2013年9月4日水曜日

ASUS18.4型タブレット発売:PC519

「ASUS が 18.4インチの大画面AndroidタブレットにASUS Portable AiO P1801-T を法人向けに発表しました。

大画面タブレットと液晶一体型オールインワンPCの境界がますます曖昧になく昨今ですが、P1801-T は製品名的には「ポータブルAiO (オールインワン)」。一方で大画面ながらも5時間駆動のバッテリーを内蔵しており、メーカーASUSでも「大画面Androidタブレット」と呼んでいます。

分類はともかく中身はといえば、18.4インチ1920 x 1080 IPS液晶(10点タッチ)、Tegra 3 プロセッサ、2GB RAM、32GB ストレージ (eMMC)。802.11b/g/n WiFi、Bluetooth 3.0、I/O類は ミニUSB 2.0、microSDXC対応microSDスロット、前面1MPカメラなど。

5時間駆動のバッテリーを内蔵して重量は約2.4kg。幅466mm x 高さ294mm と大型にしては厚さ18mmと意外に薄く、背面には0度?100度まで調節できるスタンドを搭載します。OS は Android 4.2 Jelly Bean。

ASUSではこの P1801-T を国内で法人向けとして限定販売します。量販店や、個人向けの店頭販売・ウェブ販売などは実施せず。業務用の端末として欲しい場合は扱う業者やASUSの法人向け窓口へ。」engadget 8月29日 

タブレットというとこれまでは7インチ、10インチ、そしてその中間サイズ、13インチとか15インチのものがなく、大きい方ではいきなり21インチとか26インチのものになってしまう。

20インチ以上のクラスのものは純粋タブレットというより、オールインワンパソコンという位置づけである。それはマルチタッチに対応しているから、タブレット的にも使えますよというのだが、おそらくそんな感じ、形で使うことはあまりなさそうだ。

20インチ、それ以上のクラスのものは、そもそもオールインワンパソコンと称しているから、最初からキーボードがついている。それはいいのだが、本体デイスプレー部分にハードデイスクなども内蔵しているから、デイスプレー部分の大きさともあいまって重量が5キロを軽く超える。従ってそれをポータブルで使うことなど事実上しないし、出来るわけがない。

その点、今回ASUSが発売する18.4インチのものはタブレット単体そのものの重量も2.4キロ、厚さも18ミリというから、持ち運びの使用にも十分耐える。10点マルチタッチのタブレットとしてはこうした中間的サイズがなかったから、まずはその点に注目だ。

それは充電しながらも使えるし、必要に応じて、タブレットとして切り離してでも5時間は使えるという。従ってプレゼンテーションのデイスプレーとしての目的には十分使える。もちろんブルートゥースを標準装備、microSD、microUSBインターフェースもついているから、マウス、キーボード使って、パソコン感覚でも使えるものだ。

20インチクラスのオールインタイプのものだと、そのOS、殆どWindows8だから、その価格が安いものでも10万円前後はする。この18.4インチASUSタブレットのOSはAndroid4.2であり、オープン価格になっているが、市場価格おそらく6万円前後だろうと予想している。

ASUSがそれをパーソナルユースではなく、法人用としたのは、要するに販売店店頭でのデイスプレー用途、サイネージなどの利用を念頭においているのだ。そうした法人ユースの場合は一括大量買いが期待できる。その場合は思い切った単価を設定するつもりなのだろう。

問題は個人も買えるだろうが、一台欲しいと言ったら、一体いくらになるかだ。それが6万円前後なら私自身は買いだと思っている。

というのもASUS販売部門そのものが、その主な目的がデイスプレー用、サイネージ用だとねらい定めているようだ。もちろんそのこと自体間違いではないだろう。しかし、実はASUS社、こうしたサイズのタブレットには、ビジネスユースはもちろんパーソナルユースでも結構市場がある、ありそうだということがあまりお分かりではないように見えるのだ。

