2013年5月24日金曜日

韓国紙「原爆投下は神の罰」に断固反論し、抗議しない日本のマスコミ


「【ソウル=加藤達也】韓国の中央日報が日本への原爆投下を「(神の)懲罰だ」とする記事を掲載し、在韓国日本大使館は22日、同紙に抗議した。

問題の記事は20日付で、安倍晋三首相が東日本大震災の被災地視察で航空自衛隊松島基地を訪問した際、操縦席に座った空自機の番号が「731」だったことを取り上げ、細菌兵器を研究したとされる旧日本陸軍の部隊名称と同一だとして非難し、日本の反省が足りないと主張する内容だ。

さらに、大規模空襲や原爆投下を神による「過酷な刑罰」としたうえで、第二次大戦末期のドイツ・ドレスデンへの空襲を「ユダヤ人の復讐(ふくしゅう)だ」、広島、長崎への原爆投下については「日本軍国主義へのアジア人の復讐だった」と主張。非戦闘員への無警告、無差別の大規模殺傷という事実も「国家を改造して歴史を変えた」と支持している。

記事は、「日本に対する火雷(爆撃)が足りないと判断するのも神の自由だ」と日本への軍事攻撃を肯定する主張で締めくくられている。

執筆した同紙の金(キム)●(ジン)論説委員(53)は過去に「大韓言論賞」の受賞歴もあり、韓国では優れたジャーナリストの一人とされている。」産経新聞  5月22日

なんともまあ酷いことをいう韓国の論説員か。昨日のTV新聞はことのことを一斉に報じていた。TVのただ無難な一般論を述べる評論家どもは、一様にそれを批判し、抗議したりするが、その事の本質論を述べたりしないし、強烈な抗議のメッセージなど発することはない。出来ないのである。

どんな問題でもそうなのだが、その点ではツイッターなどでは、まさに強烈な、最近流行りのことば
でいうヘイトスピーチがじゃんじゃん飛び交っている。こんなことを言われるのなら、もうこんな国とは断交すべきだだ、などという極端な嘆きもある。私もTVを見ていて、思わずそう思った瞬間もある。一人位それを言う評論家の一人や二人いてもおかしくないし、政治家だっていてもいい。

ところが日本ではそれをやると、閣僚なら辞任、一般政治家なら大非難を受ける。TVコメンテータならそんな危険なと言うか、極論の評論家はもうTVに出してもらえなくなる。

何もヘイトスピーチにはヘイトスピーチで応えと言うのではない。それを避け、何事についても良識で対応すべきであることなど言うまでもない。そうあるべきなのだ。その点では日本は民度が高く、あの国は民度が低いから仕方ないという納得の仕方でいいし、現状ではそれしかないのである。

ただ物事にはどんな事でも言っていいこと、その程度について限度というものがある。社会的に影響力のあるTV、新聞などマスコミはもちろん、直接政治に関わっている政治家、官僚がよりその発言について慎重であるべきことなど言うまでもないことだ。市民が好き勝手に言っていい、ツイッターとはわけが違うことはそうだ。

そういう意味でも、今回のこの韓国紙の「原爆投下は神の罰」発言が、そもそもそれは狂気の沙汰であることについて、日本の国民はもっとその怒りを露わにし、政治家、マスコミはもっと強烈な抗議の声や非難の声をあげていい。挙げるべきなのだ。

TVはともかく日本のマスコミ紙一紙位、この韓国紙の論説に頭から反論し、それを批判し、非難する社説を掲げてもよさそうだが、どうもそれがないのだ。

時あたかも朝日新聞、23日の社説で韓国人に対する一部右翼的グループによる「ヘイトスピーチ」行動を批判する記事を掲げている。それはそれでいい。ところが、時を同じくしてこのとんでもない、韓国主要マスコミ紙による論説になんら批判を展開しないのはいかにもおかしい、情けなさを感じるのは私だけだろうか。

そもそもその原爆を投下したのば米国である。それは大量の非戦闘員、一般市民殺戮のために投下されたものだ。それを「神罰」の一言で片付けるとは一体なにごとなのか。アメリカが、神に代わってそれをなしたとでも言うのか。

韓国と北朝鮮で戦争が始まったら、当然核戦争にも発展する可能性がある。仮に韓国がそれで火の海に晒されたら、今度はこちらが「天罰」の一言で片付けてやろうかという気にすらなるのが人情というものだ。逆にその対抗のため米軍が北朝鮮に原爆を投下したら、それも「神罰」の一言で片付けるつもりなのか。愚かものめ。これ位は言っても許されよう。

実におそろしいものの考え方だ。こんなとんでもない論理を振りかざす韓国紙に日本のマスコミがなんらまともな反論ができないのはしかたない。ではアメリカのマスコミはどうだと言いたくなる。この韓国紙の言い分についてまさかそうだ、そうだと言わないし、言えるわけがない。かと言って、そんな言い分が正しいわけがないとたしなめるところが一紙位あってもいいはずだ。ところがそんなものがあるはずもないのだ。

従軍慰安婦の問題で日本軍がやったことはひどいという論説を掲げる米紙があっても、かって自分たちの国が、広島、長崎に原爆を投下したことが如何に非人道的なことであったかという論説がアメリカのマスコミ紙には存在するのかしないのか。

それを検証する日本のマスコミ紙など私は見た事も聞いたこともない。その一方でツイッターにはそういう意見、見解が出てくるのである。多分BLOG、SNSにもそれは存在するだろう。

私など、それでも物事の考え方についてより客観的であろうとしたり、平静を保てたり、そうした立場でものの見方ができるのは、そうしたネット世論存在のおかげなのだ。そのことを改めて述べておきたい。

tad

関係記事:

「原爆投下は神の罰」:sankei

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