2013年5月27日月曜日

東京初条例に基づく住民投票は不成立

「東京都の道路計画を巡り、住民参加で計画を見直すかどうかを問う住民投票が26日に東京・小平市で行われましたが、投票率は成立の条件だった50%を大きく下回り、27日に予定されていた開票は行われないことになりました。

小平市の住民投票条例は、東京都が多摩地域で計画している幹線道路の建設を巡り、地元の住民グループが公園の雑木林の半分がなくなるほか、玉川上水が分断されるなどとして市に制定を求め、ことし3月に成立しました。

条例に基づく住民投票が行われたのは東京では初めてで、投票は26日午前7時から午後8時まで市内27か所で行われました。その結果、投票率は35.17%にとどまり、成立の条件となっていた50%を大きく下回りました。

このため住民投票は成立せず、27日に予定されていた開票は行われないことになりました。
これについて条例の制定を求めた住民グループの共同代表を務める水口和恵さんは、「投票率が50%に届かず残念でしたが、有権者の35%を超える人たちがこの問題を理解し、投票に結びついたことは大きな成果だと思います。開票されないのはおかしいと思うので、今後、市に対し結果の公表を求めていきたい」と話していました。」NHK 5月26日

この問題には大きな関心を持っていた。小平における道路建設計画に賛成か反対か、私自身その経緯についてはあまりよく知らない。ただそれについて、賛成反対の住民投票が行われるということについては、それが単に一地方都市の問題でなく、この国の民主主義進展のためにはいいことだた思っていた。

道路建設に賛成、反対どちらでいい。要するにそれについて住民の意思、意見を直接聞くことに意味がけある。ところがどういう法的根拠があるのか分からないが、市は投票率50%以下ならその結果を開票しないという方針を打ち出した。それはおかしい。それについては住民は反発を示し、少なくとも、投票率は軽く50%を超えるものと想像していた。ところが昨日の夕方のTVニュースを聞いてがっかりした。投票率はたった35%どまりだったからだ。

今朝起きて、ツイッターでどんな意見が出ているかチェックしてみた。せっかくの住民投票が成立することがなかったことについての問題を指摘する意見が多数あった。当然だろう。

それについてただリツイートするだけでは芸がないので、私なりのコメント付け加えた。「ご意見に賛同、結果については残念」というコメントが殆どだ。そうしたコメントを後からまとめて眺めたが、ただ残念というより、住民の問題意識の低さに落胆というニューアンスのものが殆どだった。くどいほどそれを繰り返し述べている。それでいいはずだ。

中には、「残念だが、これで一歩前進」などというツイートに関しては、そんな、まあまあ、なあなあ主義だからこの国の民主主義はいつまで経っても進歩がないのだ、とコメントした。私自身はそう思っている。それで多少は落胆の溜飲を下げた思いなのである。

tad

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