2013年5月17日金曜日

GoldenYearsの快適生活


以前にもとりあげたことがあるが、英語の勉強のために時々みているNHKの番組にABCニュースシャワーというのがある。昨日、5月16日のそれは「GoldenYears、外国で暮らす老後」であった。内容はクリックしてご覧いただきたい。

老後をアメリカ各都市から脱出して、海外、この場合エクアドルのクエンカという町に住むアメリカ人たちの話だ。この街だけでも、4000人にもアメリカ人が移住し、快適な生活を行っているということだ。なにしろ年間生活費、ラスベガスでは、8、000ドルであったのが、クエンカでは1、800ドル、財産税が10、000ドルだったのが、クエンカではたったの72ドルだという。そう
おカネの面ではまさに絶好の条件が整っている。

クエンカのきれいな風景、街中を夫婦手をつないで闊歩する画像をみせつけられると、おう、なるほど、なるほどと、誰しも、自分もちょっと考えてみようかとその気になるだろう。

いや、これは何もアメリカの話だけでなく、日本でも昔から結構老後を海外で過ごそう、海外で永住しようとする人がいてそれを実践する人もいる。私などもかって、そんなことを想像したり、いろいろ調べたりしたことはあるが、結論的にはまず今後ともそれを実行に移すことはないだろうということなのだ。

このABCニュースシャワーのストリー自体が楽観に満ちている。それはまさにGoldenYears、黄金の日々の話なのだ。現実的にはどうなのか、生活費が安い、税金が安い、そんないいことばかりでないだろう。毎日の生活の中ではそれでなくてもいやなこと、大変なこといろいろある。中でも老後というと当然、医療のこと、介護のことなど、その医療体制がどうか、医療費はどうなっているか、という問題を避けて通れない。それになにより、そうしたコミュニティに自分がどう適応できるのかどうかということが一番の問題だ。

このニュースシャワーの画面ではそんなことは一切出てこない。アメリカ人でも日本人でも老後の海外移住など考えたり、計画したり、実際にそれを実践したりする人は、その点では極めて人生の楽天派の人たちなのだろう。いや、そういう人たちのライフスタイルを揶揄したり、批判したりするつもりなどさらさらない。しかし、問題は自分はどうなのかだ。

老後の毎日ができる限りGolden、黄金の日々、楽しさと、豊さと、余裕にあふれる日々であることを願うことは人並みである。しかし、自分自身はそれでなくても、あらゆることに慎重であり、少々悲観的であり、ただひたすら楽を求めることについてには極めて自制的なのである。

問題は自分自身がそうである以上に、パートナ~の妻が、それに輪をかけたような性格であることからすると、そもそもそんな楽しさばかりあふれた黄金の日々などありようがない、それをばかりをひたすら求めない方がいいというのが結論なのである。

GoldenYearsというのは、要するに単純に最高齢の年月というのが本来の意味であろうことを承知の上で申し上げておく。

そういう意味でもこういう映像を見ていると何か、なにかその現実をごまかしているのではないかと思うのだ。GoldenYearsというより、むしろSilverYears(そんな言葉などはないが)とでも表現し、その日々とは一体なんだろうかと考えることだ。もちろん楽しいはいろいろあろう。しかし好むと好まざるに関わらず、不幸なこと、厭なことも数多く出てくる。それをどう満喫したり、克服したりするか、それをどう実践するかを考え、行動するのが、まさにその世代を生きる意味だろうとと改めて思うだ。

tad

関係記事:
GoldenYearsの快適生活:nhk 5月16日

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