2013年7月11日木曜日

ネット選挙の現状と将来

ネット選挙が話題の参議院選挙もいよいよ中盤から終盤を迎える時期になったようだ。

候補者以外のメールの使用が禁止されていること是非など議論があるが、総じてこのネット選挙順調に各政党、候補者、それに有権者に適切に利用されているようで、それ自体極めて結構なことである。今のところその利用をめぐって大きな混乱がないことが一番だ。もちろん、選挙後さまざまな、違反、違法行為が摘発されたり、問題にされたりすることはあるだろうが、ほぼ順調に推移していることが、今後のネット選挙推進のためにいことだと思う。

TVニュースなどの報道で今までと違うのは、このネット選挙の意味、何が許され、何が許されないのかの解説がしばしば入ることだ。これはすでにネットでそうしたものに参加している人にとっても、またネット選挙に参加するとは一体どういうことなのか、その経験もないい人にとっても大変役立つことだ。

常日ごろインターネットはさまざまな形で使っているが、ネット選挙って一体どういうものなのか、どんなサイトを、どう見たらいいのか、どのような形でそれに参加したらいいのかという疑問をお持ちの方も多いだろう。

それについての解説記事が昨日の読売新聞記事(ネット選挙運動の利用方法は?)にあったのでざっと目を通されるといい。いやそれは別に選挙期間中だけでなく、私など常日頃からやっていることなのだ。そのおかげで、少なくともそれぞれの党の主張、中身についての自分自身の意見、考えをまとめていくことができる。

読売の別記事だが、こうした「ネット選挙運動」を積極的に利用するつもりがあるか、ないかのアンケート調査があった。それについては実に78%の人が「そのつもりはない」と答えている。記事は高齢層に向かうほど、否定派が多いっことを指摘している。ネットというと、どうしても今の時代先ずはパソコン、タブレット、スマホなど保有しそれを扱えるかどうかが問題であり、そういう意味では、ネット選挙の利用の是非というより、IT機器をより積極的に利用活用する意志を確認することが先決だということだ。ネット選挙のためでない。あらゆる意味でネットというものを自分自身の生活の向上のために役立てるというマインドを持ってもらいたいものだ。それは自身のよりよい生活、より生きがいのある生活の為である。

まずはなんでもいいから、IT機器を生活の一部として取り入れてもらいたいのである。話はそこから始まる、始めなければならない。関心をもってもらいたいテーマが頭から政治問題だなどとなる必要性もないし、必然性もない。自らの生活、趣味嗜好をあれこれ考え、それについて、他の人々、仲間、友人などとそれについて語る、意見交換をする中で、政治の問題も出てくるだろうし、それが出てきた段階でできる限り客観的にその内容について意見交換、場合によっては、論争が始まってもいいのである。そうしたディベート能力の要請が今なにより大切なのではないか。

どうも我々日本人はそのこと自体に無関心だし、無関心を装った方が得と言うか無難だとだと考えているふしがある。毎日の生活のこと、それがいかなることであっても、それを煮詰めていくと必ず、政治問題に発展するはずだ。なんのかんの言っても、いかなるテーマであれ、それが一つ政治問題になるのはやむを得ない。それは堂々とネットの中でも議論すべきだ。したらいいのではないか。政治問題を論じたりすることがタブーだと思う人などさすがに減ってきたが、まだまだそのために人から非難の声を浴びたり、攻撃されたり悪口を避けたいと思うのだ。とにかく無難でいた方が得だという志向の人が多いことも事実だ。ネット選挙に無関心なのではない。そういう政治問題そのものに無関心なのである。

若者がこうしてネット選挙に興味を持ちだしたことは必然のことではありそれ自体望ましいことだ。そして高年齢層についても同じこと、もっと選挙がネット化することの意味を考えようと言うことだ。

そのための方法に関してこの記事紹介いろいろ紹介しているが、さて一体何から始めたらいいかである。

私はずばりそれはツイッターであると思う。FacebookなどSNS活用をあげる向きもあるが、あらゆる意味でツイッターが一番わかり易い、始めやすい、実際の参加意識を得やすい、コメント、意見の書き込みも簡単、同意見、同好の仲間も得やすい、などさまざまなメリットがある。

Facebookの利用については読売記事でも書いているが、そのFacebookあまりにも高機能、そもそもその対象が登録済の仲間、友人、知人のことを意識せざるを得ず、そうした人々に向かって、特定の政党、党首、候補者のことについて支持を語ったりすること自体に躊躇がある。

その点ツイッターはまず政党名、党首、党名、ツイッターなどを検索し、記載されたそれぞれの目的のメッセージに対し、リツイート、コメントなど書き込んでいけばいいのである。まさにそれ自体が選挙運動への直接参加である。少なくともそこにいる人は間違いなく、同じ政治志向、理念を共有する人たちの集団だ。その集団の塊をいかに大きくふくらませていくかについての具体策であり、それがまさに政治運動であり、意味のあることなのだ。

まあなんのかんのと理屈はいい、ツイッター未登録の人は、ID、パスワード登録の上直接、関連ツイート検索、それについてリツイート、コメントの書き込みなど始めていただけたらと思う。いや、とりあえず政治問題でなくてもいい。どんなトピックスでもいい。自分の関心のあるテーマについてのメッセージを読み、それをただリツイートするだけでなく、自身のコメントを付け加えることだ。

いややはりずばり選挙戦に参加してもいいではないか。ツイッターにログインの上、支持政党、党首、候補者などを検索し、それぞれのサイトを直接リツイートしたり、コメント書き込んだりしたらいい。そのうち自分のメッセージに対してコメントもあろう。それに応えるコメントで仲間、同好の士、同じ理念を共有していけばいい。そうした全体の動きが選挙運動全体の中身、質の向上、ひいては日本の政治全体のレベルの向上に役だっていくのだと思う。

最近のツイッター7秒という短時間だが、動画を掲載できるようになった。いや、もっと長い本格的動画だって、参考資料としてYouTubeなどへ投稿しておけばいいのである。私など問題に関してそんなものを作るつもりもないし、作るすべもないが、そうした動画はまさに選挙運動にとっても最善の手段の一つであることは分かる。

5分あれば相当中身のある施政方針演説、(姿勢)方針演説ができる。あんな記者クラブの討論会などくそくらえだ。あらゆる党首候補者はTwitterで、YouTubeでおの思いのたけのすべてを出しきってほしい。いいものは必ずうける。ダメなものは自然淘汰される。厳しい競争だがそれがが本当なのだ。

私はこのネット選挙こそが究極の直接民主制を実現する唯一の道にして絶対の方法だと確信している。有権者の立場の私たち、そのためにもまずはスマホ、タブレット、パソコンのネット利用を学び、マスターすることをなにより期待したいのである。

tad

関係記事:

ネット運動の利用方法は?:yomiuri 

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