2013年5月16日木曜日

ソニー、A4電子ペーパー開発、3大学導入実験:PC462


「ソニーは5月13日、A4サイズの電子ペーパー端末を開発したと発表した。紙文書と同じような文字サイズやレイアウトで文書を読んだり書き込んだりでき、ネットを介したファイル配信にも対応。新たな学習・ワークスタイルを提案するとしている。2013年度内の商品化を目指している。

 E Inkのフレキシブル電子ペーパー「E Ink Mobius」と、プラスチック基板上にTFTを高精度に形成するソニーの独自技術を採用。A4相当・13.3インチの画面に1200×1600ピクセルでモノクロ表示(16階調グレースケール)できる。紙文書と同じような文字サイズとレイアウトで、細かい文字もくっきりと読みやすいという。

 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)に対応。ネットを介してファイルを共有するアプリに対応する予定だ。タッチパネルは光学式と電磁誘導方式を採用。画面に指で触れて操作できるほか、付属のペンで紙のようになめらかに書くこともできるという。対応フォーマットはPDF(PDF1.7)。手書きやハイライト、ふせんメモを文書とともに保存する機能も備えた。

 サイズは233(幅)×310(高さ)×6.8(厚さ)ミリ、重さは358グラム。メモリは4Gバイト内蔵し、microSDメモリーカードスロットを搭載した。内蔵リチウム充電池で最長3週間(無線LAN機能オフ時)利用できるとしている。

 早稲田大学、立命館大学、法政大学とともに、13年度後期から順次、同端末を講義で活用する実証実験を行う。紙のテキストや教材を電子ペーパー端末に置き換えるなどし、講義プロセスの効率化と学習効果の向上を狙う。」itmedia  5月15日

以前からさまざまな形で取沙汰されていた電子ペーパーなるものがついに登場する。電子ペーパーと言ってもさまざまなものがあり、まさに紙のように薄く、しかも折り曲げも可能なようなタイプのものから、名前は電子ペーパーだが、実際には、要するに超薄型のタブレット・デイスプレーというものいろいろある。

このニュースにあるソニーのものは後者のタイプ、電子ぺーパーと称しているが、そもそも紙のようなイメージでない。薄いと言っても6.8ミリもある。要するに通常のタブレット端末デイスプレーの超薄型のものだ。なんだ、そんなものかとおっしゃるなかれ、将来はさらに薄く、今回のようなモノクロでなく、カラーのまさに紙のようなデイスプレー、電子ペーパーが登場してくるだろう。今回のこれは、まずそうしたもののさきがけ第一弾だと思えばいい。

その使い道はどんなところにあるのだろう。そんなにもないとも思われるが、これを開発したソニーは記事にあるように大学、学生に提供し、それを使ってもらうことでその使い勝手について実証実験をやってみようということになった。

私自身はもちろんこれはその価格にもよるが、別に大学に限らず、ビジネスの世界、一般のPC、タブレット、スマホのユーザーにもさまざまな使い道があることは十分想像出来る。その使い方については記事の説明通りだが、私なりにそれを別途まとめてみた。

このソニーの電子ペーパーについて:

itmedia他参照記事ではいまいちその中身の全容が分からない。機器の詳細は十分よく分からないが、参照記事の内容から想像するにこういうものだろうとして想像して描いたのが図1である。その中身どれだけ正確かどうか不明な点もあるが、概要理解のためのものであることをご理解いただきたい。

・要するにこれはPC・タブレット端末の外付け超薄型デイスプレーである
・高さ310mm×幅233mm×奥行き6.8mm、A4サイズで実用的
・358g タブレット端末の半分、三分の一程度の軽さであり、扱いやすい
・PC、タブレット、スマホと無線LAN接続ができるので、デイスプレーとしての扱いは簡単
・ミニUSBを備えていて、PCほか端末と簡単に接続出来る
・ミニSDカードに保存したフアイルを読め、電子書籍として使い方が簡単便利だ
・PC、タブレット、スマホを介することであらゆる情報、ファイルデータを表示できる
・モノクロだがPDFファイルが標準なのでPC他IT機器のフアイルを読める
・付属電子ぺんで書き込みができるのは便利、報告、テストなどの目的に使える
・滑らかな精度の高い手書き表示が可能
・一回の充電で三週間使用できるので実用的だ
・三大学に提供し実際の使用実験を行うようだが、その使用体験はどこの世界でも共通のものと
 なろう
・これが本来のペーパーレスの先兵となるか、紙文化社会を変える一里塚となりうるか
・用途はまさに無限にあるのではないか
・私が期待しているアプリ具体例の一つは、音楽の楽譜としての利用
・問題は価格、もし上記のような想定に適うものであり、5000円以下なら即購入する

実際に登場するのはおそらく半年先、いや一年先かもしれないが、同種のもので他メーカのものも
さまざま登場してくることを期待したい。

楽しみなことである。

tad

関係記事:

ソニー、A4電子ペーパー開発、3大学導入実験:itmedia
ソニー、A4電子ペーパー開発:asahi.com  

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