2013年8月31日土曜日

潘国連事務総長発言をめぐって

今朝のBLOG

潘国連事務総長発言をめぐって:Yahoo



2013年8月30日金曜日

パソコン・オートシェイプ画(その2):PC517

昨日に続いて、YoumiuriOnline掲載のオートシェイプ画、中秋の名月を描こうお月見(後編)である。

基本的には本マニュアルを参考にしながら描いていくのだが、そのマニュアル通り描ける場合もあるし、その説明自体、理解し難い、そのやり方がよく分からないということもある。さらに、マニュアルはあくまで、MS・Office2003当たりのもので作成されていて、最新のOffice、Wordなど新しく加わった機能もあり、その中身が変わっていることもあろう。

さらに私の場合は、MSOfficeでなく、LibreOffice、Drawを使ってのそれなので、その使い方、やり方自体が違うということもあろう。それぞれのソフトの違いを認識しながらやることだ。それにそもそも何もマニュアル通りにやることはないわけで、仮にそれが同じソフトであっても、同じ目的を達成するための方法は何通りもあるはずだ。それぞれの場面で自分なりにその方法を編み出しながらやっていくということが面白い、楽しいのである。

そういうわけで、今回もほぼマニュアルを参考にしながらやったことには違いないが、全然別の方法でやったこともいくつかある。それがいいのである。

このことはなにもこのお絵描きソフトの使い方ということに限らない。あらゆる分野のパソコンソフトに関して共通して言えることでないだろうか。

追加的コメント:

・全部その通りやるかどうかは別にして、このYomiuriOnlineの作画マニュ アルは極めて、親切、懇切丁寧にそのやり方を説明している。
・作画過程をパソコンマニュアルを見ながら、その一方で作画作業をやっていくのは結構 大変な作業となる。それぞれのマニュアルをプリントし、それを見ながら作業を進める のが、いい方法だ。
・上記のように使うソフト自体同じでない場合が多いと思われる。マニュアル通りにやり たくても、ソフトの中身自体が異なっていることもあろう。それぞれ使用するソフトの 中身を知りながら、それにあった方法を編み出していくことが大切である。

一枚目の経験もあり、実際共通して使える画像データの蓄積ということもあって、二枚目は一枚目より少しは改善できたかもしれない。いずれにせよ、こんなことは理屈をいくら言ってもダメだ。とにかくなんでもいいからどんどんやってみることが一番の上達法であろう。

tad

関係記事:

Yomiuriマニュアル:yomiuri 
中秋の名月:yomiuri




2013年8月29日木曜日

パソコン・オートシェイプ画:PC516

8月、夏休みであったパソコンクラブも9月から新学期だ。一学期は、OS・Windowsのこと、ワープロとか表計算とかが基本的な学習テーマであった。二学期は、プレゼンテーションソフト(パワーポイント、Impress)や、さまざまなお絵描き、写真、画像処理のソフトを学んで行くのが毎年のパターンである。

パソコンはいろいろなことが出来るが、中でもパソコンを使ったお絵描きが一つ非常に楽しい作業である。私には元々絵心というものが全くなく、絵を描くなどということには全く興味がなかった。小学校、中学校の頃、図工の時間が最も苦手、あまり楽しんで絵を描いた覚えがないのだ。それは成人になってからもそうだった。

ところがパソコンなるものを始めて以来、パソコン画というものがあることを知ったわけだ。そのパソコン画にもいろいろあって、水彩画、油絵のような本格的な絵を描くような感覚で楽しむものから、今朝の主題オートシェイプ画のように、本来パソコン画らしい機能、手法を使って描くものまでいろいろある。

前者のタイプの絵を描くソフトにも有料、フリーソフトいろいろあって、それについてはまた紹介する機会があろうかと思う。しかし今回紹介するのは、MSマイクロソフトのオフィスソフト、ワープロ(Word)や表計算(Excel)に、イラストや絵を描くためについている機能、オートシェイプ画についてである。オートシェイプという名はOffice2007以前のものに用いられていた名称で、最近のオフィスソフトでは、必ずしもその名が使われているわけでもなさそうだ。いずれにせよ、それはMS(マイクロソフト)のOfficeソフト、ワードやエキセルについている作画機能なのである。

WordやExcelをやっていく中で、この作画機能に出会った時から、私はパソコン画というものに大変興味を持つようになった。そんな複雑な高度のものを描くわけでないが、簡単なイラスト的なものを一つ描く場合でも、そのプロセスが非常におもしろく楽しいのである。

一つ一つ部品を描き、それを順次さらに大きな部品、部分に仕上げ、最後にそれを一纏めにして、一つの絵イラストにしてしまうという過程が実に楽しい、おもしろいのである。そこで描くものはいわゆる手描きとかスケッチなどによるものでなく、手描きもないことはないが、むしろあり合わせの図形を組み合わせたり、色をつけたり、それぞれを組み合わせながらやっていくのだが、これが実におもしろい。その際やはり、絵心というか、全体の構図、それぞれのパーツの描き方、色彩感覚、バランス感覚などが試される、極めて知的にして、しかもまさにその絵心の良し悪しが試される作業となるのだ。

簡単な絵、例えばなにか花の絵を一枚描くにしても、一時間も二時間も掛けて、ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返すこと自体が楽しいのである。結果的にはろくなものしかできないのだが、その試行過程が非常に楽しいのである。

今朝はその一例として、たしか以前にもBLOGでも紹介したと記憶するが、このオートシェイプ画の描き方を、実際の作品とともに詳しく解説しているサイトがあるのでこれを紹介しておく。(Yomiuriデジタル)をそこには年間の季節を通じて、季節の話題に即した絵の描き方がいろいろ紹介されているので、興味ある方は、それぞれ好みのテーマを選び、これに習って描いてみられることだ。

今朝は時節柄、「中秋の名月」を取り上げ、自分でも同じものを、そのマニュアルに従って描いてみたわけだ。

これを描くに当たっての注釈:

・本マニュアルではMS・Office2003ワードのオートシェイプを使っている  が、Word、またはExcelのバージョンがその後出ている。その場合、2007 2010、2013なんでも、基本的な使い方にはそんなに大きな違いがあるわけでな い。それぞれ手持ちのソフトを使われたらいいわけだ。

・私自身はMS・Officeでなく、最新のLibreOfficeバージョンのDr awというソフトを使って描いている。Drawの使い方についてはYomiuriの マニュアルと内容が少々違うところもあるが、基本的には同じでなのだ。それを参考に しながらDrawを使ってやってみた。

・DrawはMSのそれとちがって、ワープロ(Writer)、表計算(Calc)
 から、お絵描き機能そのものを独立させたものだ。そのためむしろお絵描きのためには より使いやすくなっている面があると思う。

・MSのオフィス自体を含めて、それぞれお持ち、お使いになるソフトが違うので、その 使い方の詳しい説明は困難だし、その必要もないだろう。Yomiuri記事をマニュ アルとして参考にしながら、それぞれお使いになるソフトのバリエーションに対応して いただきたい。

図1にあげたのは、私の場合Drawを使って描いたものだ、結果的にはマニュアル模範作品とかなり違うものになってしまった。いや、その説明がよく分からず、Drawで適当にやった所もある。

しかしそんなことはどうでもいいのだ。要するになんでもかんでもマニュアルの通りやらなければならないということはない。自分の分かる範囲で独自の手法を考えてやるところがまたいいのだ。

図1のものは今朝2時間ほど掛けて描いたものだが、たしかに模範図の方がよく出来ているしセンスもよさそうだ。しかし、それはとりあえず自身でなんとか描いたところがいいのだ。自分なりにあれこれ考えたプロセス自体が楽しかったしそれは、それでいいのではないか。

テクニック的なことは何枚も描いていくうちに少しづつ上達するだろうと勝手に思い込んでいるところなのだ。

tad

関係資料:

Yomiuriマニュアル:yomiuri 
中秋の名月:yomiuri 

図1



2013年8月28日水曜日

2013年度全国学力テスト「知識の活用力に課題」について

「全国の小学6年生と中学3年生を対象に行われた「全国学力テスト」の結果が27日公表されました。

国語と算数・数学のいずれも身につけた知識を活用する力に課題がある一方、正答率の低い地域と全国平均との差が縮まっており文部科学省は「学力向上の取り組みで底上げが図られている」と分析しています。

「全国学力テスト」は、文部科学省が平成19年度から小学6年生と中学3年生で行っていて、ことしは4年ぶりにすべての児童生徒、およそ230万人が対象となりました。
テストは国語と算数・数学で行われ、それぞれ▽基礎的な知識をみる問題Aとその知識を活用する力を問う問題Bに分けて出題されました。

公立学校の正答率の平均は小学校の国語のAが62.7%、Bが49.4%、小学校の算数のAが77.2%、Bが58.4%、中学校の国語はAが76.4%、Bが67.4%、中学校の数学はAが63.7%、Bが41.5%でした。

問題Aより問題Bのほうが正答率が低いのは過去のテストと同じ傾向で、複数の内容を分析的に捉えて自分の考えを書くなど、知識を活用する力に依然として課題があることが分かりました。

また、このテストでは都道府県ごとの平均の正答率を公表していますが、正答率の低い地域と全国平均の差が縮まり、今回初めて小学校のすべてのテストで最下位と全国平均の差が5ポイント以内におさまりました。

文部科学省は「学力向上の取り組みで底上げが図られている」と分析しています。
テストの結果は、28日までに各地の教育委員会や学校に伝えられます。」NHK8月27日

昨夜のNHKのニュース報道の中で、私が一番興味を引いたのがこの問題であった。このテストは全国的に行われているのだが、前回に続いて、全国では秋田県が優秀な成績を収めている。結果その理由、背景がどんなどんなところにあるのか、全国各地の学校から、先生たちが秋田県の学校に派遣されて、授業のやり方などについて研修が行われていることが紹介されていた。

その中で、秋田のある小学校の6年生のクラスだったと記憶するが、担任の先生がクラス生徒全員に一冊づつノート渡し、そこに毎日自ら選んだ、算数、国語などの練習問題を宿題としてやらせている光景があった。そのノート先生が全部チェックし、正解であるかどうかのチエックや、それに関わる問題、テーマについてついてコメントをノートに書き込み、毎日生徒に返すということ続けていることを紹介していた。

そうしたやり方こそがこのニュースで問題になった、子供の知識を広め、ただそれだけでなく、知識の活用力、応用力の向上につながるいい方法だとその報道は言いたかったのだろう。いや、そうだと思った。

それは学校全体でやっていることなのか、その先生独自の考えでやっていることなのか、報道ではそれについて何も言ってなかったが、いずれにせよ、同じ内容を教えるにしても、それをどう教えるかについては、担当の先生の指導能力、工夫次第だ言うのがこのニュースを読んでまず感じたことではあった。それがまさに実用力、応用力をつける方法そのものだと言うことだ。

我が家の孫娘は小学校4年生だが、8月中旬の夏休み、一緒に信州の方に旅行に出かけた。が家族ともどもその出先から担任の先生宛に暑中見舞いのハガキを出すことを非常に気にしていたものだ。というのも、丁度出発前に、先生から孫娘に暑中見舞いのハガキが届いたからだ。そのこと自体、先生にとっては学校から義務づけられたことでもなく、そのようにせよと指導されたわけでもないはずだ。先生独自のある意味教科指導法なのである。

それをもらった子供はそれは当然うれしいのだが、ただほっておいたらそれっきり、ひょっとしたら返事のハガキすら出さないかもしれない。子供よりむしろ親の方がそれを心配して、出かけた先の現地から、現地の山の絵を描いて返事出せとか、現地であることを証明する消印入のものでなければならないなどと子供に指示したりしていた。そしてまさにそれで学校でも指導に力を入れている絵手紙が一枚できるという結果に結びつくのである。これまさに応力力の指導そのものだ。

今回の全国テストについてば算数・国語。実際の学力テストそのものは総じてアップしている。が、その活用力、応用力という点ではまだまだ大きな課題として残っているというのが文科省の総括のようである。だからその面での授業方法のより改善工夫が必要だとしているのだが、それはその通りである。課題は同じ国語、算数を教えるにしても、それを一体どう教えたらいいのかである。

それは上で述べたようにそれぞれの先生の工夫次第だ、というのが一般論として正解なのだろう。しかし私は、それに加えて、答えはむしろ簡単だと言いたい。その答えとは算数にしても国語にしても、要するに、そうした基本的な問題を数多く、多様な形でやらせることにつきるのではないかと思うのである。

このテスト、国語算数について、問題が大きく2種類出されている。国語A、算数A、国語B、算数Bである。要するにAというのが、基本的な問題、Bというのがその活用力、応用力を試す問題である。

小学校部門、国語・算数それぞれどんな問題が出されているか、実際にごらんになってみてください。国語にしても算数にしても結構難しい。それでもAの方はなんとか答えは導きだせそうだ。大人でもまあ小学生なみの平均点位はとれそうだ。

ところが、これがBとなったとたん、ええっ? なんだってそれ?と大人でも大いに戸惑うこと間違いなしである。国語Bの問題、まず全体を読んでその全体像を把握すること自体がなかなか大変だ。なるほど、なるほどそういうことを聞きたいのか、ということを理解するためにはまずなにより読解力が必要である。

その上、Bの方に答えるためには、常日頃さまざまな問題についてきちんとした問題意識をもっているかどうか、例えば何が正しく正しくないのか、なにが常識、でなにが非常識なのかなど、少々大げさに言えば、きちんとした自分自身の価値観を持っているのかどうかが問題なのである。それを持っていないでどうしてその問題について何が正しく、なにがこの場合一番適切な答えなのか導き出すことができるのだろうか。

そうした問題意識、価値観、判断基準をきちんと持たせること、持つことがまず先決でそれは、こうした問題Bをいろいろやってみることだけでは決してつく能力ではないと思う。

私に言わせればそうした活用力、応用力を養うためには結局は、算数・国語・理科・社会どんな分野にせよ、Aに属する基礎的、基本的問題をより数多く、より幅広くやらせることだろう。それとともに、自分自身の意見、主張をきちんと持たせるためのいわゆるディベィート教育が必要なのではないかと思う。ディベィートなどと大げさなものでなくても、要するにクラス全体で、さまざまな問題について自分自身の意見、主張を発表させる、それについてクラスで議論する場をより多く設けることが必須なのだろうと思う。

それは案外簡単なことで、国語なら例えば1ページ位の文について、自分の思ったこと、感想を50文字程度で書かせることをやればいいのだ。その感想、意見について先生が必ずコメントをして返してやるというのがなにより大切ではないだろうか。

国語はまだしも、算数の場合話はもっと簡単である。昨夜のNHKの番組でBに類する問題を一つ例示していたが、私にはそれがどうして応用力を試す問題なのかどうかわからなかった。三角形の面積は、底辺X高さ、であること、互いに合同な図形の面積は同じであるということさえ、理解、把握していれば、簡単にわかる問題なのだ。応用力もなにもない。それがどうしてわざわざBの活用力、応用力を試す問題に分類されているのかさっぱり分からないのだ。

言いたいのは要するにそうした問題も基本的Aの分類の問題としてどんどんやらせたらいいだけのことではないか。算数のいわゆる文章題と称する範疇のものである。

結論としていいたいことは、要するに算数の場合はもちろんのこと、国語でもそんなAとかBとかに分類すること自体がおかしいと言いたいのだ。要するに国語の場合は、漢字、そ語句の意味を数多く、豊富に、しかもさまざまな例えをあげながら教えたらいいのだ。。それと共に国語の場合なにしろ、実用力をつけるためには、作文の機会をより多く設けることにつきるのではないか。

世の教育専門家をさしおいて、こんなことを書くのはまさに無定見のそしりをまぬがれないだろうが、一市民の意見として申し上げておきたい。

私自身は文科省がこうした全国テストに取り組むこと、またそれぞれの県がそれぞれの立場で、そのことに積極的に取り組む県もあれば、そうでもない県があるのはそうだろう。
こんなテスト毎年一度、一部でなく全私立学校も含めて全国的に実施したらいいのである。すべきだ。それぞれの学校ごとの成績を公表する必要はないが、それは県単位、市単位で担当教育委員会に知らされるべきことも当然のことだ。それをそれぞれどう捉え、どうアクションを取るかはそれぞれの県にまかせておくしかない。

これはこれから日本を背負って立つ子どもたちの教育問題なのである。いいところがあればそれはどんどん伸ばせばいいし、悪いところは具体的に改めていくべきことなど当然のことではないか。

