2017年2月27日月曜日

81歳が作ったスマホゲーム



一昨日の朝日新聞8面に「81歳が作ったスマホゲーム」という記事が載っていたのをお読みになった方もいらっしゃるだろう。

この81歳の女性、パソコン、スマホなどには無縁、ましてやプログラミングなど、そんな言葉すらご存知なかった。その全くの素人さんが一念発起し、一からプログラミングを学び、半年かけて、「ひな祭り」というテーマでスマホゲームを作り、iPhoneのストアに無料で公表したという記事だった。

その記事を読み、私もiPhoneを使っているので、早速そのゲームをダウンロードしてみた、なかなかよく出来ていて、感心した。いや全くの初心者のお方、しかも81歳の高齢の方がよくここまで出来たものである。

私自身はパソコンは長年やっている。最近スマホも少しは触っているが、
ゲームというものには全く関心がない。スマホを歩きながら夢中でやっている人をよく見かけるが、あれは大抵の場合ゲームをやっているのであろう。それか、次から次へとネットニュースとか、またはご自身の関心のあることについて、最新の記事を見ておられるのだろう。

そうした光景を見ていて、私が一つ思うのは、パソコンにしても、スマホにしても、その使い方のことだ。ただただネット記事を読む、閲覧する、情報を集めることだけやって、一体何が面白いのか、何の役にたつのか、何の価値があるのか、である。

一つ大切なことは、ご自身のお考え、意見、主張などを発信をすること、パソコン、スマホを使って、何かご自身の手で作り出すこと、少々大げさに言うなら、ただ真似事でなく、なにかご自身だけの創造的なことをやったらどうか、やるように心がけてみたらどうか。それがIT機器を使う意味、大切なことではないかと思うのだ。

より具体的なこと、例えば、BLOGやSNSなどに参加して、情報発信することで人々と交流すること、ご自身の写真、絵やイラスト、音楽などを使いそれを使って、ホームページを作ってみたりしたらどうだろうか。

そうしたことの中でも、パソコン、スマホを使いこなすという意味では、プログラミングをやってみることなどは最高に創造的なことだと考えるのである。私はそう考えてきた。

パソコンクラブなるものを仲間の方々と始めて10年にもなるが、ホームページ作りなどもやったきた。そのホームページ作り、出来合いのホームページ作成のアプリソフトを使って作成するのでなく、HTMLなるプログラミング言語を使ってやったものだ。それで結構、オリジナルの素晴らしいホームページを作られた方もいた。

改めてプログラミングというと、いかにも大変なことのようだ。が、そもそもパソコンなるものを始めた20年、25年前のパソコンは、プログラミング、プログラムを作成するマシーンだったのだ。私自身一番最初に買ったPC8001なるパソコンがそうだった。たいまい20万円もするパソコンを買ってきて電源を入れたら、アプリソフトなど一切なく、ただBASICというプログラミングランゲージが立ち上がったものだ。それでプログラムを作って下さい、というものだった。

パソコンで何をするかと言うと、その原点、要するにのプログラミングすることだったのだ。今日のパソコンのように超便利なワープロ、表計算、お絵描きアプリソフトなど一切なく、BASICとプログラミング言語を使って、さまざまなプログラムを作って楽しむものだった。

作成するプログラムとはごくごく簡単なゲームを作こと、それを中心にやっていたユーザーさんもいたし、私などはどちらかというと、例えば小学校、中学校の算数、数学問題をBASICを使って解くというようなことをやったものだ。ことの論理を学んだり、プログラミングの意味、目的を知るためには
その方が先決かなと考えていた。それは今でも正しいことだと思っている。

そのことがパソコンなるものの基本を理解し、役立てることの基本だと信じている。

そのこともあってパソコンクラブでの例会では、Officeソフト、Wordや、Excelの勉強、さまざま基本的なアプリソフトに加えて、BASICの勉強、それにホームページ作りのためのHTMLの勉強なども結構をやったものだ。今のWebの世界、あらゆるサイトページはHTMLという文、文法で書かれているのである。その基本を知っておくことは、ある意味必須なのではないか。

今日世界的に、そして日本でも小学校、中学の初等・中等教育でプログラミングを教えることが大切なカリキュラムになってきている。が、現実の学校教育ではまだまだ、その時間も、実践も絶対的に不足しているようだ。

プログラミング教育の重要性が叫ばれている今日、私はその意味、必要性が分かる。

私は地元の小学校で10年ほど課外活動でパソコンを教えていた経験がある。本当は是非BASICを教えたかったがそれは出来なかった。そんな時間はなかった。それで簡単なアニメーを作るプログラミングソフトなどを教えたものだ。子どもたちも夢中でそれをやっていた。

その一例を参考資料としてあげておく。

今の小学校、中学校、算数・国語・理科・社会、それだけで時間は精一杯のようだ。パソコン、ましてやプログラミングなど教える時間などないという現状なのだ。しかしそれをなんとかしなければならないのではないか。

これから日本の将来を背負って経っていく子ども達には是非このプログラミングをもっと教えるべきだと思うのである。

冒頭の朝日新聞の記事も、その文脈の中で書かれたもの、読むべきものだと私は考えている。81歳の高齢の全くの初心者の方がそこまで出来るのだ。相手は、頭の柔軟な、やる気のある子どもである。

それについてはもっと適切な環境と、指導があれば、プログラミングを教えることもそんなに難しいことではないと私は考えている。

tad

参考サイト:

HTMLとは:Wikipedia 

HTMLクイックリファレンス:HTML 
Basicとは:Wikipedia
文科省推薦:プログラミン 
注:プログラミン:誰でも簡単にアニメやゲームを作れるオンラインサイト


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