2013年5月21日火曜日

「懐かしの音楽」モーツアルトピアノ協奏曲20番第二楽章:(その24)



私はピアノ曲では、高級なというか、高度な演奏ぶりを誇るような数々の名曲より、ソナタ、ソナチネが好きで、その22,その23とクレメンティのソナチネをとりあげた。ソナタというと、クレメンティのほか、クーラウ、ハイドン、モーツアルトベートベンなど名曲が山ほどあって、これについてはこれからもその話題、ネタがつきることなどないだろう。

今回は数あるモーツアルトのソナタの中でも有名なものの一つK545くらいを取り上げようかと思っていたが、その関係のものでYouTubeにあるものをいろいろチェックしていたわけだ。ところが同じピアノ曲でも交響楽団と共に演奏されるピアノ協奏曲の中でも私がもっとも好きなものの一つであるモーツアルトのピアノ協奏曲20番というのがYouTubeに沢山アップされているのを発見、思わずそれに聞き惚れてしまった。あっという間に時間が経ち、よし今日はこれで行こうとなったのだった。

このピアノ協奏曲、三楽章あるが、一番好きなのは言うまでもなく、第二楽章(副題、ロマンス)である。これは多分モーツアルト自身がつけたものではなかろう。どなたか知らないが、著名な音楽家がつけたものだろう。同じくロマンスと名がつくクラッシック曲は数多くあるが、まさにこれほどにロマンティックな曲が他にあろうかというものだ。

繰り返し、繰り返し登場する主題のフレーズ何度聴いても飽きることはない。

この超有名曲のことだから、世界の著名交響楽団と著名ピアニスト演奏のものがYouTubeに沢山アップされているだろうと思い、チェックしたのだった。もちろんそれはゆっくり探せばいくらでもあろう。が、とりあえず目についたのは、四人の日本の女性ピアニストのもの、中でも意外だったのは、2,3年前NHK朝ドラ「げげの女房」に登場した松下奈緒さんのものだった。いずれにせよいずれもプロには違いない、上手には違いないが、松下奈緒さんのものが一番ある意味もっともやさしく、穏やかな雰囲気に満ちていた。

この曲他のピアノ協奏曲とちがって、劇的な盛り上がりパートなど殆どなく、要するにあくまで優しく、静かで、ロマンティックなのだ。交響曲にせよ、ピアノパートにせよ、プロ演奏集団には少々弾きがいの小さいところがあるのかもしれない。だから案外、公演で演奏の機会が少ないのかも知れない、とそんな風に思い直したのだ。

そんなこともあってあの無名マンガ家の下積女房役を演じた松下奈緒さんのある意味控え目の演奏が一番印象に残ったのかもしれない。

tad

関係資料:

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466松下奈緒:you tube 
 モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466第二楽章 鈴木杏莉:you tube
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 第2楽章,K.466/前山仁美:you tube
ピアノ協奏曲第20番 (モーツァルト):Wikipedia 

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