今回の文科省の発表についても、その内容にもっと全国的に各方面からさまざまな議論が噴出しておかしくない問題だ。それがそうでもないところに大きな問題がある。

Aはともかく国語の問題Bを見ていて、私自身はこれは結構難しいなと感じた。これを見て感じたのは、むしろこれ小学校、中学校の教育の問題ではなく、こういう問題に対処する大人の問題意識の希薄さではないかと思ったのである。

tad

関係記事:

全国学力テスト 知識の活用力に課題:nhk 
学力底上げも“活用力”は課題: nhk
【2013年度全国学力テスト】問題と解答:47news 


2013年8月27日火曜日

「Chromecast」はすごい製品!:PC515

今朝のBLOG

「Chromecast」はすごい製品!:PC515

tad



2013年8月26日月曜日

「懐かしの音楽」・モーツァルト・メヌエットKV1:(その27)

孫娘がピアノを習い始めたのはたしか、5歳幼稚園年長組の時だったと記憶する。あれからもう5年、今はもう小学校4年生だ。ピアノは近くのヤマハ音楽教室で習っているが、丁度バイエル最後のナンバー、106番をやっているところ、これでバイエル終了という段階である。

昔のように初級といっても、ただバイエルだけやってきたわけでなく、バーナムをはじめさまざまな新しい教材併用してやってきているし、、その間さまざまな初級練習曲も併用してやっている。バイエルが終わったら、次はどういう教材を使うのか、私などもそれを横目でみながら興味津々、ある意味楽しみにしているところなのだ。おそらくチェルニーの百番とか、ブルグミューラー25番など適当に組み合わせながらやっていくのだろうと思う。いずれにせよ私自身のレベルの練習にも丁度もってこいというところだ。

孫が今週のレッスン、練習のために、バイエル106番とともに課題として出されたのがこのモーツアルトメヌエット・トリオ(KV1)という曲だ。KV1とは例のモーツアルトが、生涯作曲した661の曲をその作曲年代別に整理するためにケッフェルがつけた整理番号である。そのNo1ということは、実はこのピアノ曲、当時はクラビノーバというピアノに似た楽器用なのだが、天才モーツアルトが4歳だとか6歳の時作曲したと言われていることで有名なのである。

ピアノの先生はその由来をこの曲を宿題課題に選んで与えた時、孫に話をしたらしい。孫はなんだ、そんな程度のものかと思ったのかどうか分からない。さて自宅で楽譜を見ながら練習を始めてみると結構難しいことに気づいたらしい。練習では結構難渋しているようだった。

この曲私自身も何年か前にやはり一度取り組んだ覚えがあり、とりあえず弾けたものの、とっつきにくく結構難しい曲だった覚えがある。いや、やさしいとか難しいとかより、いくら天才モーツアルトでも4歳だか6歳でこんなしゃれた、いい曲が出来るわけがない、などど勝手に想像したものだ。これはきっとこれはピアノ教師である父親がかなり手を加えたものに違いないなどと、当時のピアノの先生と雑談したことも思い出したのだったのだった。いや、これはやはり天才モーツアルトのなせるわざだということなのだ。

そんなこともあって、改めてYouTubeなどネットで演奏のいくつかを検索し、それを孫にも聴かせてやったわけだ。練習に難渋していた孫もそれを聴いてから、そのすばらしいメロディが頭に入ったということもあったのだろう、その難渋さから開放され、前進したようだった。

そうしたやり方がピアノの練習にいいことかどうか、私には分からないが、自身の練習についてはいつもそうしている。今はネット、YouTubeという超便利なものがある。弾いてみたい曲をまず耳から聴いて、ああいい曲だ、音楽だと感じることがなにより大切だと思っているのだ。

さらに孫がこれを一通り弾けるようになったら、ピアノ音でなく、本来のハープシコーダーの音色にして演奏させてやろうと思っている。我が家のピアノは普通のアコースティックのものでもあるが、いくつかのデジタル機能がついていて、一つ音色を変えて弾けるようにもなっている。

参考資料としてあげた模範演奏の中にもハープシコーダ演奏のものがある。モーツアルト時代の演奏雰囲気再現のためには是非こちらも聴いていただきたいのである。

tad

参考資料:
 
モーツァルトメヌエットKV 1:youtube 後半ハープシコード
メヌエット ト長調 KV1 (モーツアルト):youtube
W.A.Mozart - Minuet and Trio, K.1 - Walter Klien :youtube
ピアノのためのメヌエット K.1:解説
ケッヘル番号とは:Wikipedia 
ハープシコーダーとは:url 

2013年8月25日日曜日

Chrome30最新版のインストール:PC604

「米Googleは22日、ウェブブラウザーの次期バージョン「Google Chrome 30」をベータチャネル向けにリリースしたと発表した。バージョンは「30.0.1599.14」で、Windows版、Mac版、Linux版と、Internet Explorer用プラグインのChrome Frameがある。

このバージョンでは、画像を元にした検索(画像で検索)をよりイージーに行えるよう改良した。Google Chrome 30で表示中の画像を右クリックした際に表れるメニューに「Search Google for this image」を追加(デフォルト検索エンジンがGoogleに設定されている場合)。これを選択することで、その画像と一致する画像を含むウェブページや類似の画像を検索できる。

Google Chrome 30ベータ版ではこのほか、安定性およびパフォーマンスの改善や、アプリおよび拡張機能向けのAPIの追加が行われているという。」Internet Watch 

最近インターネットを閲覧したり、検索したりする場合、使うブラウザーとしては、今やIE(インターネット・エキスプロラー)よりChromeの方が様々な意味、理由でより便利になっている。私自身はWindows8という環境の下、IEでなくChromeの方を、基本的ブラウザーとして使うように設定している。パソコンクラブのみなさんにもそのようにお薦めしているのだ。

つい2日前であったか、そのChrome29というの安定版が出たというニュースが
マイナビに出ていた。早速ダウンロードインストしたのだが、それについてBLOGを書こうと思っていたら、今朝はさらにそれがバージョンアップしてChrome30になったというのが冒頭ニュースなのだ。

パソコンのハード、ソフトの世界、実にめぐるましく進化している。この記事の中身、詳細は別に、これまた早速ダウンロード・インストールを完了した。と同時にWindowsパソコンだけでなく、スマホ、タブレット用にも(Android)にも同時にダウンロード・インスト-ルを実践した。

ダウンロード先サイト:

Windows版:URL 
モーバイル版 (for Android):URL

本年4月28日のBLOGでも書いたが、スマホ、タブレットをお使いの方(Android、iOS )、ChromeをOSの異なるパソコン、スマホ、タブレットインスト-ルし、それを同期して使うと、互いの使い勝手が非常によくなる。

ダウンロードはなんの難しい操作の必要もないが、ダウンロードが完了したというメッセージが出たら、パソコンを再起動し、Chromeのバージョンが、Chrome30となっていることを確認しておく。 Chrome設定→Chromeについて 図1

Chrome29の安定性向上の機能は当然Chrome30に引き継がれている。

Chrome30ベーター版の最新機能はいろいろあるようだが、一番大きなメリットについて述べておく。

それは画像で検索する機能を強化、より簡単に行えるようにしたことだ。従来のものにもあった機能だが、画像を元にした検索(画像検索)をより簡単に行うことができるようになった。

機能の要点:

・従来のChromeでは、検索画面で画像検索を行うことを設定し、検索対象の画像を 検索窓にドラッグ・ドロップしたり、画像をアップしたりするようになっていた。
・30のニューバージョンでは
 ・Chromeをデフォルトの検索ソフトとして指定しておく
 ・Chrome30を使って閲覧しているWeb画面の対象画像(写真やイラスト)   を右クリックする
 ・図2にあるようにポップアップルメニュー、「Search Goole for this image」
  (この画像で検索してください)という項目が現れる。
  ・その項目をクリックすると、それに似た画像のあるサイトの一覧を示してくれる。
  ・風景画などより、人物画などはずばり関連サイトが検索されるようだ。
  ・写真より、イラスト、グラフなどについてもやはり同じことが言える。
   ・図3は人物画像で検索の例を示している。(キング牧師)


検索のこつ:

こと検索に関しては、やはりテキストによる検索が基本であることには変わりない。テキスト検索では、検索キーワードをきめ細かく単独で、またそれを組み合わせて検索できるからだ。

ただかって記憶あるあの写真は一体どこにあったのか、引用して使いたい画像、ほかにどんなものがあるかなど、よりよい画像を探したい場合、この機能は大いに役立つはずだ。
まずは論より証拠、実際にChrome30をダウンロード、インストールして試してみられることだ。

tad

関連記事:

「Chrome 29」安定版公開、サジェスト機能改善、リセットボタンを追加:mynavi
Google Chrome 30ベータ版発表:Internet Watch
ダウンロードサイト:
Windows版:URL 
モーバイル版 (for Android):URL

図1・図2・図3













2013年8月24日土曜日

汚染水危険「レベル3」の波紋

昨日東京の猪瀬知事、オリンピック東京招致、あと2週間で決めなければならないことを悲壮な顔つきで訴えていた。私は先の東京知事選では、原発反対を訴えて立候補した宇都宮健児氏を支持した。イデオロギー、右とか左とか関係ない。あの福島原発の深刻な事態を二度と起こしてはならない。ただその一点がすべての判断基準であった。

あの当時は原発反対運動、大規模デモはまだ結構盛んであった。その頃は大飯原発の活断層という、非常にわかりやすいことが、問題、争点の中心テーマであった。

東京知事選では宇都宮候補、勝てないまでも、この原発問題で、相当いい勝負になるだろうと見ていた。が、脱原発ということでは宇都宮氏と一線を画す猪瀬候補が大差で勝ってしまったのだった。私は喉元過ぎれば熱さを忘れる、日本人のもの忘れのよさに失望感を覚えたものだ。

そして猪瀬知事、就任後のあの失言などあったものの、ラッキーにも(?)あのイスタンブールでのデモ騒ぎがあったりして、一気に東京オリンピックの可能性が高まってきたのだった。

脱原発のことは別として、東京オリンピック招致、それができれば、それはあらゆる意味でこの国にとってプラスに作用することは否定しない。もしそれが実現すれば大いに結構なことだと思ってきた。現在の状況では、猪瀬知事や安倍首相も東京招致は実現しそうだと見ているようだ。

ただここに来て、安倍政権にとっても、東京都にとってもオリンピックどころでない、いやその招致にも大きくマイナスに作用しかねない問題が出てきた。言うまでもないこの福島原発の汚染水の問題である。いやここに来てではない。元々厳然としてあった問題だ。活断層があるとかないとかが、原発再開のための話題の中心であったが、肝心の福島原発事故収束となってくると、この汚染水問題なんら根本的な解決が図られていなかったことが改めて露呈してきたのだ。

東電のこの問題の処理のずさんさが改めて明らかになった。そして原子力規制委員会、東電の隠蔽工作に騙されてきたのか、見て見ぬふりをしてきたのかわからないが、この汚染水処理に関わる事態について、危険レベルを1から3に引き上げたのだ。

基準値をはるかに上回る汚染水が、常時太平洋に大量に流れ込んでいる可能性が大ということだから、それは大変なことだ。原子力規制国際機関が、レベル3どころでない、もっと深刻だ、とその危険レベルの引き上げを求めるケースも考えられことだ。

この問題、マスコミが報じないわけではないが、NHKにしても、主流紙にしても、事実関係はとりあえず伝えるにしても、どうしてこの問題の根本的な深刻性、深刻度をもっと大々的に報道しないのかである。イチロー選手の業績を讃えてみたり、オリンピック招致のことでバラ色の予想をしてみたりするのはいいが、実はこの汚染水問題、今政府が先頭に立ってあらゆる問題の中でも、最も優先度の高い問題として、根本的解決に取り組まなければならないことなのだ。

オリンピック招致キャンペーンの中で、善意、悪意にかかわらず、この問題をIOCの委員やマスコミがその質疑の中で持ちだしたとたん、東京有利の空気などあっというまに吹き飛んでしまう可能性だってある。オリンピックなどのことより、せっかく収まりかけている福島漁業、農業関係への風評被害が再燃する可能もすでに高まっている福島どころでない、日本という国、首都東京へのいわれなき風評被害が再燃する可能性だってあるのだ。いやいわれなきとことと片付けているのは、日本だけで世界はもっとシビアな目で見ているかもしれない。

参考記事としてあげたWashinton Post の記事などその一例だ。この記事とりあえず猪瀬知事のこの問題についての説明をそのまま掲載するにとどめているが今後世界中のマスコミがこの問題を取り上げ、さまざまな疑問の声を上げるだろうことは火をみるより明らかである。

再度言うが、この汚染水問題の根本的解決こそが今安倍内閣が取り組むべき最優先課題であること、目先のごまかしでなく、その根本的、具体的な解決策、アクションプランを明示すべきことなのだ。

一国民、一市民として。私も東京オリンピック、是非誘致に成功し、安全かつすばらしい運営ぶりを世界に見てもらいたいと切望しているものだ。

そのためにも改めて、汚染水問題、活断層問題などの根本的、長期的解決策を示すべきなのだ。具体的には日本は国家として、世界に向けて脱原発の方向を明確に打ち出すことだ。こんな福島原発の根本的な問題を抱えながら、原発の輸出を促進しようなどということができるわけがないのだ。

東京オリンピック実現のためにも、この際日本はそうした新しいエネルギー政策、脱原発、自然再生エネルギー利用の産業社会の最先端モデルを世界にPRする場を是非合わせて作るべきではないのか。少なくとも安倍内閣はその姿勢、スタンスを明確に世界に向かって示すべきではないのか。

私はそれこそが、日本が安全な国であり、東京で安心してオリンピックが開催できるという信用を世界から得る最善の道だと思う。まずは汚染水の問題、その解決策を言葉だけでない、具体的なアクションプランをまず世界に向かって示すべきなのだ。それがあるのかないのか。あるに決まっていると私は信じたい。

tad

関係記事:

官邸前の抗議行動、汚染水問題など訴える 65回目:asahi 
汚染水漏れ、原因究明難航 規制委が福島原発視察:nikkei 
タンク近くの排水溝でセシウム基準値超 福島第1:sankei 
タンク底部抜け、汚染水漏れ出す? 東電、水位測らずずさん管理も明らかに:sankei
「レベル3」に2段階引き上げ検討…汚染水漏れ : yomiuri 
世界はそう見ていない:森ゆうこ:tweet
それでオリンピックがダメになってもしかたがない:tweet

2013年8月23日金曜日

イチロー4千本安打

今朝のBLOG

引用が多いので今朝はこちらをごらんください。

イチロー4千本安打:YahooBLOG





2013年8月22日木曜日

全日本柔道連盟って一体何なのか

「全日本柔道連盟は21日、東京都内で臨時の理事会と評議員会を開き、相次ぐ不祥事の責任を問われて上村春樹会長(62)が辞任し、後任となる第4代会長に宗岡正二・新日鉄住金会長兼最高経営責任者(67)が就任した。

また、6月に選任された女性理事、外部理事ら6人を除く上村体制の理事23人、監事3人の全員も辞任し、新たな理事・監事も選任。副会長には1984年ロサンゼルス五輪金メダリストの山下泰裕・東海大副学長(56)、専務理事には元大阪府警本部長の近石康宏・トヨタ自動車顧問(64)が就き、柔道界再建に向けた新体制がスタートした。任期は、上村体制の残任期間である来年6月まで。

上村体制で辞任した理事のうち、山下副会長、川口孝夫・国際柔道連盟審判委員(63)、細川伸二・全柔連国際委員長(53)ら7人が再任され、早稲田大の友添秀則教授(57)ら14人が新理事に。6月に就任した谷亮子参院議員(37)、橋本聖子・日本スケート連盟会長(48)ら留任の6人を加え、新体制での理事は計27人となった。監事は再任1人を含む3人で、全日本女子の暴力問題で選手15人の告発を支えた山口香・筑波大准教授(48)が新たに選ばれた。

東大柔道部出身で、全日本実業柔道連盟の会長も務める宗岡会長は記者会見で、「全柔連のガバナンス(組織の統治)や不祥事の問題をきっちり立て直して軌道に乗せ、一日も早く国民の信頼を取り戻したい」と抱負を語った。さらに「軌道に乗ったと確認できたら、職を辞して若い有為な人に任せたい」とも述べ、改革が順調に進めば1期限りで退任する可能性も示唆した。

辞任した上村前会長は臨時評議員会で、一連の問題について謝罪しながらも、会長を務めた4年余を振り返り「自分としては本当にいい仕事ができたかなと思います」と述べた。【石井朗生】」 毎日新聞

新聞、TVなどマスコミ、この柔道界の一連の騒動を連日あれこれ報じているが、どうも一番肝心なことには一向に触れないようだ。意図的にそうしているのか、そもそもそのような問題意識がないのかだ。多分後者なのだろう。

