2013年8月26日月曜日

「懐かしの音楽」・モーツァルト・メヌエットKV1:(その27)

孫娘がピアノを習い始めたのはたしか、5歳幼稚園年長組の時だったと記憶する。あれからもう5年、今はもう小学校4年生だ。ピアノは近くのヤマハ音楽教室で習っているが、丁度バイエル最後のナンバー、106番をやっているところ、これでバイエル終了という段階である。

昔のように初級といっても、ただバイエルだけやってきたわけでなく、バーナムをはじめさまざまな新しい教材併用してやってきているし、、その間さまざまな初級練習曲も併用してやっている。バイエルが終わったら、次はどういう教材を使うのか、私などもそれを横目でみながら興味津々、ある意味楽しみにしているところなのだ。おそらくチェルニーの百番とか、ブルグミューラー25番など適当に組み合わせながらやっていくのだろうと思う。いずれにせよ私自身のレベルの練習にも丁度もってこいというところだ。

孫が今週のレッスン、練習のために、バイエル106番とともに課題として出されたのがこのモーツアルトメヌエット・トリオ(KV1)という曲だ。KV1とは例のモーツアルトが、生涯作曲した661の曲をその作曲年代別に整理するためにケッフェルがつけた整理番号である。そのNo1ということは、実はこのピアノ曲、当時はクラビノーバというピアノに似た楽器用なのだが、天才モーツアルトが4歳だとか6歳の時作曲したと言われていることで有名なのである。

ピアノの先生はその由来をこの曲を宿題課題に選んで与えた時、孫に話をしたらしい。孫はなんだ、そんな程度のものかと思ったのかどうか分からない。さて自宅で楽譜を見ながら練習を始めてみると結構難しいことに気づいたらしい。練習では結構難渋しているようだった。

この曲私自身も何年か前にやはり一度取り組んだ覚えがあり、とりあえず弾けたものの、とっつきにくく結構難しい曲だった覚えがある。いや、やさしいとか難しいとかより、いくら天才モーツアルトでも4歳だか6歳でこんなしゃれた、いい曲が出来るわけがない、などど勝手に想像したものだ。これはきっとこれはピアノ教師である父親がかなり手を加えたものに違いないなどと、当時のピアノの先生と雑談したことも思い出したのだったのだった。いや、これはやはり天才モーツアルトのなせるわざだということなのだ。

そんなこともあって、改めてYouTubeなどネットで演奏のいくつかを検索し、それを孫にも聴かせてやったわけだ。練習に難渋していた孫もそれを聴いてから、そのすばらしいメロディが頭に入ったということもあったのだろう、その難渋さから開放され、前進したようだった。

そうしたやり方がピアノの練習にいいことかどうか、私には分からないが、自身の練習についてはいつもそうしている。今はネット、YouTubeという超便利なものがある。弾いてみたい曲をまず耳から聴いて、ああいい曲だ、音楽だと感じることがなにより大切だと思っているのだ。

さらに孫がこれを一通り弾けるようになったら、ピアノ音でなく、本来のハープシコーダーの音色にして演奏させてやろうと思っている。我が家のピアノは普通のアコースティックのものでもあるが、いくつかのデジタル機能がついていて、一つ音色を変えて弾けるようにもなっている。

参考資料としてあげた模範演奏の中にもハープシコーダ演奏のものがある。モーツアルト時代の演奏雰囲気再現のためには是非こちらも聴いていただきたいのである。

tad

参考資料:
 
モーツァルトメヌエットKV 1:youtube 後半ハープシコード
メヌエット ト長調 KV1 (モーツアルト):youtube
W.A.Mozart - Minuet and Trio, K.1 - Walter Klien :youtube
ピアノのためのメヌエット K.1:解説
ケッヘル番号とは:Wikipedia 
ハープシコーダーとは:url 

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