2013年2月24日日曜日

Google Chromebook「Pixel」発売の意味:PC413


「米Googleは2月21日(現地時間)、オリジナルブランドの「Chrome OS」搭載ハイエンドノートPC「Chrome Pixel」を発表した。同日、米英のGoogle Playで発売された。価格は、Wi-Fiモデルが1299ドル、4月出荷予定のLTEモデル(米国ではVerizonの回線を使う)が1449ドルとかなり高価格だ。」 itemedia

ChromeOSのChromeBookといえば既に HP(ヒューレットパッカード)やSamsung、Acerなど世界のメーカーが発売しているが、そうしたものはこ今回Googleが発表したハイエンドのものに比べて性能的はむしろ低いもので、価格的にもはるかに安いものが多い。そもそもこの本家Googleのものはもちろん、他のパソコンメーカーのものも、「ChromeOS」搭載機となるとまだまだテスト販売的な意味合いが大きいのではないかと私自身は捉えている。まあ一ユーザの立場からするとこのようパソコン購入検討などまだ時期尚早だとしておこう。

ただ、これをきっかけにOSとしてのChromeというより、ブラウザーとしてのChromeにより大きな関心を持ち、それをより積極的に使うようになることをお勧めしたいのである。IEに変えてChromeを使うことのメリットについてはこれまでもさまざまな形で当BLOGでも紹介してきている。

このGoogleが発表した「ChromePixel」記事に先行すること約一か月前Googleは、Googleのリモートストレージサービス「GoogleDrive」のプレゼン資料作成アプリ「Slide」がオフラインに対応したことを発表している。

私は以前からGoogleドキュメントの、オンラインアプリ、プレゼンテーションソフトを使っていたから、早速それをテストしてみたが、「うん、なるほど」とうなづいたわけだ。そして、今回のこのGoogle独自のChromeBookの発表、どうやらGoogleは今後「ChromeOS」を本格的なパソコンOSとして売り出し、いよいよMSのパソコンに関して独占的な市場を崩しにかかったなと感じたわけだ。同じ意味でスマホ、タブレット端末では、AndroidですにでアップルのiOsを追撃、これを抜いたという実績がある。

Googleの狙いは、そんな「ChromeOS」搭載のハード、ノートパソコンなどで儲けようということではない。要するに、パソコンの世界を独占してきたMSのWindowsの牙城を崩すことにあるのだろう。その可能性を感じた世界のパソコンメーカがその流れに遅れまいと「ChromeOS」パソコンをすでに開発し売り出しを始めているということなのだ。

このChromeOSの構想、Googleはすでに数年前から打ち出しているものだ。その中心はWeb上で使うアプリ、オンラインアプリの利用するものという意味合いが強かった。いやそれしかないと当初Googleは考えていたのだろう。それが今日のオンラインストレージ、クラウドサービス、GoogleのGoogleドライブ、ドキュメントという形で発展してきている。

もちろんそれはそれでいいのだが、常時パソコンを使うユーザーからの要求としては、そうしたオフィス関連のアプリ、私的に使うアプリについては、通信環境がないところ、オンラインだけでなく、オフラインでも使えるようなものにして欲しいという要望、欲求が元々強かった。パソコンメーカからの要望もあったのだろう。

Googleが今回の「Slide」アプリをオフラインでも使えるようにしたというのは、そういう意味なのだ。それは「Slide」に限らず、さまざまなオンラインアプリが、オフラインで使えるようになれば、パソコンユーザーは黙っていても、この無料にして、Windowsやその付属ブラウザーIE(インターネットエクスプロラー)より軽く、さまざまな便利な拡張機能を備えたChromeOSを使うようになるということだ。

OS、OSというが、実際にパソコンが立ち上がってしまえば、後はむしろ、ネット利用で使うブラウザ-の優秀性、アプリ使用の操作性がその使い勝手の勝負となる。私の場合、今のところOSはWindows8だが、実際の仕事は殆どはネットにつないで行う仕事が中心となる。もちろんローカルのパソコンで使うソフトの大半は、それとは関係なく、Windows対応のものをオフラインで使うのだが、そうしたオフラインソフトがChromeOS上でも使えるようになればもはや、有料のwindowsを使う必要性、意味は殆どなくなるのである。

ことブラウザーとして、IEとChromeを比較すれば、Chromeの方がさまざまな意味で、内容、拡張性、使い勝手のいいことを、このBLOGでもお伝えしてきたところである。幸いなことに、このブラウザーとしてのChromeはWindowsの上でフルに使えるから、もう毎日Chromeを使うことは当たり前になってきている。今やよほどのことがない限り、改めてIEを使うことはなく、殆ど場合、Chromeで事足りているし、その方が、より軽快であり、便利なのである。

というもののの、現段階では、OSはWindows、そしてブラウザーはChromeという形でパソコンワークをすることが一番であろう。というのも、このChrome、まだ発展途上という状況ではないのか。

ただそれが今後オフラインで使える数多くのWindows対応アプリソフトが、ChromeOSでも使えるようになれば、もはやOS自体をそれに乗り換えということこにもなってくるだろう。MSがWindows8となるOS、さらにすでに何度も指摘しているようにあの高額のOfficeソフトの使用をユーザーに強要するようなスタンスを続けるならば、このChromeOSのシエア拡大、結果として、Chrome搭載のパソコンのシエアは想像以上に急速に伸びるだろうと予測する。

関係記事:

Google、オリジナルChromebook「Pixel」発売 タッチ対応のハイエンドPC:itmedia 
Google Slides」、オフラインに対応:link 
HP、GoogleのChrome OS搭載端末「HP Pavilion 14 Chromebook」発売: itmedia 
Googleにお願いしたいChrome OSの機能: itmedia 
ネットオンリーOS」はどんなもの? Chrome OSを使ってみた: itmedia 


0 件のコメント: