2007年2月13日火曜日

ユーロを買っておいタラの話


「G7、焦点となった円安については、欧州勢は最近の円安ユーロ高に懸念を表明したが、米国は容認。声明は、円安には直接、言及せず、為替に関しては前回と同じ表現にとどめた。」 東京新聞


今回のG7円安懸念の背景には欧州の自動車業界、アメリカの自動車業界などからの圧力があるらしい。ヨーロッパでも、アメリカでも業績好調のトヨタがこの円安でますますその勢いを加速することは間違いないからだ。

が、結局はG7の声明には円安懸念だの、それをどうこうしようなどということは一切もり込まれなかった。正解なんでしょうね。為替などいわゆるフアンダメンタルズ、経済の実勢に合わせるべき、従うべきということは当然のことだ。

改めて対円のユーロ為替推移を調べてみたのがグラフである。1999年ユーロ登場時対円130円くらいにつけていたが、その後一旦急落2001年には90円台までになっている。わずかだが丁度私が、勉強の意味もあって外貨投資、外貨預金というものを始めようかという時期に一致している。対象はドルとともに、外資銀行の担当者の勧めもあって新登場のユーロも検討したが、そのころはまだ海のものとも山のものともわからなかったから、ユーロは敬遠した。その後二年間はどんどん下落したからさもありなんと思ったわけだ。

ところが2001年を境に、その後はほぼ一本調子の上昇である。90円台で投資しておけば今頃はXXX位は得したなど、ちらっとは思ったが、それはまさにタラレバの話。

このニュースを見て、このグラフを見て、なるほどこれはユーロ側から見てたしかに問題だとわかったということだった。だけどそれを政策担当者の手でどうこうしようということはできないし、するべきでもないことだけはたしかなようだ。

来年の今頃は逆の話になっているのかそれともさらにそれが加速しているのか、まさに神のみぞ知るだ。
「タラレバに 及ばぬ神の 見えざる手」


tad

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