2010年1月7日木曜日

日本とインド

参考資料をつけたBLOGはこちらです。

鳩山首相は昨年暮れ12月27日から30日までインドを訪問した。TVニュースを見ていたら、この忙しい年末、しかも内閣が三重苦に苦しむ中、外遊などやっている暇があるのかみたいなニューアンスのことを言っていたコメンテーターがいたが、何を言ってるかという感じで聞いていた。これからの日本にとってインドは、アメリカ、中国と並んで外交的にも経済関係でも極めて重要な、よく使われる言葉だが、「戦略的パートナー」なのだ。その意味でも鳩山首相の訪印の意味をマスコミはもっときちんと解説して欲しいという感想をいだいた。

先日日米中の関係は正三角形であるべきだとBLOGで書いたら、数多くの異論のコメントが寄せられた。いや、sその正否は別にして、はっきりしているのは日米中の関係は非常にややこしい、微妙な関係でなのだ。正三角形論をめぐっての意見の違い一つ見てもわかる。

が、こと日印関係となってくると、日本とインドがいくら仲良くなり、経済関係を深めようと日本国内は、もちろんインド側からもそれについて大きな懸念があるわけでない。第一今その両国の間になにか大きな外交的紛争課題があるわけでない。

さらに日印の関係強化がアメリカ、中国ほか近隣アジア諸国に、基本的になんらかの懸念を生じさせるということもない。経済産業面では輸出市場において、競合関係がある部分ももちろんあるが、それよりむしろ補完的な関係が多いようだ。日本の得意分野である自動車産業、IT産業、環境産業、原子力発電など、それにそれにまつわる先進的技術をインドが求め、またインドがそうした分野で日本企業にとっての巨大市場であることは事実である。日本の携帯電話は技術的には世界でももっとも先進的なものだが、世界市場でのシエアは極めて低い。その意味でも日本企業が巨大市場であるインドへの進出のきっかけができた意味は極めて大きい。

ポイントは日米中の関係が正三角形か二等辺三角形かは別にして、その三者の協力関係が場合によってはゼロサムゲームになりかねないのに対して、日中印の関係、さらに日米印の協力関係はいずれも非ゼロ和、誰にとってもマイナスになるより、プラスサム、すなわち誰にとってもプラスになるだうという引用記事(チャイナネット)の見方は非常に興味深いものがある。

本件に関してなんだが、楽観的ないいことばかり書いてしまったようだが、日印関係に関する懸念材料についてご意見があれば是非いただきたいものだ。

tad

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