2007年2月17日土曜日

天下分け目の都知事選

民主党の東京都知事候補選考が難航している。前の宮城県知事の浅野氏も候補に挙がったがどうも今のところ感触がよくないようだ。筑紫哲也氏などテレビキャスターにも断られた。党内では大物の菅直人代表代行、先の代表前原誠司氏などの名もあがっているようだが、前原氏は可能性があるが、菅直人氏はその気がないらしい。

石原慎太郎氏は交際費問題や4男の海外旅行費の支出をめぐっての問題を抱えてこれまでほどではないが、最近の世論調査でも50%を超える都民の支持を得ているようだ。タカ派の印象は常につきまとうものの、強力なりーダーシップ、政策実行力は健在のようだ。それに東京へのオリンピック招致というおおきなイベントを売り物としており、これを支持する都民も多い。

そうした中民主党がこの都知事選挙を夏の参議院選挙の前哨戦とも、天下分け目の戦いともしているのは当然の話だろう。だから有名テレビキャスターや知事として実績のある浅野氏などを担ぎ出そうというのはわかる。しかし結局は石原慎太郎氏があまりにも強力なので、それぞれの候補者も二の足を踏んでいるのだろう。

もし民主党が参議院選挙で勝利したい、そして都知事選が天下分け目の戦いと考えているのなら、ここはやはり党の顔ともいうべき菅直人氏か前原誠司氏を立てるべきではないのか。できれば菅直人氏で勝負すべきだ。私の個人的感触では前原氏でなくやはり菅氏しかないと思う。菅氏なら50%以上の確率で勝てる可能性大と見る。そしてそれは必ず民主党のその後の躍進につながるはずだ。

菅氏は中央政界で覇権を目指していることはわかる。たかが東京都の知事になれるかという思いがあるのだろう。しかし、それは違うのではないか。これからは地方自治がより重要な時代、重要視されなければならない時代だ。菅氏はまず東京都知事になり実績をあげれば、その後中央政界への道も再び大きく開かれるのではないかと私は考える。

安倍内閣の支持率が低迷するなか、その対抗勢力民主党の支持率も一向にさえない。私は個人的には民主党支持者でもなんでもない。しかし民主党が躍進し、一度政権交代を実現することこそ日本の政治を良くする唯一の道だと確信するものである。そういう意味で都知事選で勝利できる候補が今絶対に求められているのだ。

tad

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