2007年2月8日木曜日

なによりも大切な人間的資質:教員免許改正案


民主、教員免許法改正案に対案 養成課程6年制を柱 : asahi com


いじめ問題に対処するどころか、いじめそのものに関わっていた教師、児童ポルノをホームページをホームページで展開していた教師などとんでもない事件が話題になった。そういうのは異例なのかもしれないが、しかし他にもまだまだ隠れた問題教師が存在することは間違いない。


今日の教育現場での混乱の大きな背景が学校だけの問題でなく家庭でのしつけ、家庭での教育そのものに大きな原因があることは間違いないが、もう一方で学校の運営、校長の指導力、教師の資質といったことに大きな原因がある。


したがって教育再生のためにそもそも教員の選び方、育て方の根本問題にさかのぼろうというこの改正案が検討されることは正しいことだと思う。政府原案のように10年ごとに再教育を実施するようなことも必要だろうし、この民主案のように最初の免許取得をもっと厳しくやろう、医師の免許と同じように6年という養成時間をかけようという考えもわかる。こういう問題こそ与野党なんの利害得失もなく共同でいい案が作れるはずだ、作って欲しい。


教員養成ということで、一番大切なことは教科を教える能力ということもさることながら、子供たちにどう接するかの人間的資質の問題であろう。これは単なる知識・技術の試験だけでチェックできるものでない。4年間の知識、技術習得の期間を経ておそらく医師と同じようにインターン的な訓練期間を設けるようなことになるのだろうが、その間その指導にあたる学校長、副校長担当教員などによる人間的な資質、教師としての基本的資質に問題がないか徹底的なチェックが必要だということだ。
最後の仕上げは医師の免許試験と同じく国家試験的なものを課すのかどうかわからないがやはり面接試験のような資質チェックの関門が最重要であると考える。


そういう長い養成期間を経て教師になるからにはその報酬ももっと大きいものがあっていい。大切なことは教員がそうした厳しい養成、訓練の期間、チェックを経て初めてなれるのだという自覚とと誇りを持てるような社会的環境を作ることだ。


そして家庭ではまず両親、学校では先生が子供たちにとってある意味でもっと「絶対的尊敬の対象」であるような社会的風潮を作ることが何より求められる。それは言うはやすいが時間のかかる一番難しいことかもしれない。


「尊敬と 信頼かける 教師像」 

tad

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