ああでもない、こうでもないとさんざんもめた挙句、この全柔連問題どうやら上記記事のような形で決着するようだ。なにしろ宗岡新会長は柔道界内部のものでなく、外部の著名一流企業の経営者だ。組織経営のプロ中のプロだ。それに副会長はあのロンドン五輪金メダリスト、国民栄誉賞の山下泰裕氏である。そして、全柔連という組織の監査、監事にはあの女三四郎、山口香氏が就任、新理事にやはり金メダリストの谷亮子氏、スケート連盟会長の橋本聖子氏など、まさにオールキャストを印象づける人事だ。本当にこんどこそはなにかやってくれそうな雰囲気ではある。しかし私自身はこれにかなりの違和感を抱いている。

新会長の宗岡氏が、インタービューで語っていた。「私の仕事は、全柔連の組織作りをオープンにやり、その説明責任を果たすこと」だそうだ。一見ごもっともなことを語っておられるようだが、外部の一般国民から見ると、どうも全柔連の組織そのものがかなり肥大化していると感じる。まずその簡素化について言及することが、経営のプロのおっしゃるべきことだと思うのだが、どうもその雰囲気に欠ける。

そもそもこの全柔連には、意思決定機関として、企業でいうならば取締役会に匹敵する理事会なるものがある。その理事の数20数名にも達する。それについてそれぞれどんな報酬を受け取っているのかについて詳細知らされたことがない。

さらに理事会に加えてそれがどんな役割を果たすのかよくわからないが、相当数の評議員からなる評議委員会があって、新会長の正岡氏がその委員長を務めていたそうだ。その正岡氏、今回その評議委員長を辞するに当って、「いい仕事ができた」とコメントしておられるのだ。「ええっ? 何ですか、どんないい仕事ができたとおっしゃるの?」と聞きたたくなる。

評議委員会とはおそらく理事会、執行部の仕事を補佐したり、アドバイザー的な役割を果たすための評議をする場だと想像する。一体執行部のあの数々のとんでもない不始末を横目に、一体どんないい仕事ができたとおっしゃるのか、と皮肉の一つも言いたくなる。

この全柔連、いわゆる公益財団法人である。民主党政権時代、いわゆる事業仕分けなるものがあって、この国には、ものすごい数の公益財団法人なるものがあり、税金のムダ使いが批判されていた。当時そうした仕分け事業が始まったこと自体、大変いいことだと思っていたのに、その後の民主党政権の没落が、あってそんな問題、どこかに吹き飛んでしまった。

ところがこの全柔連、ご承知のように、自民党政権になってから、管轄の文部科学省からその経営のずさんさを指摘され、公益財団法人解消の可能性をつきつけられたのだ。目に余る助成金の不正受給など不祥事が発覚したからである。その一事をもってして、全柔連という組織のいい加減さがわかろうというものだ。

そんな上状況を受けての今回の新人事なのだ。組織をオープンにしますとか、説明責任を果たします程度でその改革の内容、程度が理解されるわけがない。「組織改革のために
はこの公益法人としての原点に戻ります」位の言葉が欲しいものだ。

原点に戻るとは、この組織、そもそも一体何の目的で、何のために存在する組織かということを明確にしてもらいたい。いや改めてそれがどう書かれているか調べてみてもいいのだが、どうせ抽象的な美辞麗句で埋め尽くされた言葉で表現されているにすぎないだろう。

実際それがどう表現されているかは別にして、この組織分かりやす云えば、要するにオリンピックや国際大会で、メダルを沢山取るためにある。そうした競技会でメダルを取れる選手を育成のための組織なのである。

だからこそあの代表監督による暴力沙汰が起こった。それは今に始まったことでない。山下、山口、谷各氏とも十分経験していることであり、知っていることなのだ。ロンドンオリンピックで金メダル3つ4つ取っていれば、そんなこと表面に出てくることはなかった。暴力があろうが、無かろうが実力のある選手がそろっていたかどうかだけの問題だ。
私は何も暴力指導を肯定しているわけでない。何を今更言っているか、と言いたいだけだ。

それについて今度新しくそれぞれの任につく山下氏、山口氏などは、全柔連の組織がなんのためにあるかということについて、これまでは競技会で成果を上げるばかりがその目的でとなっていたが、広く日本の柔道というものの存在価値、文化的価値を高めることが大切だというニューアンスのことを述べていた。

私自身はその見解を支持したいが、今の時期それが改めて出てくることに違和感を覚えるのである。第一肝心の宗岡新会長はその点どう考えておられるのか、まずそのことをお聞きしたいものだ。組織論の前に、この全柔連の組織は一体何を目指すのか、何を実現達成したいのかという目的、理念をまず明確にすることが大切なのではないか。

いや、極端な話、そんな理念などどうでもいい。とにかくオリンピックで金メダルを一つでも多くとることがこの組織の目的のすべてだと言ってもらってもいいのである。いや、そんな抽象論よりその方がわかりやすい。そのために国民の血税を使って多額の助成金をつぎ込むというのならその方がわかりやすいのだ。それを新会長どのように語るか注目だ。

ただ仮にそれでいいとしてもである。そのための組織として、全柔連にあの大勢の理事や評議委員それに事務方の幹部、職員が本当に必要なのかという議論はもっとあっていい。いずれの公益法人、各種行政法人は、ただその役職につくだけで、高額の報酬を得るような仕組みになっていること、それが税金の無駄使いになっていることはさんざん指摘されてきたことである。全柔連とてその例外ではあるまい。

助成金が本当に選手育成のために使われているのならいい。そうではなく、その組織の周辺に群がる役員、事務職員が甘い汁を吸っているのではないかという疑いがつきまとうのだ。

そう言っては失礼だが、山下氏や山口氏がそうした組織本質論、組織改革論、組織経営論など期待はしないし、できないだろう。

オリンピック選手を育てるにはどうしたらいいかという事については、彼らこそ、自らの経験からしても、ひょっとすると全柔連なるものの存在意義、その必要性などあまり認めていないかもしれないのだ。強い選手を沢山輩出するためには、むしろそれぞれ地方のクラブ、学校、警察等々に、数多く優秀な指導者が存在することこそが一番大切であることはご存知なのではないか。

そういうことを含めて、宗岡新会長、今あらゆる全柔連にまつわる問題を原点に戻すべきだ。再度言うが、そもそも全柔連とは一体何なのか、どんな目的や理念を持っているのか、持つべきなのか、その目的を実現するためにその組織はどうあるべきか、すべてについて原点に戻り、まさに抜本的改革を始めて頂きたいのである。

文部科学省が全柔連の公益財団法人指定解除について言及する。これは単なる脅しであってはならない。そのことの重大な意味を会長を初め、全柔連に関わる理事、評議委員、事務関係者すべて真剣に考えてもらいたいものである。

tad

関係記事:

全日本柔道連盟の会長に就任:mainichi 8月22日
全柔連:監事就任の山口香氏「もの申していく」:mainichi
公益財団法人とは:zaidanhoujin 
全日本柔道連盟:wikipedia

2013年8月21日水曜日

Googleに依存するインターネット:PC603

「Google.com は2013年8月16日23時52分から23時57分の間で数分間停止した。これは、GoSquared のリアルタイムトラッキングが計測しているページビュー数に大きな影響を与えている。次のグラフが示す通り、世界の1分あたりのページビュー数は、40%程度減少した。

GoSquared はまた、Google のサービスが回復した後、ページビュー数が一時的に跳ね上がっていることにも注目。これは Google サイトが回復し、利用者が目的の Web サイトに辿りつけたことによるものだと分析している。」nicovideo (japan.internet.com) 8月19日

米国Googleのサービス停止があったのは英国夏時間8月16日23時52分、日本時間8月17日7時52分だ。私自身は丁度夏休みで白馬にいたし、仮にいつものように自宅にいたとしても、丁度朝食時間だから、全く気がつかなかっただろう。これは常日頃インターネットを利用している多くの人達にも同じことだ。

そのこともあったのか、このニュースさして話題にならなかった。私も昨日まで気がつかなかった。しかしさまざまな意味でこれは大変重要なニュースと思ったので、改めて今朝のBLOGで取り上げた次第である。

ことの重大さは、下に掲げたグラフに集約されている。Googleが提供する各種サービスがストップした途端、世界中のページビュー数が一気に40%も減少した。そして数分後サービスが回復すると、今度は一気にそれが元のレベルに回復した。それはまぎれもなく実計測値なのだ。

米国、ヨーロッパにとっては真夜中の時間帯、もしそれが昼間、ビジネスアワーの真っ最中だったらどうなったか。もっと大きく、ある意味パニック現象をを起こしたかもしれないのだ。

これはGoogleがそのインターネットの世界における影響力の大きさを誇示するためにわざとやったなどといううがった見方があるが、それは絶対にない。ネットサービスを売り物にする会社が仮に数分と言いながら、予告なくそのサービスをストップするなどということは絶対にあっていいことではないし、第一、その影響力の大きさをこんな形で意図的に露呈することなどやるはずがない。

いずれにせよ今回の事件、好むと好まざるに関わらず、改めて、ネットの世界におけるGoogleの存在意義の大きさを世界中に見せつけたということだ。

個人的にはここ数年、パソコン・ワークに関して、ネット閲覧、検索、メール、マップ、BLOG、SNS、クラウド、YouTubeなどの各種サービスについては、Googleのそれにほぼ全面的に依存してきたし、パソコンクラブの仲間にも、そうすることをすすめてきた。一人のユーザーとして、こうしたサービスについての満足度は極めて高いものがある。

だから今回このニュースを聞いて、さもありなんと納得する面が大きいのである。

ただその一方で、パソコンユーザーという立場から離れ、一人の消費者という立場に立って見るならば、少々見方を変えるべきだろう。

今や国民生活とは切っても切れないインターネットサービスのことだ。そのサービス依存度があまりにも一企業に偏り過ぎているという事実に、一つ危惧の念を抱くべきだと思うのである。

Googleこけたら皆こけたとなっては困るのだ。さらに、今後ともGoogleの独占的地位がますます高まっていくこと自体、決して好ましいことでないこと位言うまでもないことだ。

tad

関係記事:

Googleサービスが数分間停止、世界のインターネットトラフィックが40%減少:nicovideo
Googleのサービス:wikipedia


2013年8月20日火曜日

TPP交渉がめざすもの

昨日の朝日新聞トップ記事は進行中のTPP交渉で、関税撤廃品目が最大85%に達したと報じていた。ただ日本がこれまで関税を撤廃したことのないない940品目については態度を示さない「留保」とし、この中でには例の聖域コメや麦などの農産物も含まれる。

関税完全撤廃が本来のTPPの目的であることはわかっていても、実際に85%という自由化率が示されてみると、ある意味衝撃的だ。さらに朝日の記事は、この報道を次のように締めくくっている。

「日本が示す最大で85%という自由化率は交渉で日本が示す最初のカードにすぎない。こんごもっと引き上げざるを得ず、最終的な自由化率は96%以上になる(外務省幹部)との見方もなる。藤田知也」

やはりそうなんだ、どうやら、たしかに聖域、聖域と騒いでいたコメなど一部農産物を除いて政府はあらゆる品目の関税はゼロとし、ほぼ自由化する腹つもりなのだ。朝日ほかマスコミはそのことを報じているのだが、意外なのは、それについて世論の反発とか反応が殆どないことだ。そうしたことが報道されていないのである。マスコミは淡々とそれを報じ、世論もまたそれを極めて冷静に受け止めているようなのである。

世論が冷静なのか、そもそも無関心なのか、それはよくわからない。が、私はある意味もう少しそのことで衝撃を受けたという反応があってもいいと思うのだ。

マスコミもマスコミで。それを報じた朝日にしても、そうした事実関係を報じるだけで、そうした政府の動き、方針に関して、批判的な社説を掲げるわけでも、その影響について警告的な論説を掲げるわけでもない。いや、それもこれから出てくるのだろうが、TPPの交渉妥結はもうそこまで来ているのだ。ありていに言えば、今更、どうのこうの言っても「覆水盆に返らず」の状況ではないのか。

いや、こんな大事、国家の経済、国民生活に大きな影響をもたらすことがこんなに淡々と決まって行くのだ。あの原発大反対のデモのような起こってもいいようなことである。それが一切ないというのも実に不思議なことである。

いや、この問題に関しては国民が、ことのすべて、その本質的な問題の理解をしているのならいいのである。その長期的、短期的な国民生活への影響を考えた上で、トータルではいいことだ、経済的にも個々の国民生活にとってもプラスが大きいと考えての上での「無関心」なのならいいのである。

もっともこの問題、いろいろいいの悪いの言うが、やってみなければ分からないというのがおそらく誰にとっても本音のところはある。

管理貿易か、自由貿易か、管理経済か、自由競争経済か、と選択を迫られたら、後者がいいとなるに決まっている。いや、それは少なくとも私自身の選択である。TPP参加交渉に賛成か反対かと問われたら、私自身はずっと賛成と答えてきたつもりだ。

しかしそれで実際自由化率96%という数宇に直面した時、ある種の衝撃を受け、本当にそれで大丈夫なのかと、心配する面ももっとあっていいと思うのだ。その点では、日本人という国民、いい意味でも悪い意味でもかなり楽観的かなとづくづく思うのである。

TPP参加交渉、もうここまで来た以上後戻りはできない。96%の自由化、いずれ100%自由化することで、日本の経済がより発展し、あらゆる意味での国民生活の向上が計れるというのがその前提になっているのだ。本当にそれでいいのか、どうか、お互いもっと関心を持つべきではないのか。

ぞういう意味でも、今政府はその中身、それを実現するための戦略、グランドデザインをより具体的に国民に提示すべき時期が来ているのではないか。

tad

関係記事:

関税撤廃品目、最大85% 政府、TPP交渉で提示へ:asahi 
米 日本はさらに関税撤廃を:nhk

2013年8月19日月曜日

ABUロボコン金沢工大優勝

「アジアと太平洋地域の大学生が手作りのロボットで技術力やアイディアを競う「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」が18日ベトナムで開かれ、日本から出場した金沢工業大学のチームが優勝しました。

この大会はアジア・太平洋地域の放送機関で作るABU=アジア太平洋放送連合が毎年開催しているもので、12回目のことしはベトナム中部の都市ダナンの会場で、18の国と地域の大学の19チームが熱戦を繰り広げました。競技では、それぞれのチームが制作した自動ロボットと、人が操縦するロボットの2台を使います。

ことしのテーマは「緑の惑星」で、「木の葉」に見立てた円柱を決められた場所に正確に置く動作と、「苗木」に見立てた模型を投げ上げ、高さ1メートル50センチの台の上に落とすという2つの行程のスピードを競いました。

上位8チームによる決勝トーナメントではそれぞれのロボットが素早く行程をこなし、各国の応援団から大きな歓声が上がっていました。決勝戦は日本と開催国ベトナムの対戦となり、日本から出場した金沢工業大学のチームがスピードの差で優勝を果たしました。
日本のチームが優勝するのは8年ぶりです。

この大会の模様は来月16日午後2時からNHK総合テレビで放送される予定です。」NHK8月18日

そもそもこのロボコンなるものを始めたのは日本、正確にはNHKだ。「1988年に日本放送協会が主催する日本国内向けのアイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテストが始まり、1991年にNHK大学ロボコン(アイデア対決・ロボットコンテスト 大学部門)が開催されるようになった。1993年、NHK大学ロボコンにタイの大学が参加するようになったのを皮切りに参加国が少しずつ増加した。

一時はアメリカ合衆国の大学が参加したこともあったが、次第にアジア太平洋各国が参加するようになり、2002年アジア太平洋放送連合が主催するABUロボコンとして生まれ変わった。NHKが地上波で放映するため、一般への認知度が高いロボット競技会の一つであるその後、NHK大学ロボコンは第10回を最後に海外チームの参加ができなくなり、ABUロボコンの日本代表選考会となった。」 Wikipedia 

私はこのロボコンなるものを見るのが好きで、毎年NHKが大学や高専のロボコンを放送しているのを見てきた。国内コンテストが発展してアジア放送連合主催の国際競技会となり、日本の大学ロボコンはそのABU国際大会の代表選考会となった。

ところがこのABU国際大会、今年で12回を数えるが、過去日本チームは、2004年に東大が優勝しただけで、今回の金沢大学の優勝は実に8年ぶり2回目ということになる。なんとも残念が気持ちをずっと抱いてきたのである。

この大会中国が強いのは味分かるとして、意外にもベトナムが大変強いのだ。ロボットは日本のお家芸とも言える分野のはず、国内、高専、大学のコンテストのレベルの高さから言っても、もっとそうした国際大会での優勝の数が多くてもいいのにどうしたことだろうとずっと思ってきた。今回の金沢工大の優勝はそういう意味でも「よかった、よかった」という感想である。

