2013年9月1日日曜日

「楽天、革新的な企業世界ランキングベスト10入り」

「米国の世界有数の経済誌『フォーブス』が「革新的な企業ランキング」を発表した。そのランキングを確認すると、各国の有名企業を押さえ、なんと日本の『楽天』が9位にランクイン!! 見事、トップ10入りを果たしたというのだ。

ランキングを発表したのは米国の有名経済誌『フォーブス』だ。このランキングは、投資家が企業の将来性に期待して、現時点の価値以上に株価をどれくらい上げているかを示す「イノベーション・プレミアム」に基づいて作られている。その企業の将来性を感じられるかどうかに着眼したランキングだと言える。」Rocket News 24 

有名経済誌「フォーブス」は毎年この革新的な企業ランキングなるものを発表しているのだが、たしか、2,3年前まで常にベスト10に名を連ねていた、Google、アップルなどなどが今年は47位、79位となっている。あと、あのマイクロソフトなど一体どこに行ったのかという状況なのである。だから、今年度のこの発表にはどうも納得がいかない、それについては少々違和感があるのは否めないのだ。そもそも一体、革新性とは一体どういう基準で、どういう選考過程を経て、こういう結果になるのか、おそらく一通りの説明を聞いたところで、実はよく分からないのだろうと思う。

日本では楽天、ユニ・チャーム、ファナックなど11社がランクインしているが、ファナッくはともかく、どうしてユニクロでなく、ユニ・チャームなのかなど思ったりする。日本でも、選ばれて当然という著名企業が選ばれていないこともあって、どうもその結果、内容がよくわからないところがある。

もっともこんなランキングのことなど、どう転んでも、そんなに真剣に捉えることもない、気にすることもない。ただこれから株などをやる場合などにも、一つ極めて一般的な意味で参考にしたらいいだろう、資料の1つとして見たらいいということだ。

ただ、個人的には、数ある日本の数ある先進的企業の中から、楽天が一番でベスト点入りしたということについては、そうかもしれないなと思わさせる内容、ポイントがいくつかある。ずっとそのように観察してきたし、今もそう思っているところがある

そのことは今年のパリ-グで「楽天」が快進撃を続け、ひょっとしたら日本一という可能性も出てきたことに象徴されそうだ。あの楽天誕生の経緯、楽天のプロ野球への進出を含め、三木谷浩史社長の経営手腕そのものが、今朝のこの話題の最大の焦点であろう。

TPP参加交渉が今大詰めを迎えている。この際、日本という国、社会、企業は、そのグローバル化の大波に飲み込まれることのないよう、これに適応していく以外生き残りの道はない。その意味でも、楽天三木谷社長は日本のTPP交渉参加を安倍首相に強く進言した一人に違いない。

それぞれの産業、企業がグローバル化に適応し、生き残っていくための戦略、戦術論はいくらでもあるだろう。しかし、今まずなによりも大切なのは、それを策定、実施していく産業界、企業、そして行政府の中の人材育成なのだ。さらに社会の消費者個人の視野の国際化、国際人としての対応能力、ITリテラシィの向上がなにより大切なのだ。

三木谷社長が社内で英語を公用語と定めたこと、国際社会で通用する合理的な思考力を身につける、養うためには基本的プログラミングの勉強を求めたことなどは、人材育成、教育のための具体論なのだ。

日本の会社で、日本の社会の中でどうして英語など話さなければならないのかと多くの人は思うだろう。ましてや、プログラミングなどその専門家がやればいいことどうして一般社員がそんなものを学ばなければならないのかと一般には考えられるだろう。

そうではないのだ。それは楽天が、グローバル企業として、同じ分野のAmazonに対抗しうる世界企業になるために、その人材育成のために絶対に必要なことなのである。そうした教育訓練の成果はおそらくこれから10年後に出てくるのだろう。

そういう意味でも、これから日本の企業のあるべき姿をいま社員、社会に具体的に示しているのは楽天だと思う。その楽天をForbesが日本の革新的企業のトップに選定した意味もそこにあると観察しているのだ。

tad

関係記事:

革新的企業” トップ100が発表! 楽天が9位で日本企業トップ :roketnews24 
三木谷浩史:Wikipedia
さらば経団連 楽天・三木谷浩史(ルポ迫真): nikkei
本気で「打倒アマゾン」楽天・三木谷浩史::nikkei 
役員会は日本語禁止 楽天・三木谷浩史(ルポ迫真):nikkei
必須科目にプログラミングを」 楽天・三木谷社長:nikkei 

0 件のコメント: