンティ:YouTube 


2013年5月2日木曜日

LINE、1億5000万ユーザー突破 成長が加速: PC454


「LINEは5月1日、無料通話・メッセンジャーアプリ「LINE」のユーザー数が1億5000万人を突破。約3カ月半で5000万人増えている。

今年1月18日に1億人を突破するまで約19カ月かかっているが、それから3カ月半で5000万人増えたことになり、成長スピードが加速している。スペインで欧州圏初の1000万ユーザーを突破し、スペイン語圏の南米でもユーザーが拡大しているほか、フィンランドNokiaとの提携で同社製低価格端末に搭載されるなど、市場拡大が順調に進んでいるという。

サービス開始から19カ月で1億ユーザーを達成。達成に要した期間は、Twitterの約49カ月、Facebookの約54カ月より早い。ユーザーのアクティブ率も高く、昨年12月末時点での月間アクティブ率は80.3%に上るという。LINEのアカウントと連携したゲームサービス「LINE GAME」も人気。パズルゲーム「LINE」など12タイトルを展開し、累計ダウンロード数は7000万件を突破している。」Itmedia 5月1日 

LINEの話題は以前1月20日のBLOGでも取り上げたことがある。

安倍内閣が経済成長戦略を打ち出すのは結構だがあらゆる産業の中で、IT関連産業がますます重要性を増していくことは間違いのないことだ。そういう分野での成長戦略がいまいち見えてこない。そんな中、日本のIT関連企業は一体何をやっているのかと言いたいところである。ソニーだ、NECだ、パナソニックだとモノ作りばかり、日本にはGoogle、Facebookと言ったネットサービスを売り物にする企業は皆無と言っていいほど存在していない。いなかったのだ。

そんな中でのこのLINEの健闘は目を見張るものがある。その成長のスピード、ユーザー獲得数がFacebook、Twitterより早いピッチで進んでいるという。Facebookは既に10億近いユーザを持っていると理解しているが、そのFacebookに追いつき、追い越そうという勢いに期待したいものだ。

今のところLINEは、携帯電話スマホを中心に無料の通話やメール、チャット提供を主な業としているが、最近はパソコンでもそれができるようになった。それは先のBLOGでも紹介した。

無料の通話と言えば、すでにパソコンユーザーもSkypeほかパソコンチャット機能を体験済の方は多いが、そのうち是非私たちパソコンクラブでも、LINEをインストールして無料の通話、チャットなどを体験してみたいと思っているところである。既存のものと較べてそのサービス内容がどうなのか是非実際に試してみたい。

関係記事:

LINEは5月1日、無料通話・メッセンジャーアプリユーザー数が1億5000万人を突破:itmedia
LINEパソコン版のインストと使い方:line 

2013年5月1日水曜日

PCお気に入り・履歴をスマホと同期する:PC453


4月29日のBLOGではChromeを使うことで、自宅のデスクトップパソコンと主として外で使うノートパソコンのお気に入り(ブックマーク)・履歴が同期出来て大変重宝していることを書きました。

本件に関する4月22日の読売新聞の記事は主にPCとスマホ、タブレット端末との同期がテーマなのですが、私の29日BLOGを書いた時点では、スマホとの同期についてはまだ全く出来ていませんでした。というのも、私が使っているドコモ・スマホ(LG社)は昨年1月に購入したもので、その時点ではアンドロイドのバージョンは2.0、Chromeそのものには対応していないからです。。

その後、ネットでアンドロイド2.0を4.0にバージョンアップ可能なのかどうかについて調べたものの、それがいまいちよく分かりませんでした。それで昨日ドコモのサポートセンターに問い合わせたところ、それは可能とのことでした。そしてその手順を親切に教えてくれました。いや、それは実に大変、ややこしいことこの上なし。ドコモホームページ、LG社のサポートページをあちこち参照しながら、60分弱掛け試行錯誤の上やっとこさ出来たのでした。本体情報欄のアンドロイドバージョンがちゃんと4.0になっていた時は万歳、万歳でした。

後はChromeをスマホにインストールするだけ、それは今朝に持ち越しでした。一時間ほど前にこれもやっと出来たようです。スマホ内にChromeのアイコンが出来たこと、履歴については最近のパソコンのインターネット閲覧状況がすべてスマホ上でも確認できました。お気に入り(ブックマーク)については、まだその使い方がよく分かっていないので確認は保留ですが、多分使い慣れていくにつれその便利さを発揮してくれるでしょう。

なにしろブックマークのほか毎日のようにPCで使っている中で、GoogleMap、Gmail、YouTube、ドライブなどについては同期(的)に使えるのが非常に便利になったようです。

これまでだと、PCはPC、スマホはスホマでそれぞれの設定をしなければならず、それが煩わしく、実際にはスマホはあまり使っていなかったのです。これからはより高い頻度でスマホでPCにある情報、データを確認するという機会が増える筈です。

tad

関係記事:

PCとその他複数端末閲覧環境を同期させる(PC451):yomiuri