9月16日のNHKの放送を楽しみにしているところだ。これを契機に日本でももっとこの大会の存在の意味、国内コンテスト充実、発展を契機にして、国際大会での優勝の機会が増えることを期待したいものだ。

それはある意味日本の先端科学技術発展のバロメーターでもあるからだ。

tad

参考記事:

金沢工業大ABUロボコン優勝:nhk 
ABUロボコン:wikipedia
ロボコンとは:nhk
首相 ロボコン日本代表を激励:nhk 
NHKスペシャル ロボット革命人間を超えられるか:nhk

2013年8月18日日曜日

八方尾根(その2)

昨日のBLOGの続編だ。八方尾根は登山愛好家にとって中部山岳国立公園、北アルプスの名だたる名山につながるメッカともいうべきところ。


麓からゴンドラ、リフトに乗り継いで、標高1820メートルの第一ケルンまで、軽装サンダル履き、大人から子供まで登れる。冬はスキー、夏は多くの観光客で賑わう。

八方尾根第一ケルンまでのゴンドラ、リフトの往復コースだ(図1)。往復大人一人2600円とびっくりするような価格だが、高齢者、大人、子供まで一緒に楽しめるところががすごい。

麓から第一ケルンまで歩いたらいったいどれくらいの時間がかかるのだろう。4時間、5時間?それをまさに軽装、サンダル、1-2時間で往復でき、北アルプスの壮大な景観を楽しめるのだから安いものだ。

昨日の往復の様子のビデオをとって編集したがこれがどうもあまり出来がよくない。この5分ばかりのビデオをYouTubeにアップした。なにせ、白馬村と土地、スマホの3Gの電波を使ってのアップだったから、時間の掛かったこと。50分ほどかかったのではないだろうか。スマホの電池が切れないかひやひやしながらやった。

たしかに時間は掛かったが、無事アップが確認できた時は安心し、ある意味感激もした。いや時間が掛かるのは仕方ないとして、ちゃんと出来たのである。さすがYouTube、Domoco様々ということだった。

tad


ビデオ


関係資料:

八方屋根オフィシャルサイト:hakuba-happo
八方屋根観光協会:happo-one
中部山岳国立公園:Wikipedia

図1 3つのリフト




2013年8月17日土曜日

八方屋根その1

8月15日、久しぶりに家族全員白馬に集結した。夜の村祭り、花火大会、会場まで行く予定はなかったが、夕刻の雷雨で中止になったのはちょっと残念。そういえば、有名な
諏訪湖の花火大会も中止になり、中央線も11時まで不通、3万人もの人が足止めを食ったとT∨が報道していた。

今年の夏はそんなニュースが多い。

しかし、そのおかげで白馬の夜は肌寒いくらい。昨夜はよく眠れた。朝食後予定通り
八方尾根へ。その様子を二回に分けたムービーを作成してみました。

八方尾根その1

tad





2013年8月16日金曜日

白馬にて

今年の夏も白馬にやってきた。毎年その記録をBLOGに書いている。昨年年度の記録はこちら。

8月12日 黒部ダム
8月13日 木流川 

去年は丁度お盆直前だったから、東京からの中央道、長野道も結構混雑していた。初日の訪問先もその選定を誤った。人気スポット黒部ダム、ダム入り口の扇沢に駐車できず、特設駐車場に駐車し、バスで扇沢、そこからトロリーバスという行程だった。

今年は8月15、16、17の予定、道路の混雑も殆どなく、6時出発、4時間の快適ドライブで午前10時無事山荘に到着した。山荘があるみそらの森の道路がきれいに再舗装されていたのはなによりだった。

到着後午後3時頃まで快晴で、外気おそらく、27,8度であったろう。山の空気は澄んでいる分太陽光はジリジリと結構厳しい。もっぱら昼寝を決め込んでいたのだが、午後3時頃から天気は急変、雷雨、どしゃ降り。

5時頃激しい雷雨は収まったが、そのせいで近くの公園で予定されていた夏祭りや、花火大会は中止になったようだ。もともとそんなものに出かける予定もなかったし、その後はh涼しい夜を満喫できたのだった。

添付の写真は夕刻雨の合間に散歩に出かけた平川の様子。去年全く水が流れていなかった。後は白馬村観光課がPRのため設置した観光各地のライブ映像を紹介しておきます。

tad

関係画像:

白馬村観光ライブ映像:白馬山麓、ジャンプ台ほか観光スポットのライブ映像
今年の平川

2013年8月15日木曜日

米上院委員長 安倍首相の靖国見送り意向を評価

「アメリカ議会上院の外交委員会で東アジア太平洋小委員会の委員長を務めるカーディン上院議員は、13日、ワシントン郊外でNHKのインタビューに応じました。

この中で、カーディン委員長は、安倍総理大臣が15日の「終戦の日」に靖国神社に参拝しない意向を固めたことについて、「ともにアメリカの同盟国である日本と韓国が緊張関係にあるのは、有益なことではない。韓国と良好な関係を築こうとしている安倍総理大臣の対応を支持する」と述べ、評価しました。

そのうえで、安倍総理大臣が、閣僚の参拝は「各閣僚の心の問題であり、自由だ」という考えを示していることに関しては、「閣僚も周辺国との関係を悪化させず、改善する道を模索するよう期待している」と述べました。

また、カーディン委員長は、沖縄県の尖閣諸島を巡る日本と中国の対立について、「アメリカの立場は明確だ」と述べ、尖閣諸島が日米安全保障条約の適用範囲内であることを改めて指摘し、中国をけん制しました。」NHK  8月14日

この記事の価値は最後の一行にある。

もうこの問題、靖国神社参拝問題で中韓がクレームをつけるのはいい加減にせよ、と言いたいことは言いたい。私個人的にはどちらかと言うと、こんなことで中国や韓国から誤解を受けるのなら、戦没者の慰霊が最大の目的と言うのなら、靖国神社でなく、日本国民誰もがなんのわだかりもなく参拝できる別の施設設立、設定案に賛成だ。現にそういう案が検討されてきたし、すでに実際そうなっているケースもなる。そういう形で決着をつけたらいいのではないか、それが一番だとずっと思ってきた。

ところが中韓はそうした日本側の配慮というか、気持ちすら無視してとにかく戦没者の慰霊を弔うこと自体がけしからんといいかねないところがある。

いくらなんでもそれはないだろう、と常々思ってきた。私自身、あの小泉政権の外交姿勢には基本的に反対であった。イラクへ強引に自衛隊を派遣したことなどがその典型例であった。ただ当時小泉首相が、歴代の日本の首相がとってきた基本的姿勢となんら変わるものでないとした上で、がんとして、靖国神社参拝を続けたことについて、むしろ支持をしたものだ。こんなことにまで、いちいちけちをつける方がおかしい。そういう気持ちがあった。小泉政権以来それで中韓との関係が悪くなったということがあったとしても、それはしかたのないことだとずっと思ってきたわけだ。

今回の安倍首相の対応、生ぬるいと思う国民も多いだろうが、まあそれでいいと大半の国民は思っているはずだ。私自身もそうだ。ご本人は小泉首相以上に、日本人としての意地を通したい気持ちがあったであろう。が、これだけ悪化した中韓との外交関係、こんなことでさらに悪化をさせる必要はなにもない。そこには行かないが、玉串を捧げ、気持ちはそこにある、とやっているのだ。それでいいではないか。妙な言い回しだが、うまいものである。

これについて、上記米上院東アジア太平洋小委員会委員長カーディン上院議員の評価発言を引き出したことは、一種外交的成果ではないか。カーディン上院議員は暗に、中韓の少々子供じみた感情論を、これ以上刺激することを避けたのは賢明だと言っているのだ。

一番肝心なのはそんなことでない。尖閣諸島をめぐる日中の紛争についての米国側態度ははっきりしていると念を押したのだ。丁度今盛んに中国船が尖閣列島海域で領海侵犯を続けていることも念頭におきながらの発言であろう。そのことから仮に軍事衝突でも起きたら、米国ははっきり行動を起こすということを宣言しているのだ。

そんなことは分かりきったことと云えばそうだが、しかしつまらない感情的対決などいくらやっても意味がない。一番大切なことは、仮に軍事衝突が起こったらどうなるかなのだ。その場合の日米同盟の重さ、確認しておく、中国に示しておくことの方がはるかに意味があるということだろう。

この問題について私は不思議に思うのは日本のマスコミの報道だ。領海侵犯の事実を伝えながら、それが極めてけしからんという内容の報道を聞いたことがないのだ。それが無法な行動だと中国を名指しで非難する報道の一つや二つあってもいいと思うのだが、それが全くないのだ。立場が逆であったらどうかだ。想像するまでもない。

しかし考えてみたら、それもそれでいいのかもしれない。仮に日本の報道関係がそれをやると、その三倍四倍くらいこれまた不当な感情的反発が返ってくるだけなのだろう。

そういう意味でも、このNHKのこの報道は必要以上に無用な感情的反発を引き出すまでもなく、日米の同盟関係の存在意義をさりげなく確認し、それ自体中国への大きな牽制となっている。そのことを高く評価しておこう。

tad

関係記事:

米上院委員長 安倍首相の靖国見送り意向を評価:nhk 
安倍首相 靖国参拝せず私費で玉串料奉納へ:nhk 
中国 談話で靖国参拝けん制か:nhk 

2013年8月14日水曜日

棚田とスマートアグリ

「安倍総理大臣は山口県長門市にある棚田を視察し、「農業を守るためには、さまざまな仕掛けをし、付加価値を付けていく必要がある」と述べ、棚田のような日本の歴史的な景観を守るためにも、農業政策に力を入れていく考えを強調しました。

安倍総理大臣は13日午前、昭恵夫人と共に「日本の棚田百選」にも選ばれている、山口県長門市の油谷地区にある棚田を視察しました。そして安倍総理大臣は、地元の棚田保存会のメンバーや長門市の大西市長などから、日本海に面した傾斜地にある棚田を保存する取り組みについて説明を受けました。この中で大西市長は「農家の高齢化が進んでいるが、農薬を使わない米づくりに取り組みながら、棚田の保存を進めている」と述べました。
これに対し安倍総理大臣は「農業を守るためには、さまざまな仕掛けをし、付加価値を付けていく必要がある」と述べ、棚田のような日本の歴史的な景観を守るためにも、農業政策に力を入れていく考えを強調しました。」NHK

昨日夕刻のNHKTVニュースだ。黙って見ているとどうということない内容である。しかしその最大のポイントは首相が「棚田のような日本の歴史的な景観を守るためにも、農業政策に力を入れる。農業を守るためにはさまざまな仕掛けをし、付加価値をつけていく必要がある。」と述べたくだりであろう。

このニュースはそれで終わっている。首相の夏休み中のことだ。地元の山口に帰っての一時、地元長門市の市長から頼まれて、その美しい棚田の景観の宣伝に一役買ったのだろう。それで「棚田のような日本の歴史的な景観を守るためにも、農業政策に力を入れる。農業を守るためにはさまざまな仕掛けをし、付加価値をつけていく必要がある」となにげなく報道記者に述べだけのことだろう。それはそれでいい。

ただこれから問題になってくるのはまさにこの「日本の農業を守るためにはさまざまな仕掛けをし、付加価値をつけていく必要がある」ということの意味内容である。

首相夏休み後本格化する大きな政治課題は実は二つあるようだ。一つは言うまでもなく消費税増税にゴーサインを出すか、それとも今回は見送るのかだ。どちらとも分からない。今のところその可能性半々のようにも見えるし、いややはり、六分、四分で増税決定となるような気もする。借金が1000兆に達したというニュースもあって、ここはやはり国家としての国際的な信用を得るためにも、やはり増税路線を取るべき、仮にそれが景気の悪化につながったとしてもだ。そのこと自体はすでに世論の承認を得ていることだということもある。増税を決めたところで過去の内閣のようにそれで、政権交代に追い込まれるということもない。今がそのチャンスだという見方は当然ありうる。

まあ、増税やむなしということなりそうだ。たしかにそれ自体大きな政治的判断だが実は今の安倍政権にはそれよりももっと大きな政治的判断が待っているのだ。

それは例のTPP参加交渉である。安倍首相がTPP交渉参加を表明した時、コメを含めた農業を聖域として絶対に守るとことが前提だとしていた。しかし実際の交渉に参加してみると、実はやはり当初の想像以上に他の参加国より農産物貿易の自由化が求められているという現実であったに違いない。

それを今更、日本の主張が認められなければ、参加交渉から脱けだすと息巻いてみても、一旦交渉に加わった以上、それはそう簡単ではない。いや、今更そうすべきでないことも当然だ。当初の想定より日本は相当厳しい自由化の現実に直面しているのではないか。日本の超保守的農業団体はそれが分かっているからこそ、TPP絶対反対の共産党にすらすがろうとするところがあるのだろう。

交渉の結果がどうなろうと、日本に相当不利な条件が押し付けられようと、私は安倍政権がTPP参加を表明したこと自体は支持したい思いである。その不利な条件もあえて受けいれる覚悟も必要なのではないかと思う。

つまりそれは結局は日本の農業を守るためだ。今の農業そのものではない。国際的に競争力のある農業にするためだ。ための改革、改革を進めるためには、むしろ思い切って農産物の貿易の自由化を進めることが必要だろうという政権周辺の大方の意見に賛成である。
安倍首相が日本の農業を守るためにはさまざまな仕掛けをし、付加価値をつけていく必要があると言ったことの中身はそのことなのだろうと思う。しかしこれからはそんな抽象的な言い方でなく、そのためのトータルの戦略、戦術、政策的アクションを具体的に述べ、実施していく必要がある。いよいよその時期が来たようだ。

まだその内容、首相自身、関係省庁の担当大臣あたりからもなんの説明もないが、TPP交渉がこれから煮詰まっていく中、それに備えて、これからのの日本の農業のあり方、戦略具体論がこれからあれこれ出てくるだろうし、それを期待するということだ。

その具体的中身について今詳しく述べる内容も時間も持ち合わせないが、そのキーワードが冒頭のタイトル「棚田とスマートアグリ」である。スマートアグリとは何かについて
て、この冒頭NHKのニュースと並んでこのニュースの関連リンク記事をして挙げられている内容http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3349.htmlをお読みいただければいいと思う。

そこには日本の九州ほどの面積のオランダという国が、実はアメリカにつぐ世界第二位の輸出国になった内容と経緯が説明されている。それは農業IT化というテーマである。日本の農業もそれに習うことで、日本の農業もそれによって大変革を遂げることができるだろうということである。

補助金と常軌を逸した高額の関税で日本の農業を守るという発想はもはや時代遅れであることなどいうまでもないことだ。実はこの農業のIT化論、第六次産業化などの議論などすでに盛んになされていることで、実際にそれにとり組むベンチャービジネスもいくつか登場しきている。多くの大手企業もそのビジネスチャンスに目を向けている。

TPP参加反対、日本の伝統農業の死守などというスプレヒコールではもはや日本も日本の農業も生き残れないことなど明白である。日本はなだたるIT先進国なのだ。農産物とて一つのモノにすぎない。日本のIT技術工業技術が、農産物作りにどれだけ役立つか、そのノウハウを結集することが日本の農業、日本という国家の生き残りが掛かっているのだ。

安倍首相そのような話を、夏休みのあとにされるおつもりなのだろう。そのことを是非期待したい。

ついでに言っておく。あの美しい棚田を守るためにも、日本の農業大改革が必要であることはその通りだが、オランダと違って日本は世界に冠たる自然災害国であることをお忘れなきよう。

tad


関係記事:

安倍首相山口の棚田を訪問:nhk 
農業革命“スマートアグリ”:nhk 
TPP参加交渉と農業対策:nhk 

2013年8月13日火曜日

政治家山本太郎の限界

「志位和夫共産党委員長の講演をぜひ聴いてみようと思いまして。会場がいっぱいでモニター・ルームで見てました。お話はすごく分かりやすく、シンプルだった。この切り捨てに関する世の中を変えていこうというスタンスは自分と同じなんだな、と思いました。

広くつながっていかないと(政治を)変えていけない。その中で共産党は大きな力を持つだろう。本当の意味での野党の最大勢力は共産党だ。日本維新の会やみんなの党は自民党の補完勢力でしかない。反対勢力が一つになることが必要だなと、志位委員長のお話を聞いてより強く思いました。(共産党創立91周年記念講演の会場で記者団に)」朝日新聞