パーソナルユースでは例えば、ゲームがある。個人一人で楽しむゲームの場合は、10インチでも7インチでもいいのだが、囲碁、将棋なども含めて、いわゆる対戦型ゲームになってくると、10インチではかったるい。二人、またはそれ以上で対戦するゲームとなってくると、10インチなどではなく、このように軽量で、しかもこれくらいのサイズ18.4インチのタブレットなどが理想的になってくる。

私はゲーム類は殆どやらないが、ゲーム分野の需要は大きいはずだ。

もう一つパーソナルユース分野、これはビジネスユースとも重なるが、先生、講師、インストラクターなどがマニュアル、さまざまな教材などを使って、その内容を説明をしたり、生徒に目の前でやらせて、指導したりする場合、当然10インチより18インチのデイスプレーの方がはるかにやりやすいだろう。そのインストラクションの効果も上がるということだ。20インチの5キロという重いものでなく、10インチという小さい画面のものでなく、18インチで軽量のデイスプレーなら教える側にも習う側にも非常に便利、使いやすいことは間違いない。この用途もちろん法人、学校などの分野で多い筈だが、個人教師、インストラクターなどにとっても必要なユースであるはずだ。

次に三番目の用途、これはおそらくASUS販売・マーケット部門の人たちもあまり気づいていないというか、分かっていない分野のものだろう。それは音楽を演奏するために必須の道具、楽譜のデイスプレーとしての用途である。タブレットの用途としてそれが一つ大きなアプリであることは以前にも何度かこのBLOGで書いている。

実際にはiPadが始めて登場した時、それを楽譜として使うというアプリが結構話題になった。いや、今実際にそれを楽譜として使っている音楽家は結構いるようだ。私もiPadではないが、AndroidASUSの10インチタブレットを使ってやってみた。
いや、それは結構いいものだ。本の楽譜をあれこれ用意する必要がない。それがどんな短いものであれ、数ページに及ぶ長いもの、なんでもあれそれを、すべて楽譜として見れる形のものにしてタブレットに入れておけばいいのだ。私の場合はピアノだが、レッスンの時はもちろん自宅もそうすればタブレット一つあればそれを使って、楽譜台にタブレットを置き、ワンワンタッチで必要な楽譜を呼び出し、使用することができる。

しかしいかんせん、それが10インチサイズでは、どうにもおたまじゃくしが小いさすぎるのだ。普通A4サイズの紙の楽譜が、その半分程度の大きさになってしまう。本当のプロなら、それでも十分なのだろうが、百%楽譜頼りの私などにとっては、それは小さ過ぎる。それが18インチサイズとなると、丁度通常の紙の楽譜と同じ位になる。大変いいわけだ。

もう一つ楽譜の問題、ページめくりも、最近のタブレットに関してはジャスチャー機能なども使えそうだし、いずれにせよ、ワンタッチでパッと画面が変えることができるからそれも問題なさそうである。

このタブレット楽譜の場合、そのメリットは紙の楽譜の代わりに使えるということだけでない。タブレット自体立派なパソコンであるから、例えばそのその楽譜に関する模範演奏や、連弾部分、カラオケ部分など、いわゆるアンサンブル演奏のための音楽データをそのタブレットに、楽譜と共に入れておくことができる。例えばYouTubeにある模範演奏など入れておけばいいのだ。それを参考に練習を進めたら効果は絶大だ。

そうした音楽データーはタブレットについているスピーカー(未確認)で鳴らしてもいいし、外部のブルーツース無線接続のスピーカで鳴らしてもいいのである。

いや、このASUSタブレット、そんな使い方ができると分かったら、多くの音楽フアンはそれに飛びつくだろうことは間違いない。私のような全くの初級クラスの者がそうなのだから、常日ごろあの紙スタイルの楽譜に悩まさられている、プロ的音楽演奏家にとっては一大関心の的になることは必須だと思うのである。

tad

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図1 タブレット楽譜



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