2007年2月6日火曜日

中年の星

最近ボクシングなどテレビで見ることはめったにないが、1月29日だったかなあ、NHKのクローズアップ現代で「41歳ボクサー中年の星・世界へ」という番組を見て感激した。

37歳の定年制限を過ぎたが、ボクシング協会は特例としてプロ継続を認めていた。が、条件としていた1月30日の防衛戦で敗れたので、西澤は引退を勧告を受けた。

体力測定の専門家の意見では彼の肉体は抜群に強靭、若さを保っているそうだ。が、万一なにか事故でもあったら非難されるのは協会だ。敗れたからには、条件通り引退勧告はしかたがない。西澤はボクシングは海外で続けるというが、無理しないでがんばって欲しい。仮に引退しても、彼のフアンももうこれだけやったのだからと納得するに違いない。

スポーツ界でも引退近い年になってがんばっている選手のことがいろいろ話題にある。プロ野球では工藤や清原がそうだ。昔西武フアンだったから若い彼らの西武での大活躍のことはよく知っている。二人ともその後巨人に行き、そして今それぞれ別のところで最後の役割を果たそうとやっている。

そうした選手の生き方に中年、いや、すでにリタイヤーした老年の人たちが自分達の思いを寄せる気持ちはよくわかる。人間誰しもどんな職業についていようと現役バリバリでやっていた時のことより、最後の晩節を迎えてその現実にどう対処するか、必ず悩むものである。その思い出が必ず残る。

仕事などすっぱりやめてしまって全く別の第二の人生をめざすもよし、最後まで現役にこだわりぎりぎりまで能力を活かそうとするのもよし、それぞれの生き方があるのだろう。

西澤、清原、工藤、それにアマでは40歳をすぎてアーチエリーで銀メタルを取った山本博氏などに声援を送ったり、その生き方に共感したりする気持ちは私自身も全く変わらない。自分などにとってはそんなことなどはるかに昔のことなのにである。

そういえば、アリスの「チャンピオン」という曲好きだったなあ。それを聞いていた頃こっちはもう結構中年もいいとこだった。谷村新司にしろ堀内孝雄にせよたいしたもんだ。お二人とももう中年どころじゃないがまだまだいけるものね。

tad

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