私も俳優の山本太郎氏が脱原発を旗印に一人で戦い、参議院東京選挙区で当選したことについて、よかった、よかったと思った有権者の一人である。

当選の時は華々しくそれを報道したマスコミ、その後一転手の平を返したように、山本太郎叩きを始めたことも、この国のはっきり目に見えぬ、いや見えているこの国の既得権益サイドからの総攻撃であることなど言うまでもないこと、それは今に始まったことでない。さまありなんという感じだ。プライベートな離婚の話を持ちだしたことを含めてのネガティブキャンペーン、日本の社会では特に珍しい現象でもなんでもない。

あのワタミとかいう会社の会長の当選などより、山本太郎にはよほど好感が持てた。この国の脱原発運動のために一石を投じてくれたという応援の気持ちは今も変わらない。

ただ、この冒頭朝日新聞記事を読んでちょっと気になったことがある。山本太郎が共産党創立91周年記念講演会に傍聴にでかけて、その感想を述べている内容である。共産党は同じ脱原発を掲げる立場だから、それを共通の政治的政策テーマにするのはいいのだ。私事実日本の政党の中では共産党と社民党がずっと一貫して脱原発を訴えてきたことも評価している。

その点について志位委員長の話はわかりやすくていいというのは分かる。しかし政治のあらゆる政策課題について、わかりやすいとか、仮に賛同できるなどと言うのであればそれは違う。

更に彼は言う。他の野党勢力を、民主、維新、みんななど野党はすべて自民党の補完勢力、共産党こそが最大の野党である。共闘するとしたらこの党以外にはないということを事実上宣言しているように聞こえる。氏を支援した多くの有権者はそれを聞いて一体どう思うだろうか。

仮に共産党こそが野党最大の勢力、政権交代があるとしたら共産党がその核となるべきだという趣旨の発言だとしたら、それはとんでもない思い違いである。それはあえて彼に投票した人たちの多くに共通する気持ちだと思う。

志位委員長の言うことはたしかにわかりやすいが、それを言う志位委員長の存在そのものは極めてわかりにくいのだ。いや、明確に言うなら、共産党というものの存在、民主主義政治の中でのこの党のあり方そのものは極めてわかりにくいのだ。

みんなの党、維新など確かにそれぞれ内部分裂を起こしたり、しかも補完勢力という言い方はともかく、憲法改正、日米安保、TPPなどに関して自民党と同じ考えを持つところが多いことは確かだ。だってそれが当たり前だろう。私自身は明確に脱原発派だが、例えばTPPに関しては、なんでもかんでもとにかく絶対反対という立場ではない。日米安保、憲法改正問題、どれをとっても共産党のようになんでもかんでも絶対反対という立場とは全くない。

政党のあり方という事に関しては、たしかに民主党にしても、維新の会にしても、みんなの党にしても、内部分裂が盛んで、まとまりのわるいことこの上ない。どうしてもっとちゃんと政策的にまとまれないものか。そういう意味ではほんと情けないところだ。

しかしそうした党は少なくとも党内に民主主義、民主主義的手法に従おうという大きなルールがあることは間違いない。未熟には違いないが、民主主義政党なのだ。党首を決めるにしても、政策を決めるにしてもああでもないこうでもないと議論がおっぴらに始るのだ。それはまだまだ未熟かもしれないが、しかし少なくともそれがある。

それが民主主義政治を担当する政党がそうあるべきことなど今更言うまでもない。その点私は日本に存在する二つの政党について、そうした党内民主主義が本当にあるのかどうかずっと疑問に思っている。党首を決めたり、政策を決めたりする過程が全くオープンにされていないことについてずっと疑問と批判を持っている。共産党がその中の一つ。もう一つは名前を改めてあげるまでもないだろう。

この二つに共通するところは党首が一体どういう形でどういうプロセスを経て選出されるのかということが全くオープンにされていないところだ。その点では自民党、民主党、維新の会、みんなの党などたしかにまだまだ未熟ではあるが、とりあえず民主主義的ルールが、あってそれをベースに党首が選ばれたり、政策が決まったりしている。その二つの党んは、基本的にそれがないというと言い過ぎだろうか。

山本太郎は、今なんとか一人とか称して粋がっているが、その政権奪取を実現するにはそうした民主主義的手続きを経て仲間を増やし、所属議員を増やし、その政治的勢力を伸ばしていくこと以外には他に一体どんな手段、方法があるというのだろう。

山本太郎、そんな共産党が唯一政権交代の旗印になりうる存在などとそう簡単に言ってもらっては困るのである。と言うより、彼の政治家としての資質、その限界が見えた思いを持つのは私だけだろうか。

tad

関係記事:

「本当の最大野党は共産党だ」山本太郎参院議員:asahi.com 


2013年8月12日月曜日

PCとスマホでUSBキーボード・マウスを共有できる切替器:PC602

プリンストンテクノロジーは8日、USB接続の周辺機器を、PCとスマートフォンなどのBluetooth端末で共有できる切替器「CS533」の取り扱いを発表した。同日より販売開始し、価格は8,400円。

「CS533」は、USB接続したキーボードやマウスを、Bluetoothデバイスとして変換し、PCやスマートフォンの間で切り替えて仕様できる製品。PCとUSBキーボード・マウスの間に「CS533」を接続し、PC1台(USB接続)と、AndroidやiOSなどのBluetooth(HIDプロファイル)対応デバイス2台の間で、周辺機器を共有できる。切り替え操作は本体のホットキーを使用する。

本体サイズは78×92×24.6mm、重量は約112g。デバイス接続数はPCが1台、Bluetooth対応機器が2台。本体との接続インタフェースはUSBで、Bluetooth出力のバージョンは2.1 Class2。電源はUSBバスパワー。PC側の対応OSは、Windows 2000 / XP / Vista / 7、Mac、Linux。」マイナビ 8月9日

使用パソコンがWindows、モーバイル目的で使っているスマホ、タブレットのOSもWindows8などであれば、こんな機器さして必要とすることはない。ところがタブレットはともかく、スマホは普通はiOs(iPhone)か、Androidだ。自宅やオフイスでPCを中心に仕事をやっている時は使い慣れたキーボードやマウスで文字入力を含めてさまざまな操作をやればいい。仕事は大体それで済む。

ところが、PCで作業中の最中でも、スマホ、タブレットでメールや、BLOG、SNSなどとの受信、返信、発信、コメント入力などが必要となる場合がある。特に出先からノートPCで作成したものをスマホでメールする、スマホでクラウドサービスやSNSにそれをアップするなどの作業が必要となることもあろう。

この「CS533」なるデバイスそのような場合に大変便利だ。まだ実際には使っていないがその使用については是非検討したいと思っている。

私の場合、PCはWindows8、そしてスマホ、タブレットはAndoroidだからこうしたものはぴったりかもしれない。スマホやタブレットには、それぞれそれ専用のキーボードを購入してもいいのだが、この「CS533」であれば、常日頃PCで使い慣れたマウスやキーボードはそのままUSBを介して使い、この「CS533」のクレードルにAndoroidスマホやタブレットを置いておき、こちらはBluetoothで二台までつなぎ、ホットキー操作でその切替ができるようになっている。

スマホなど指先のタッチ操作で必要操作は済むではないかと言われるかもしれないが、PC感覚のマウス操作でスマホを操作したり、使い慣れたキーボードで文字入力ができたら、それはそれで大変便利だ。

まあ実際に購入するかどうかは、さらに検討の要はあるが、要するにこのような製品があること、その意味を知ること、その使い方を検証してみること自体、PC、スマホ、タブレット、しかもそれぞれそのOSが違うものをどう組み合わせ、どう使い分けるかについて、一つの実用練習、体験となる。

tad

関係記事:

PCとスマホでUSBキーボード・マウスを共有できる切替器:mynavi
製品の詳細1:princeton 
製品の詳細2:princeton 
CS533の使い方:youtube 

CS533の基本的使い方図1


2013年8月11日日曜日

熱中症時代熱中するもの

世界陸上の女子マラソンで福祉加代子が銅メタルを獲得した。今世界水泳も開催中、そして世界陸上が昨日から始まった。私自身そうしたことに殆ど関心がない。TVの実況中継なども殆どみない。もちろん日本選手ががメダルを取ったら、それはよかったと思うし、おめでとうとも言いたいし、それはなにより彼らの日頃の努力の賜物であることを認めるものだ。

昨日土曜日午前中は所属する卓球クラブで2時間ほど卓球を楽しみ、大汗を掻いた。その後シャワーを浴びて帰宅したのが丁度正午。昨日は妻が不在だったので、コンビニで買ってきたトリの唐揚げ棒と冷やし中華を食べ、それに冷蔵庫の缶ビール一本をおいしく飲んだ。さすが疲れがどっと出たのだろう。そのままクーラーの効いた部屋で寝込んでしまった。クーラーは冷えすぎないように26度位に設定しておくことは忘れなかった。いや、快適なことこの上なかった。

多分2時間位寝たのだろう。目が覚めたのは午後4時位だったと思う。昼寝は30分位がいいとか悪いとか。そんなのはうそ。要するに体が求めるまま寝ればいいのだ。起きだそうと思ったが、横になったままTVのチャンネルを回して甲子園の野球や、世界陸上の様子を見ているうちに、やはり相当疲れていたのだろう。またまた眠りに入ってしまった。夜中の話ではない。真昼のことである。

と言うのも、実は先週なんと月、水、金、そして昨日土曜日、なんと四度も卓球をやっているのだ。しかもかなりハードな内容である。いつもの月だと普通他にパソコンクラブやピアノクラブ、ボランティア活動があるから、そんなに多く卓球をやることはない。したくても他にスケジュールがあるからできないのだ。

ところが8月はそうした活動はすべて休み、卓球だけはできるものだから結果的にはそうなってしまった。ただ機会があるからやるのでなく、おもしろいし、体力的にも十分できるからやったのだった。そうはいいながら、さすがその疲れが溜まっていたのだろう。ビールのせいもあって、昼間からそんな長時間の睡眠になってしまったわけだ。

二度目の昼寝から覚めたのは多分夕刻6時半くらいだったか、つけっぱなしのTVが丁度女子マラソンの様子を中継していた。レースは丁度中盤、イタリヤ、ケニヤ、エチオピアの選手についで福士選手が4位で走っているところだった。五位に木崎がという場面だったか。おう、これはすごいとそのまま、最後のゴールまで一時間ほど観戦してしまった。
福士が三番手で競技場ににこにこ笑顔で手を振りながら現れた場面には感激した。いや、ほんといい場面を見せてくれてありがとうという感じだった。ついで4番手の木崎、こちらはゴールの瞬間涙していたが、彼女のお父さんらしい人の満面の笑顔がこれまた対照的だった。

残念な場面は野口みずきが脱落したところ今回彼女は体力的にはそれが限界だったのだろう。結果的には棄権するのだが、競技技者にとってはまことに過酷な場面には違いない。競技後の担当医師が、軽い熱中症であったという談話があったがまこと気の毒なことだった。野口はなにしろアテネオリンピックの金メダリストなのだ。スポーツに限らず、あらゆる世界で、人間には必ずそういう日が訪れるものなのだ。

いや、それは誰にとっとも現実なのだ。自分自身はもちろんそうである。そんなプロ中のプロの人たちと比べるべくもないが、週4回二時間程度の卓球をやったくらいでこんなにへとへとになってしまうなんてと、福士と木崎の笑顔をみながら思ったものだ。しかしだからと言って、それがやり過ぎたとか、もう少しほどほどにしておいたらよかったとは全く思っていない。

マラソンのTVが終わりやっと起きだし、今度はワインをグラス一杯と軽い食事をした。と、またもや睡魔だった。そのまま再度ベットに直行寝入ってしまった。次に起きだしたのが今朝の夜中の2時、いやさすが長時間の睡眠後、いつもより、その寝起きの爽やかな気分と言ったらなかった。

そして書き出したのが本稿だ。今5時10分、そろそろ仕上げの段階だ。

最近のTVニュース、どこもかしこもとにかく暑い暑いの一点ばり。どこもかしこも、人々がそれにうんざりしている様子、熱中症のこと、その対策のことばかりやっている。その対策、こまめに水を飲めだの、外出を控えろだの、傑作なのはクーラもちゃんとつけろなどと言ってることである。専門家と称する人を引っ張りだして、あれこれ言わせるが皆言うことは大同小異だ。それはそうだろう。別に間違ったことを言ってるとは思わないが、よくもまあ皆さん同じこと、当たり前のことをおっしゃるものだと思う。

私が一つ言っておきたいことがある。多分こんなことは誰も言わないことだ。熱中症を避けるというか、予防するために一番大切なことは、なんでもいいから一つ、二つ時間を忘れて「熱中」できること、没頭できることを持つことだ。そのうちの一つは、それをすることで「健康」な汗を掻けるスポーツであることであろう。

それはなんでもいい。なにかすポーツをやり、汗を掻き、それをさっぱりシャワーで流す。要するに正常な新陳代謝を実行することがなにより大切なのではないだろうか。その結果正常に食事ができ、正常な睡眠を取れることこそが最上、最善の熱中症対策であるということだ。これは間違いない。私の場合、それはいうまでもなく卓球である。

水をこまめに飲めだの、室温は何度に保て、塩分を補給せよなど何を当たり前のことを言ってるかである。あの灼熱の中で野球をやっている高校球児が熱中症になったという話など聞いたことがない。カンカン照りの中2時間半も走り続けるマラソン選手も同じことだ野口みずきが熱中症で棄権したと報道されたが、そう言っておけば世間の理解も得やすいという医師や周辺の人達のむしろ機転にすぎないのではないか要するに、野口さん今回はマラソン選手というかスポーツ選手としての基本的な体力作りに失敗したということが根本原因なのだろう。

あれだけの過酷なレースの後の福士や木崎のあの余裕に満ちた笑顔は一体なんなのだろうかと思う。考えてみれば、彼女達、試合前にも毎日々々相当な距離を走っているのだ。一見きゃしゃとも見えるあの体にどうしてあれだけの体力がつくのだろうとつくづく思う。
鍛えればそれができるのだ。しかも体を鍛えるということは別に若者だけにできる、スポーツ選手だけに必要なことではない。もちろん年齢に応じたレベルがあるとは思うが、人間の体力はそれぞれ想像以上に絶大な可能性を秘めていることだけは間違いない。

週4回はたしかにやり過ぎだった。しかしこの酷暑の中それが良かったと逆説的に言えそうだ。まあたしかに毎朝のラジオ体操に加えて週2,3回の汗たっぷりの卓球が私の健康つくりの基本であることには違いない。それを基本にしようと改めて認識したところである。

熱中症対策?、そんなもの改めて考えたこともないし、考える必要など全くないのである。

tad

関係記事:

福士が銅メダル、木崎4位 世界陸上女子マラソン:nikkei
熱中症搬送者、最多の2万3700人7月、消防庁発表:asahi
熱中症を防ぐためには:env
熱中症とは何か:env 

2013年8月10日土曜日

原爆の日に思う

「このむごい兵器を作ったのは人間です。広島と長崎で二度までも使ったのも人間です。核実験を繰り返し、地球を汚染し続けているのも人間です。

人間はこれまで数々の過ちを犯してきました。だからこそ忘れてはならない過去の誓いを、立ち返るべき原点を、折りにふれ確かめなければなりません。日本政府に被爆国としての原点に帰ることを求めます。

今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会で提出された核兵器の非人道性を訴える共同声明に80カ国が賛同しました。南アフリカなどの提案国は、わが国にも賛同の署名を求めました。しかし日本政府は署名せず、世界の期待を裏切りました。人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない、という文言が受け入れられないとすれば核兵器の使用を状況によっては認めるという姿勢を日本政府は示したことになります。これは二度と、世界の誰にも被爆の経験をさせないという、被爆国としての原点に反します。

長崎平和宣言より

田上富久長崎市長この「宣言」を読み上げ、式典に出席した安倍首相の目前で、日本政府がNPTの共同声明へ署名しなかったことや、インドと進めている原子力協定交渉を批判した。これを受けて安倍首相、式典後の記者会見で、日本の防衛体制の現実、アメリカの核の傘の下で、北朝鮮や中国の核攻撃から守られているという現実を否定するわけにはいかない。だから、この共同声明に署名しなかったと説明したのだった。これが全く分からない。そのことをマスコミも殆ど報じない、論評しないマスコミ。いつものことだ。

田上長崎市長にしたら、何も日米安全保障体制のことを批判したわけではない。今日本がアメリカの核の傘の下で、その安全が保障されているという体制の現実を否定したわけでもないはずだ。ただ核兵器の非人道性を訴える共同声明に署名を拒否した日本政府の姿勢を批判したのだ。

この共同声明の理念に賛同することと、日米安保体制を堅持するという立場が矛盾するなどと安倍首相が考えていること自体が極めておかしい。実際田上市長は日本政府を批判する一方で、オバマ米大統領の核兵器廃絶に向けたプラハ宣言支持を表明しているのだ。そのプラハ宣言と、NPT共同声明の一体どこが矛盾しているのか。しているわけがない。
具体的に言おう。日本は世界唯一の被曝国なのだ。田上市長がその原点に戻って言うべきことを言うべきだとしたのはまことに当然のことではないか。

その立場を利用して、核廃絶を訴えたり、それを政治的、外交的に利用したりすることは避けるべき、感情論的アプローチはやめようなどという奇妙な論理が日本には存在する。8月6日付けの「原爆の記憶を風化させるな」と題した日経新聞社説がその典型だ。日本が、原爆の記憶を風化させることなく、核廃絶の問題で世界的にリーダーシップを持ち続けることが必要だ。そのためには、日本が被害者としての立場を強調しすぎないことだというのだ。「それは被爆体験を語り継ぐことと矛盾しない。加害者と被害者が恩讐(おんしゅう)を超えて手を携えることで、世界に核時代の終わりを印象付けることができる」と書いている。

日本は原爆を投下した米国に恩讐の念を殆ど持っていない。それは偉大なることではないか。これがあるからこそ、日本は政治的、イデオロギー的、感情論を超えて、唯一被曝国として核兵器の悲惨さを訴えることができるし、その説得力も高いはずなのだ。

そういう意味でもあの過酷な被曝体験こそが世界の世論を巻き起こす原点ではないのか。田上市長が被曝国の原点に戻れと言ったのはそのことだ。それ以上もでなければ以下でもないはずだ。東日本大地震に世界中から大きな同情や支援を受けたのは、想像を絶する被害の映像、現実があったからなのだ。それは自然災害である意味防ぎようはなかった。

その点核の災害は百%、人災である。避けようと思えば人類社会の政治のありよう、外交のありようでいくらでも避けることができる。日本が核使用の悲惨さをいかなる形で訴えようとそれが、政治的だとか、外交上有利な結果を得るためなどとこれこそ誰も、世界中の人々が考えることはない。それはまさに唯一の被曝体験国だからこそだ。さらにその悲惨さをそれをもたらした、加害者アメリカと手を携えて、世界に訴えることの必要性、有効性、これは日経の社説が説える通りなのだ。

だからこそ言う。被害者日本がその立場、現実をベースとしてに核兵器使用の悲惨さをその加害者アメリカとともに訴えることに一体なんの矛盾があるというのか。それは理念の問題だ。長期にわたり、人類社会が達成すべき理念なのだ。そのことと日米の安全保障体制を堅持、強化することに一体なんの矛盾があるというのか。


田上市長は核兵器を誤って用いたのは人間だと言っている。それがアメリカだとも、その過ちを誘発させたのは日本だとも言っていない。その二者が今や、過去の過ちに気づきそうした過ちを犯さぬよう核廃絶の共同宣言にどうして参加できないのかと主張しているのだろう。少なくともアメリカ大統領は大きな流れの中でその方向に向かおうと主張しているのだ。どうして日本が唯一の被曝国日本がその人類共通の方向に向かって進むことにもっと積極的な立場煮に立たないのか、立てないのか。そのことを批判しているのだ。

その通りではないのか。

tad

関係記事:

「被爆国の原点に返れ」長崎市長、政府批判 投下68年、原爆の日:sankei 
長崎市長、「被爆国の原点に帰れ」政府を批判【全文】:huffingtonpost 
原爆の記憶を風化させるな (社説):nikkei 
広島・長崎と首相―「被爆国」の指導力とは(社説):asahi

2013年8月9日金曜日

「ガラポンTV」は使えるか:PC601

「一定時間すべて録画したテレビ番組を、スマートフォンでいつでもどこでも見られるようにする録画機「ガラポンTV」が、テレビ業界でひそかに話題を集めている。総世帯視聴率低迷に悩むテレビ業界にとって“台風の目”となる可能性を秘めているからだ。テレビの前から視聴者を奪うテレビ局の敵か、あるいは味方か――。開発したベンチャーのガラポン株式会社、保田歩社長が語った。」東洋経済 6月21日

最近、視聴者のTV離れのことがよく話題になる。パソコン、タブレット、スマホなどの普及で世のあらゆる情報が文章テキスト、音声、画像、動画などの形でインターネットから入手できるようになったことが大きな背景だ。TVにはつまらない番組もあれば、いい番組、是非見たい番組も沢山ある。ところがその見たい番組をその時間に合わせて見ることはなかなかできない。その時間外出していたり、そもそもその時間帯は自分の睡眠時間帯であったりする。いや、良いもの自体を見落としているということも大いにありうる。
そこで、HDDやブルーレイのレコーダーを購入し、見たい番組を番組表から探し、録画設定をするのだが、これがなかなか面倒な作業となる。しばしば設定そのものが出来なかったり、間違えたりすることもある。

その煩わしさを避けるため、とにかく毎日24時間TV放送のすべてを録画してしまうという録画機、そうした機能を備えたTVも発売されている。が、そうしたもの、なにしろは10万円前後する高額品である。

そんな中、最近大きな話題になっているのが、この「ガラポンTV」なるもので、上記のようなフルセグレコーダーに比べたら半値以下、4万円前後で購入できる。前者がフルセグ地デジをその録画対象にしているのに対し、こちらはワンセグ8チャネルのみを対象としている。画質は落ちるが、前者がTV専用器やPCでしか視聴出来ないのに対し、「ガラポンTV」の方は、なにしろ身軽なのだ。パソコン、スマホ、タブレットなどで視聴できるのだ。電車の中で、旅行先で見ることができる。

通常の設定だと2週間分の保存だが、保存用ハードデイスクを追加すれば30日分保存することができる。いい番組のうち、永久保存しておきたいものがあれば、それをお気に入りに登録することで、それができるという優れものなのだ。

保存された録画は、自宅内のLANを使い自宅で閲覧出来るほか、外ではインターネットを介しどこででも番組録画を見ることができるのだ。これは便利ではないか。常日頃定期的に視聴しているものはもちろん、SNS、ツイッターなどで話題になったTV番組なども簡単に探しだして見ることができる。画質が少々落ちても、それぞれ目的のものを探しだして、いつでも、どこででも見れるというのはまさに超便利だと思う。

2年ほど前、ブルレイレコーダを5万円近く出して購入した。最初の頃は見たい番組をせっせと録画しては、時間を見てそれを見るということをやっていた。が、それも段々その頻度が少なくなってきた。そうした作業をやる事自体、段々面倒になってきたからだ。

その結果行き当たりばったり、空き時間にTVを見ることになるが、それだと時間的に中途はんぱになりがちだ。さらに今は折角のいい番組の数多くを見落としている状況なのだ。オンデマンドという仕組みも増えているが、それは仮にわずかな金額であってもわざわざそれを支払って見ること自体がどうもしゃくなのである。

そういう意味では、このガラポンTVなるもの、4万円という投資に値する内容があるのではないかと思案を始めたところである。どうもフルセグ地デジレコーダなど買わないで最初からこちらにしておけばよかったかなとも思い始めたところである。

ここまで書いて、以前の類似のサービスのことを思い出した。一つにはNHKを含めたTV局、どうして放送済みの番組について、有料オンデマンドなどというけちなやりかたをするのかである。放送済みのものについては、本来それはすべてクラウド上にデータベース化して置いてしかるべきではないのか。

民間放送のものはともかくNHKは公共放送、視聴者はそれを見ようが見まいが視聴料なるものを支払っているのだ。放送済みのものについては、原則無料で、いや場合によっては有料でもいいが、本来もっと安く、何時でも検索、ダウンロードして見れるようにするのが視聴者へのサービスではないのか。

日本のTV業界まだまだ視聴者が主人公でなく、放送業者、機器メーカーのために閉じられた世界のようである。

tad

参考資料:

テレビ局の敵か味方か、ガラポンTVの衝撃:toyokeizai
ガラポンTVとは:garapon 
ガラポンTVの使用、使い方など:garapon

参考図1 ガラポンTVの基本機能
参考図2全録機との比較





2013年8月8日木曜日

Androidスマホ・タブレットとパソコンでも使えるUSBメモリー:PC600

「アイ・オー・データ機器は、Androidスマートフォンでもパソコンでも使えるUSBメモリーの新モデル「U2-ADP」シリーズを発表8GB、16GB、32GBモデルを8月下旬より発売する。
添付の変換アダプターを使用してパソコンとスマートフォンやタブレットなどのAndroidデバイス間のデータやりとりが簡単に行えるUSBメモリー。添付されているmicroUSB端子に変換するアダプターにより、Androidデバイス用のUSBメモリーとして使うことができる。

また、スマートフォンに挿入してデータをコピー・保存し、そのまま他のスマートフォンに挿入してデータの受け渡しすることが可能。パソコンの音楽データをスマートフォンへ移動したり、スマートフォンで撮影した写真やムービーをパソコンへ簡単にバックアップが行えることもポイントだ。

さらに、USBメモリーと変換アダプター、キャップが一体となっており、アダプターを別途持ち運ぶ必要がない。変換アダプターを使わない場合は小型のパソコン用USBメモリーとして使用できる。 このほか、インターフェイスはUSB 2.0に対応。本体サイズは14.2(幅)×6.9(高さ)×48.2(奥行)mmで、重量は約6.8g。価格はオープン。(3,000円前後)」価格コムニュース 8月7日 図1参照

同種のものは、すでにサンワサプライが今年4月に発売している。その製品説明、メリットに関しては、サンワサプライのものの方がわかりやすいので、こちらをごらんになるといいだろう。図2

ニュースをお読みの上、図1、図2をご覧になればその意味・内容よくお分かりになると思う。要するにWindowsPCをお使いの人、使い慣れた人にとって、USBメモリーは今やファイルの保存、他のパソコンへの転送などのために必須のものだ。同じことがパソコン、スマホ、タブレット間、しかもパソコンはWindows、スマホ、タブレットが、Andoroidであっても、それを意識することなく、それぞれデーターフアイルの保存、互いの機器間の転送が出来るのだ。

それが出来れば、OSの違いのため生じる使い勝手の悪さが大幅に改善されることは言うまでもない。Windowsパソコンを使っているユーザーが、スマホやタブレットをモーバイル目的などで、購入、追加的に使いたい場合、それをWindowsのものにするか、Androidにするか、悩むのはその点、データの保存、交換のことがある。それがWindowsで統一されていれば一番いいのだが、仮にそうでなくても、手持ちのUSBメモリー、SDカードなどがWindowsかAndroidかなど関係なく共通して使えるということになれば、OSの違いから来る使い勝手の悪さの70%、80%は解消されたと言って過言ではないだろう。

後は先にBluetoothで使うキーボードやその他周辺機器のことも当BLOGで書いたが、要するにそうしたものも従来のWindowsOS感覚で使えるのだ。

そうした周辺機器の存在によって、Androidスマホやタブレットも、WindowsPCユーザにとってますます親和性の高いものになりつつあると言える。世界の市場でもAndroid系スマホやタブレットが、iPhone、iPadなどを既に凌駕しつつあるのはそうした背景があるからだろう。

WindowsPCユーザーが、どのOSのスマホやタブレットを選ぶかは、そうした理屈の問題でなく、感覚、好みの問題もあろう使い慣れは時間の問題だと言ったとしてもやはりOSの違いが大いに気になる人がいても別におかしくはない。すべてをWindowsで統一したい、その方が使いやすいと感じ、そうした選択をする方がいても別におかしくはない。

私自身はあくまでOSの違いなどに拘らない派である。いや、その方がPC本体、スマホ、タブレットなどの選定に当たって、トータルのコストがより小さくて済むのが最大の
ポイントではあるが、理由はそれだけではない。あえてそれを違え、その違いを意識すること自体が、パソコン・リテラシィを高める方法でもあると思うからだ。

USBメモリー・ステックの話が、少々それてしまったようではあるが、実はこの話の本質はそういうことだろう。

サンワ製かIOデータがどちかは別にして、このメモリースティック早速注文して使ってみるつもりだ。USBケーブルなど介さないで、一本のUSBメモリーでパソコン、タブレット、スマホのフアイルデータ保存、転送が出来れば便利なことには違いない。

tad

関係資料:

Androidスマホ・タブレットとパソコンでも使えるUSBメモリー:mynavi
アイ・オー、Androidスマホでもパソコンでも使えるUSBメモリー:kakaku
PC アンドロイドスマホでも使えるUSBメモリー/SDカードも:sanwa
PC/Androidスマホ両対応のUSBメモリに16Gバイト版を追加―サンワサプライ:itmedia l

参考図1,図2




2013年8月7日水曜日

フリーテキストエディター「gPad ver 2.1.0」を使う:PC509

「マウスジェスチャーやマクロ機能と多彩な機能を備えるテキストエディター「gPad」が6日、ver 2.1.0にバージョンアップした。オフィシャルサイトからダウンロードできる。
「gPad」はWindowsで動作するタブ型テキストエディターで、マクロ機能やアウトライン機能、CSV/TSVモードなど豊富な機能を備える。マウスジェスチャーもデフォルトで搭載しており、右クリックを押しながらマウスを動かすことで、タブの切替やタブの終了、スクロールなどジェスチャーで制御できる。

ver 2.1.0では、インクリメンタルサーと検索バーの機能を組み合わせて、エディター上で選択した文字が、一斉に強調表示される機能が搭載されている。そのほか、日本語入力か否かひとめでわかるようにキャレットの色が変化する機能、[編集]メニューに移動系、選択系のコマンドの追加がされている。」マイナビ  8月6日

このテキストライターなるもの、そのフリーソフト山ほど数がある。今それがなんのためにあるか、なんのためのものかの説明はしない。それは文字通り、一般のビジネスピープルなら報告書の下地となるテキスト文を作成するために使うだろうし、IT関連のプログラマーなら、あらゆるプログラミング言語を記述し、プログラムを作成するために使うということだ。私などは毎日のBLOGの文章を書き、それをBLOGに記載するためのさまざまな加工編集作業をこのテキストライターを使って行う。そうした文書作りのためにWordほかワープロソフトを使うことなど皆無なのである。

このテキストライター、フリソフトが多彩に数多く存在すること自体が逆に言うとその必要性の高さの証明なのである。

それはさておき、それではその中かからお薦めのものは何かというと、秀丸、gPad、TeraPadなどであろうか。秀丸はフリーでなく、シエアウエア、4200円である。もう15年以上これを使っていて、これに慣れきっているから今更他のものを使う必要性はそんなにない。ただもしシエアウエアということが気にくわない。完全なフリーソフトのものを使いたいとおっしゃるならTeraPadか、このgPadということになるのだろう。いや、他にもいいものはいくらでもありそうだ。

そういう意味もあって、このgPadについては、その存在は知っていた。それがフリーソフトだというので、ダウンロードしてパソコンに入れたもののこれまで実際に使うことは殆どなかった。なにしろ秀丸に慣れきっていて、それについて特に大きな不満がなかったからだ。

ただこのgPad、2012年窓の杜のフリソフトーの中で銀賞を得たということもあって、その優秀性、使い勝手の良さが数多くあるのだろうと気にはしていた。今朝上記マイナビの記事を見て、最新版をダウンロードして少々時間を取って触ってみた。マイナビ記事にある関心を引く機能については殆ど確認しなかったのだが、その中身をチェックするうち、一つその記事の中では触れていない機能で、大変便利な機能があることに気がついた。

日常のパソコン・ワークの中で、Webページ、ホームページなどを作成するために必要な、HTML文を書く必要性などパソコンクラブでの講習以外、実際には殆どない。ただホームページ作りなどの講習会、ホームページやWebページを作成するために使う、HTML文を一体なんで書くかが、まず問題になるわけだ。

そのHTMLはまさにテキスト文なのだ。それを記述するために、私自身はWindows付属のテキストを書くためのメモ帳などによるより、秀丸ほか専用的なテキストエディターでそれを書くことを勧めている。一番の誤解はそれは文書を書くためだから、Wordとかその他フリーの文書作成ソフトを使えばいいと思うことである。HTML文とてワープロのソフトなどで書くことはできないこともないが、本来HTML文などはテキストライターで書くべきなのである。HTMLは一種の立派なプログラミング言語、それを書く、記述するためには、やはりそうした専用のテキストエディターで書くことの意味、メリットを説明する。それが正解なのである。

今回気づいたのはHTML文を作成し、それをWeb表示する場合に、このgPadを使うことのメリットである。メモ帳はもちろん、秀丸でHTMLを記述した場合、それをWeb形式すなわち、拡張子、htmlやhtmで指定保存するのはいいとして、それを直接Webプレビュー表示したりする機能はない。htmやhtml形式で保存したものは、IE(インターネットエキスプロラー)、Chromeなどのブラウザを使って開いてみてはじめてそのHTML文の出来具合、完成度具合をチェック出来る。もしそれが正しく予定通り表示されないのは、なんらかの文法的なエラー、ファイルの保存のミスなどがあるためだ。それを一つ一つ検証、修正をしていかかなければなればならない。それを記述している
テキストライター上での記述の編集作業とそのブラうジングを繰り返し実行しなければならないのである。結構面倒な根気のいる作業となる。

その点、gPadを使うと、それで作成したHTML文をgPad上で直接ブラウジング、プレビュー表示してみることができる(図1)。もしそのWebプレビューが正しく表示されない場合、そのHTML文はgPad画面で分割されたHTML作成画面で直接修正しそれを保存・実行すれば、直ちにその結果を確認できる。これが実にすばらしい。もちろんそうしたことができるソフトは他にもあるが、gPadの場合、テキストエディターとブラウジングが完全に一体になっているのところが超便利なのだ。

そのための下準備も簡単、gPadメインメニュ、表示メニューの表示モードをWebプレビューに設定しておけばいいのだ。HTML文を編集したら、そのWebプレビューボタンを押せば、その結果が直ちにWebページとして表示される。結果HTML文のどこが間違っているか判明するので、その修正を下側のHTML編集画面上で編集し直せばいいのである。修正結果を保存すれば、直ちにその結果を上部Webページとして表示され修正結果を確認できる。

これはHTML文の編集にはもってこいの機能である。みなさんも是非、簡単なHTML文を作成し、その使い方の演習をされることをお薦めする。これはWebページ作成のプロが、これを自由自在に活用して仕事に使うということはもちろんだ。しかし、これは我々パソコンのABCを学ぶ者、ホームページ作成のためのパソコン講習会などで使うとその効果を最大限発揮するものだろう。

tad

関係記事:

フリーテキストエディター「gPad ver 2.1.0」:mynavi 
gPad 2012 フリーソフト窓の杜銀賞:forest 
テキストエディター窓の杜 テキストエディタ-各種:forest
HTML(HyperText Markup Language):wikipedia

図1 gPad HTML文編集とブラウジングを並行して行う
図2 上記のための設定法





2013年8月6日火曜日

集団的自衛権、首相諮問機関行使容認提言へ

「安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)は集団的自衛権の行使容認を提言する方針を固めた。あわせて軍事行動を含む国連の集団安全保障への参加も認める。いずれも憲法解釈を変更して可能とすることを求める報告書を年内にもまとめる。

安保法制懇の座長である柳井俊二元駐米大使は4日のNHK番組で「今までの政府見解は狭すぎて、憲法が禁止していないことまで自制している」と指摘。「集団的自衛権の行使は憲法上許されている。国連の集団安全保障への参加は日本の責務だ」と述べた。

安保法制懇は2008年の報告書でも同様の見解を示しており、柳井氏は「年内にも報告書を出したい」と語った。また、小野寺五典防衛相は同じ番組で「防衛大綱の前提として政府方針がある」と強調。報告書の提言をもとに決まる政府方針に基づき、年末につくる新防衛大綱に反映されるとの見通しを示した。」朝日新聞  7月5日

昨日の朝日新聞トップ記事だ。朝日は、この最も基本的な国家防衛問題に関わる事についての政府の動きについてトップ記事としてとりあげてはいる。ただこれについては例によって、その事実関係を報じているだけで、この問題に関する安倍政権の動き、方針を支持するのか、しないのか、とりあえず一切言及していない。とりあえずは、いつものように様子見なのである。

まずは世論の動向がどうなのか見極めたいのだろう。別項だが、朝日は最近の報道の中で国民世論の50%は集団的自衛権についてはこれを容認しているという報道をしていたことを記憶している。

その一方で毎日新聞は、今年のはじめ安倍内閣が集団的自衛権行使に積極的に取り組もうとしている姿勢を批判していた。毎日は最近の世論調査でも国民の51%がこれに反対していると報じているところを見ると、毎日は朝日より明確に集団的自衛権行使反対派、否定派なのだろう。その1月23日付の記事でも集団的自衛権行使については「ギブ&テークの幻想」という言葉で容認論を否定しているのだ。この記事少しじっくりお読みいただきたい。その論調少々幼稚というか、論理的でない。その一節を引用しておく。

【「容認すべし」派が特に強調するのが「米国が攻撃されるのを同盟国の日本が座視していていいのか」という議論だ。自民党の石破茂幹事長は「米国に向けて発射されたミサイルを日本が落とさなかったら、日米同盟はどうなるのか」としばしば言及している。

だが、元外務省国際情報局長の孫崎享(うける)さんは「日本が北朝鮮のミサイルを迎撃するのは不可能」と指摘する。「仮に北朝鮮が米国めがけて大陸間弾道ミサイルを撃てば、高度1000キロ以上の上空を飛びます。自衛隊に配備されているミサイルは高度100?200キロ程度までしか届かない。そもそも米国に向かうミサイルは北極を通りますから、日本上空を飛びません」】

何を言いたいのかさっぱりわからない。石破幹事長の言い分自体現実的でないと言いたいのだろうが、現実北朝鮮がそのような挑発行為が現実に起すと喧伝しているのである。日本がその能力があるかどうかは別にして、そのために全力を尽くすのが同盟関係というものだという極めて当たり前のことを言っているのだ。

いずれにせよ、この点では殆どの日本マスメディア、基本的には政府の集団的自衛権行使についての動きについては様子見のスタンスなのである。それぞれの社説などで政府が集団的自衛権行使は憲法違反でなく、憲法の範囲内でこれを行使することを正当化することについての賛否を明確にしていないのだ。というのも国民世論はこの問題については真っ二つに割れていると見ているからであろう。それならなおさら、どちらの立場に立つにせよ自らの信念、理念を表明し、国民の理解を深めるようにするがのがメディア本来の役目ではないのか。

その中では、唯一産経新聞が、この問題についての一連の政府の方針を、集団自衛権の積極的行使に慎重な公明党との調整を急ぎ、集団的自衛権行使の正当化を実現させるべきだと6日付けの「主張」の中で述べたいた。私は基本的にこの論説に賛同する。

私は長年にわたって行われてきた集団的自衛権論議については、まことに摩訶不思議な日本独特の現象だとずっと思ってきた。その議論の中身を今詳細に論じることをしない。が、例えば、上記のように北朝鮮が日本近海に出動しているメリカ艦隊にミサイル攻撃などしかけた時に、日本の自衛隊がそれにアメリカ軍と共同で反撃に出ることの一体どこが悪いのかという言い分の一体どこが間違っているのかさっぱり分からないのだ。従来から自民党、さらに民主党内にも一部そういう見解の議員は数多くいた。それぞれの政権党の見解については至極当然、常識的な論理だと、ずっと思ってきたのである。

そうした集団自衛権一旦それを認めると、日本がどんどん戦争を仕掛ける、仕掛けられることになりかねないという懸念、疑念のために歯止めを掛ける必要があることについてもそれを否定しない。

日米同盟は根幹的には日米対等の立場で運営されるべきもの、アメリカは敵国からの日本への攻撃から守ってくれるが、その逆はないなどという論理などあろうはずがない。それは国際法がどうの、国連の憲章がどうのという議論を持ち出すまでもないことだ。それが国際法認められているのだから、憲法の解釈もその点にそってなされるべきだという論に、憲法違反論が出てくること自体まさに論理の矛盾なのである。

安倍内閣が長年の亘るこの議論にそろそろ決着を付けなければならないと考えた背景には緊張する日朝関係や中国との尖閣列島問題がからんでいることは明白だ。さらに今日アメリカ側の軍事費予算の削減があって、日本側にこれまで以上に防衛意識の高揚や、日米安保下における軍事費の分担増というニーズがその大きな背景となっていることもむしろ当然のことであろう。

先の参議院選挙ではねじれは解消した。しかし、憲法改正の勢力を確保できなかったということがあって、この際憲法改正の条件が整うまでは待っておれない。安倍内閣、とりあえず、現行憲法の下でも集団的自衛権を行使できるための法令上の条件整備に乗り出したということについても理解はできる。

安倍首相、アジア各首脳の訪問の際、この集団的自衛権行使について、各国首脳にその内容を説明し理解を求めているおうだ。それも必要なこととしても、どうしてまず日本国民に対し、もっと正面から、集団的自衛権のこと、その論理、必要性について説明をしないのかだ。やればいいではないか、やればより多くの国民の理解は得られるはずだ。国民の55%、60%の理解を得、支持を貰えるという状況を作り出すことも不可能ではないと思う。

ことは国家国民の安全に関わること。北朝鮮や中国という仮想敵国状況が厳然と存在する状況である以上、平和ボケした国民の防衛意識を呼び覚ますこと自体が一つ重要な政治の仕事であると私は思う。

そもそも安倍内閣どうして先の選挙でこの防衛問題をもっと明確に争点の一つにしなかったのかである。これかでも遅くない。アジア周辺国の理解もさることながら、そもそもこの国の主権者国民にもっと正々堂々と野党との防衛論議を見せてもらいたいものだ。

tad

関係記事:

集団的自衛権、首相諮問機関行使容認提言へ:asahi
集団的自衛権 「行使」へ与党内調整急げ:sankei
ギブ&テークの幻想、米国を意識した容認論:mainichi 
集団的自衛権:wikipedia 
行使容認へ理解求める 集団的自衛権で石破氏:sankei
国際法従う解釈を」 集団的自衛権で柳井氏:sankei 
首相、アジア首脳に集団的自衛権の検討伝達:sankei

2013年8月5日月曜日

「USB 3.1」の新規格、最大転送速度が2倍の10Gbpsに:PC508

「USB 3.0の技術開発と普及活動を行なうUSB 3.0 Promoter Groupは7月31日(米国時間)、「USB 3.1」の規格策定の完了を発表した。同規格には、SuperSpeed USBの最大転送速度をUSB 3.0の5Gbpsから10Gbpsに引き上げる高速化が含まれており、「SuperSpeed USB 10Gbps」と呼ばれている。また新しいロゴには「SuperSpeed+」と描かれている。

SuperSpeed USB 10Gbpsは、より高効率なデータエンコーディングを用いて現行のSuperSpeed USBの倍以上の実効データスループット性能を実現する。一方でUSB 3.0のソフトウエアスタックやデバイスクラス・プロトコル、5Gbpsのハブおよびデバイス、USB 2.0製品との互換性は維持される。

今後はUSB Implementers Forum (USB-IF)がUSB 3.1規格の管理を行う。USB-IFは、8月21日(米オレゴン州ヒルズボロ)、10月1日-2日 (アイルランド、ダブリン)、12月(アジア、詳細は後日発表)に開発者カンファレンス「USB 3.1 Developers Day」を開催する。」
マイナビ  8月2日

毎日チェックしているマイナビパソコン関連のトップ記事だが、この記事を読んだだけでは一体なんのことだか、よく分かりにならないだろう。ただ、Windowsパソコンをお使いの方の中でも、未だにXpやVistaなどのパソコンを使っておられる方、最新のWindows8のパソコンの方、いろいろいらっしゃるだろう。ただいずれにせよ、それぞれのパソコンにUSBポートなるものがパソコンについていて、そのバージョンが、2.0であったり、3.0であったりすることくらいはご存知のはずだ。

プリンターにしても、外付けハードデイスクにしても、それをつなぎパソコンで使うためにはUSBケーブルを使うことはご経験済だ。さらにどなたでもパソコンのファイルデータを簡単に保存するために、メモリースティックなるものを2つ3つお持ちになっていることが普通だろう。

Xpのパソコンならともかく、7のパソコンの方なら、そのUSBにも違うバージョン2.0と3.0のポートがあって、転送スピードの違いでそれを使い分けることができることもご存知だろうと思うのだ。

このニュースは、その転送スピードがUSB3.0では5Gpsであったのが、新規格3.1では転送スピードはその倍10Gpsになるということなのだ。この新規格に対応する機器が出てくるのはまだこれから半年先、一年先になるのだろうが、パソコン、タブレット、スマホなどのCPUの性能のアップ、周辺機器の性能アップに伴い、USBの転送速度をさらに向上させるることでIT機器がますます高速化、使いやすくなるということなのだ。

これからどんなパソコン、タブレット、スマホを使っていくか、購入するか、その選定に当たって、それぞれの機器にそもそもそのUSBポートがついているのか、どうか、ついているとしても一体それが、どの規格のものになっているか、必ず確かめることが大切なのだ。

今朝はあえてこれ以上の話はしない。しかし今後このBLOGでも、改めて、そもそもこのUSBとは一体何なのか、その使い方、とりわけ、今やどなたでも多分2、3本はお持ちだと思われるUSBメモリーステイックの選び方、使い方などについて解説したいと思っているところだ。

tad

関係記事:

ユニバーサル・シリアル・バス:wikipedia

図1各世代のUSB


「八重の桜」、これからの八重

今年のNHKの大河ドラマ「八重の桜」、毎回、見ていることは見ているが、どうもいまいちおもしろくない。主人公八重の生い立ち、先夫川崎尚之助との結婚の経緯、幕末激動の歴史の中での、あの会津藩の悲劇、それに巻き込まれた人々の悲運、あれもこれも暗い話ばかりで見ていて楽しいところが殆どないのだ。

いやそれがまさに歴史の現実であって、それを描くドラマに楽しさ、エンターティンメントを求めようなどということ自体が無理なのだ。

しかし楽しさ、おもしろさなどというと誤解を生じるが、そうではなく、そうした波乱激動の世の動きの中で主人公がどう生きたか、その人となりがいかに親兄弟、子孫ほか家族そして、藩で関わりある人々を動かし、その時代の歴史の動きとどう関わったかいうことが見たい、見れるところに最大の興味があるのだ。今回のドラマ、少なくとも前半のそれを見る限り、八重自体の存在感があまり感じられないのだ。

NHKの大河ドラマというと男性が主人公、女性が主人公であることが半々位であると思う。八重の桜のように女性が主人公の場合でも、その主人公にもっと明確なスポットライトを当て、毎回、さて毎回今週はさまざまな歴史的事件の中でその主人公が一体どのような行動をしたか、言動を発したか見るのが楽しみなのである。

そうしたものの例として、最近では、篤姫の宮崎あおい、さらに「江姫たちの戦国時代」の上野樹里が演じる主人公などが魅力的だった。それはもちろん二人の女優のキャラクター自体の魅力ということもあったが、やはりそのストーリの描き方、シナリオの良し悪し、主人公の魅力を引き出す演出の良し悪しが大きく左右することは間違いない。

そういう意味では、これまでの八重の桜、綾瀬はるか演じる主人公八重の人物像の描き方がいまいちよく分からないところがずっと続いてきた感が強い。子供の時から兄覚馬の影響で、鉄砲というものに興味を持ち、それが縁ともなって川崎尚之助と結婚する経緯にしても、会津戦争で鉄砲をうちまくる八重の姿、その背景としてある会津藩への思い、分からぬではないが、いまいち共感を感じる度合いが小さかったことは否めない。それは綾瀬はるかの演技力ということでなく、やはり山本むつみの脚本、加藤拓の演出の良し悪しによる所が大きいのだろう。

昨夜は、八重が尚之助から離縁状をつきつけられ、絶望の中母とともに、京都で生きていた兄山本覚馬訪ね、再会する場面で終わっている。尚之助の絶縁状、その理由は解説の要もないが、それがまさに八重にとっては過去のあらゆる負の遺産との決別のための配剤となったようだ。

良くも悪くも会津藩とのしがらみ、過去のすべての守りのしがらみから解き放たれ、やっと新しい時代、京都の再興、新しい国家の建設という超前向きの時代の要請、夢にどう応えていくか、それを描くための背景が整った。そのシナリオがこれからどのように展開するか。あらゆる経緯、経過について前半のように事細かく、説明す必要などない。

これから登場する新しい夫、オダギリジョー演じる新島襄との出会い、その経緯、二人が意気投合するところが最大のポイントだ。新島襄の人間像、彼の京都再興、教育事業の展開、それを八重がどのように受け止め、夫のライフワークの手助けをしたかということを中心に、あれこれ話を拡散することなく、明快にテンポよく見せてもらいたいのである。
最近の大河ドラマとなると、数多くの大物俳優が登場する。それが一つの売り物になっているのだが、結果的にはそれが一つドラマを面白なくしている原因になっていることにプロデユースする側が気づいていない面がある。それぞれの大物俳優のためにさまざまな見せ場を作らなければならない。そのことが結果として、話が拡散、肝心の主役の魅力を出しきれない遠因となっていることは明白ではないか。

