2013年2月8日金曜日

世界からテロが絶えない理由


「アメリカが中東やパキスタンなどでテロ組織との戦いに用いている無人機による攻撃が問題になっています。キーワードは、resentment「憤り」。ABCニュースは、多くの市民も犠牲になっているこの攻撃について、各地で憤りの声が上がっていると伝えています。無人機による攻撃によってどんな利益があったにしろ、強い憤りも生んでいる」。
キーワードは、resentment「憤り」。

ABCニュースは、drone「無人機」による攻撃はAmerican arrogance「アメリカの傲慢」だと見る人もいると伝えています。」 ABCニュースシャワー  2月7日
2月7日

「ニュースは、テロ対策においてホワイトハウスの権限をどこまで認めるかが問題になっていると伝えています。

judicial review 「司法による審理」を経ずにexecutive branch「行政府」に大きな権限を与えることには疑問もあると伝えています。キーワードは、executive branch「行政府」ABCニュースシャワー2月6日

上記二つの引用はNHKオンラインのABCニュースシャワー、以前にも紹介したが時事英語の勉強、ヒヤリングの絶好の教材だ。良質の英語教材であり、そのキーワードを通じて時事問題を学べる。

あの悲惨なアルジェリアでのテロ事件で、日本人を含めた多数の尊い人命が失われた。その憎しみ、怒りがテロ組織の理不尽、非情な無差別攻撃に向けられるのは当然である。日本人はもちろん自国民が犠牲になった世界の国々の人々、それぞれの国家は改めてテロ組織撲滅のために戦いを続けなければならないという思いを新たにしたに違いない。

ただどうしてテロ組織がああした非情な無差別攻撃を続けるのかという背景、理由の一端を知っておく必要がある。

アメリカを初め、欧州先進国がテロとの戦いの先頭に立っているのだが、それについて
えっそのアメリカがそんな手段を使っているのかと驚いたのが、このニュースシャワーにある「無人機」による攻撃だった。相手の無差別的攻撃に対抗するには、そうした手段もやむをえないということだろう。しかしそれは、まさにアメリカ軍側については、兵士、士官など人命の犠牲を最小限にとどめる効率よい方法として考えれたものなのだ。それでいいのか。結果そうした無人機の爆撃で、より多くの一般市民が巻き添えを被ってしまうのである。それについて現地市民の怒りが、それはアメリカの傲慢の表れとアメリカに向けられのも必然のことだ。

もう一つ、そうした攻撃について、アメリカ行政府はテロからの攻撃については、その根拠、証拠がある意味少々明確でなくても、それだと思われる相手に攻撃を加える権限を与えられているのだ。(ニュースシャワー第二のキーワード)そのことが結果的に、多数の一般市民の犠牲を生んでしまう結果につながっていること、これまた明白なのである。

テロは撲滅しなければならない。しかし、それについての最大の当事国アメリカのやり方が果たしてこんなことでいいのか、こんなことでは本当にテロが撲滅出来るのかといういうアメリカの良識、良心の一端を示すニュース報道ではないか。

tad

参考記事:

「無人機」による攻撃:abc  2月7日
行政府の権限:abc  2月6日


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