2013年2月27日水曜日

写真の整理に関する調査:PC406


「昨日の読売新聞に「写真の整理どうしてる?」というインターネットコムとgooリサーチ結果記事が出ていた。

記事をそのまま引用すると:

・調査対象は、全国10~60代以上のインターネットユーザー1,088人。男女比は男性53.1 %、女性46.9%。年代比は10代16.4%、20代18.2%、30代21.6%、40代16.3%、50代15 .5%60代以上12.0%。

・使うカメラの種類、コンパクトデジタルカメラ」70.4%(766人)、「携帯電話」46.1 %(502人)、「iPhoneなどのスマートフォン」37.0%(403人)、「デジタル一眼」14 .4%(157人)、「フィルムカメラ」6.0%(65人)、「iPadなどのタブレット端末」5. 7%(62人)、「その他」1.3%(14人)。 

・「その他」以外のユーザー1,074人に、どのように写真データを管理しているかを聞い た。ユーザーの大半を占める84.4%(906人)が「パソコン」と回答した。一方で、iPad などのタブレット端末で管理する人は4.4%(47人)で、少数派であったことが分かった 。
・「パソコンで管理する」906人は何を使って管理しているのか? 一番多かったのはハー ドディスクドライブ49.4%(448人)で、フラッシュメモリー30.5%(276人)、PC内臓の整 理ソフトが28.5%(258人)と続く。DVDメディア9.8%(89人)、CD-R 12.7%(115人) と、目に見える媒体で整理している人も意外と多かった。

要するに:

・写真を撮る人のうち84.8%の人がデジタルカメラ、スマホ、携帯などを入れると9 4%がデジタル機器を使っている。
・撮った写真の整理・管理については84.4%の人がパソコンを使っている。
・パソコンを使う場合79.9%の人は、パソコンのハードデイスクかメモリーステイッ クに入れて管理している。

いや、ごもっとも、ごもっとということだ。こんなんなこと極めてわかりきった結果なのだ。インターネットコムだ、gooなるネット関連会社が調査を行うのであれば、どんな機器で写真を撮るのかとか、撮った写真を何で、管理・保管するのかというだけでなく、もっと重要な関心事について調べてもらいたいものだ。このネット社会時代のユーザーが写真を撮るという行為を調べるのなら、もっとその調査の中身があっていいはずだ。

例えばである。

・デジタルカメラ、携帯、スマホなどなどが普及した結果、写真を撮るということをより 多くのまさに大量の人がそれを行うようになった。その撮った写真をどこに保管するの かということもあるが、もっと重要な関心時は、そもそも一体なんのために写真を撮る のか、撮った写真をなんのために利用するのかということである筈だ。

・その動機とはただとりあえず記録のためにとっておく、記念のアルバムを作る、サーク ルやクラブの仲間と共有する、家族と共有する、BLOG、SNS、ツイッターなどの 記事を掲載するために使う、などなどあろう。そうした内容を一つ知りたいのだ。それ で、これからのネット社会というものの実態、消費者行動を見たいのである。

・撮った写真の処理という点では、おなじく技術論には違いないが、そうではなくそれを それをどこに保管するかもさることながら、それをプリント印刷する形にするのか、そ のままの形で、また加工した形で、メール、SNSなどネット上で利用するのかという ことがある。それが一つ大切な関心事である。

・プリント印刷するという場合でも、自分が保持するプリンターを使ってやるか、街の
 プリント専門店や、コンビニでするのかということもある。さらに最近は格安のネット プリントサービスも登場していて、これが案外これからの本命であったりする。

・撮った写真はパソコンに保管するのが一番いいのは当然として、ただ保管するというよ り。その保管、保存をどう安全に行っておくかという問題がある。この調査でもハード デイスクに保存が主流を占めているが、そのバックアップをどうしているかがパソコン に保存する場合常に大きな問題なのである。そのための手段として最近リモートストレ ージ、いわゆるクラウドサービスが普及し始めているが、どうくらいの人がそうしたサ ービスの中身を理解し、利用しているかどうかの実態も是非知りたいものである。

・クラウドサービスということに関してはただ、ネット上に安全に保管するということで なく、それが写真の共有、公開のために非常に便利だということがあり。いや、安全な 保存、より簡単にそれを取り出して使うという点では自分のパソコンの中に入れておく より、クラウド上に保存しておく方が、実は費用もかからないし、便利だということも ある。第一ネット上に保存するといってもなにを、それを公開する必要など全くないの である。百%ただ保存目的でいいわけだ。どうせ保存するのならその方がいいというこ ともある。

・BLOG、SNS、ツイッター、Evernote、それがなんであれ、日常生活の記 録として、写真をそういう形で保存しておくことは今や極めて簡単かつ便利になってい る。そういうネット保存のことをどれだけでご存知なのかご存知でないのか、またどれ くらいの人がそうしたものを活用されているのかいないのか。そういうことも是非知り たいものだ。

旅行に出かけても写真を撮ることばかり気を取られて、本来の景色を楽しむことを忘れてしまっていることが多い。私自身がそうだ。ただそうして撮った山ほどの写真、結局そのままパソコンに保存すること位で終わってしまうことが多い。これについては私の場合
そうしたクラウドサービスを少しは活用している分、人様よりましかもしれない。

それをどんな機器で撮るのかとか、撮った写真をどこに保存するか、なんてことより、一体そもそもなんのためにそれを撮るのか、それをどう自分の人生記録の一部として使用するのか、しないのかということをもっと調べて欲しいというのが今朝のBLOGの本意である。

撮った写真をどうするか、そう処理するかの技術論はその先いくらでもある。特にクラウドサービスについての話など今後とも大いにやっていけばいい。パソコンクラブなどでもやるつもりだ。それはそれでいい。それ自体趣味として楽しめばいいことだ。

ただこの冒頭記事を見て感じたことはそもそも一体なんのためにあらゆる場面で写真を撮りまくるのかということである。

そのことをまず自分に問いかけたいし、この際このBLOGでも問いかけておきたい。ただまずそれは自身のことである。

一つ一つその場の記録を残す中で、一体それで何を訴えたいのかを考えながら撮ることを心がけたいと思うのである。そうすれば、それをどこにどう保存するのがいいか、そしてそれをどう利用するかについての答えは自ずから出てくるだろう。

tad

関係記事:

「写真の整理どうしてる?」:yomiuri 

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