新しい時代を迎え、これからやって綾瀬はるか、新島八重の生き様の本領がみられるのかと楽しみにしている。その期待に是非応えてもらいたいものだ。

tad

参考資料:

八重の桜: wikipedia
江 姫たちの戦国: wikipedia
篤姫 (NHK大河ドラマ):wikipedia
八重の桜 あらすじ32回 兄の見取り図:nhk
八重の桜 あらすじ31回 離縁のわけ:nhk
綾瀬はるか:wikipedia 

2013年8月3日土曜日

麻生ナチス発言、なぜ幕引きを急ぐのか

こういう問題になると日本の新聞、TVできるかぎり無難に事実関係のみ報じる。事の真相、問題発言の正悪、それを論じるためのベースとなっている価値観の違いなどについて論じるようなことはしない。また日本人、日本人読者は全般的にそうした論理的な論争、いわゆるディベートをちゃんと聞き、どちらが正しいかの判定をする訓練など、一切できていない。

どちらの言い分に賛成か反対か、どちらの言い分が論理的に正しいかなど考えることなどあまりしない。多くの場合、総じて自分の意見でなく、マスコミ、新聞、TVが書いていること、報じていることを、そのまま丸呑みにする傾向が強い。報道の雰囲気に大きく支配され、どちらに賛成か反対か、ムードで決めてしまう。決まってしまう。

昨日の朝日新聞、この問題一面トップでは取り上げていないが、一面で「麻生ナチス発言」「官邸主導で幕引き急ぐ」と主要記事にしている。そして二面ではそのほぼ全面を使い「政権麻生ショック」、「国際社会を敵に回す」「なぜナチスを例えに」米の人権団体、「信じられないほどの誤り」ドイツ専門家などの記事で埋め尽くされている。タイトルを見ればその中身は分かる。

こうした一連の記事を読んでいると、麻生さん、またまたとんでもない重大失言をしてしまったととられてもしかたない。しかもそれは国内のことだけならともかく、あのナチスのやり口に学べというようなとんでもないことを言ったとすれば、それだけで世界中を敵に回してしまったかのごとく報道されてしまってもやむをえまい。

TVのニュースショーなどで、数多いコメンテーターたちもそうした雰囲気、流れの中で顔をしかめながら、「麻生さん、困ったことを言ってくれたものです」的な発言になるのだ。多くの視聴者もこれに同調、「いやはや、麻生さん相変わらずだな」という反応なのだ。麻生さんが、本当の所一体何をおっしゃろうとしたのか、その真意、中身、その論理のことなどは考えてもみない。

かく言う私自身もこうした一連のマスコミの報道に流され、麻生さんまたまた困ったことを言ってくれたものだ、というのがその第一印象だった。さてそれで安倍さんどうするのか、参院選で大勝利を収めたばかりだし、内閣支持率も高いから、麻生更迭などありえない。まあせいぜい麻生さんに、謝罪、釈明させ、朝日記事にあるように幕引きにかかるのだろうと想像した。

案の定、麻生さんあの発言は適切ではなかったと早々と撤回してしまった。うーん、これで、そんなことで一件落着していいものかと思ったわけだ。

今朝、ネットニュースをチェックするうち非常に参考になったのが、評論家青山繁晴氏のYouTubeでの発言である。この発言を聞いて、私はなるほど、そうかと改めて一連の騒ぎ、麻生発言の真意を見直した。

その麻生氏、たしかに問題とされたように、ナチスに習って、国民も知らぬ間に憲法を変えてしまえと言ったわけでもなさそうだ。さらにましてやナチスの存在自体を容認するようなことを言ったわけでもなさそうだ。これは明白。一番の真意は、憲法改正のことは、そうした喧騒の中で行われるのでなく、じっくりと静かに国民の理解を得ながら手順を踏んで行われるべきだというところに主眼があったようだ。青山氏の解説は、どちらかというとそういう文脈の中での発言だったと私にも思えた。

にもかかわらずその青山氏、政府が、麻生発言を撤回させてしまったこと自体は大間違いだと指摘されていた。私もそう思う。そういう内容の発言なら、むしろそのことをまず正々堂々国民に向かい、国際社会に向かい説明したらいいのだ。マスコミもマスコミなら
政府も政府である。

その安倍首相、どうしてこの麻生氏がその発言の中身、趣旨、意味を国民に対しきちんと説明しないまま、撤回するのかだ。その趣旨をまずは麻生氏自身がその内容・趣旨を説明することだ。それが青山氏が指摘するような内容なら一体なんの問題があるというのか。どうしてそれを論理的に説明しないのか、出来ないのか。どうして安倍首相はまずはそれをするよう麻生副総理に求めないのかである。

それとも麻生副総理のあの発言の真意はまさにナチスの存在そのものの容認発言であったのか。もしそうだとすれば、それこそ大変なこと、安倍内閣総辞職となってもおかしくない。

日本のマスコミ相変わらず、互いになあなあ的である。本件に関し、朝日の論調が仮に間違っているのだとしたらどうして産経や読売が明確に麻生氏擁護の論調を示さないのか。世の中どんなことでも賛否両論があるはず、あるべきなのだ。麻生発言の政治的意図がどこにあったか、それは分からない。が、少なくとも氏の発言の真意は論理的に突き止められるはずだ。どうして日本を代表するマスコミがそれをもっと論理的にできないのだろうか。

発言の撤回などというのはまさに姑息な手段、誤解を生むような発言があったことについて謝罪は必要だ。しかし、その真意が別のところにあったのなら、どうしてそのことを正々堂々国内に向かって、国際社会に向かって説明しないのか。

国会が始まり、野党がこの問題を取り上げるよう要求したのに対し、与党はこれを一蹴したようだ。どうしてか、なにもそれが臭いことでないのなら、どうして審議にも応ぜず蓋をしてしまうのか。

安倍首相、だからこを、参議院のねじれなど解消したかったのだと思っているのだろう。情けない話である。

tad

関係記事:

麻生氏 ナチス発言で辞職の考えなし:nhk
ナチス発言、苦しい弁明 麻生氏周辺「単なる言い違い」:asahi 
麻生ナチス発言、共同・朝日新聞のデタラメ報道に激怒!青山繁晴:youtube

2013年8月2日金曜日

スマホの”月額料金”を画期的に安くする方法:PC507

総務省の調べでは、日本のモーバイル通信料金は月額、7,564円で、これは高いことでは世界第三位だそうだ。通信料金だけですよ。普通はこれに4万、5万、6万の機器本体の料金が加わる。だからスマホを新規に持ち始めると月1万円前後掛かってしまう。

スマホ、スマホというから、まあ始めてみようと、購入契約をする。ご承知のように機器そのものの代金はいろいろ理由をつけて、結構安くしてくれるが、通信料はどうしても高くなる。通話はしますね、と言われたら当然イエス、データー通信の方はLTEなど高速で、安心して使える量を確保しながら、安心のため上限の設定をしますねと聞かれると、はいそうしてくださいとなる。あれやこれやで、結局、結果的には上記のように、7、000円前後通信料が毎月請求されることになる。私も今スマホを一台使っているが、通信料治自体毎月それくらいのものになっている。そんなに高額になるのは、こちらの責任で、別に通信会社が悪いわけでない。しかしそれにしても、通信料は高い。これもっとなんとかならないのかというのが多くのユーザーの共通の気持ちだろう。

特に日本場合途中解約すると多額の解約料を求められ、二年間の契約にしばられるということもある。そんなことが分かっていて契約するのだから、今更そのことに不満をぶっつけてもしかたがないのだが、最近はそうした高い月額のスマホの通信料金が一気に安くなる、出来るという内容の広告をあれこれネットで見かけるようになった。

例えば、Docomoの月額通信料980円のプランとか、ーパージャスコが始めた同じような料金のプランがある。そうしたプラン、どうせなんかかの大きな使用上の制限があって、あまりまともに検討することもあるまいと思い、その内容もよく調べなかった。しかし、昨日、DTIが日本最安、月額490円というプランの広告出しているのを見て、ええっ本当かということになった。それで初めてそうした一連のプランの中身をそれぞれよく調べてみたのだった。

日本で、なぜ携帯やスマホなどの通信料が高くなるか、その最大の理由の一つが多くの場合、キャリヤー毎に携帯電話スマホに入っているSIMカードがロックされているためということだ。スマホや携帯を買うとそれぞれにSIMカードが入っているが、ロックつまり、その特定のキャリーアー以外ではその機器が使えないようになっているわけだ。

日本では多くの場合通信契約をしたキヤリアー(ドコモか、Auか、ソフトバンクかなど)の通信サービスしか受けられないようおになっているのに対し、外国の場合は、SIMカードがロックフリーになっていることが多く、それぞれのキャリアーのSIMカードを購入し、差し替えることで、同じ機器を使ってよりよいサービス内容、より安い通信料のものが選択できるということだ。

そういう背景があって、日本では暗黙のうちに独占的に設定されたキャリアーの高い通信料を払わされてきたということがあった。が、最近総務省の主導もあったと理解しているが、そのSIMのロックをはずし、SIMロックフリーのスマホやタブレットが出回りだした。それが上記ドコモ、ジャスコ(IIJ)の月額980円とか、さらにDTIの490円という超低額のプランが登場してきた背景である。

そうした月額プランについては、その通信サービスの内容(3Gか高速のLTEなのか)、通話機能を含むかどうかなどによって980円であったり、その倍であったり、三倍であったりする。その詳細については今触れない。それぞれの目的でベストのプランを選べばいいわけだ。

しかし例えば本当に490円である程度満足のいくデータ通信ができるのかどうか、それが問題だ。通常の通信契約と違い、そうしたものは基本的には月単位の契約が可能で、契約したら二年間拘束されてしまうということもない。それがたった490円なら、手持ちのスマホで1、2ケ月試してみて、説明通りの内容でなければ止めてしまってもいいくらいのものだ。いや、実際にその内やってみようと思っているところである。

実はその必要もなさそうだ。実際そうしたことが好きなユーザの人たちがそれを試してみて、うまくいったケースをYou Tubeなどで報告をしている例がいくらでもある。これは参考になる。

それを見れば、目的のSIMカードの購入から、それを使ってみたいスマホなどにどのように挿入、設定するかなど一通りの手順がよく分かる。予め手順書を読んでみるものの、少々不安なところはあるが、そうした動画を見れば、まさに「百聞は一見にしかず」で、「なるほど、なるほど」となる。

折角高性能のスマホを購入してみたものの、どうも通信料が高くついてしかたがない。だから、スマホ本体自体はそのままにして、キャリアーを換えてみようとか、SIMフリーのタブレットを購入したいが、通信はどうしようとか、考えている場合、こうした月額料金がとびきり安いSIMカードを購入して、試してみたらいいのだ。これまではそれが出来なかった。

私の場合一昨年前から、Docomo、LGのスマホを購入して使っているが、通話を含む通信料金はやはり7000円近いものになっている。上記のより月額料金の安いもので当該スマホがその対象になっているかどうか調べた上で、一番適切なプランを選択してやってみてもいい。通常初期設定のため3000円位取られるが、その後の月額料金、同じサービス内容で、料金は1/3位に減らすことも可能だろう。

さらにどうせなら、今のスマホの契約終了まで待って、その時点で、最新のスマホやタブレット、SIMフリーのものを選択して、それに最初からベストにマッチするそうした安価な通信プランを組んでもいい。

これから初めてスマホや、タブレットを購入を検討されている方は是非最初からそうした新しいSIMフリーの通信手段を検討されてみることだ。それによって、同じ高性能のスマホ、タブレットを使いながら、従来掛かっている高額の通信費用を大幅に削減することが可能になるはずである。

tad

関係資料:

SIMカードとは:wikipedia
NTTDocomoSIMカード:rakuten
イオン専用SIMカード:aeon
イオンSIMカード設定動画:youtube 
DTI490円のSIMカード動画:youtube 

図1の説明:

・従来のスマホ
・SIMカード交換対応のスマホであることを確認
 SIMフリーが基本だが、ロックを解消できるものもある
・SIMカードにもさまざまな形があるので購入前にそれを
 確認
・格安の通信サービスのキャリアーを選択
 SIMカードを発注
・従来のSIMカードを取外し購入したSIMカードを設定
・新しいSIMカードを認識したら通信設定
・新しい通信環境のスマホの誕生



2013年8月1日木曜日

インターネットの要“海底ケーブル”の話:PC506

「KDDIは2013年7月19日、海底ケーブル敷設保守船「KDDIオーシャンリンク」の見学会を実施した。世界各国との通信をするうえで欠かすことのできない“海底ケーブル”の現状と、それを保守・管理する同船の仕組みについて説明された。KDDIは2013年7月19日、海底ケーブル敷設保守船「KDDIオーシャンリンク」の見学会を実施した。いまや、世界各国との通信をするうえで欠かすことのできない、世界中に張り巡らされている“海底ケーブル”の現状と、それを保守・管理する同船の仕組みについて説明された。

中略

KDDIの国際ネットワーク部 グループリーダーである原田 健氏によると、1990年前半ごろまでは、衛星を用いた通信と海底ケーブルを用いた通信が両方利用されていたという。だがその後、安定した通信が可能な光ファイバーが海底ケーブルに用いられるようになったことで大容量化が進み、大容量通信は海底ケーブルが主流となる一方、ケーブルを敷設できない地域の通信や放送を衛星が担うなど、両者の棲み分けが進んだのだという。」
Yahoo 日経トレンド  7月30日

この見学会には是非参加したかった。これからもそうした見学会何度でもやって欲しいものだ。パソコンクラブの人たち大人はもちろん夏休み中の子供達にも是非見ておいて貰いたいものだ。

パソコンを習い、インターネットを使ってメールやホームページを活用することを学ぶ中で、インターネットの仕組みのことを話す機会が多い。例えば「WWW」(World Wide Web)とは、世界中に蜘蛛の巣のように張り巡らされたネットワークのことであるなどと説明する。それによって世界中が一瞬にしてつながる、メールが瞬時に届いたり、世界どこにいてもネットを使ってチャットができたりする。すばらしい、驚くべきことだ、などというやり取りになるが、話は大体そこで終わってしまう。

第一通信ということになると、ずっと昔から、電話というものがあり、国内はもちろん、たしかにえらい高いものにつくが、国際電話というものがあって、それで遠距離の通話もできた。そしてそれを可能にしているのは、海底ケーブルなるものであって要するに世界中電話線が陸上と海底を通して繋がっているからだ、ということ位は知っている。

インターネット場合はそうした電話線の代わりに、光ケーブルなるものが陸上、海底に張り巡らされるようになったからだということについては案外ご存じない方もいらっしゃるようだ。いや、基本的には、ある程度の知識でいいのだろうが、同じケーブルと言っても電話線、さらにTV配信などに使われている同軸ケーブルなどに比べると、光ケーブルの伝送スピードは抜群に早いということ、海底ケーブルと言っても、その敷設技術、保守技術については実に高度なものとなってくることを知っておくべきである。

20年も前、インターネットなるものを始めた頃はとにかくそれにつなげるということ自体大変なことで、それが初めてつながった時の興奮は今でも忘れられない。当時の通信手段は要するに電話線しかなかった。同じ電話線でも、それがISDNになり、ADSLになり、そしてケーブルTVや光となってきた。

その中で10年、15年位前は、インターネット利用限界説が盛んに論じられたものだ。つまり便利なのは分かるが、インターネット、そのトラフィックの混雑とスピードの遅さで果たしてそれが実用に耐えるものかどうか盛んに論じられた時代もあった。

ところがそうした懸念はパソコン、通信機器ハード・ソフトの超速的進歩とインターネット通信手段、とりわけ高速にして大容量の光通信サービスがより安い費用で提供されるようになって、払拭されたのだ。そしてインターネットは名実ともに実用に耐えるようになったことは間違いない。

そしてそれを可能にしたのが今朝のBLOGの話題、「光海底ケーブル」だと言って過言ではあるまい。「光海底ケーブル」は今や冒頭記事にもあるように衛星通信との棲み分けということもあろうが情報通信にとっては必須のインフラ、というより国際化する社会にとって最早欠かせぬインフラとなっていることを知っておくべきだ。

パソコン、インターネットの話になると、主にIT機器、ソフト・ハードの話になるが、そうしたものの機能を十分満喫して使うためには、インターネット網のサービスの向上・整備が必要であること、そのために「海底ケーブル」が一つまさに大きな縁の下の力持ちになっていることを忘れないことだ。

tad

関係記事:

インターネットの要:yahoo
海底ケーブル:wikipedia
国際ケーブルシップ株式会社:k-kcs 
海底ケーブルについてのムービー:k-kcs
海底ケーブル関連画像:google

海底ケーブル・イメージ図1